お前らにシスコンってモンを教えてやる!!   作:愛・茶

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 町内の花火大会。それはリア充のリア充によるリア充のための祭典。

 リア充どもはカップルで集まり、イチャコライチャコラする。

 井久達はそのリア充の祭典に来ていた。

 


やはり、俺の花火への先入観はまちがっている。

 待っっったくもって不愉快だッッ。

 こんなリア充のための祭典に何故俺が行かなければいけない!!?周りを見渡せば手をつないだカップルだらけ・・・・

 

「・・・アノ手を切断してやろうか・・!!?」

 

「物騒なこと言わないでください井久さん」

 

「・・・・テメェ、いつから俺のことを名前で呼んでんだ?」

 

「会った時からずっとですけど・・・?」

 

「今すぐやめるんだ・・・」

 

「・・・・ど、どうしてですか?」

 

 

「俺はなぁ、実は――――」

 

 

 

 

「――――秘密組織の工作員なんだ・・・!!」

 

「脳内設定ですか?いつしか邪気眼が・・・!!とか言うんじゃ・・・?」

 

 

 

 

「邪気眼!!!!」

 

 

 

 

「誰も言えなんて言ってませんっ!!」

 

 ったく、そんなやり取りなんざどうでもいい。俺はなぁ、このリア充どもに一言物申す!!!!

 

 

 

 

 

 

「あえて言おう、、ただの祭りであるとっ!!」

 

 

 

「そう通りなんだけど・・・」

「その通りだが?」

「その通りです」

 

 

「俺は、このリア充どもが花火をあたかも『俺たちのためのものなんだ』という認識でいることが許せん!!」

 

「ふむ、それで井久は先程から怒っているのか」

 

 

「気づかねぇのか!!このリアじゅ・・・・リア王!!!」

 

 

「言い直さなくてもいいが・・・」

 

「テメェはリア王の分際で!!彼女を連れて行かねぇってのはどういうことだ!!?嫌がらせか!!?見せしめか!!?」

 

「イックンどうしたの?そんなに怒って」

 

「テメェは黙ってろ!!妹モドキ!!!」

 

「も、もどき!?」

 

「何故と訊かれても・・・。友達ときたほうが楽しいからで・・・。オレには彼女と呼べる相手もいないしな」

 

「ケッ!嘘つけ!!」

 

 

 

 

「あの。ぼっちの井久さんがお怒りなのは分かりますが―――」

 

 

 

 

 誰がぼっちだ。俺は一人を選択してんだ。このルートの最後にはシスコンハネムーンエンドが待ってんだ。・・・・誰にも邪魔させねぇ。

 

 

 

 

「とりあえず、楽しみませんか?」

 

 

 

「それもそうだな。」

 

「あっ、明美ちゃんたこ焼き買ってきたんだ?」

 

「はい、御一つどうですか?」

 

「ありがとっ」

 

「うむ、悪いな」

 

「いえいえ、他にも色々ありましたし、見て回るだけでも楽しいですよ」

 

 

 

 

「井久さん、御一つどうですか?」

 

 

 たこ焼きだぁ?どうせレンジでチンのやつだろ?ケチったもん作ってボッタくってんじゃねぇよ。

 

 祭りで浮かれてるからって、俺様の味覚を誤魔化し―――モグモグ―――うめぇじゃねぇか。

 

 

 

 

「どうですか?」

 

 

 

 

「・・・・う、・・・まぁまぁだな」

 

 

 

「クスッ・・・、さぁ井久さんも行きましょう?」

 

 

 

 

 

 

 なんだよ、その手は・・・・。

 

 

 

 

「俺はガキじゃねぇんだ。手をつなぐ必要はね―――」

 

「イックン、ほら早くっ!!」

 

 

「ばっ!!引っ張んな!!テメっ、歩けっての!!コケんぞ!!?」

 

「だいじょーぶ!!下駄だけどもう慣れたよ!!?」

 

「お前のことじゃねぇよーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 リア充の祭典に、一人ぼっちが女性に連れられ走って行く。人ごみを掻き分けて――――

 

 それはまるで、そう―――

 

 

 ――――ロケット花火のように。




「行ってしまったな・・・」

「・・・・そうですね」

「・・・・・」

「・・・・・」




「明美さんは・・・彼氏などはいないのか?」

「そうですね・・・居ません」

「・・・・・」

「・・・・・・」



「は、晴臣さんは、リア充なんですか?」

「ふむ、自分自身のことはよくわからんが・・・・。井久が言うんだからそうなのだろう」


「・・・・そうですか」



「・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・」






「・・・・・俺たちも追うか」

「・・・・・・そうですね」
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