ばくおん!!!   作:naogran

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ある朝、自動販売機で1人の少女がブラックコーヒーを買った。少女の名は「天野恩紗」。

恩紗(もう中学生じゃないしな。)

買ったブラックコーヒーを飲む。そして飲み干した後、ヘルメットであるSHOEIのJ-FORCE IIを被って停めてあるバイクに乗ってエンジンを掛ける。恩紗のバイクは『セロー225W』。

恩紗「おおよしよし。お前の為に頑張って勉強して入学したんだからな。バイクOKの女子高にさ。」

グローブを着用してヘルメットのシールドを下ろす。ブレーキを握ってシフトペダルを踏んで走る。

恩紗(明日からはカフェオレにしよ。)






そしてその頃、1人の少年が、家から出て、 ヘルメットであるKAZAMIを被ってバイクに乗る。バイクは『CRF250L』。

少年「明日から転入生活が始まるのか。しかも女子校とは不安だな〜、だが不安に負けてたまるか。その為に下見するか。」

エンジンを掛けてペダルを踏んで走り出した。


1話「にゅうぶ!!」

羽音「佐倉羽音選手!高校入学初日!学校まで後500メートル!最後の坂を登っておりまーす!」

 

少女の名は『佐倉羽音』。自転車で坂を登ってる。そして途中で止まった。

 

羽音「はぁ・・・もう無理・・・佐倉選手は、押して歩く事と決めたましたよ・・・はい・・・」

 

目の前には長い坂があった。

 

羽音「自転車も自転って言うくらいなら、自分でタイヤを回してくれれば良いのに・・・」

 

信号が赤になった。すると羽音の隣に、セロー225Wが停車した。そしてペダルを上げた。そしてセロー225Wの隣にロードバイクが停まった。横の信号が赤になったと同時にロードバイクがフライングした。

 

羽音(あ、フライング。)

 

信号が青になった瞬間。

 

恩紗「バイクがチャリンコなんぞに負けるかよぉー!くっ!この!1速入れ!」

 

1速入れた瞬間走り出した。

 

女子生徒A「何なのあれ?空吹かしなんかして。」

 

女子生徒B「うちの学校、バイク通学なんてOKだっけ?」

 

すると羽音がバイクの魅力に惹かれてしまい、自転車に乗って全速力で坂を登る。

 

羽音「ぶお〜ん!!ぶお〜ん!!」

 

 

 

 

 

 

そして恩紗は、学校の校門前に到着して、エンジンを切ってヘルメットを外す。

 

恩紗「何でチャリンコ転がしてる奴はろくでなしばっかりなんだ!ぴっちりパンツに変なメットで車道ちょろちょろ走りやがって!」

 

そんな文句を言ってると。

 

羽音「ぶおーんぶおーん!」

 

自転車に乗った羽音が来た。

 

恩紗「中学ヘルメット!?」

 

羽音「ぶお〜ん!!」

 

恩紗(そして口バイク!?)

 

羽音「ぶぶぶぶぶぶ!どか〜ん!!」

 

口バイクを終えて到着した。

 

羽音「あ!これがオートバイか!ほえ~・・・」

 

セロー225Wに惹かれてる。

 

恩紗「何だお前?バイクに興味があるのか?そう。何故なら格好良いから!」

 

羽音「いやいやいや滅相もない!坂道こがなくても良いの楽そうだな~って思っただけで全然興味ないですし!格好良くもないですし!」

 

恩紗(全否定かよ・・・)

 

羽音「あ!でも音は凄かったな。今まで聞いた事ない音だったから。」

 

恩紗「ふーん・・・お前誕生日は?」

 

羽音「5月3日だけど・・・」

 

恩紗「来月で16歳か・・・やっぱお前もバイク乗れば?そうすれば毎日汗びっしょりになりながら坂登らなくて済むぞ。」

 

羽音「私が・・・オートバイに?」

 

恩紗「ああ!バイクはバカにしか乗れん!そう!お前はバカだからバイクに乗る資格がある!私は天野恩紗。1-A。宜しくな。」

 

羽音「私佐倉羽音。私もA組だよ。」

 

