世界を救うため、妖精と契約を交わして魔法少女になった梨子と善子。今日は彼女らと悪の組織ブラック・クロサワ団との初戦から一夜明けた土曜日である。
善子「急に呼び出されて何かと思えば…」
梨子「新しい魔法少女に会ってもらいたいって?」
ヨウ「うん!仲間の妖精のカナンちゃんから連絡がきてね、魔法少女になってくれる女の子が見つかったんだって」
ハナマル「これから梨子ちゃん善子ちゃんと一緒に戦ってくれる仲間だから、挨拶しに行くずら」
梨子「そうなんだ、どんな人なの?」
ヨウ「カナンちゃんが言うには、ちょっぴり曲者らしくてね…」
善子「ハッ!まさか…天界からの遣いとかじゃ⁉︎」
ハナマル「やめるずら」
善子「真顔で言わなくてもイイじゃん!」
ヨウ「とにかく会いに行こう、場所は分かってるから!」
梨子「じゃあお財布用意しなくちゃね、電車で行くの?バス?」
ヨウ「ううん、空を飛んで行くんだよ!」
梨子「ええっ⁉︎」
善子「何言ってんのよ、そりゃヨウさんは妖精だから飛べるだろうけど私たちは…」
ハナマル「前回は使わなかったけど、魔法少女に変身すれば空を飛べるようになるんだよ」
梨子「え……てことはまた…」
ヨウ&ハナマル「はい変身〜」ポチッ
バシュウウウウウウウウウウウウウ!
梨子(全裸)「キャーーーーッ!待ってまだ心の準備がぁぁぁぁぁ///」
善子(全裸)「変身のたびに全裸になる仕様なんとかしなさいよぉぉぉ///」
ヨウ「それじゃ出発進行!ヨーソロー!」
【空】
リリー「わぁ……!」
ビュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ………
リリー「すごい!本当に飛べるんだ」
ヨハネ「フフフ……またひとつ堕天使としての能力に目覚めてしまったわね」
ヨウ「内浦は風が気持ちいい街だね〜」
ハナマル「ほんとずら♪」
ヨハネ「無視ですか⁉︎」
リリー「あっ、あそこに浦の星女学院が見える!あっちには十千万旅館も…」
ヨハネ「普段見慣れてる街も、こうして上から見るとまた違うわね」
ハナマル「どう?電車やバスよりいいでしょ」
リリー「うん、凄くいい体験になったよ!ありがとうヨウさん、ハナm……あら?」
ヨウ「どうしたの?」
リリー「ねぇ…なんか段々高度下がってきてない?」⤵︎⤵︎⤵︎
ヨハネ「私も…上に行こうとしても身体がどんどん下に……」⤵︎⤵︎⤵︎
ヨウ「あ、大事なこと言うの忘れてた!」
リリー「?」
ヨウ「魔法少女がいちどに飛べる限界は5分なんだよね」
ハナマル「このままだと地上に真っ逆さまずら」
リリー&ヨハネ「え………」グラッ
ハナマル「ごめん、手遅れだったずら」
リリー&ヨハネ「そういうことは早く言いなさいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」ヒュウウウウウウウウウ……
ボチャァァァァァァァァァァァァン!
ヨウ「いやぁ、下が海でよかったね!」
リリー「よくないよ!ホントに死ぬところだったんだから!」
ヨハネ「地面に落ちてたらガチで堕天してたわね…」
ハナマル「二人とも、ちょうど目的地に着いたよ」
リリー「え?ここって……」
【ホテル・オハラ】
ヨハネ「小原家のホテルじゃない、地元じゃ有名よ」
ハナマル「そうなんだ、じゃあ新しい魔法少女さんも知ってる人かな?」
リリー「確かウチの学校の先輩に小原って人はいたけど……どんな人かまでは」
ヨウ「じゃあ早速入ろう!許可は取ってあるから」
リリー( 頼むからヘンな人じゃありませんように…… )
◆ ◆ ◆
【鞠莉の部屋】
鞠莉「シャイニーーッ!⤴︎⤴︎⤴︎あなたがプリティボンバヘッドな魔法少女さんタチね、私は小原鞠莉!気軽にマリーって呼んでほしいのっ!」
リリー( 絶対ヘンな人だ、もう確定だ… )ズーン
カナン「初めまして、私は妖精のカナン!さっき鞠莉と契約したんだけど正直ちょっと後悔してます……」
ヨハネ「あ、私は津島善…ヨハネです」
リリー「私は桜内梨子です、これから同じ魔法少女としてよろしくお願いしますね、鞠莉さん」
鞠莉「NO!鞠莉さんじゃなくてマリーよ」ズイッ
リリー「マ、マリー……」
カナン「こら鞠莉、梨子ちゃん困ってるでしょ」
ヨウ「それで鞠莉ちゃんはどういう魔法が使えるの?」
※第2話でも書きましたが、魔法少女はその人の特徴に合った魔法が使える設定です。
カナン「うーん、たぶん口癖のシャイニーが影響したのかな?光属性の魔法が使えるんだよね」
リリー「光属性…ですか」
鞠莉「そうよ、試しに見せてアゲル!じゃあ変身するわね」ポチッ
バシュウウウウウウウウウウウウウ!
