ある日届いた1通の封筒…
この封筒が人生を大きく左右する悪魔の招待状だったのです。
???「はじめまして。宮永咲様」
封筒に封入されていたのは1枚のDVD。誰が何のために届けたのかもわからない物だったが見ずに捨てるのも可哀想だったので再生をしてみた。
そこに映し出されたのは不気味な仮面を被った人物。思わず声を上げてしまった。
???「突然の事で、さぞ驚いていることでしょう…けれど心配しないで下さい。貴方は選ばれたのです。私達が主催する[liar game]の参加者として…さあ、戦いなさい…心のゆくままに…」
ここで映像は終わってしまった。
開催は明日の朝。場所もそんなに遠くない。
咲「liar game…か。面白そうだし行ってみようかな」
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その夜私は夢を見た。嘘つきに騙される夢だ。夢の中の私は騙され滅びていく…この夢に救いはない、希望はない。
それでも私は信じ続ける。疑う事をするぐらいなら、自分が滅びたっていい。
どうか、この暗闇のような世界で戦う私に微かな光を…
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この日は空はどんよりと曇り、雨がシトシト降っていた。夢から覚めた私の心もこんな感じだ。なんで、人って嘘をつくのかな?嘘をつかなければ疑うことも無くなって皆幸せに暮らせるのに…
えり「続いてのニュースです。今日は各地で三十路祭りが行われ…」
テレビではアナウンサーがニュースを読み上げている。支度を済ませ外に出る頃には、雨は一層強くなっていた。
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咲「ここが会場なのかな?」
目の前にそびえ立つ洋館のような建物は、日本にはないような雰囲気が漂っていた。この前までこんな建物なんて無かったのに、いつの間に完成したのだろうか…
???「おはようございます。参加者の方でしょうか?」
咲「あ、そうです。宮永咲といいます」
???「宮永様ですね。先日送付したDVDの返却をお願いします」
咲「はい」
係の人に案内されたのは、8と扉に書かれた部屋だった。道中には1〜7までの部屋があり、まるでホテルのような感じだ。道中で他の参加者と遭遇することはなかった。
???「宮永様のお部屋はコチラになります。詳しい説明はこの後、部屋のモニターにてさせていただくのでもうしばらくお待ち下さい。ご用命の際は部屋のボタンを押していただければ伺います」
咲「あの…一つ質問よろしいでしょうか?」
???「答えられる範囲であれば…」
咲「これだけの建物や部屋を用意していただいてもらってありがたいんですが、お金の方とかは…」
???「そちらの方はご心配なさらず。こちら側はあなた方を招待している立場なので、料金等は一切徴収するつもりはございません。お部屋にある食べ物、飲み物なども同様で全て無料となっております」
咲「そうなんですか。ありがとうございます」
部屋に入ると、丁度モニターに電源が入り見覚えのある奇妙な仮面を付けた人物が映し出された。
???「皆さんお待たせしました。ようこそliar gameの世界へ。ここでは貴方達に一つのゲームをしていただきます。今回行うゲームはこちらです」
咲「ミリオンダウト…?」
どんなゲームなんだろうか…
もしかして、一般的には有名なゲームなのかな?
???「ルールを説明いたします。あなた方の人生を大きく左右することになるのでよく聞いておいて下さい」
ん?人生を大きく左右するっていうのはどういうことなのだろうか…
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ミリオンダウトのルール
・「大富豪」と「ダウト」を組み合わせたゲーム
・1vs1のゲームでお互い手札は7枚の状態からスタートする。
・基本は「大富豪」と同じ。最大の特徴はカードを裏向きにして出せる事。
・カードを裏向きにして出せば、嘘を付いても良い。例えば3と裏4を出して3のペアとしても良い。また、相手が4を出した後、こちらが裏3を出しても良い。
・このような手段に対抗するため相手は「ダウト」を宣言することが可能。ダウトを宣言し、もしも相手が嘘を付いていた場合は場にあるカードを任意指定し相手に押し付けることができる。しかし、相手が嘘をついていなかった場合は、逆で相手が場にあるカードを指定し押し付けることができる。
・ローカルルールとして8切り、11バック、縛り、革命を用いる。但し、対象のカードが裏向きで場に出された場合は効果を発揮しない。革命の場合のみ全部裏でも効果を発揮。
・ジョーカーはワイルドカード扱い。2よりも強く、どのカードにもなれる。
・勝負はどちらか一方が手札を0にした地点で終了。相手の残った手札の枚数分チップを相手から奪える。
なお、手札が11枚入以上になった時はバーストとして扱い、その時点でゲーム終了。同様にチップの移動はある。
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咲「なんだか難しいルールだなぁ…」
???「ここまでがミリオンダウトの一般的なルール説明です。次にこのliar gameのルール説明を行います」
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liar game特別ルール
・チップを参加者全員に30枚配布。ゲーム時の精算にはこれを用いる。返却時には40枚返却する。1枚100万円で超過分のチップは賞金に、不足分のチップは負債となる。
・成績1位のプレーヤーには特別賞金として8,000万円獲得できる。
・全部で10ピリオド行う。0時と12時に1ピリオドづつ進行し、計5日間かけて行う。
・ゲームを行うのは専用のゲームルーム4部屋で行われる。各ピリオド1時間前に先着順で部屋が選べる。
・暴力行為や違法行為以外は概ね認められる。
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ここでこのゲームが狂気に染まっていることを実感した。この目の前にあるチップが3000万円…
勝たなければ人生が終わってしまう…
咲「嘘でしょ…」
???「それでは、第1ピリオドを開始するので各プレーヤーはルームの選択を開始して下さい」
時計を見ると11時半となっておりゲーム開始まで30分を切っていた。配布されたデバイスにはルームの空席状況が表示されている。各部屋トランプのスートが割り振られていた。既にハートの部屋は埋まっており、残りはスペード、クローバー、ダイアの部屋が余っている。私は直感でスペードの部屋を選んだ。
咲「とにかく勝たなきゃ…」
私は部屋を出る前にやれることをやれることを済ませてから部屋を後にした。
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4つのゲームルームの前は大広間になっており、一人の少女が椅子に腰をかけていた。そこそこのおもちを持っている子だ。
咲「妹尾さんどうしたんですか?」
佳織「あ、宮永さんじゃないですか。宮永さんもこのゲームに…」
咲「うん…でもこんなことになるなんて…」
佳織「宮永さんも知らなかったのですね…知らない人をこんなゲームに参加させるなんてひどい人達です!」
咲「佳織ちゃん…絶対に勝ってこのゲームを抜けようね!」
佳織「はいっ!もし何かあったら協力しませんか…多分協力したら何か有利になるかもしれませんし…」
咲「私で良ければぜひお願いします…ちなみに佳織さんは第一ピリオドはどの部屋なんですか?」
佳織「私はダイヤです。宮永さんは?」
咲「スペードです。ではお互い頑張りましょう」
佳織「頑張ってくださいね!」
佳織さんと別れた私はスペードの部屋に入った。そこで待ち構えていたのは…
to be continued…
次回予告
「宮永さんって、ほんとに馬鹿だよねぇぇぇ!!」
「助けてください…誰か助けてっ!!」
「さぁ、始めましょう…」