恩紗「お前放課後時間あるか?ちょっと付き合え。」

 

 

 

 

 

 

2人が校舎に入った後、校門前にCRF250Lが到着した。乗ってた少年がエンジンを切ってヘルメットを外す。

 

少年「ここが、丘乃上女子高等学校かぁ。」

 

 

 

 

 

 

そして放課後になり。

 

羽音「バイク部?」

 

恩紗「ああ。うちの高校はバイクに関する校則がない。つまりバイク通学や部を作るのだって自由って事だ。お邪魔しまーす・・・」

 

ドアを開けると、フルフェイスヘルメットを被った女子生徒が座ってた。

 

羽音・恩紗「うわあああああああああ!!!!!!」

 

???「何何?来夢部長どうしたの?」

 

そこにもう1人の女子生徒が来た。

 

???「あら?新入部員さん?」

 

恩紗「は・・・はい・・・」

 

???「ごめんね。話せば分かるよ。」

 

そしてその後来夢が羽音と恩紗にお茶を持って来た。

 

羽音「いやーびっくりしちゃいましたよ。来夢先輩って言うんですね。」

 

来夢はもじもじしてる。

 

???「あ!自己紹介が遅れてたね。私は遊佐亜希菜。このバイク部の副部長よ。」

 

羽音「亜希菜先輩宜しくお願いします。」

 

亜希菜「うん。」

 

恩紗(どうやらバイク部はこの得体の知れない先輩一人と優しい先輩一人。正直言って入りたくない!嫌だ!こんな変なのと2人だけの青春は嫌だ!せめてこいつも一緒に・・・)

 

羽音「ねぇ、ふと思ったんだけどオートバイって雨の日はどうするの?」

 

恩紗「雨の日は濡れるしか・・・」

 

羽音「え~。それはやだなぁ・・・やっぱりオートバイやめとこっかな?」

 

恩紗「待て早まるな!バイクにはそんな振りを補って余りある魅力があるんだ!」

 

羽音「どんな?」

 

恩紗「え?例えば・・・その・・・」

 

すると来夢が羽音を連れて行く。

 

恩紗「バイクの魅力・・・それは風と自由!」

 

だがしかし部室には誰も居なかった。

 

 

 

 

 

 

外に出ると、Ninja400があった。来夢がエンジンを掛ける。

 

羽音「わぁ・・・!」

 

亜希菜「Ninja400よ。このバイク私のお気に入りなの。はい羽音ちゃん。これ。」

 

羽音「私も乗るの?」

 

亜希菜「乗ってみなよ。スリル満点だよ。」

 

ヘルメットを被って来夢の後ろに乗る。

 

羽音(は!音に合わせてお尻に振動が伝わって来る・・・!)

 

すると来夢がアクセルを捻って走り出した。

 

羽音「うわわわわわわわ!!」

 

そして公道に出て走る。そしてカーブを曲がる。

 

羽音「(傾いてる・・・すっごく斜めになってる・・・)痛い!痛い!髪が痛い!」

 

来夢の髪の毛でダメージを受けた。そして凸凹の道を走る。

 

羽音「揺れるし痛いし乗り心地良くないしオートバイって全然・・・全然・・・!」

 

恩紗(羽音をバイクに引きずり込むにはどんな言葉がある?バイクに乗ればワクワク出来る?心にぽっかり空いた穴を埋められる?大自然と一体になれる?何でバイクを語る言葉はこんなにも陳腐なんだうわべだけの言葉なんか意味がない。人がバイクに乗る理由。人は何故バイクに乗る。雨が降ったらずぶ濡れだ。冬は寒いし夏は暑い。調子はすぐ悪くなるし下手すりゃコケる。けどそれでも私達がバイクを選ぶ理由・・・それは!)

