ガンダムSEED×00~異世界にイノベイターは何を思う?~<完結>   作:MS-Type-GUNDAM_Frame

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二日空けて執筆・・・

まだ語彙力が回復してないか・・・?

と思ったら意外といけたので、今回は二話連続投稿
実は夢だったんです



追記

ついでにもう一つ次の話を三十分後に投降します


11話:コーディネーターとコーディネーターの対話

「コーディネーターのお前が、なんで連合なんかに!」

「君こそ!どうしてZAFTなんかに!」

 

かつての親友は今、戦場で敵として再会していた。

二人はお互い、戦争を嫌っていた相手が軍に所属していることに驚きを感じていた。

加えてアスランは、どうして自分と同じコーディネーターが

―――しかも幼馴染が

連合に所属しているのかと、半信半疑だったことが事実とわかり、裏切られたかのようにも感じていた。

そんな二人の舌戦は、通信が繋がったことを皮切りに、ますますヒートアップしていく。

 

「状況もわからないナチュラル共がMSなんて作るから・・・!そもそもお前はこっち(ZAFT)側の人間だろ!?」

「どうしてそんなにナチュラルだからって拒絶するんだ!」

「・・・母はユニウスセブンで死んだ・・・そもそも!先に核ミサイルを撃ち込んで戦争を始めたのは連合の方じゃないか!」

「お母さんが・・・?」

 

やはり、トールの予想が当たっていたらしい。アスランは、母の復讐のためにZAFTに入隊したようだ。

 

「キラ!こちら側に来い!」

「できない!大体、ナチュラルとコーディネーターなんて何も違わない!同じ人間じゃないか!あの艦には僕の・・・僕の友達が乗ってるんだ!それを見捨てるなんて!」

 

残念ながら、今話をしただけでもアスランと元のように仲良くなるのは現時点では不可能だとわかる。なら、今はアークエンジェルを守るのが先決だ。

キラはビームサーベルをマウントさせ、ビームライフルの銃口を、話は終わりだと言わんばかりにイージスへ突き付ける。

 

「キラ・・・!」

 

アスランの方も、話し合いでは埒が明かないと判断したらしい。盾を構えて、ゆっくりとストライクから距離を取る。

 

どうやら、アスランのサポート部隊はなかなか厚い弾幕を掻い潜り、艦に取り付くことが出来ずにいるらしい。

 

イージスがじりじりとストライクと距離を取っていく。

後少しで、お互いの間合いから外れるというその時、イージスのコクピットの中でアラートが鳴り響いた。

反射的に、アスランがコンソールを確認する。

 

「バスターが!?」

 

アスランは驚愕していた。だが、体は訓練通りに動き、アスランはバスターがいる方に向けて離脱した。

艦の護衛をしなくてはならないキラは、唇をかみつつも、敵のけん制のためにアークエンジェルの上部に上がっていく。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

先ほどの舌戦から五分ほど前。

ディアッカ・エルスマンは人生最高の恐怖を味わっていた。

状況を整理しきれないでいるが、現状の打開策を探すために先ほどの出来事を回想する。

 

ヴェサリウスから発進し、デブリベルトで狙撃ポイントを見つけ、足付きのどこを狙おうか考えていた時だった。

ふと、コクピットのディスプレイに、ちらっとオレンジ色の光が見えた気がした。

 

「おい、クベ、さっきの見えたか?」

 

見間違いかもしれないが、戦場で敵のサインを見逃すことは死に直結する。

確認のため護衛のマ・クべに確認を求めるが・・・

 

「・・・?おい、クベ?」

 

返答がない。どうしたのかとジンの居る右下の前方を見てみると、そこには無残にコクピットを一突きにされたジンが、ゆらゆらと浮かんでいた。

 

絶句したディアッカは、敵がすぐ近くにいることにようやく気が付く。

 

「どこから現れやがった・・・!?」

 

熱源センサーに何の反応もなかった。恐らくは・・・

 

「あのジンか」

 

敵がジンだろうと思い当たったところで、ディアッカは少し安堵した。ジンは実体兵器しか装備しておらず、ビーム兵器もコネクタが合わないため装備することができない。

つまり、バスターのPS装甲を貫くことができない。

おそらく、PS装甲があるから一息にバスターまで仕留めようとしなかったのだろう。

 

勝機はある。

 

(接近してきたところを徹甲散弾でハチの巣にしてやるぜ!)

