「・・・・・・」
・・・ったく、何で俺が晴臣なんぞに諭されにゃならねぇんだ。
リア充ならリア充らしく、女でも侍らせてウハウハしてろっての。
・・・どうすっかな。
半ばヤケクソであいつの話を遮っちまったのはいいけど・・・。
「・・・・・」
肝心のあいつは他の奴と楽しげに話してるしな・・・・。
なに笑顔にしてやがんだ。
いや、構わねぇんだけどな?誰と話していようと、どんな会話をしていようとも。
だが、その見せつけるみてぇなやり方が気に食わねぇな・・・。
ったく、一発喝を入れてやらねぇとな。
――――――キーンコーンカーンコーン・・・
「取り敢えず・・・次の昼休みな・・・・」
◇
昼休み。
昼飯そっちのけで、俺は例の人物のもとに向かった。・・・は良かったんだが・・・。
「うんっうんっ!そうだよね!」
楽しげに食事してやがる。
「おい、美k――――」
「そうなんだぁ~、へー」
「話があんだけ――――」
「それでそれで??」
こいつ・・・・、目の前の女子の反応見た後に確実にわざと被せてやがる。
「なぁおい!」
「うんうん!!かもねー!!」
「聞こえてん――――――」
「あはははー!!!」
「聞けよ!」
「・・・・」
「んだよ・・・その顔」
あからさまに嫌な顔しやがって・・・。
「ここ・・・座ってもいいか?」
「・・・・」
「い、いいと思うよ?誰も居ないし」
「悪りぃな・・・」
・・・ったく、こいつ・・・意地でも俺と話さねぇつもりか。
「・・・・」
「・・・・・」
「わ、私たちちょっと席外すね?」
「え、いいよ~気にしなくて」
「で、でも・・・」
「ほら!私今日水筒忘れたからお茶買ってこないといけないし!」
「だったら私も」
「美玖はいいから!!」
ん?何だ?弁当食うのに水筒忘れてんのかよ・・・。
そりゃ、俺はその光景を見てたけどよ?睨んでなんかないぜ?話がしてぇからあっちに行ってくれ、何てアイコンタクトしたわけじゃねぇぜ?ホントだぜ?
「・・・・・」
「・・・最近、随分と顔が広いよな?」
「・・・・」
「・・・・」
無視かよ・・・。
せめて、何か反応して欲しいもんだな。
「・・・・・誰かさんよりはね」
「毎日楽しそうだもんな?」
「・・・そうかもね」
「「・・・・」」
「男を毎日取っ替え引っ替えか・・・やってみてぇもんだな」
「誰か一人に絞らずに、ずっと一人よりはマシだと思うけど・・・」
引っかかるもの言いだな。
「誰かさんは結局、一人に絞らねぇもんな?」
「絞ってるのに、当の本人はそれに気づかないんだよねぇ~」
「・・・ったく、人の気も知らねえのに、よくもまぁそんな事をぬけぬけと言えたもんだぜ」
「分かってないのはどっちなんだろうね?」
「テメェに人のモンを取られる気持ちがわか――――」
「誰かさんの話をしてるのに、どうして荒峰君が怒ってるの?」
「っぐ・・・」
くそっ、つい感情的になっちまった。冷静に冷静に・・・。
・・・・つか、今荒峰君っつったか?
どこまでも俺を遠ざけるわけか・・・。
「けどよ?その誰かさんはよぉ?人の好意を裏切ってんだぜ?そんな奴を選ぶバカがどこにいんだよ?」
「女々しいよね~、まだ根に持ってたなんて」
「いや、そうとう辛かったと思うぜ?まぁ、誰かさんはどうでもいいんだろうけどな?」
「どうでもいいなんて思ってないと思うよ?ただ、それはそれ、これはこれ、って考えてるんだと思う」
「いやいや、人の好意を裏切ってんだぜ?ってことはその程度の気持ちだったってことだろ?」
「そんなこと!!」
「誰かさん、の話だぜ?」
「・・・・・」
「だけどさ、男ならスッパリ忘れた方がいいんじゃないのかな?誰かさんの話だけど・・・」
「女って無責任だよなぁ~?切り替えが早ぇのはいいことかもしれねぇけどさ?それで傷ついてる奴とかいんのに、そんなの知らねえ、って面すんだろ?ひでぇもんだぜ・・・まぁ、誰かさんの話だけどよ?」
「ウジウジ考えて、前に進めないよりはいいと思うよ?誰かさんの話だけどさ?」
「・・・・」
「誰かさんが好きってはっきり言えば解決するのにさ・・・?」
「だ、誰かさんだって誠意を見せりゃ、好きだって言えるってもんだぜ?」
「誠意なら見せたじゃん!屋上でさぁ!?」
「あのなぁガキじゃねぇんだ、キスすりゃいいとか考えてんじゃねぇよ」
「ガキなのはどっちだよ!?いつまでもそんな昔のこと引っ張り出してさ!!そんなに嫌だったわけ、大好きな実の姉に取られたことがさぁ!!」
「嫌に決まってんだろ?本気で好きだった女を、寄りにもよって好きな奴に取られんだからな!!」
複雑な心境どころの騒ぎじゃねえっての!
「で、でも今は私の事が好きなんでしょ!?だったらイイじゃん!そんな過去のことなんて!!」
「そういうテメェこそ、俺を好きな事なんて見え見えだっつーの!!」
「・・・・あの、晴臣さん?」
「うむ、どうした?」
「あれ、どうにかなりませんか・・・?」
「ふむ、珍しく話が合うな」
「もしかして、晴臣さんの差し金ですか?」
「いいや、オレは殴り飛ばしてやりたいと思うんだ。関与しているわけがないだろう?」
「それもそうですね・・・」
雨降って地固まる。
まさにその諺が当てはまるが如く、二人の仲は良くなっただろう。
固まりすぎるのは良く無いのかもしれない。
「バーカバーカ!女男!!」
「バカっつった方がバカだっつーの!!」
「子供みたいにウジウジしてたくせに!!」
「これはガキには分からねぇ大人の事情なんだよ!バーカ!!」
((どっちも子供だろ・・・・・!!!))
こういう告白の仕方とか・・・絶対ありえないですよねwww
ムードぶち壊し~
周りの迷惑お構いなし~
お前らガキかよ~
今の小学生の方が告りかた知ってんぞ~
↑
まぁ、こうなりますよねwww