 

 

 

 

 

 

そして2人が戻って来た。

 

亜希菜「おかえり。」

 

恩紗「良いか羽音。私達がバイクに乗る理由。それは女子高生が乗れるのはバイクまでだからだ!」

 

羽音「恩紗ちゃん!私オートバイに乗るよ!」

 

恩紗「良く決心した!そうと決まればバイク情報誌を読め!」

 

羽音「うん!」

 

恩紗「欲しいバイクによだれを垂らせ!」

 

羽音「うん!」

 

恩紗「そして免許を取らなきゃな!」

 

羽音「うん!・・・免許って何?」

 

恩紗「え・・・?」

 

亜希菜「あらまあ。」

 

免許を知らない羽音に恩紗が固まった。すると。

 

 

 

 

 

 

???「へぇ〜、ここがバイク部かぁ。」

 

 

 

 

 

 

恩紗「?」

 

そこに1人の少年が来た。

 

少年「ここに入部すれば俺の良い青春時代が過ごせるかもな。」

 

恩紗「だ、誰だお前?」

 

少年「ん?ここの部員さん?俺明日からこの学校に転入する遊佐貴明だ。許可を得てちょっと下見に来たんだ。」

 

少年の名は『遊佐貴明』。

 

恩紗「転入?羽音、転入生の話なんてあったっけ?」

 

羽音「私聞いてないよ?」

 

亜希菜「貴明!」

 

貴明「あ!姉ちゃん!」

 

羽音「え?お姉さん?」

 

亜希菜「そうなの。私遊佐貴明の姉なの。さっき苗字聞いたでしょ?」

 

羽音「あ!そう言えばそうでしたね!」

 

 

 

 

 

 

そして夕方になり、羽音が家に帰宅。

 

羽音「ただいまー。」

 

由女「おかえりお姉ちゃん。」

 

妹の由女が夕食作ってた。

 

羽音「ねぇ由女。女の子が16歳になったら出来る事は何でしょう?」

 

由女「えっと・・・結婚?」

 

羽音「ぶー。答えはオートバイの免許を取る事。」

 

由女「え?免許?」

 

羽音「きっとお父さんとお母さんも応援してくれると思うんだ。」

 

 

 

 

 

 

そして翌日。

 

貴明「今日からこの学校に転入しました遊佐貴明です。この学校の2年生の遊佐亜希菜の弟であり、この学校唯一の男子で今日から不安がいっぱいですが、気軽に接してくれればありがたいです。宜しくお願いします。」

 

今日から貴明が転入した。クラスは羽音と恩紗と同じ1ーA組。その後周りの女子生徒達が貴明に色々会話して貴明も楽しく会話した。

 

 

 

 

 

 

そして放課後になり。貴明がバイク部の部室に向かう為外に出ると。

 

羽音「遊佐く〜ん!」

 

貴明「ん?佐倉さん。」

 

羽音「私の事は名前で良いよ。宜しくね。」

 

貴明「そう?じゃあ羽音で良いか?俺も名前で呼んでも構わないから。」

 

羽音「うん。じゃあ宜しくね貴明君。」

 

 

 

 

 

 

そしてバイク部の部室に入った。貴明が正式の部員になった。

 

恩紗「そうか。早速教習所に入ったのか。」

 

羽音「うん!今日から教習始まるんだ!」

 

貴明「本当に始めるんだね。」

 

恩紗「それはそうとバイクに乗る事、親は何も言わなかったのか?」

 

羽音「親・・・2人はね。居ないんだ・・・遠い・・・遠い所に行っちゃったから・・・」

 

恩紗(まさかの展開!?)

 

羽音「でもね。妹の由女が居るから寂しくないんだ。免許のお金も由女が出してくれたんだよ。」

 

貴明「妹さん凄えなおい!」

 

亜希菜「頼もしい妹さんね。」

 

恩紗「そうか・・・そりゃあ良かった・・・所で免許はちゃんと普通二輪にしたんだろうな?」

 

羽音「勿論だよ。私身長も体重も普通だからね~!」

 

恩紗「いや・・・それは乗る人の大きさで決まる訳じゃないぞ・・・」

 

羽音「来夢先輩は大型って言ってたけど・・・まさか胸の大きさ!?」

 

貴明「胸かよ!!」

 

恩紗「羽音!免許を取るにはただ一つ関門が存在してるのを知ってるか?」

 

羽音「関門?」

 

