ばくおん!!!   作:naogran

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夏のある日。

羽音「ええ〜い!!ひかえひかえひかえよろ〜!この免許が目に入らぬか!」

遂に羽音が免許を取得した。

恩紗「おお!遂に手に入れたか!」

凜「やったわね羽音!」

羽音「イエイ!」

貴明(免許の写真がシュール過ぎるな・・・)


3話「でびゅー!!」

羽音「ほら!中古オートバイの雑誌も買って来たよ~!」

 

オートバイ図鑑を見せる。

 

恩紗「お!買う気満々だな!」

 

羽音「でも、どれにすれば良いのか分かんなくて・・・」

 

貴明「確かにこれだけ多いと迷うな。お!GSRとかあるな〜。羽音、ちょっと図鑑見せて。」

 

羽音「うん。」

 

図鑑を貴明に見せる。

 

貴明「どれも良いな。」

 

恩紗「う〜ん・・・一番大事なのは見た目だな。次に年式や走行距離だ。」

 

凜「中古にするの?私のKATANAは新車だったけど。」

 

恩紗「新車ってもう、お前が生まれた時に買った物だから16年物だろ?」

 

凜「KATANAの250ccなんてどう?」

 

羽音「凜ちゃんと同じの?」

 

恩紗(うわぁ・・・同じ車種でありながら、然り気無く小さい排気量を勧めてる・・・KATANA乗りの排気量コンプレックス恐るべし・・・!)

 

貴明「他にも普通二輪の奴色々あるぞ。KawasakiのNinjaやKLX、YAMAHAのMT-03やドラッグスターやYZF、それにHONDAのCB400SBやCBR400RRやシャドウクラシックやXR250など。」

 

羽音「う〜ん・・・」

 

凜「どうしたの?」

 

羽音「スーフォアじゃ駄目?普通に売ってるのは教習車とは違うって聞いたんだけど。」

 

恩紗・凜「う〜ん、スーフォアか・・・」

 

貴明「スーフォアかぁ。確かに乗ってる人は結構多いな。初心者向けには最適の優等生クラスだ。だけどそれにハーフカウルを装備したスーパーボルドールなんかも良いぞ。」

 

恩紗「駄目じゃない。寧ろ完璧だ。」

 

羽音「じゃあ!」

 

恩紗「ただし完璧過ぎるんだよ。」

 

羽音「え?」

 

貴明「どう言う事だ?」

 

恩紗「バイクってのは次々買い替えていく物なんだ。なのにスーフォア乗りは次に買うのもスーフォア。大型二輪の免許を取る事もなく一生他のバイクを知らずにバイクライフを終えるんだ。スーフォアを選ぶ人、即ち浮気もせず生涯たった一人の男しか知らない女のようなもの!」

 

貴明「何だそれ?」

 

羽音「それって悪い事なの?」

 

凜「私はKATANAで良いし。」

 

恩紗「あれ?例え間違ったかな?」

 

貴明「お前のその考えが間違いだらけだ。バイクショップは何処が良いかな〜?」

 

凜「ねぇ見て。この店スーフォアもKATANAも凄く安く売ってるわよ。」

 

羽音「本当に?何て言うお店?」

 

貴明「ニコイチモーターズだってよ。行ってみようぜ。」

 

すると恩紗が固まった。

 

恩紗「その店は止めといた方が・・・」

 

凜「何でよ?」

 

恩紗「実はセローその店で買ったんだけど何時も調子悪くてさ・・・」

 

凜「そりゃあんたがヘボいの掴まされただけでしょ。こう言うのは目利きよ目利き。」

 

恩紗「そ、そうかな・・・?」

 

凜「兎に角、行って見ましょ?本当に駄目なら他の店にすれば良いんだし。」

 

貴明「そうだな。行ってみるか。」

 

 

 

 

 

 

放課後、聖を除いた皆でニコイチモーターズへ向かう。

 

亜希菜「そっか〜。羽音ちゃん取得したんだね。」

 

