井久〉明美
明美〉なんでしょうか?
井久〉明美・・・・
明美〉あの・・・なんでしょうか?
井久〉明美・・・・?あけみ・・!?
明美〉人の名前を連呼しないでください・・・。
美玖さんのことが聞きたいのですか?
井久〉・・・・・あ・・・け・・・・・み・・・・
明美〉えっと・・・・ふざけてます??
~五分間不通~
井久〉明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美 明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美 明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美 明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美明美
明美〉何ですかっ!!?呪いですかっ!!?!!?!!?
「・・・・クスッ・・ククククッ・・・」
いいツッコミ持ってんじゃねぇか、やっぱ一人ぐらい弄られ役いねぇとな。
「さっきから何笑ってるの?」
「ククッ・・・・。あ?なんでもねぇよ」
「そういえばさ、遊園地で明美ちゃんと話してたよね?」
「ああ」
「何話してたの?」
「は?何でそんな事聞くんだ?」
てめぇは彼女かよ・・・。
「ううん、ただ・・・・」
「どした?そんなに悩みの種蒔いて」
「・・・・・・」
・・・・おいおい、まさかの嫉妬か?好意があんのは分かってたが。流石に俺のシスコンっぷりを知らねぇわけじゃねぇだろうに。
「その・・・・」
「なんだよ・・・・言えねぇことなら―――」
「―――なかった・・・?」
「は?」
「・・・・言ってなかった?」
「・・・・何を?」
「・・・・・・・・・・・・悪口」
なっ・・・・・・!!!バカかこいつ・・・・、心配事はそこなのかよ。
「ったく、どんだけ信用してねぇんだよ。親友じゃねぇのかよ」
「・・・だって・・・」
「いいか美玖?人は信用してなんぼだ。」
「じゃねぇと、周りから人が居なくなっちまうぞ」
「・・・・妙な説得力」
「う、うるせぇ!!俺は孤独な人生を送ってんだっ!」
そういう選択肢を選んで、そういうルートを辿ってんだ!!決して、決して!友達が晴臣以外居ないわけじゃねぇんだからなっ!
実際、電話帳には『日野明美』って名前が新しく表記されたんだからな。
「・・・・あのさ?」
「今度は何だ」
「・・・・・明美ちゃんってね?すごく素直で可愛い娘なんだよ?」
「で?」
「・・・それでね?」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・何だよ」
「・・・・・大事にしてあげてね?」
「・・・・・・・・・・・そだな」
「・・・・・・うん!!安心!!」
あっ、玄関に行きやがった。
おいおい、何フラグだよ・・・。そんな意味深なこと言われたら気になって夜もおちおち眠れねぇじゃねぇか。・・・・まぁ眠れるが。
「おいっ、今日は泊まってかないんだな?」
「・・・うん」
「そうか、じゃあな」
言っておくが、俺はどこぞのラノベの主人公みたく鈍感じゃねぇんだ。引き留める気はねぇぞ。
「・・・・・・うん」
「あ、そうそう。晴臣とは仲良く出来たか?」
「・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・けどまぁ、聞きたいことは訊いておくにこしたこたァねぇよな。
「・・・・うん」
いきなりシリアスムードかよ・・・・。苦手なんだよなぁ。気まずいし。
・・・・あんな急いで出ていくとはな。そんなに居づらいか・・・・。
――――この機会を利用しない手はねぇな。
「さてっ、日野でも弄るか」
夏休みの真っ只中。変えるもの、変わろうとするもの。新学期の幕が上がったとき、変わらぬ自分を持ち続けたものはほくそ笑むだろうか。
忘れずに言っていこう。俺は―――シスコンだよ?
――――――ピロロンピロロン・・・
井久〉美玖とは仲良くなれたか?
晴臣〉は・・・はぁぁぁ!!い、井久からメールとは!!・・・・すまん、取り乱した・・・・。最大限の持て成しはしたつもりだが?
井久〉俺からのメールがそんなに珍しいかよ・・・・
それならいい
晴臣〉井久のメールはオオサンショウウオに会うより難易度高いからな
井久〉天然記念物級かよ・・・・!それより、リア充。持て成しってのは例えば?
晴臣〉手を差し伸べたり、飲み物を買いに行ったり、いろいろ気を利かせたり
井久〉・・・・・・お前をリア王と呼ばせてください
井久は『俺はリア充にはなれない』を覚えた。