恩紗「そう!倒れたバイクを力の限り立てると言う二輪教習究極の難関、引き起こし!」

 

 

 

 

 

 

外に出て、セロー225Wを持って来る。

 

恩紗「ま、ちょっとしたコツさえ掴んでしまえばなんて事ないけどな。」

 

羽音「じゃあ恩紗ちゃんは出来るんだね!」

 

恩紗「勿論!」

 

羽音「凄〜い!!」

 

恩紗(たかが110kgのセローじゃ物足りないがちいと手本を見せてやるか。)

 

 

 

 

 

 

貴明「これセロー225Wじゃねえか!1985年から現在に至るまで販売を続けてるヤマハ車史上でも異例の長寿バイクで、オフロード仕様車ながら街乗りでも乗りやすい車体仕様となっている事で人気があり、通常、オフロードバイクはシート高が高く、腰高になりがちだがセローは低めに設計されていて、その為、足つき性が非常に良い事で小柄なライダーや女性でも乗りやすく、入門用バイクとしても高い人気がある奴だ。取り回しのしやすさにも定評があり、玉数豊富で中古車価格も手頃と良い所尽くしのバイク。これ滅多に街で見ないからレアなんだよな〜。」

 

 

 

 

 

 

恩紗「へぇ〜凄く詳しいんだな貴明は。」

 

亜希菜「この子幼い頃からバイク好きでね。」

 

貴明「そうなんだよ。それと俺の愛車バイクはCRF250Lなんだ。」

 

恩紗「ほぉ〜。CRFかぁ〜。」

 

すると羽音はある物を見た。それはNinjaZX-12Rだった。マットの上に倒れてる。

 

恩紗(リッターバイクかよ!?)

 

貴明「これはZX-12R!」

 

羽音「ガンバ!恩紗ちゃん!」

 

恩紗「あ、ああ・・・(これ何kgあるんだよ・・・)」

 

多分240kgくらい。恩紗が持ち上げようとするが、かなり重い。

 

恩紗(駄目だ・・・ここで手を離したら最後カウルが割れて修理代ウン万円の世界・・・でも・・・もう限界・・・)

 

すると来夢が軽々と引き起こした。恩紗は泣いてた。

 

貴明「おい恩紗大丈夫か?」

 

 

 

 

 

 

そしてその後、教習所で羽音が試験を受ける。

 

恩紗『でもな。女の人生でこれほど重い物を持ち上げるのはただ一度。バイクの引き起こし教習の時だけだ。これがクリア出来ればバイクに乗れるんだ。バイクとは対話しながら走る乗り物なんだ!そしてよく聞け?バイクとはな、対話しながら走る乗り物なんだ!』

 

教官「じゃあ佐倉さん。手本通りに起こしてみてね。」

 

羽音「はっ!教官殿!」

 

倒れてるCB400SFを持って引き起こそうとする。しかしかなり重かった。

 

羽音「もう駄目~。教官!今の惜しかったですか?」

 

教官「いや全然。う〜ん、君は小型限定から取った方が良いかもな。」

 

羽音「いいえ!私のはそんなに小さくないですから!もう一度やらせて下さい!」

 

教官「とりあえず後ろに並んでね。」

 

 

 

 

 

 

そして貴明と恩紗と亜希菜と来夢は2階から見守っていた。

 

恩紗「孤独な戦いだよな。引き起こしが上手くいかない時程バイクに乗る理由を考える事はないよバイクに乗らない理由ならいくらでもある。だからこそ乗る理由が一つでもあるなら乗るべきなんだ。」

 

貴明「何だそれ、恩紗独特のポエムか?」

 

そしてまた羽音が挑戦する。

 

羽音「(私・・・何でこんなに頑張ってるんだろう?そうだ・・・あの気持ち・・・あの時の気持ちをもう一度・・・)でも・・・もう駄目・・・私オートバイに乗れないよ~・・・」

 

諦め掛けたその時。

 

 

 

 

 

 

謎の声『右足を踏み出して。後は体全体を使って押し上げるの。』

 

 

 

 

 

 

何処からか謎の声が羽音に聞こえた。

 

