ばくおん!!!   作:naogran

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高速道路。ここに6台のバイクが颯爽と駆けていた。セロー225W。CB400SF。CRF250L。GSX400S KATANA。Ninja400。ドゥカティ・750SSイモラレプリカ。

恩紗「バイク、それは人類に与えられた自由の翼。バイク、それは孤独なマシン。燃料は熱き魂!今日もエンジンにしがみ付き走れ!走れ・・・走れ!」

羽音「恩紗ちゃん!さっきから何訳の分からない事言ってるのー?」

貴明「何かのポエムかー?」

恩紗「へへ!良いだろ羽音!貴明!私の考えた創作ポエムだ!それはズバリ!バイク、それは魂のスピリッツ!」

凛「寒・・・」

聖「魂とスピリッツって、同じ意味ですわ。」

恩紗「うっ!?」

亜希菜「図星しちゃった?」

早川「宜しいではありませんか。バイクに乗っていれば、ネジの1つや2つ外れたポエムが飛び出しても可笑しくはありませんよ。聖お嬢様。亜希菜様。」

凛「それって、全然フォローになってないわよ・・・?」

亜希菜「応援してるのか貶してるのかどっち?」

恩紗「ああもう!!そうだよ!!ツーリング凄え楽しみにしてて浮かれてたんだよ!!笑いたけりゃ笑えよ!!」

羽音「私もだよ!!」

貴明「俺も俺も!!」

恩紗「え?」

羽音「私も、昨日の夜中々寝付けなかったんだよ!」

貴明「俺も楽しみの気持ちが上昇し過ぎて睡眠出来なかったんだ!」

羽音「だからさ・・・今日は、思いっきりオートバイで走ろう!!」


OVA1

凛「そう言えば、今日あのネット先輩来てないのね。」

 

恩紗「いや、ちゃんと誘ったんだけどさ。」

 

羽音「寝坊でもしたのかな?」

 

 

 

 

 

 

丘乃上女子高等学校の校長室。来夢先輩が書類にハンコを押していた。

 

たづ子「来夢先輩、早くして下さいよ〜?集中してやらないと何時まで経っても終わりませんよ。」

 

校長のたづ子はソファの上で呑気に雑誌を読んでいた。来夢先輩は強制的にやらされてるらしい。

 

 

 

 

 

 

高速道路。

 

亜希菜「先輩どうしてるんだろう〜?」

 

聖「まあ宜しいんじゃないですか?先輩は目的地をご存知ですから。来られるようなら追い掛けて来るでしょう。」

 

恩紗「ああ、そうだな。」

 

貴明「まああの来夢先輩だからな。」

 

凛「それにしても・・・」

 

目の前にトラックが走っていて前が見えなかった。

 

凛「遅いわね・・・」

 

貴明「このトラック邪魔・・・」

 

恩紗「そうか?私は80キロで走るの好きだけどな〜。楽だし。」

 

凛「そうそう。あんたのセローは最高速度80キロだったもんね。」

 

恩紗「っ!」

 

貴明「俺のCRFは135キロだったな。」

 

すると恩紗が怒って、目の前のトラックの追い越しを始めた。凛もトラックを追い越した。

 

凛「無理しちゃって。」

 

続いて羽音も。

 

羽音「待って〜!」

 

続いて貴明も。

 

貴明「おい待てよお前らー!」

 

続いて亜希菜も。

 

亜希菜「置いて行かないでー!」

 

 

 

 

早川「では、我々も参りましょう。」

 

追い越そうとした時。

 

聖・早川「ん?」

 

トラックが車線変更した。

 

聖「あら早川。彼方が道を開けて・・・ん?」

 

トラックが車線変更すると、目の前に別トラックが。さっきのトラックは車線変更ではなく、追い越ししただけだった。トラック2台が並んで走行する。

 

聖「前を塞がれてしまいましたわ。」

 

早川「ご心配には及びません聖お嬢様。」

 

するとイモラレプリカが斜めに傾いた。

 

聖「え?早川・・・?」

 

早川「はいお嬢様。」

 

