ガンダムSEED×00~異世界にイノベイターは何を思う?~<完結>   作:MS-Type-GUNDAM_Frame

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SEED三話を見直したのですが・・・
おめーら人の国のコロニーと思って壊しすぎだよ!

ちなみになぜ見直したのかというと、あれ、コロニー脱出後どんな進路採って何してたっけ?となったからです。

あと、オルフェンズ最終回も見ました。
そうか、やっぱり三日月は・・・
史上最高にヌルヌル動くガンダムだったのでは?と思ってます。
(AGE、ユニコーン未視聴)
個人的にはあの最終回、悲しいですが嫌いではない。

ではSEED本編を見直したところで、続き、書きます。
あと、一部オリジナル展開が入ってます(今更ですが)


9話:イノベイター脱出、これから

「時限爆弾を?」

「はい、万が一のことがあった時に、と」

「そうか・・・」

「余計な手出しだったでしょうか?」

「いや、詳しく聴こうか、ミゲル」

「はっ!ヘリオポリスへの侵入時、敵戦艦の推進部に小型の時限爆弾を仕掛けました。携行型のものなので、威力はあまりないですが・・・」

「足止めには十分・・・か。ふっ、私も評議会から出頭命令を出されずに済みそうだ。よくやってくれた、ミゲル」

「はっ!光栄であります!」

「アデス!追撃を行う。進路は地球軍基地、アルテミスだ」

「先回りするのでありますか?」

「ああ、敵艦はスラスターが不調だ。このヴェサリウスなら先回りできる。」

「了解しました!」

「さて、アスラン。何か話があるのかね?」

「はい・・・」

 

それが世界を滅ぼしかねない出来事のトリガーとは、世界中の誰も知らない。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

「スラスターが?」

「はい、小型の爆弾が仕掛けてあったようで・・・」

「その他の被害は?」

「いえ、推力は低下しますが、他の部分には問題ありません。ですが・・・」

「どうした?」

「敵ナスカ級に追いつかれるかもしれません」

「!、そうか。では、前方と後方を常に索敵させろ。私なら速度が落ちているところを前後から挟む」

「了解しました」

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

その頃、キラはヘリオポリスの友人たちと話をしていた。

 

「僕、戦うよ。戦って、みんなを守りたいんだ!」

「でも、相手はコーディネーターだろ?お前大丈夫なのかよ」

「生まれなんて関係ないって言ってくれたのはトールじゃないか。大丈夫だよ」

「キラ、ストライクの整備で話があると曹長が言っていた」

「ソランさん」

「覚悟は決めたか」

「はい!」

「では行ってこい。軍曹が呼んでいる」

「は、はい、行ってきます!」

「トール、キラは」

「大丈夫ですよ」

「そうか・・・。俺ももう一度ドックへ行く。・・・艦長に頼みごとがあるのだろう?」

「なんでわかったんです?」

「勘だ」

「勘が良いなぁ」

「もう行かなくては。またな」

「ええ、また」

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

キラはドックで、ストライクについての詳しい説明を受け、また自分が作ったOSの説明をしていた。どうやらキラが作ったOSは整備班からしても驚嘆に値するものだったらしく、驚きの声を度々受けていた。

それは刹那も同様で、こちらはその操縦技術に対してのものだった。

ただし刹那は、注意も受けていた。

 

「良いですかい、こいつは確かに頑丈だが、限界ってもんがある。それに、ここで整備するにしてもそれにも限界があります。あんまり無茶な動きさせんでくださいよ?」

「すまない」

「分かってくれりゃあ良いんですよ」

 

ただ、刹那やキラは技術者からは親しみを持たれているようで、あまり険悪な様子ではなかったが。

 

「しっかしソランさんのMAの解体技術には驚かされましたよ」

「ああ、見る見るうちに解体されていくんだもんな」

「一度触ったことがあったからな」

「それにしてもですよ」

 

一方キラとマードック軍曹は、

 

「坊主、お前のOSの説明聞いてて思ったんだが、この部分の流体ソケットの許容量、だいぶ上げた方が良いかもしんねえなあ」

「慣性挙動をするときに許容量を超えちゃいますかね?」

「ああ、これならいざというときに動かねぇってこともないだろう」

 

実戦も一回目だというのに、ストライクはその全てを吸収するかのように強化されていた。

更に、刹那のジンもOSの最適化がなされていた。

ジンのフレームで限界まで人体の動きを再現するよう設定されていく。

ストライクの回避プログラムを移植しようかというキラの提案もあったが、刹那は断った。

 

そこへ、艦橋から戻ったマリューがやってきた。

 