羽音「(体・・・全体を使って・・・そうだ・・・私はオートバイに乗る。ずっとずっと道の続く限り走って・・・)お父さんとお母さんに会いに行くんだ!2人の居るアメリカまで!』

 

恩紗「何だよ、生きてんのかよ・・・」

 

亜希菜「でも羽音ちゃん!」

 

やっと引き起こしがクリア出来て、エンジンを掛ける。

 

羽音「恩紗ちゃんのとも来夢先輩のとも違う音・・・(そう言えばさっきの声は誰だったんだろう?)」

 

するとその声の正体が現れた。

 

謎の声『ようやく上手くいったわね。』

 

羽音「え!?」

 

謎の声『ここよここ。私はバイ太。何人もの男に身を任せ教習所のために金を稼ぐ心のないマシンよ。』

 

声の正体は、CB400SFから喋るバイ太と言うマシーンだった。

 

羽音(こ・・・これが恩紗ちゃんの言ってたバイクとの対話・・・!)

 

バイ太『顔の上に男の股間が乗る気持ち、あなたに分かる?』

 

 

 

 

 

 

今回のアイキャッチ『佐倉羽音&CB1300 SUPER BOL D'OR』。

 

 

 

 

 

 

そして教習が始まって数日が経った。部室で免許本を読む。

 

恩紗「お!やってるな〜。学科か。懐かしいな~!」

 

貴明「学科か〜、苦労した頃を思い出すな〜。」

 

羽音「標識がいっぱいで覚え切れなくて・・・」

 

恩紗「実技の方は?もう2段階だっけか?」

 

羽音「そっちは順調だよ。オートバイが全部教えてくれるからね。」

 

貴明「バイ太か。彼奴には色々世話になったな〜。」

 

恩紗「待った羽音!そう言う格好良い台詞はこう遠い目をしながら言うんだ・・・」

 

貴明「羽音、そろそろ行くぞ。」

 

そこに来夢と貴明が迎えに来た。羽音が外に出る。

 

恩紗「人生の酸いも甘いも全てバイクに教わったのさ・・・」

 

羽音「恩紗ちゃ〜ん!教習が始まっちゃうから行くね~!」

 

 

 

 

 

 

来夢のZX-12Rに乗せてもらって教習所へ行く。貴明はCRF250Lに乗って来夢に付いて行く。

 

女子生徒C「ねぇ見て。今時バイク通学してる子がいるわ。」

 

女子生徒D「まぁ珍しい。」

 

1人の少女『三ノ輪聖』が来夢と羽音を見ていた。

 

聖「ワルですわね。早川。用意してもらいたい物があるの。」

 

 

 

 

 

 

そして羽音が実技を受ける。

 

羽音「ねんおしゃちえぶくとおばしめ・・・ました!」

 

バイ太『羽音ちゃん。バイクの乗車前点検も重要だけど男の乗車前点検はもっと重要よ。まず最初に靴をチェック。次にクレジットカードの色と枚数・・・』

 

羽音「ゼッケン3番!佐倉羽音!行きまーす!」

 

バイ太「羽音ちゃん聞いてる?」

 

羽音「半クラッチって難しいね。発進する時どうしてもがくがくしちゃう。」

 

バイ太『半クラッチは指をガチョーンの形にするのよ!』

 

羽音「がちょーん・・・?」

 

バイ太『全くこれだから平成生まれは。憎い男を引っ掻く時の形よ!』

 

ガチョーンとは、俳優の谷啓のギャグの一つである。

 

羽音「こう?」

 

半クラッチにして走り出す。

 

バイ太『そうそう。バイクってのは男を扱うのと同じ。すぐに押し倒そうとしてくるのを制して走らせるの。』

 

そして停車してエンジンを切ってヘルメットを外す。

 

羽音「ふぅ〜。お疲れさま。今日もありがとね。」

 

バイ太『お疲れちゃ~ん。』

 

 

 

 

 

 

すると目の前でクラッシュした少女を発見した。

 

羽音「え?」

 

その少女は飛んで、電柱に背中をぶつけた。

 

???「ぐえっ!!」

 