聖「早川?」

 

早川「はいお嬢様。」

 

聖「早川!?」

 

早川「はいお嬢様。」

 

何とトラックとトラックの間を華麗に擦り抜けた。

 

聖「早川ーーーーー!!!」

 

擦り抜けて着地した。

 

 

 

 

羽音「流石大型二輪免許!!!」

 

凛「ああ・・・いやぁ・・・」

 

恩紗「あれ、免許とか関係無いし・・・」

 

亜希菜「早川さん凄ーい!」

 

貴明「下手したら大事故だぞあれ・・・」

 

 

 

 

”ポタポタ”

 

 

 

 

恩紗「ん?」

 

何と雨雲が発生し、雨が出した。

 

羽音「うわあ何!?雨ー!?」

 

凛「羽音、いちいち五月蝿い。」

 

貴明「こんな時に雨かよ・・・」

 

恩紗「次のサービス入るぞ!」

 

凛「ええ!」

 

亜希菜「OKー!」

 

羽音「え?何何?」

 

凛が左手で指2本でサービスエリアに入るサインを出した。

 

羽音「ああ!」

 

ハンドサインを出したにも関わらず。

 

羽音「じゃあ・・・グー!」

 

凛「ええ!?」

 

羽音「勝ったー!!」

 

じゃんけんだと勘違いしてサービスエリアを通り過ぎてしまった。

 

凛「何で入らないのよ!!!」

 

亜希菜「羽音ちゃん、じゃんけんだと勘違いしちゃったの!?」

 

恩紗「皆・・・あのバカを追い掛けるぞ!!」

 

貴明「羽音のバカヤローーーーー!!!!」

 

結局サービスエリアを通り過ぎてしまった。

 

 

 

 

羽音「ひえぇ・・・」

 

凛「何やってんのよ羽音!!」

 

恩紗「何でサービスエリア入んねえんだよ!」

 

羽音「ええ!?さっきのじゃんけんじゃなかったの!?」

 

亜希菜「サービスエリアに入るハンドサインだよ!!」

 

貴明「でも俺のレザージャケットとレザーパンツとスニーカー完全防水で撥水加工だから濡れねえけど。」

 

亜希菜「そうだった私も防水だった。」

 

聖「何だかとってもワイルドですわ!」

 

早川「はいお嬢様。」

 

 

 

 

しばらくして雨が止み、次野まで来た。

 

 

 

 

サービスエリア。

 

羽音「うわぁ・・・ビショビショ・・・」

 

凛「バイク乗りながらじゃんけんするバカが何処に居るのよ・・・」

 

恩紗「うわぁ・・・気持ち悪い・・・」

 

貴明「ふぅ・・・やっぱ防水撥水の持ってて良かった。」

 

亜希菜「濡れずにスッキリ!」

 

聖「クシュン!」

 

早川「お嬢様。冬のシベリアの寒さはこのようなものでは・・・」

 

凛「何か温かい物でも飲まない?」

 

聖「は、はい!」

 

羽音「賛成ー!」

 

7人がサービスエリアの横にあるローソンに入る。だが、CRF250LとNinja400を除いた4台のラジエーターから湯気が出てる事を誰も知らなかった。

 

 

 

 

ローソン。

 

羽音「おおーー!!」

 

恩紗「おおおー!!」

 

聖「まあ!」

 

羽音「缶コーヒーにちっちゃなオートバイが付いてるんだ!」

 

聖「バイクメーカーとコラボしたフィギュア付き缶コーヒーのようですね。」

 

亜希菜「こんなのがあるなんて初めて見た。」

 

恩紗「おお!R1にV-MAX!お!見ろよ!ちゃんとセローも!って2半かよ・・・」

 

貴明「凄え!BOL D'ORにゴールドウィングF6C!おお!CB400T ホンダマチックまであるぞ!!」

 

亜希菜「ボルトにNinja H2R!Z1まであるなんて凄い!」

 

羽音「あれ〜?スーフォアが無い・・・何これ?えっと・・・MVX250F?」

 

貴明「MVX250F!?」

 

