ガンダムSEED×00~異世界にイノベイターは何を思う?~<完結>   作:MS-Type-GUNDAM_Frame

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バイトが忙しくてなかなか話が思いつかない・・・

並列思考をする訓練だと思うことにします。


6話:イノベイターは軍に所属

刹那の駆るジンが、斥候としてアークエンジェル格納庫へと侵入を試みていた。

刹那のジンは連合の識別色で塗装されているが、基本的にMSはコーディネーターにしか乗りこなせないものであるし、連合の中にはわざと()()する兵士もいる。

そういう意味ではキラの乗るストライクの方が斥候に向いているのだが、実戦経験があまりに違うために、あえて刹那が斥候として先行することとなっていた。

 

刹那が索敵を行い、安全が確認されたところで一つづつブロックを進めていく。

アークエンジェルの格納庫に近づくにつれて、マリューは格納庫が襲撃を受けたことを確信しつつあった。

漂ってきた死体を見て、流石に学生たちはたじろいだが、現状では一秒ですら惜しく、一行は粛々と歩を進めていった。

 

「!・・・止まれ」

 

刹那からの通信で、全員がさっと止まった。

 

「あのオレンジ色のMA・・・マリュー、あれは連合軍機か?」

「もしかして、後部にポッドを装備しているかしら」

「ああ」

「ならそれは連合軍機よ。連合のエース、エンデュミオンの鷹ことムウ・ラ・フラガ大尉の乗騎、メビウス・ゼロね」

 

その言葉で周囲の索敵を始め、すぐに終えた刹那は、MSのハンドサインでマリューに前進するよう指示した。

 

「周囲に敵影無し、アークエンジェルに到着した」

「キラ君、ストライクの手でアークエンジェルに触れて」

 

キラの操作で、ストライクはアークエンジェルに接触し、マリューの打ち込んだコードで内部へ通信を開始した。

 

「こちら連合軍技術大尉、マリュー・ラミアス、聞こえますか、フラガ大尉」

 

すると、少しノイズが鳴った後、返答が帰ってきた。

 

「こちら連合軍大尉、ムウ・ラ・フラガ。エンデュミオンの鷹って言った方がわかりやすいか?」

「フラガ大尉、あなたは今日Gのパイロットを連れてくる予定だったはずですが、・・・その、母艦は・・・」

「ああ、守り切れなかった・・・。だが、艦長からアンタのことを頼まれたんだ。連合の未来、彼女を頼む、ってな。

・・・まあ積もる話は後だ。今からハッチを開けるから、俺のメビウス・ゼロも持ち込んでくれ。そっちのジンのパイロット、そっちに頼むぜ」

 

すぐに、アークエンジェルの前方、足のように見える部分が開いた。

言われた通り、刹那がメビウス・ゼロの係留ワイヤーを外し、アークエンジェル艦内へと収容した。

キラが、ストライクで運んでいたコンテナから、非戦闘員のトールたちが出てきたところで、フラガ大尉がMSハンガーに姿を現した。

 

「初めまして。ムウ・ラ・フラガ大尉だ。あんたがジンのパイロットだろ?」

「・・・なぜわかる?」

「いや、なんとなく、ジンから漂ってくる雰囲気があんたに似てたからな。しかしアンタまさかとは思うがナチュラルか?」

「ああ、確かに俺はナチュラルだが、なぜそう思ったんだ?」

「あんた中東出身だろ?あっちの方はコーディネーター技術が公表された当初から紛争続きで、コーディネーターなんてなれっこないからな。後は勘さ」

 

なぜ中東人という理由でナチュラルの可能性を考えなかったのだろうかと少しマリューが目線を下にやる横で、今度はキラに声をかけた。

 

「ボウズは、コーディネーターだろ?」

「・・・っな、なんで・・・」

「俺はここに来るまでの間、そいつ(ストライク)のパイロット候補生の面倒を見てたんだが・・・酷いもんだったぜ?それを易々と動かしてるんだ。コーディネーターだと思うさ」

 

刹那は、目の前のフラガ大尉に、周囲の人間と違ったことを考えていた。

 

(この男、脳量子波を発している・・・超兵ほどではないが、勘の良さはそのせいか?)

 

フラガ大尉は、刹那にだけははっきりと感じ取れていたが脳量子波を発していた。刹那がこの世界にきて初めて会った脳量子波の使い手だった。

だが、刹那が今まで見知った中では、この世界では脳量子波の存在は認知されていないようだった。

しかし、エンデュミオンの鷹の名は、刹那の耳にも入っていた。

 

「連合の名高いエンデュミオンの鷹と会えるとは光栄だな」

「よせよ。さっきは判りやすいように名乗ったけどよ、プロパガンダってやつだ。なんていうか、気恥ずかしいんだよ」

 

実は刹那には、少しその感覚がわかった。それは外宇宙を航行中、ティエリアが地球で面白いものを見つけたと言って送ってきた一本の映画を見たときに持った感覚に少し似ているように思えたのだった。

 

(・・・いくらなんでもあれはない)

 

なぜアレハンドロだけがあんなに似ていたのか、なぜアレルヤ役が女だったのか、なぜあんな映画が作られたのか、映画は刹那に少なからず混乱を与えたのだった。

思考の海に少しだけ浸かった刹那と、どんな状況だったかを簡単に話していたマリューたちの頭をブザー音が叩いた。

 

『生存者はいるか!自分は連合軍中尉、ナタル・バジルールである。生存者がいるのなら応答せよ!』

 

「生き残りがいたか!」

フラガ大尉は近くのボタンを押してマイクを起動した。

 

『連合軍大尉、ムウ・ラ・フラガだ!民間人を収容している』

『はっ!フラガ大尉、こちらも生き残りを収容しています。ハッチの解放をお願いします』

『了解した』

 

返事をした大尉は、ブリッジへと昇って行った。

残ったメンバーは、ここにいるのが見つかると面倒だというマリューの言で、居住区にある休憩スペースへと送られた。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

艦内へ到着したバジルール中尉とマリュー大尉、フラガ大尉は現在までの話をしたところで議論になっていた。

 

「一般人に軍事機密を見せるなど、正気ですか!」

「状況的にしょうがなかったのよ」

「ですが!スパイであることも考えられるのに!」

「あいつらがいないとこの宙域が脱出できねぇだろ」

 

議論は十分ほど続いたが、最終的に、

・現宙域を離脱後、二人に尋問を行う

・スパイではないと思われる場合には階級を臨時的に与える

・ユーラシアのアルテミス要塞を目指す

・艦長はナタル・バジルール少尉とする

以上が決定された。

 

ナタル中尉はキラと刹那をMSに乗せることを最後までためらったが、アークエンジェルがまだ進水式も済ませていない新造艦で、オペレーターの数も足りないことから、渋々とMSの操縦を任せることを承認した。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

休憩スペースで刹那とキラは他の二人と話していたが、迎えに来たフラガ大尉に連れられて、ブリッジへとやってきた。

二人を出迎えたのは、ナタル・バジルールの一声だった。

 

「ソラン・イブラヒム、キラ・ヤマトに告ぐ。これより、作戦の説明を行う。準備はいいな?」

「ああ」

「・・・はい!」

 

ここに、アークエンジェルのヘリオポリス脱出計画の説明が開始された。




流石に出来が悪い気がするんじゃー

マリュー×刹那 と ヒリング×刹那 の番外編書かにゃあならんのじゃー

バイト、就活、事務仕事・・・・

きついー!
でも来週も頑張りたいと思います。

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