バイ太『あら、あの子またやったわ。』

 

羽音「オートバイ大丈夫?」

 

その少女はヘルメットを外した。少女の名は「鈴乃木凜」。

 

凜「あ~も~!このバイク嫌い!何で教習車はHONDAばっかりなのよ!」

 

羽音「あれ?確か同じクラスの・・・」

 

 

 

 

 

 

その後羽音は凜と話をする。

 

羽音「鈴乃木さんも免許取りに来てたんだ。」

 

凜「凜で良いわよ。」

 

羽音「じゃあ凜ちゃん!私も羽音で良いよ。」

 

凜「了解。羽音。」

 

貴明「いやぁさっきのクラッシュ惨事だったな。」

 

そこに貴明が見に来た。

 

羽音「あ、貴明君。」

 

貴明「どうだ羽音?調子は。」

 

羽音「うん。順調だよ。バイ太のお陰だよ。」

 

貴明「そっか。俺バイ太に色々世話になったしな。」

 

凜「あ、あんたは転入生の。」

 

貴明「そうそう。俺は遊佐貴明だ。まあ気軽に宜しくな。」

 

凜「私は鈴乃木凜よ。凜って呼んで。」

 

貴明「OK宜しくな凜。俺も貴明で良いぞ。」

 

羽音「それより、凜ちゃん大丈夫?さっき派手に転んでたけど・・・」

 

貴明「ってかあの衝撃でピンピンしてるとはビックリだな・・・並みの人間だと今頃打撲入院してるぞ。」

 

凜「何かフィーリングが合わないのよね。ほら。ここの教習車はスーフォアでしょ?」

 

羽音「スーフォア?」

 

貴明「さっき羽音が乗ってたバイクだよ。HONDAのCB400スーパーフォア。略してスーフォアだ。」

 

凜「羽音は免許取ったら何に乗るか決めてるの?」

 

羽音「ううん。まだ。凛ちゃんは?」

 

凜「私はもうバイク持ってるのよ。」

 

貴明「へぇ〜。」

 

羽音「おお!スーパーマン!」

 

貴明「そのSはSUZUKIのマークか。」

 

凜「そう。私のバイクは日本一。いえ世界一。それこそバイクの歴史の中で最も格好良いバイクよ。」

 

 

 

 

 

 

その後羽音は制服に着替えた。

 

凜「バイク部?うちの高校にそんな部あったかしら?」

 

羽音「凛ちゃんって超大型?」

 

貴明「いや何処見て言ってんだよ!」

 

駐輪場へ行くと、恩紗達が待っていた。

 

恩紗「ありゃ?鈴乃木も教習所通ってたんだ。レーシングスーツ着て来る奴初めて見たよ・・・」

 

亜希菜「おかえり貴明。」

 

貴明「姉ちゃんただいま。」

 

凜「ねぇ、丁度良いから今からバイク屋行かない?羽音がまだバイク決めてないって言うし』

 

羽音「はーい!行くよ行くよ!」

 

恩紗「その口振りだと鈴乃木はバイク決まってるの?」

 

凜「ええ。親のおさがりだけどね。」

 

恩紗(スズキかぁ・・・)

 

 

 

 

 

 

その後全員でバイク王に来店した。

 

羽音「うわぁーー!オートバイがいっぱーい!」

 

貴明「そりゃあバイク専門店だからね。ここは日本や海外のバイクが勢揃いなんだ。」

 

凜「羽音!こんなのはどう?」

 

DUCATIを羽音に見せた。

 

羽音「づかち?」

 

凜「ドゥカティ。」

 

羽音「綺麗な赤だね〜!」

 

亜希菜「ドゥカティかぁ。私の父さんが乗ってるバイクだわ。」

 

貴明「確かムルティストラーダに乗ってたな。」

 

凜「こいつはある意味エコなバイクよ。」

 

羽音「エコ?あんまりガソリン使わないの?」

 

恩紗「何時も何処か壊れてて乗りたくても動かなくてガソリンが減らないんだよな~。良いか羽音。バイクってのは程度の差こそあれ故障するもんだ、」

 