鞠莉(全裸)「シャイニィィィィィィ!」
リリー「ちょ……///少しは隠して下さいっ!」
ヨウ( この人恥じらいが全くない…… )
マリー「燃える情熱のブロンド、魔法少女シャイニー☆マリー見参!」バーン
ヨハネ( 衣装えっろ )
マリー「早速魔法をお披露目するわね、外の海辺に大きな船がとまってるでしょ?」
リリー「あぁ…小原家の所有してる船ですよね」
マリー「そうよ、よ〜く見てなさい!」キュイイイイイイイン
ヨハネ「えっまさか」
マリー「必殺『シャイニングソーラービーム』!」バシュウウウウウウウウウン
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォ!
リリー「船がーーーー!」ガビーン
マリー「1発で船ひとつをコッパミジンにできる強力な魔法よ!とってもエキサイティングでしょ?」
ヨハネ「いやマズイでしょ!船ってめちゃくちゃ高いんじゃないの⁉︎こんな簡単にブッ壊していいもんなの⁉︎」
マリー「大丈夫よ、船なんて配り歩くほど持ってるし!みんなが来る前にも試し撃ちで3つほど破壊したわよ?」
リリー( 既に前科が⁉︎ )
カナン( これだから金持ちは… )
ヨウ「まぁ何はともあれ、これから3人には魔法少女としてチームを組んで頑張ってもらうワケだけど…」
リリー( すっごい不安… )
ハナマル「チームを組むにあたって、この中からリーダーを決めるずら!」
ヨハネ「リーダー?」
カナン「チームの指揮をとれる、精神的な支柱になれる、そういう人はどんなジャンルのチームにも必要だからね」
ハナマル「マル達は特に口出ししないから、3人で相談して納得のいく答えを出してほしいずら」
リリヨハマリ「リーダーかぁ……」
マリー( やってみたい!)
ヨハネ( やりたいかも… )
リリー( 私には無理だよ… )
ついにチームとして本格的に魔法少女の活動を始めることになった梨子、善子、鞠莉の3人。リーダーは果たして誰になるのか?
次回に続く!
第3話 おわり
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今更ですが今回の話でメインキャラが全員揃ったので、登場人物紹介を載せておきます
・桜内梨子
本作の主人公で、浦の星女学院に通うごく普通の高校二年生。控えめな性格で、自分のことを地味だと思っている。
ブラック・クロサワ団の魔の手から世界を救うため、妖精の国からやってきたヨウと契約して魔法少女マジカル☆リリーとなる。
趣味はピアノで、魔法少女変身時も音楽にちなんだ魔法を使って戦う。
クラスメイトの高海千歌に想いを寄せるが、平凡な自分では千歌には釣り合わないと考えておりなかなか告白できずにいる。
・津島善子
浦の星女学院に通う高校一年生。自分のことを堕天使だと思いこんでいる、いわゆる中二病。
梨子と同じく世界を救うため( キッカケは闇の魔法が使ってみたかったから )に妖精のハナマルと契約して魔法少女ギルティ☆ヨハネとなる。
魔法少女変身時は闇属性の魔法を使う。
・小原鞠莉
浦の星女学院に通う高校三年生。世界的に有名なチェーンホテルのオーナーの娘で、明るく天真爛漫な性格。
上記二人と同じく世界を救うために妖精のカナンと契約して魔法少女シャイニー☆マリーとなる。
魔法少女変身時は光属性の魔法を使う。
・ヨウ
魔法少女になってくれる人間をさがすために妖精の国からやってきた妖精。梨子と契約し、以降は彼女のパートナーとなる。
明るいがわりといい加減な性格で、大事なことを先に言わないことが多い。
・ハナマル
魔法少女になってくれる人間をさがすために妖精の国からやってきた妖精。善子と契約し、以降は彼女のパートナーとなる。
食いしん坊でいつも飄々としており、善子のイタい発言には容赦なくツッコむ。
・カナン
魔法少女になってくれる人間をさがすために妖精の国からやってきた妖精。鞠莉と契約し、以降は彼女のパートナーとなる。
妖精3人の中では一番年上らしく、自由人な鞠莉をサポートするしっかり者。
・ダイヤ総統
世界征服を企む悪の組織ブラック・クロサワ団のリーダー。毎回様々な手を使って人間世界の平和を脅かすが、根がおっちょこちょいなので失敗ばかり。
・ルビィ司令
ダイヤ総統の妹。思考は基本お姉ちゃん原理主義で、ダイヤ総統に喜んでほしくて世界征服のお手伝いをしている。
・高海千歌
浦の星女学院に通う高校二年生で、梨子のクラスメイト。容姿端麗、文武両道の完璧超人であるが、梨子の気持ちには気づいていない。
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