 

そうと決まれば、と、ディアッカはバスターの前面ディスプレイを、注意して監視する。

 

すると、遠くのデブリが不自然な動きをしていることに気づく。

 

(あれは・・・?)

 

目を凝らしてみると、不自然な動きをするデブリは、段々こちら側に向けて増えてきている。

 

まさかと思い、次に動くであろうデブリに当たりをつけ、その反対側を見てみると、そこにはデブリを蹴って移動する、少し姿が変わったジンがいた。

 

(見つけたぜ!)

 

その動きに少し驚きつつも、先に見つけた有利を潰すまいと散弾を装填する。

 

その動きを見たジンが、こちら側に向けて急加速してくる。

 

「グゥレイトォ!ハチの巣にしてやるぜ!」

 

口角を釣り上げながら、敵に向けて散弾を発射する。

これでたとえ破壊できなくても、動きは相当鈍くなる。

 

勝った・・・・!と、散弾の発射に伴う砲煙が晴れるのを見ながら確信する。

 

 

だが、そこにあったのは少し大きめの、穴だらけになったデブリだけだった。

驚きに目を見開くと同時に、ディアッカの体を凄まじい衝撃が襲った。

 

「が・・・・はっ・・・」

 

思わず意識を失いそうになるが、なんとか耐える。

すると、ガンガンと音がする耳に、熱源センサーのアラートが入ってくる。

 

熱源センサーの反応した場所を見ると

 

「う、しろ・・・?」

 

信じられない事実が、混乱に拍車をかける。すでに状況がどうなっているのかもわからなくなりつつあるディアッカの体を、再度、今度は小さい振動が揺らした。

 

その衝撃で少しだけ正気に返ったディアッカは、機体のダメージチェックをする。

 

「背部スラスター50%破損・・・右腕がない!?」

 

思わず自分の目で確認しようと、右側を見ると、ちょうど大きな足がこちらに向かってきているところだった。そして、やっと何をされていたのかを把握する。

 

(殴られてたのか・・・)

 

意識を落とす寸前のディアッカは、暗くなっていく視界のなかで浮かぶモノアイを定款の念を込めて眺めながら、捉えどころのない恐怖を感じていた。

 

(俺、死ぬのか・・・?)

 

目の前のジンは、右こぶしを構えている。もう一度殴られては、意識を保っては居られないだろう。

 

(ああ・・・走馬灯ってやつか)

 

先ほどの蹴りよりも、少し間延びした時間を感じながら、今度こそディアッカは意識を手放した。

 

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 

 

何があったのかと急いで駆け付けてみると、コクピットを一突きにされたジンと、ピクリとも動かないバスター、それの横に佇む白いジンがいた。

 

「ディアッカ?・・・ディアッカ!?」

 

まさか死んでいるのかと、最悪の想像をしてしまう。

 

(機体だけでも持って帰らなくては!)

 

アスランはビームライフルで牽制射撃をしてジンとバスターを引き離し、MA形態に変形してバスターを把持して、一気に戦闘宙域を離脱する。

 

MA形態のイージスは、すべての新型の中で、最も高い直線加速力を持っている。

ヴェザリウスへ戻る道中、足付きを攻める仲間に帰投の連絡を入れ、再びディアッカに声をかける。

 

すると、イージスで一気に加速した衝撃で目を覚ましたのか、ディアッカの返答が返ってきた。

 

「アス、ランか?」

「ディアッカ!気が付いたのか!何があったんだ!?」

 

ひとまず、安否の確認を急ぐとともに、状況の説明を求める。だが、再び返ってきた返答はアスランを驚かせるものだった。

 

「あいつは・・・あれは、バケモノだ」

 

(いつもイザークと並んで勝気なディアッカが、こんなセリフを吐くとは・・・)

 

実際、今回の戦闘ではイザークも負傷しているし、結局足付きにも大したダメージを与えることができなかった。

 

戦果を頭の中で考察したアスランは溜息を吐くと、敵戦力の評価を一段階上げた。




刹那さんがどんな変態機動したのかは次回。

二話連続投稿しましたが、来週もちゃんと更新します。
なぜなら毎週タイピング練習を兼ねているからなのです。

お楽しみにしてくださるとうれしいな!



追記

三十分後に更に次話を投稿します。
きっとイイもの食べたおかげだな・・・・

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