凜「そうよ。故障するから愛着も沸くし整備も怠れないのよ。」

 

恩紗・凜「ただしHONDAを除く!」

 

貴明「グヘァ!!」

 

亜希菜「貴明!?」

 

羽音「私は今乗ってるオートバイが良いな。スーフォアだっけ?」

 

恩紗「いるいる。教習車しか知らずにそのまま買っちゃう奴。」

 

凜「教習車なんてどうしようも無くつまらないバイクが選ばれてるのにね。」

 

羽音「ええ?スーフォア良いけどな〜。」

 

貴明「HONDAのCRF250Lに乗ってる俺にとってはさっきの台詞で傷付いた・・・」

 

亜希菜「大丈夫よ貴明。私はKawasakiだけどHONDAも良いと思うよ?」

 

貴明「ありがとう姉ちゃん。」

 

凜「あ!その髪型ふわふわしてて可愛いわね。」

 

恩紗「あ、あのさ鈴乃木・・・うちの部に、入ったら・・・」

 

凜「良いわよ!!羽音から聞いて私も入ろうかなって思ってたの!」

 

恩紗「是非是非!」

 

凜「うん!」

 

貴明「これで部員1人確保か。」

 

 

 

 

 

 

恩紗「おお~!GS1200SS!」

 

貴明「マジか!」

 

恩紗「妖精さんが中で冬を越せそうなバカデカイカウル!」

 

凜「うんうん!」

 

恩紗「デザインと言う言葉を忘れたとしか思えない四角のテール!」

 

凜「そうそう!」

 

恩紗「それもそのはず!売り文句は虚飾を廃した男のバイク!」

 

凜「きゃー!」

 

恩紗「何処からどう見てもな〜!」

 

凜「ね〜!」

 

恩紗「せーの!」

 

 

 

 

 

 

貴明・凛「(かっけえ)格好良い!」

恩紗「だせぇ!」

 

 

 

 

 

 

凜「・・・何でそうなるのよ!!」

 

恩紗「いやだってさっきうんうんって。」

 

凜「そこが格好良いって言う意味でしょ!信じられない!このバイクの良さが分からないなんて人間じゃないわ!」

 

恩紗「お前・・・どれ程・・・」

 

凜「羽音!あなたなら分かってくれるわよね!?」

 

羽音「人と感性が違うのは恥ずかしい事じゃないってうちの妹が言ってたよ。」

 

凜「何で私が可笑しい事になってるの・・・」

 

貴明「いや凜、お前は正しいぞ。」

 

恩紗「じゃあ外国人デザイナーが日本をイメージして東京タワーと神社の鳥居を取り入れたと言うズレてるにも程があるデザインのインパルスXは・・・?」

 

貴明「インパルスXだと!?」

 

凜「最高のデザインじゃない!!」

 

恩紗(間違いない・・・こいつはスズキのバイクならどんなものでも無条件に受け入れてしまうと言うスズキ信者!)

 

凜「あんた達みたいなセンスの無い人達とは一緒になんて居られない!!」

 

亜希菜「待って凜ちゃん!!」

 

凜を亜希菜が追い掛ける。

 

羽音「凜ちゃん行っちゃったよ?」

 

恩紗「ああ。でも、あんな鈴乃木も、バイクを愛するライダーさ。ジョン・F・ケネディの言葉を借りよう!我ら日本はバイクの輸出によって、世界の人々に自由と平等を与えて来た!にも関わらず!この世のライダーは!自らの魂の下に自由!ただし!スズキ乗りは例外!この世のバイクに差別は無く!神の下に平等!ただしスズキ車は除く!等と言えるだろうか!」

 

羽音と来夢が拍手をして恩紗は満足な顔をした。

 

貴明「ダメだこりゃ・・・」

 

羽音「私!凜ちゃんと話して来る!」

 

 

 

 

 

 

その頃凜と亜希菜は。

 

凜「早い所卒業して、私の格好良いバイクを見せ付けてやるんだから!」

 

亜希菜「ダメだわ・・・凜ちゃんが完全にやる気だわ・・・」

 

羽音「凛ちゃーん!」

 

貴明「おーい凜!姉ちゃん!」

 

凜「羽音!貴明!」

 

亜希菜「貴明!」

 

羽音「あのね凜ちゃん!恩紗ちゃんが言ってたんだけどね!えっと・・・兎に角スズキ以外ならすべてのオートバイは自由で平等だって!凛ちゃんは何処のオートバイ?」

 

貴明(あの羽音!?逆に煽ってませんか!?)

