それは皆が一丸となる学校のイベント。
「これから文化祭準備委員を決めようと思う。誰でもいい、立候補はないか?」
「先生っ」
「お!委員長どうした?」
「ここは、まだ学校に慣れていないエレーナさんを推薦します」
「だが・・・彼女一人じゃ不安だな・・・」
「先生!!」
「ん?どうした、清水?」
「彼女の補佐役――――――」
「・・・・・・テメェは俺に喧嘩売ってんのか?」
「まぁそんなに怖い顔するな、彼女が決めたことだ」
ふざけやがって、俺がそんな眩しい笑顔で許すと思ってんのか?目潰しでもしてやろうか。
「リア充だからって、なんでも許されると思うなよ」
「だから責任を取ってオレもなっただろ?―――準備委員」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ、・・・の・・・・・」
「エレーナちゃん、どうした?」
「・・・・・・・・・・・だ、出し・・・・・・・・・・も、の」
「それもそうだな。みんなっ、出し物は何がいいっ?」
「いいか?エレーナはあいつみてぇになっちゃいけねぇぞ」
「・・・・・・・・ど、・・・うし・・て?・・・・・か、・・・かっこ、・・・・い・・い・・・」
「かっこいいのは俺も認めるがな、アイツは実は・・・・ゲイなんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・!!」
「聞いているか?そこで遊ぶ暇はないぞ?」
「ちなみに、オレはゲイじゃない。井久の突き放す性格が好きなんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・ゲ、・・・・・イ・・・?」
「この子に変なこと吹き込まないで!!」
「・・・・オレには、対処が出来ん」
・・・ちっ、やっぱ日野じゃねぇとダメだな。役に立たねぇ男だな。テメェの特技はイケメンフラッシュだけか・・・。
◆
「よし!文化祭は食べ物屋に決まったが・・・。必要なものはダンボールと・・・」
「カッターなら各自で持って来ればいいんじゃね?」
「・・・・・・・・・・か、・・・カッター・・・・・!?」
おいおい・・・、猟奇少女はそんなのに反応すんのかよ・・・。
「あ、でも家にダンボールカッターがあるよ?」
「・・・だ、・・・ダンボールカッター・・・・!?・・・よく、キレそう」
「何か言った?エレーナさん」
「フヒヒ・・・・、の、・・・・・ノコギリなら・・・もっといい・・・」
「・・・・・え?」
「気にすんな、日本語に慣れてねぇんだ」
「・・・・そう?」
「とにかく、ダンボールはオレが持ってこよう。佐々木はダンボールカッター、いくつ持ってこれるんだ?」
「二つしかないんだけど・・・」
「だったら―――」
なんでコイツは生徒会やら委員長やらをしねぇんだろうな。こんな指揮がとれんなら、人の上に立ちゃいいのに。
まぁ流石リア充ってとこか・・・。
「よし!とりあえずはこんなところか・・・。ほかに意見は?」
「おい」
「何だ?井久」
「俺いらねぇじゃねぇか」
「いや、井久は居てくれるだけでいい」
「そんなもんは、女にでも言ってやれ」
「・・・・・・・・・・・ゲ、・・・・イ・・・?」
「リョナ野郎は黙ってろ」
「りょな・・・・?」
「気にすんな、俺の脳内設定だ」
「やはり、井久といると面白いな」
「黙れホモリア王!」
準備委員に選ばれた三人の関係はどうなるのか!!?
・・・・別に何もなることはないけど。
「これで以上だな。では準備に取り掛かるか!」
祭りはまだまだ始まったばかりだ。
「・・・・・・・ゲ、・・・イ」
・・・・・・しつけぇよ。
「俺はシスコンだ!!!」
「エレーナちゃんは日本に馴染めたか?」
「・・・・・・・・・・・・・あ、・・・・あま・・・・り・・・・」
「まぁそれもそうか・・・。分からないことがあったら、オレや井久に聞くといい」
「・・・・・・・・・・・・・コクン・・・・・」
「うむ、オレも分からない英語があったら君に聞くとしよう」
―――ポンポン・・・
「――――――ッ!!!」
「ん?・・・あ、すまん。触られるのは嫌だったか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・ホワァ・・・・・・・・・・・・・・・」
「お、おい井久。エレーナちゃんは大丈夫か?」
「ああ、元から重症だ・・・・」