羽音「うわっ!貴明君!?」

 

貴明「これ失敗作で有名なバイクだぞ!!」

 

凛「残念だったわね〜羽音〜。それに引き換えSUZUKIはこんなにいっぱい〜!薔薇にファンファンにSW-1にインパルスー!」

 

貴明「おい凛見ろよ!スズキ・T20にハスラーTS250IIIにGSX-R400にバンディット250もあるぞ!」

 

凛「本当!?見せて見せて!」

 

恩紗「一体どんなチョイスなんだよ・・・」

 

凛「でもSUZUKIをこんなに仕入れてくれてるなんて、この店分かってるわね〜!」

 

恩紗「あ〜、言い難いんだが凛、それは、SUZUKIだけが大量に売れ残ってるだけだと思うぞ?」

 

凛「え・・・!?」

 

この缶コーヒーは、SUZUKIの売れ残りが多かった。

 

貴明「ただの在庫か・・・」

 

凛「・・・全部買ってあげるー!!」

 

恩紗「1個だけにしとけ。」

 

貴明「健気だなぁ・・・」

 

 

 

 

数分後。

 

凛「これだけあるのに何でKATANAは無いのよ!!」

 

恩紗「まっ、SUZUKIの中じゃかなり真面なデザインだもんな。」

 

羽音「あ!凛ちゃん!あったよKATANA!これこれ。これじゃない?」

 

KATANAがあった。GS650G KATANAだった。

 

凛「だーー!!それは・・・GS ・・・」

 

羽音「え?これKATANAじゃないの?」

 

貴明「GS650Gの方だな。」

 

恩紗「ハンスムートのデザインだし、一応KATANAは名乗ってるけど、微妙だよな〜。」

 

凛「・・・この際・・・3型でも許す!KATANAは無いの!?」

 

店員「お客さん?お客さん?KATANAならありますよ。実は僕もSUZUKI乗りでして、それに、SUZUKIは名車の多いメーカーだから大量に仕入れたんですが、皆手に取ってくれなくて・・・僕はただ、皆の笑顔が見たかった。それだけなのに・・・何故なんだーーーーー!!!」

 

貴明「何だこの店員・・・?」

 

 

 

 

買い物を済ませてローソンから出た。凛は店員からGSX4000S KATANAのフィギュアを貰った。

 

羽音「良かったね〜凛ちゃん。KATANA手に入って。」

 

亜希菜「このフィギュア可愛いね〜。私はやっぱり愛車のNinja400にしちゃった。貴明は?」

 

貴明「俺はCRF250Lを買ったぜ。やっぱ愛車は良いよな〜。」

 

亜希菜「うんうん!」

 

羽音「さてと。」

 

コーヒーを飲もうとした時。

 

恩紗「ちょっと待て!何のつもりだ羽音!」

 

羽音「これ飲もうかと・・・」

 

恩紗「・・・・・お前は・・・・今日のツーリングの目的を忘れたのか・・・・・!?」

 

羽音「ああ、えっと・・・何だっけ・・・?100・・・?」

 

恩紗「100マイルブレンドだ!!!」

 

 

 

 

数日前のニコイチモーターズ。

 

恩紗『はぁ?コーヒーを飲む為に600マイルも走る?』

 

恩紗の父『そう!たった1杯のコーヒーを求めて、東京から神戸までひた走る。それが600マイルブレンドだ。』

 

恩紗『バッカみたい。』

 

恩紗の父『そうか興味無いのか・・・100マイルを走る喫茶店なら知ってるが。』

 

恩紗『へぇ〜。』

 

恩紗の父『袋小路って言ってな、父さんの昔からの友達がやってるんだ。』

 

恩紗『何だか、経営が行き詰まってそうな名前だな・・・本当にその店、コーヒー美味しいの?』

 

恩紗の父『コーヒーは・・・ハッキリ言って不味い・・・』

 

恩紗『はぁ!?』

 

恩紗の父『良いか恩紗?我慢は浪漫だ。』

 

 

 

 

現在に戻る。

 

