皆さんごきげんよう。今日はお日柄もよく・・・・おひがらはよく・・・・。空は雲一つなく、快晴。風は生ぬるく、俺の頬をねちっこく滑りやがる。
「わ~い、外出ただけで不快なサウナ気分・・・・・・・」
「ふむ、その表現は面白いな。文才があるんじゃないか?」
黙ってろ、この歩く太陽が。テメェが横にいるとそのイケメンフラッシュでサウナ気分が十割増しなんだよ・・・。
「それにしても、井久から誘ってくれるとはな。嬉しいぞ!」
暑い!!そのスマイル熱い!!
「・・・・とりあえずコンビニ行かねぇか・・・?」
このままだと脱水症状起こしそうだ。
「いや、やめておけ。クーラーの効いた場所に居るより日陰で休んだほうが、負担が少ない」
なんでも持ってる秀才君は違うね。惚れちまうよ・・・・ったく。
「じゃあ何か飲みもんを・・・・頼む。」
「わかった!任せろ!」
無駄に光ってるリア充がいない間に状況の説明でもしようかな。
今日は女の子とデートをするのだ。・・・言っておくがするのは俺じゃない。美玖と晴臣だ。―――誰だ!「ですよね~」って言ったのは!!!そいつにはこの汗だくな俺のハグをお見舞いしてやる。
とにかく、俺がここに居るのは美玖の告白を手伝うためだ。言わばダブルデート的な?
美玖も親友を連れてくると言ってたしな、ダブルデートには違いない。うん。
「すまん、スポーツドリンクかミネラルウォーターかで迷ってしまった。」
ったく元気なやつだ。んなもん迷うかよ。どっちでもいいよ。
「サンキュウーな」
「ごめーん、遅れたー」
はぁ、やっときやがった。ふん、なかなかカワイイ服装だな。詳しくはないがワンピースか?あれ?
「紹介するね。あたしの親友。」
「初めまして、日野明美です。」
「どうもっ、清水晴臣です。気軽に名前で呼んでもらって構わないぞ」
さすがリア充ってとこか、さりげなく距離を縮めようとしてやがる。・・・策士めっ。
「・・・・荒峰井久っす」
まぁこんな感じだろ。別に仲良くなりたいわけじゃねぇんだし。
「どうぞよろしくお願いいたします。」
やけに丁寧だな・・・、俺失礼じゃね?
「ふむ、それじゃ揃ったところだし行こうではないか」
ん?どこに行くかって?決まってんだろ?―――遊園地だ。
デートの定番だ。俺としちゃ、今日は告白させようとは思ってねぇ。何故ならお互いの距離が遠いからだ。それ以外の理由はねぇ。
「イックン?今日は一段と独り言多いよ・・?」
「気にすんな。お前は晴臣と喋ってろ」
そう、まずは距離を縮めねぇことには何も始まらん。
「・・・け、けど・・・・」
「心配いらん。あいつはリア充だ。会話のイロハは常備してんだ。」
いっちょ前に恥ずかしがってんなよ。好きなら迷わず突き進めりゃいいんだ。恋は盲目ってな。
・・・・・しょうがねぇな。お兄ちゃん(嘘)が手を貸そう。
「・・・おい、晴臣。」
「ん?どうした?」
「今日は美玖をリードしてやれ」
「??何故だ??美玖ちゃんは井久が―――」
「それ以上は禁則事項だ。」
「・・・・美玖と喧嘩してな」
「・・・・・・・・なるほど、オレに慰めろと?」
リア充は話が早くて助かる。まぁ実際喧嘩なんかしてねぇんだがな。それどころか今日の予定を一緒に立てようとしてたんだぜ。
「頼んだぜ?」
「愛する友の頼みだ。断る理由はない!!」
本当にコイツ、ゲイじゃねぇだろうな・・・。
「ねぇねぇ、美玖ちゃん?遊園地に行ったら何に乗りたい?」
「え?え、えーと・・・」
―――よかったら一緒に乗ろう?
―――え?う、うん・・・。
策士の御技を目の当たりにしつつ、今宵の行く道に思いを馳せていたのはどうやら俺だけじゃないようだった。
「美玖さんにお似合いの人を充てがいましたね?いい選択です。」
「・・・・・・」
「ワタクシも、お手伝いいたしますわ。」
神は俺に惚れてんのか?まさか美玖の親友が味方になるとは。好奇とはこういう事だろう。
炎天下の暑さも吹き飛ぶ神の息吹。それはまさに俺に向き、俺を導こうとしていた。そう、荒峰井久のたどり着くべき幸せへ。
しかし神様よ、残念だが。俺・・・・・シスコンなんだ。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
今回のお話
バトル漫画風に言うならば・・・・
『恋のキュウピット編』
・・・まんまですね。
この作品を書いてると気づくのですが・・・・・
どうやら私は一時間で一話を書いているようで・・・・
しかも、説明文をダラダラ書きたくなる性分のようで、
もう一つ作品を書いているのですが、そちらでは・・・
・・・気づいたら一万字超えてたなんてことが・・・・
正直どちらの作品を書いてても疲れますね。
行動をセリフで表す。
行動を説明文で表す。
この作品、井久以外の心情を書けないのは辛いし悶々するなぁ・・・
では、また次回!!