.....はい、やっていきましょう(白目)
短めです。
「うーむ......」
やっぱり、こうかな。
「よくぞここまで来たな人間。まずは賞賛を贈ろうじゃないか」
.....うーん、それかこっちか?
「矮小な人間のくせによくやることだ.....。こういうのを意地が汚いと言うのか?」
いやこれは印象が悪いな。
.....ん?今何をやっているか?
異変を解決に来た人間に会ったときの口上というか、名乗りというか......。
魔王が勇者を迎える時に言うあれだ。世界の半分をやろうみたいな。それの練習だ。
今回の異変は吸血鬼がラスボスだ。つまり私もラスボスの一部に入るわけだ。こういう名乗りがあった方がカッコがつくと思ったのだ。
まぁ、ラスボスの様な戦う力など持ち合わせてはいないのだが。
「来たのなら歓迎をしよう。曲がりなりにも客人だからな。となると持て成す必要があるわけだが......吸血鬼が客人の時と人間が客人の時では勝手が違ってな......。なぁに、死ぬわけじゃない。死ぬわけじゃ、ね?」
いやこれは悪役過ぎる。後々の関係に支障が出る。
もう少しこう....なんというか、憎めない感じにしたいのだが。
「フハハハハハハ!!!さぁ抗ってみせろ!!いやなに、最近暇をしていてな!!ある程度満足したら止めにするから、それまで少し付き合ってくれたまえ!!フハハハハハハ!!!」
こんな感じか?いやこれだとウザがられるかもしれない。
いやでも、うーん、わからん。
その日は、部屋からは彼の唸る声や高笑いが聞こえてきたりと、少しカオスなことになっていたそうだ。
......にしてもこの男、ノリノリである。
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「さ、咲夜。やっぱりこうかしら?」
「どれもお似合いですよ、お嬢さま」
「そうじゃなくて....うぅ〜.......」
お嬢さま可愛い.....。
お嬢さまは今、博麗の巫女なる者と相対した時の為にポーズを決めている。
腕を組んでみたり、手を腰に当ててみたり、後ろに組んでみたり、胸に手を当ててみたり。
お嬢さまは鏡に映らないので、私が見て決めろとのことだった。
偉そうだったり、自信満々だったり、あざとかったり、不思議だったり。
どのお嬢さまも魅力的だ。
はぁ〜.....これだけで最近溜まっていた疲れが取れていく様だ。
「あら咲夜。鼻血が出てるわよ?」
え?
はっとして触れてみると、確かに指に血が付いた。
「も、申し訳ありません!!お見苦しい所を.....」
うぅ、恥ずかしい。
従者失格だ。まさかこんな失態を犯すとは。
普段は顔に出たりしないのですが......。
言い訳にもならないでしょうけど、それほど疲れが溜まってたのかしら?
「あぁ、もう、もったいないわねぇ」
そういうと、お嬢さまが近づいて....ち、近い!!近すぎます!!
あぁ、お嬢さまの優しい香りが.....あぁ....!!
「ん、ちゅる」
「っっっ!?!?
そしてお嬢さまは、私の鼻血を舐めとった。
「ちゅ、ちゅー、レロ、ちゅっ」
「ん.....あぁ.....はぁん.....」
お嬢さまの小さな可愛らしい舌が私の唇や鼻を犯す。
お嬢さまの匂いで頭がボーッとして来た.....。
「ふふ、咲夜の血はやっぱり、味も甘くて口溶けも良くて.....美味しいわねぇ」
そう言って頭を撫でてくださった。
あぁ、もう、死んでもいい.....。
「咲夜.....?ちょ、咲夜ぁ!?だ、誰かぁ!!咲夜が倒れたァ!!」
その日、妖精達に担架で運ばれながら、とても安らかな顔をするメイド長の姿が見られたそうだ。
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「......来ない」
いつか来る、いつか来るとは言っていたが、遅い。遅すぎる。
まっっっっっっったくロミオが来る気配がない。
「何か上であったのかな......」
ロミオがフランを見捨てるなんて思えないし思いたくない。
とすれば上でなにか起きていると考えるのが妥当だろう。
ロミオが迷惑することだろうか。
それはダメだ。
少女は思った。
『会いに来ないならこっちから行けばいいや!!』
霊夢が頑張ってる裏ではこんな新喜劇が.....。