お前らにシスコンってモンを教えてやる!!   作:愛・茶

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    ~海旅行二日目~

 それぞれの思いはどの道を進むのやら・・・・。


逆境無頼 ミク

 こりゃまた、不運なのか・・・・幸運なのか・・・。昨日までは三十度超してたってのに、今日に限って最高気温二十三度。

 お天とさんよぉ。・・・・なかなかいい仕事してんぜ。

 

 

「ふむ、なかなかの異常気象っぷりだな」

 

「んだよ、昨日も行った海で遊びてぇのかよ」

 

 

 流石にゴメンだぜ、体がヒリヒリしてんだからな。

 

 

「せっかく来たんだぞ?行かなければ損だ」

 

「損得の問題かよ・・・」

 

 

「ふむ、しかしこの気温では風邪をひいてしまうな」

 

 

 テメェのその眩しい笑顔で日焼けサロンでもしてろよ。ったく、綺麗に焼けやがって、テメェは一昔前のギャル男か?小麦色すぎだろ。

 

 

「・・・・こういうとこでお天とさんは差別すんのな・・・」

 

「ん?何か言ったか?」

 

 

「気にすんな、空耳アワーだ」

 

「・・・・・よ、よくわからんが、分かった」

 

 

 伝わらねぇ奴はほっといて、俺はトランプでもするか。雨天中止を見越して一人でも楽しめるモンを持ってきたんだよな。

 

 トランプタワーなんて、素敵な一人遊び、一体どこの誰が考えたんだろうな。天才だよアンタ。

 

 

「ん?井久、それはトランプか?」

 

「見て分かんねぇのか?」

 

「なんだ、そんなものを持っているなら先に言わないか」

 

 

「は?言ってどうすんだ」

 

 

「少し待っていろ」

 

 

 

 何はしゃいでんだ、子供か。まぁいいか、早速タワーを作り上げよう。

 

 

 

 

 

―――数分後。

 

 

 

 

 よしっ、二段目成功。俺ほどの熟練者なら、んなモンに時間はかけねぇ。ここからが集中力の見せ所ってやつだからな。

 

 深呼吸・・・・。落ち着いてやりゃ、不可能はねぇんだ。まずは、二段目の上にトランプを並べて――――― 

 

 

「イックン、トランプしよっ」

「失礼します」

「別に言う必要はないぞ?」

 

 

 

 

 

―――――パラパラパラ・・・・・。

 

 

 

 

「・・・・・テメェらな・・・」

 

 

「え?もしかしてトランプタワー作ってた?」

 

「もしかしてじゃねぇんだけどな・・・・」

 

 

「・・・すまん、邪魔したか?」

 

「あの・・・井久さんは一体何を・・・?」

 

 

 

 はぁ・・・・。まぁコイツらが来るだろうとは思ってたけどな。

 

 

 

「・・・・気にすんな。暇つぶししてたんだ」

 

 

「で、でも・・・・」

 

 

「用があってきてんだろ?ねぇんだったら帰れ」

 

「まぁ、そう言うな。皆でババ抜きでもしようじゃないか」

 

 

 

 

「・・・・・・・ば、・・・ば・・ぬき?」

 

 

 

 

「エリーゼもばばぬきしらないっ」

 

「おいおい、誰か天使に今スグやり方を教えてやれ!!」

 

 

「じゃあ、私が教えておくから準備ヨロシクね?」

 

 

 

「ああ、任せておけ」

 

 

「井久さんはババ抜きを知っているんですか?」

 

「馬鹿にすんな、それぐらい知ってるわ」

 

 

 それはそれは恐ろしいゲームだ。ある村にいるお年を召した女性だけを選抜して処刑台へ送り込むという残虐性極まりない―――――

「ババ抜きはそういう意味ではありません」

 

「なっ!人のモノローグに入ってくんな」

 

 

「独り言をブツブツと言ってたじゃないですか」

 

「それは俺がシャブ―――――」

 

「もしもし、警察ですか?」

 

「待て!!テメェには冗談が通じねぇのか!!」

 

 

 

 くそっ!コイツ、ボケに回りやがったな・・・・。

 

 

 

「説明完了っ、準備できた?」

 

 

「ああ、心配ない」

 

 

「いつもながら、テメェは手回しが早ぇな。さすがリア王」

 

「エレーナちゃん、エリーゼちゃん。カードは持った?」

 

 

 

「うんっ」

「・・・・・・・・・・は、・・・・・い」

 

 

「それでは、ジャンケンだ。」

 

 

 

 

「「「「「「ジャン!ケン!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

「「「「「「ポン!!」」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 かくして、トランプ大会。ババ抜き編が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・」

 

 

 

―――――スッ

 

 

 

「ああっ!!」

 

「テメェはポーカーフェイスってもんを知らねぇのかよ・・・」

 

 

 

―――――スッ

 

 

 

「だ、・・だってぇ―――――ああぁ・・・」

 

「ん?どうした、美玖ちゃん?」

 

「・・・・うぅ・・何でもない」

 

 

 

―――――スッ

 

 

 

「あがりっ!!」

 

「早っ!!エリーゼちゃんって意外とセンスあったりして・・・・」

 

「えへへ」

 

 

 

―――――スッ

 

 

 

「それにしても、いつまでババ抜きするんですか?」

 

 

 

―――――スッ

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

「他に何すんだよ。ポーカーか?ブラックジャックか?それとも―――――」

 

「全部ギャンブルじゃないですかっ!」

 

 

 

 

「・・・・・・・あ、・・・がり」

 

 

 

―――――スッ

 

 

 

「フランチェスカ姉妹はもう上がりか、カード運が強いんだな」

 

「それよか、次何すんのか考えろよ―――――っと」

 

 

 

―――――スッ

 

 

 

「それダメーーー!!」

 

「離せ、世の中厳しんだ」

 

「そんな世の中から逃避してやるぅーー」

 

「うるせぇ、さっさと進めやがれ」

 

「・・・・うぅ」

 

「次はダウトなんかどうだ?」

 

「賛成です」

 

 

 

 

「・・・・・だ、・・・う・・と・・・・し、・・しって・・る」

 

 

 

「エリーゼもっ」

 

「なら話が早ぇ―――――上がり」

 

「おっ、井久も上がりか」

 

 

「わりぃ、ちとトイレ行ってくるわ」

 

 

 その間に終わってりゃいいけどな。

 まぁそう簡単なもんじゃねぇだけどなぁ、美玖がああじゃすぐ終わるわな。

 

 

 




「・・・・うぅ、次こそは―――――」


―――――スッ


「・・・・ガクッ・・・」

「もしかして・・・・?」

「そのまさかだ」


―――――スッ


「美玖さん、もっと相手を騙すつもりでしないと」

「・・・・だってぇ」


―――――スッ


「よし!!!」

「・・・・それでは誰にババがいったか分かるじゃないですか」


―――――スッ


「やった!!上がりっ!!」

「ふむ、では一騎打ちか」

「既に一枚ですか・・・」


―――――スッ

「上がり」

「はぁ・・・ワタクシの負けですか」

「やったっやったっ!!」



「美玖さんにはダウトは辛いでしょうね・・・」

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