恩紗「と言う訳で、私達はその袋小路って言う喫茶店を目指して100マイルを疾走してるって訳だ。」

 

羽音「ねぇねぇ、100マイルって何キロ?」

 

聖「確か、1マイルが約1,6キロでしたから・・・」

 

凛「160キロ。」

 

羽音「160キロ!?」

 

貴明「正確には161キロだな。」

 

羽音「それだけでも走って飲みたいコーヒーかぁ〜!」

 

貴明「飲んでみてえなそのコーヒー。」

 

亜希菜「私も私も!」

 

凛「正直言ってコーヒーそんなに好きじゃないのよね〜。」

 

羽音「あ、私も。本格的なコーヒーは苦手かも・・・」

 

聖「私も。紅茶の方が口に合うのですが。」

 

恩紗「ええい!つべこべ言うな!!100マイルブレンドはただのコーヒーじゃない!!」

 

貴明「苦いのが無理なら砂糖やミルクを入れて身体中に流し込め!!」

 

恩紗「そうだ!!良いか?我慢は浪漫だ!」

 

凛「それ、どうせまた誰かの受け売りなんでしょ?」

 

恩紗「言葉ってのは・・・99%が誰かの受け売りなのさ!!兎に角・・・今日は袋小路に着くまでコーヒーは禁止!!」

 

缶コーヒーを取り上げた。

 

羽音「ああ!」

 

恩紗「没収する!!」

 

羽音「えーー!?」

 

恩紗「貴明!保管してろ!」

 

貴明「任せとけ!」

 

凛「ま、諦めるのね。羽音。」

 

聖「それに、我慢した後の方がコーヒーが美味かも知れませんわ。」

 

羽音「それなら分かるよ!極限までお腹が空いてたら、何食べても美味しいって奴でしょ!?」

 

恩紗「羽音、お前・・・微妙に100マイルブレンドをバカにしてるだろ・・・?」

 

貴明「100マイルブレンドを甘く見ると痛い目に遭うぞ。」

 

羽音「え?」

 

亜希菜「貴明があんなに100マイルブレンドに拘るなんて、姉である私も初めて見たわ・・・」

 

 

 

 

出発の時間。

 

恩紗「そろそろ出発するぞ〜。」

 

羽音「は〜い。」

 

貴明「さて、ツーリング再開だ。」

 

ヘルメットを被る。

 

亜希菜「よっと。」

 

ライダースジャケットを着る。

 

凛「ん?」

 

ヘルメットを取った瞬間、KATANAのフィギュアが滑った。

 

凛「はっ!!」

 

フィギュアはそのまま地面に落下する。落ちて地面を滑り、恩紗の足に当たって弾いた。弾いて止まった。そこに1台の車が通り過ぎて、タイヤでKATANAのフィギュアを壊してしまった。

 

貴明(こ、壊れた・・・!?)

 

恩紗「こりゃ、全損事故だな。」

 

貴明「激しい全損事故だな・・・」

 

羽音「大丈夫だよ凛ちゃん!」

 

聖「お2人が上手くやってくれますわ。」

 

羽音「ほら。こうやれば・・・」

 

元通りにしたが、即崩れた。

 

凛「っ!?」

 

羽音「もう1度・・・」

 

また崩れた。

 

凛「っ!?」

 

恩紗「ちょっと貸してみろ!な?こうすれば、な?」

 

凛「こんなの・・・KATANAじゃない・・・!!」

 

亜希菜「もうバイクの原型すら無い・・・」

 

恩紗「そうか・・・でもこっちの方が格好良いぞ?」

 

羽音「少し部品があるとね・・・」

 

凛「あなた達・・・KATANAをおもちゃにしてると、きっと呪われるわよ・・・!!」

 

恩紗「さっ、お遊びはここまでにして、先を急ごうぜ!!」

 

羽音・聖「おー!」

 

 

 

 

 

 

一方来夢先輩は、まだ校長室に居た。たづ子はソファの上で寝ている。来夢先輩はチャンスを見計らって外に出て、ZX-12Rに跨って走り出した。

 

 

 

 