貴明「ああ。羽音めっちゃ喜んでたぜ。これで羽音もバイクデビューだな。」

 

 

 

 

 

 

そしてニコイチモーターズに到着した。

 

凜「ここね。」

 

店内に入る。

 

羽音「うわぁ〜!オートバイがいっぱい!」

 

凜「けど、どれも埃を被ってて手入れしてるようには見えないわね。走行距離は行ってないはずなんだけど・・・このKATANA250なんか16年落ちなのに3000kmちょっとよ!」

 

貴明「おお!まだまだ現役だな!」

 

凜「けどフレームは塗り直し。KATANA愛が無いわね~錆び錆びじゃない。」

 

羽音「本当だ。」

 

恩紗「ほらなやっぱりこの店良くないんだよ!他の店に行こうよ!」

 

無理矢理店から出ようとすると。

 

 

 

 

 

 

男の子2人「あ!お姉ちゃん!おかえりー!」

 

2人の男の子が恩紗に向かってお姉ちゃんと行った。

 

 

 

 

 

 

凜「え?お姉ちゃん?」

 

亜希菜「あら可愛い双子!」

 

男性「何だ、帰ってたのか恩紗!」

 

そこに1人の男性が表に出た。

 

男性「早速だがこれ頼むわ。何時も通りメーター戻しといてくれ。」

 

凜「どう言う事?モジャ。」

 

恩紗「あ・・・えっと・・・ここ、うちの店。」

 

凜・羽音・亜希菜「ええーーー!?」

 

貴明「マジか!!」

 

ニコイチモーターズは恩紗の実家だった。

 

 

 

 

 

 

恩紗「いやぁ、別に隠すつもりは無かったんだけど見た通りまっとうなバイク屋じゃないからさ・・・」

 

貴明「でも実家がバイクショップって何か良いな〜。」

 

来夢は、フレーム歪みと書いてバイクに貼り、メーター戻しを書いてもう1台のバイクに貼り、そして一気筒死亡と書いて隼に貼った。

 

貴明「いや来夢先輩、何やってんの?」

 

恩紗の父「いや~バレたか~!一気筒死んでるなんてどうやって分かったんだい?動かしてもないのに。」

 

貴明「ええ!?一目で!?」

 

恩紗「私のセローだって廃車になった奴を2台くっ付けて作ったんだ~・・・」

 

羽音「え!?そんな事出来るの!?」

 

貴明「ニコイチってそう言う事か!」

 

亜希菜「成る程〜!」

 

凜「それにしても・・・」

 

恩紗の髪と恩紗の父の髪を見た。

 

凜「遺伝って恐ろしいわ!私パパに似なくて良かった~・・・」

 

亜希菜「嫌味だね・・・」

 

 

 

 

 

 

羽音「そっか〜、ここに良いオートバイは無いんだ・・・」

 

貴明「まあ、免許取ったから別に無理に選ばなくても良いよ。自分にピッタリなのを選べば良いぞ。」

 

羽音「それもそうかも・・・ん?」

 

すると羽音があるバイクを発見した。

 

 

 

 

 

 

凜「ちょっと!何よこのKATANA!マフラーの中から干からびたカニとワカメが出て来たわよ!」

 

亜希菜「マフラーって・・・」

 

恩紗「そりゃ水没車だから・・・」

 

亜希菜「仕方無いよね水没車は。」

 

凜「あんたん家欠陥バイクばかりじゃない!メーカーの代理店外されるのも無理ないわね!こんな酷い店で羽音のバイク買わせられないわ!」

 

亜希菜「凜ちゃん落ち着いて?」

 

 

 

 

 

 

その頃羽音と貴明は。

 

羽音「ピンクのスーフォア・・・」

 

見付けたバイクは、埃被ったピンクカラーのCB400SFだった。

 

貴明「ピンクカラーのスーフォアって珍しいな。」

 

そこに来夢が来て、紙に『きゃわいい』と書いて見せた。

 

貴明「いやそう言っても・・・」

 

 

 

 

 

 

