突然の転校生。
――――――それは猟奇的な少女だった。
くっくっくっく・・・・。ついにやってきた・・・・。この時が・・・。
そう俺はまだ学校にいた。何せ授業があったからな。しかーし!!それもこれまでだ!!
ウェルカム放課後。ビバ放課後。これぞまさに天国じゃねぇか。
「やぁ井久、一緒に帰らないか?」
・・・・・来やがった。リア充改めリア王。
「テメェはどこぞのアバズレと帰りやがれ」
「酷いなぁ、帰りにゲーセンでも寄ろうと思ったんだがな」
「俺は帰ろうと思うんだがな」
「まぁそう言うな、駅までだ。いいだろ?」
「ったく、テメェはよう。他にダチでもいんだろ?」
そいつと帰ればいいだろうが、わざわざ俺と帰るより楽しいぞ。
「いやいや、井久だからいいんだ」
「わかった、わかったからそういう気持ち悪ぃ発言はやめろ」
ったくコイツはよく平気で言えるもんだ。・・・・・勘違いされるぞ。
「あ!イックンーー!」
「あ?」
「ふむ、美玖ちゃんだな」
おいおい何だ?俺は別に招集かけてねぇぞ?
「一緒帰ろ?」
「で、テメェも付いて来ると?」
「い、いけませんか?」
「別に構わねぇけど」
「まぁ良いじゃないか、大人数の方が楽しいんだし」
「そうですよ、井久さんはもっと人と関わるべきです」
・・・・・なにいってやがんだ?・・・・ったく。
「・・・・・・・・・・・・・あ、・・・荒、・・・・・み、ね・・・さん」
「ん?―――っ・・・。よう、エレーナじゃねぇか」
「・・・・・・・・・・・・さ、・・・・・よう・・・・・な、・・・ら」
相変わらず語尾に覇気がねぇな。まぁ猟奇系なコイツでも、一応話は合うしな。
「ああ、また月曜な」
「・・・・・・・・・・・・ペコッ・・・・・・」
「じゃあねっ、エレーナちゃん」
「うむ、同じクラスの誼だ。またな」
「はい、また会いましょう」
趣味の話しさせると饒舌になるんだがな・・・・・怖いほどに。
「・・・それより何ですか?あの仲の良さ」
「何でそんなキレてんだよ・・・・?」
「いえ、特に意味はありませんが・・・」
「まぁ趣味のベクトルが似てたんだ」
「彼女はシスコンなのか?」
「そっちじゃねぇよ」
「ああ、ゲームね?」
フッ、さすが妹モドキ。お兄ちゃん(嘘)の事分かってんじゃねぇか。
「え?ゲームが好きなんですか?」
「・・・なんだ、悪ぃか?」
「いえ、そういうわけでは・・・」
「まぁお前との教養の差があるしな」
「どういう意味ですか?」
「俺はな、時空を超えて―――」
「自演乙です」
「なっ!!テメェ、最近ツッコミ放棄してんじゃねえのか!!?」
「私を勝手に貴方の相方にしないでくださいっ」
「散々ツッコミいれておいて、しらばっくれてんじゃねぇぞ!!」
「変な既成事実をでっち上げないでくださいっ!」
「ほう、じゃあテメェは笑いもわからねぇお子ちゃまなんだな?」
「・・・・ムカッ・・・なんですって?」
「なんだ?言いたいことがあるなら受け付けるぜ、お嬢ちゃん?」
「・・・・私が笑いを分からないお子ちゃま・・・?」
「そうだろ?ツッコみたくないんだろ?」
「・・・・・・・・・・・・ちょっと『後書き』までこいや」
「ああ、いいぜ?ついてこい」
アイツにはちょっくらシゴいてやらねぇとな・・・。
「・・・・行っちゃった」
「まぁ仲がいい証拠だろう」
「・・・・・そだね」
「ところで、文化祭の件なんだが・・・いいか?」
「うんいいよ」
波乱の予感。それはもしかするとこの事だったのかもしれない。
真実は誰にもわからない。が、学校の行事である文化祭が近いことだけは分かっていた。
それともう一つ、荒峰井久がシスコンであるということ。
「「ど~も~」」
「井久ですっ」
「明美ですっ」
「「いくあけみですっ」」
「いやあ、俺最近、好きな人ができましてね?」
「ホンマに?良かったやん」
「彼女とはごっつ仲ええんですわ」
「そうなん?」
「でもな?告白しようと思ってもでけへんねん」
「またなんでなん?」
「いやあその彼女な?」
「ふんふん」
「―――耳遠いねん」
「おばあちゃんかいっ」
「そんなことないで?」
「好きな食べもん漬物やし」
「おばあちゃんやんっ!」
「健康に気ィ使ってるやん」
「それ脂モンがダメなだけやってっ」
「口癖も、孫がうちによく来るんですわぁ、やって」
「もう孫言うてるやん!!おばあちゃんやんっ!!」
「せやねん、相手子持ちやねん・・・」
「いや、子持ちレベルとちゃいますやんっ!成人してますやん!!」
「まぁ今度会わせてあげますよ」
「―――実家に居てるんで」
「身内かい!!もうええわ」
「「どうも、ありがとうございましたぁ」」