高速道路を颯爽を駆け抜ける来夢先輩のZX-12R。来夢先輩は体勢を水平にして颯爽と走っていた。他の車やトラックを追い抜きして走る。

 

 

 

 

一方羽音達は高速道路から降りて、山道を走る。

 

恩紗「あの峠を登り切れば、目的の喫茶店だ。」

 

山道を颯爽と駆け抜ける。

 

早川「お嬢様。大変申し訳ございませんが、ゴーグルをお着け下さいませ。」

 

聖「え?何?こう?」

 

ゴーグルを着ける。そして羽音達を追い越しした。

 

聖「え?」

 

羽音「え?」

 

恩紗「ん?」

 

亜希菜「聖ちゃん?早川さん?」

 

貴明「どうしたんだ?」

 

 

 

 

カーブに入った瞬間。聖を左に傾かせてカーブを曲がる。そして今度は聖を右に傾かせて右のカーブを曲がる。

 

聖「きゃあああああああああ!!!」

 

 

 

 

羽音「聖ちゃん凄〜い!」

 

恩紗「あれはサイドカーだから出来る走り方なんだ。」

 

貴明「これだけ言っておく。真似禁物な。」

 

羽音「は〜い!」

 

凛「誰が真似出来るって言うのよ・・・」

 

亜希菜「下手したら大怪我じゃ済まないかも・・・」

 

 

 

 

しばらく走ると、突然凛のKATANAが止まった。

 

羽音「どうしたの凛ちゃん?」

 

凛「あ、いや・・・何か調子が・・・」

 

エンジンを掛けるが、エンジンが起動しない。

 

恩紗「これは、バッテリーが逝ってるな。」

 

凛「えええ!?」

 

貴明「マジかよ。」

 

羽音「修理出来ないの?」

 

恩紗「修理って言うより交換だな。多分。」

 

聖「やはり、あのフィギュアは未来を予見して・・・」

 

凛「止めてよ!それに事故じゃないし。」

 

恩紗「そうだな。ただの故障だ。高速出た所にガススタがあったし、お前なら何とか出来るだろ。」

 

セローのエンジンを噴かした。

 

凛「モジャ!?あんたまさか・・・」

 

恩紗「シスターフットに従って、置き去りにする!!」

 

貴明(格好良い事言って置き去りにするのかよ。)

 

恩紗「行くぞ皆!」

 

凛「ギギギ・・・!!」

 

聖「ああ・・・」

 

羽音「でも・・・」

 

 

 

 

”ボコボコボコ”

 

 

 

 

突然セローが奇妙な音を出した。

 

羽音・聖「ん?」

 

恩紗「ええ!?」

 

何と後輪のタイヤがパンクしてしまったのだった。そして羽音のスーフォアのガソリンメーターが点滅してる。

 

羽音「燃料切れが・・・これって、ガソリンがもう無いって事じゃ・・・」

 

凛「羽音まで・・・」

 

恩紗「これは・・・本当にKATANAの呪い・・・!?」

 

貴明「マジで・・・?」

 

羽音「と言う事は・・・」

 

亜希菜「聖ちゃんと早川さんの方も・・・」

 

早川「私は普段より点検や整備は欠かせませんから、そのようなトラブルとは無縁です。そもそも、そもそもドゥカティは壊れません。些細な物が外れる事はたまにございますが。」

 

イモラレプリカのタイヤが外れてしまった。

 

恩紗(出た・・・外車乗り特有の屁理屈・・・)

 

羽音「ん?貴明君と亜希菜先輩は大丈夫なの?」

 

CRF250LとNinja400は何の異常も起きてない。

 

貴明「ああ。俺達は毎月叔父が経営する特有のバイクショップで細かく点検してもらってるからな。」

 

亜希菜「ラジエーターの防水、ドライブチェーン、チューブレスバルブ、フロントウォーク、ステムベアリングなど色々点検してもらってるの。」

 

恩紗(この姉弟・・・どんな魔除けを持ってるんだ・・・?)