 

凜「ありがとう教えてくれて。羽音、貴明。私達は友達よ。」

 

羽音「うん!」

 

亜希菜「良かったね貴明。また友情が芽生えて。」

 

貴明「凜って結構良い奴だな。」

 

凜「でもあのモジャ公!あいつは殺す!」

 

貴明(この先どうなるのやら・・・)

 

「END」




         キャスト

      佐倉羽音:上田麗奈

      遊佐貴明:内田雄馬

     遊佐亜希菜:内田真礼

      鈴乃木凜:東山奈央
      天野恩紗:内山夕実
      三ノ輪聖:山口立花子

       バイ太:井上喜久子
      佐倉由女:田所あずさ
     女子生徒A:萱沼千穂
     女子生徒B:村田綾野
        教官:杉山洋介

羽音「次回ばくおん!!がっこう!!」

作者「と言う訳でばくおん!!を投稿しました。私結構バイクに興味を持ってるのと、ばくおん!!の小説が一つも無かったので、こっちを投稿しようと考えてました。」
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遊佐貴明(ゆさたかあき)

誕生日・1995年1月23日
年齢・16歳
血液型・A型
身長・156Cm
体重・54kg
性格・軽い、ツッコミ、マニアック

好きな食べ物・オムライス

嫌いな食べ物・ゴーヤ

モデル・高橋健介

髪型・赤髪でメンズ癖っ毛

学生服は青のブレザーとズボンで、マジックテープの白のスニーカーを履いてる。

私服・青い服、赤いのジャケット、青のジーンズ、白のスニーカー。

バイク搭乗時・青のレザージャケット、青のレザーパンツ、白のマジックテープスニーカー。

中学卒業と同時に丘乃上女子高等学校に転入した唯一の男子生徒。
最初は不安があったけど、周りの女子達が優しかったのですぐに馴染めた。
クラスは羽音と凜と恩紗と同じA組で、バイク部に入部した。
因みに女性の裸を見ると鼻血出血か顔面真っ赤にして気絶する事あり。
幼い頃からバイクに興味を持ち、転入前に普通二輪免許を取得している。

心の中でツッコむ性格でもある。

愛車・CRF250L(ブラック)

ヘルメット・KAZAMI・フラットブラック/オレンジ

家族は、バイク乗りの両親と、丘乃上女子高等学校の生徒の姉の4人家族。両親はかなり自由人であり、姉との仲は良い。現在姉と2人暮らし。

イメージCV・内田雄馬
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遊佐亜希菜(ゆさあきな)

誕生日・1993年2月12日
年齢・18歳
血液型・B型
身長・164Cm
体重・56kg
性格・明るい、元気

好きな食べ物・クレープ

嫌いな食べ物・ごぼう

イメージ容姿・小島梨里杏

髪型・茶髪でポニーテール

私服・緑のジャンパースカート、黒のストラップシューズ。

バイク搭乗時・赤いライダースジャケット、赤いレザーパンツ、赤いマジックテープスニーカー。

丘乃上女子高等学校の生徒で2年生。
貴明の姉で母親代わり。1年生の頃からバイク部に入部している。
明るい性格で、部員の中ではムードメーカー的存在。
両親に勧められ、高校入学前に普通二輪免許を取得している。

愛車・Ninja400(キャンディバーントオレンジ×メタリックスパークブラック)

ヘルメット・AGV K-5 JET・ホワイト

家族は、バイク乗りの両親と、丘乃上女子高等学校に転入した弟である貴明の4人家族。両親はかなり自由人である。弟との仲は良い。両親が大阪に赴任してる為、現在弟の貴明と2人暮らし。

イメージCV・内田真礼
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