「みんな、お疲れ様」

「「「おつかれさまでーす」」」

「ソラン曹長、ちょっと話が・・・」

「曹長?」

「ああ、ごめんなさい。さっきの話し合いで、流石に何の階級も持ってない人間がMSを操縦するのは不味いだろうって、二人に階級を臨時で設定することが決まったのよ」

「こっちの坊主はどうなんです?」

「キラ君は少尉よ。最新鋭機のパイロットですからね」

「俺は坊主より下ですかい」

「す、すみません」

「気にすんなって、しょ、う、い」

「嫌味だなぁ」

 

そうはいってもマードックの顔は嫌味など一切なしで笑っている。

 

「それよりも大尉、話とは?」

「ああそのことなんだけどね、あなたのジン、スラスターの増設をしてみない?」

「できるのか?」

「ええ、メビウスの予備パーツが余ってるから、そのメインスラスターを背部に、姿勢制御用スラスターを手足の裏側にって感じかしら」

「どのくらい時間がかかる?」

「余裕を見て5~6時間ってところね。もちろんキラ君が手伝ってくれれば、だけど」

「キラ」

「手伝いますよ。ソランさんも仲間なんだから、もっと頼ってくださいよ」

「ありがとう。俺も手伝おう。MAのことなら整備工をしていた時に一度横流し品を触ったことがある」

「その、言いづらいんだけど、多分アルテミスに到達する前にもう一度ZAFTと戦闘になるわ。その時のために、心の準備だけはしておいて欲しいの」

「追いつかれちゃうんですか?」

「スラスターに小型爆弾が仕掛けられていたらしいの。相手はかなりの高速艦だしね」

「そうですか・・・」

「それと、今度は多分奪われたMSも出てくるわ」

 

(一機にはアスランが乗ってるのかな)

後でトールと相談してみよう、そう思いながらも、キラは一応はい、と返事をして作業に取り掛かった。

 

ジンの改造は、整備班一同の技術向上にもつながるので、思い付きがあったらすぐに言って欲しいとマリューやマードックは語った。

その後、ジンの改良が終わった後に、ストライクのOSは更に改良され、PS装甲へ回される電力の制限でバッテリーの持ちが改良されたりした。

 

 

~7時間後~

 

 

「明日からは、敵艦との遭遇の可能性があるわ。しっかり休んで備えてね」

「「「「はい!」」」」

 

結局、半日近くドックで作業をして、刹那たちは新しく宛がわれた部屋に向かった。

現状水は貴重だが、現在必要最低限の人間しか乗っていないため、シャワーを浴びる程度の余裕はある。

キラはシャワーを浴びて、個室のベッドに横になっていた。

すると、ドアをノックする音が聞こえる。

 

「はい?」

「俺だよ!」

「トール!」

「どうしてちょっと話をしようと思ってな」

 

どうしてこの友人はこんなにタイミングが良いのだろうか。

もしかして心を読まれてるのかな、などと考えながら部屋のドアを開ける。

中に入ってきたトールが、機先を制して一声

 

「心でも読めるのかとか思ってるだろ?」

「えっ」

「ふふふ」

「まさかほんとに」

「バァーカ、お前が判りやすすぎるだけだよ。大方お前も話が有ったんだろ?」

「まあ、そうだけど」

「実は疲れてるだろうと思ってな、ちょっと美味しそうなもん作ってもらってきたんだ」

「ありがとう、トール」

「それで、何が話したかったんだ?」

「実は・・・」

 

幼馴染とは対照的に、こちらの打ち明け話は、周りの多くを救う選択であることを、この世界の誰も知らない。




アスランがやらかしました(白目)
いや、いつかは知ってたと思うよ?(汗)
でも本編、アスランに連れ去られてたら確実にキラは死んでましたな・・・

あとトール、お前が死んだらもうキラ使い物にならない気が・・・
地球降下前にイノベイターにでもしてしまうか?(錯乱)

実際、この作品中ではもうニュータイプに近いっていうか・・・

※俺の体をみんなに貸すぞぉ!とかは言いません

読者の皆さんに質問なのですが、キャラはソラン呼びで地の分では刹那。
地の分もソランに変えた方が読みやすいでしょうか?

予告
るろ剣×Fate/Zero書こうかなぁと思ってる(Fate/Zero小説版買ったら)
呼び出される鯖は雪代縁君でマスターは雁夜おじさんです。
もう一つ、ゼロの使い魔×AKABOSHIのクロスオーバーを書いてみようかとも思ってます。
タイトルは、ゼロの流星、みたいな?
しかしAKABOSHIを知ってる人はどれくらいいるのだろうか…

9/8追記
ヴェザリウス→ヴェサリウス

2018/3/19追記
ラスティ死んでました。ミゲルに変更。

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