 

凛「レッカー来るのに2時間掛かるって・・・」

 

恩紗「日が暮れそう・・・」

 

聖「このままでは、喫茶店が閉まるまで到着出来ませんわね・・・」

 

羽音「どうしよう・・・」

 

貴明「姉ちゃん、良い対策は無いのか?」

 

亜希菜「ごめんなさい、私良い対策持ってないの。」

 

 

 

 

 

 

一方たづ子は目を覚ました。

 

たづ子「ふぁ〜・・・先輩、終わ・・・え!?」

 

行って来ますの置き手紙があった。作業は終わってない。

 

たづ子「だから何処へーーーー!!!」

 

 

 

 

そんな来夢先輩は今、予備のタイヤと工具箱を持って何処かへ向かっていた。

 

 

 

 

そして羽音達にバイクの駆動音が聞こえた。

 

貴明「ん?この駆動音・・・」

 

亜希菜「まさか・・・」

 

 

 

 

ZX-12Rに乗った来夢先輩が来た。

 

全員「来夢先輩!?」

 

 

 

 

 

 

バイクの修理を終えて再び出発した。

 

羽音「ありがとうございました!来夢先輩!」

 

貴明「何でそれぞれのタイヤと工具箱を持ってたんだ・・・?」

 

亜希菜「流石先輩!惚れ惚れする〜!」

 

恩紗「けど、またKATANAの呪いが・・・」

 

来夢は「大丈夫!」と書いて見せた。

 

 

 

 

あのサービスエリアの花壇の端にアイスの棒を立てた小さな墓があった。あの墓には壊れたKATANAが眠っている。

 

 

 

 

羽音達は喫茶店へ向かった。

 

恩紗「まだ閉店には間に合う!急ぐぞ皆!」

 

貴明「おう!」

 

 

 

 

 

 

夕方。遂に喫茶店「袋小路」に着いた。だがしかし。

 

聖「しばらく旅に出ます。探さないで下さい。店主。」

 

そう張り紙が貼っていた。恩紗はショックを受けた。

 

貴明「マジかよ・・・しばらく閉店中・・・?」

 

凛「どうせこんな事だろうと思ったわ。」

 

羽音「私コーヒー苦手だったから、飲めなくて良かったし。」

 

聖「本家の600マイルコーヒー、空輸させましょうか。」

 

亜希菜「恩紗ちゃん大丈夫?」

 

恩紗「楽しみにしてたのに・・・」

 

羽音・凛・聖「ん?」

 

貴明「恩紗?どうした?」

 

恩紗「楽しみに・・・してたのに・・・・」

 

彼女の目から大粒の涙が溢れ出た。

 

羽音「恩紗ちゃん!?」

 

凛「何も泣く事はないんじゃ・・・?」

 

聖「そうですわ。我慢は浪漫だと仰っていたではありませんか?」

 

恩紗「それは・・・目的を達成したからこそ言えるんだ!!達成出来なきゃ、我慢はただの我慢だってーの!!!」

 

貴明「恩紗・・・」

 

凛「あんた・・・本当に楽しみにしてたんだ・・・」

 

恩紗「あああ!!そうだよ!!!」

 

亜希菜「恩紗ちゃん・・・」

 

恩紗を優しく抱いた。

 

羽音「恩紗ちゃん、本気だったんだ・・・」

 

聖「ツーリングに出る為の、取り敢えずの目的地だと思ってましたわ。」

 

凛「何時もはこう言うトラブルこそ、楽しみとか何とか言ってた癖に。」

 

聖「あれは見栄を張っていたのですのね。」

 

羽音「あ!そうだ!」

 

何かを思い付いた羽音は、恩紗の荷物から何かを探る。

 

貴明「恩紗、元気出せよ。」

 

亜希菜「そうだよ。また何時か挑戦すれば良いじゃん。ね?」

 

優しく撫でながら恩紗を元気付ける。

 

恩紗「・・・・・・・」

 

羽音「はい!恩紗ちゃん!」

 

サービスエリアで買った缶コーヒーを持って来た。

 

羽音「これも100マイルブレンドだよ。」

 

恩紗「・・・・・」

 

 

 

 

来夢先輩はZX-12Rにのって煙を巻き上げた。

 

 

 

 

恩紗は缶コーヒーを開けて飲む。

 

羽音「どう?」

 

恩紗「・・・おいちい・・・」

 

亜希菜「良かったね恩紗ちゃん。」

 

恩紗「亜希菜先輩・・・」

 

貴明「例え缶コーヒーでもコーヒーだ。お前が美味しいと言えるのは、100マイルを達成した事だから言える事なんだよ。」

 

恩紗「貴明・・・」

 

 

 

 

素敵な写真が撮れた。

 

 

 

 

恩紗「さぁてそろそろ帰るか。」

 

亜希菜「元気になって良かった。」

 

恩紗「けど、帰る前にまだやらねばならぬ事がある!」

 

全員「ん?」

 

 

 

 

温泉に入って満喫する。しかも混浴。

 

恩紗「やっぱツーリングの締め括りは温泉だよね〜。」

 

凛「ん〜・・・染みる〜。」

 

羽音「眠くなりそ〜。」

 

聖「早川〜!どう?」

 

早川「はい。極楽でございますお嬢様。」

 

亜希菜「貴明もどう?」

 

貴明「めっちゃ良い湯だ〜。まさかの混浴だけど・・・」

 

すると後ろから亜希菜に抱かれた。

 

亜希菜「離れてないで一緒にこっちに来てよ!」

 

貴明「ちょ!止めろ姉ちゃん!(ああ・・・姉ちゃんの胸が俺の背中に・・・)」

 

羽音・恩紗・聖「ん?ああ!」

 

凛のお尻を見て驚いた。あの焼鏝の跡が消えていた。しかしまた焼鏝の跡が浮かび上がった。

 

恩紗「出たー!!幻のSUZUKIマーク!!」

 

凛「み、見るなーーー!!」

 

羽音「凛ちゃんって、やっぱり超大型〜!」

 

彼女は凛の胸を見た。

 

凛「前も見るなー!だから後ろも見るんじゃない!!」

 

貴明「姉ちゃん・・・そのまま俺の目を塞いでろ・・・!!」

 

亜希菜「はいはい。」

 

 

 

 

 

 

出発して、途中のコンビニで休憩する。

 

凛「トイレトイレー!」

 

恩紗の手には、60円があった。

 

羽音「はい。私40円あるよ。」

 

聖「早川。」

 

早川「はい。丁度30円ございます。」

 

羽音「これで130円!買えるね缶コーヒー!」

 

缶コーヒー買いに行った。

 

恩紗「皆考えてる事は一緒かよ。」

 

 

 

 

しばらくして凛が戻って来ると。

 

凛「ちょっと・・・何よこれ・・・?」

 

KATANAのフィギュアがあった。

 

恩紗「いやぁ〜、風呂上がったら喉乾いちまってよ。」

 

聖「折角なので、フィギュア付きの缶コーヒーを致しましたの。」

 

羽音「ほら。結局凛ちゃんKATANAのフィギュア手に入れられなかったでしょ?だから。」

 

凛「これは・・・」

 

羽音「ん?」

 

 

 

 

 

 

凛「KATANAじゃないって何て言えば分かるんだーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

フィギュアを払い飛ばした。貴明がキャッチした。

 

羽音「これはKATANAじゃないの!?」

 

凛「違ーう!!」

 

羽音「ええ!?同じ形だよー!?」

 

凛「違うんだーーーー!!」

 

貴明「・・・GS650の方かよ・・・」

 

亜希菜「私も缶コーヒー買って来ようっと。」

 

貴明「あ、俺も。」

 

楽しい100マイルブレンドを満喫したのであった。

 

「END」




         キャスト

      佐倉羽音:上田麗奈

      遊佐貴明:内田雄馬

     遊佐亜希菜:内田真礼

      鈴乃木凜:東山奈央
      天野恩紗:内山夕実
      三ノ輪聖:山口立花子

        早川:石塚運昇
      恩紗の父:岩田光央
       たづ子:日笠陽子
    コンビニ店員:酒井俊輔
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