凜「こんな商売して良いと思ってるの!?」

 

恩紗「分かってる!分かってるさ・・・うちが最低のバイク屋だって事ぐらい・・・でもメーター戻しの格安バイクを売って私達兄弟はここまで育てられたんだ!凛だって安いからって理由でうちに来たろ!そう言うバイクを求める客だっているんだ・・・けど・・・だけど・・・せめて羽音にはまともなバイク買って欲しくて・・・」

 

羽音「恩紗ちゃん!私決めたよ!このオートバイ買う!このピンクのスーフォアを!」

 

凜「羽音!正気!?」

 

羽音「何で?本気だよ?」

 

恩紗「駄目だ・・・駄目だよ・・・羽音うちなんかでバイク買っちゃ駄目だ・・・他に信頼出来る店はいくらでもある!だから!」

 

羽音「恩紗ちゃん。私は皆みたいにどのオートバイがいいとかどの店が信頼出来るとか分からない。でもオートバイの事なら恩紗ちゃんを信じてる。だから恩紗ちゃんの店で買うよ!」

 

恩紗「羽音・・・」

 

亜希菜「良かったね恩紗ちゃん。」

 

貴明「よっしゃ!じゃあ早速購入するか!」

 

凜「駄目~!絶対に駄目よ!こんな店でバイク買うなんて私が許さないんだから!」

 

貴明「おい凜!お前落ち着け!」

 

 

 

 

 

 

するとエンジン音が聞こえた。

 

凜「この音って・・・!」

 

そこに現れたのは凜の父だった。ヨシムラカタナに乗って来た。

 

恩紗の父「お~鈴乃木!久し振りだな!」

 

凜(パ、パパ!?)

 

貴明(あれはヨシムラカタナ1135Rじゃねえか!ヨシムラジャパンから僅か5台しか生産されてない激レア!それに刀への思い入れの論文が無いと買えない奴!生で見れるとはラッキー!)

 

凜の父「良い水没車入ってるか?」

 

恩紗の父「まあな。そう言やお前が昔買った水没車のKATANA400はどうした?」

 

凜の父「ああ。あれは今娘が乗ってるよ。」

 

凜(ファッ!!)

 

凜の父「メーター戻してあるから、彼奴新車で買ったと思い込んでるけどね。」

 

恩紗の父・凜の父「はははははは!」

 

凜の父「じゃあまたな!」

 

恩紗の父「おう!」

 

凜の父は走り去って行った。その頃凜は固まってた。

 

貴明(凜が乗ってるKATANAは元水没車だったのか・・・しかし凜の親父さん結構ゲスだな・・・)

 

凜「さぁ羽音。あのスーフォア買いなさい。」

 

貴明(ええ〜手の平返し〜!?)

 

恩紗の父「お!決まったかい。じゃあ早速メーターを・・・」

 

恩紗「駄目だ!」

 

羽音「恩紗ちゃん?」

 

恩紗「安心しろ羽音!お父さんには一切手を出させない!お前のバイクは全部私が整備してやる!」

 

恩紗の父「・・・OK。」

 

羽音「ありがとう恩紗ちゃん!」

 

 

 

 

 

 

その夜。羽音の家。

 

羽音「お父さん買っても良いって。」

 

由女「36回ローンか・・・高校卒業までだね。」

 

羽音「ではハンコをぽんぽんと・・・」

 

由女「あ!お姉ちゃん!実印は押す前に上下を確・・・」

 

しかしもう押しちゃった。結果逆さまになった。

 

 

 

 

 

 

その頃貴明と亜希菜は家でテレビ観ていた。

 

亜希菜「スーフォアかぁ。羽音ちゃんやっと乗れるね。」

 

貴明「俺的にはボルドールが好みなんだけどな〜。けどやっぱりCRF250Lが好きだな。」

 

亜希菜「そう言えば、母さんが昔乗ってたバイクって何だっけ?」

 

貴明「忘れたのかよ。YAMAHAのZF250フェーザー。」

 

亜希菜「そうだったね。羽音ちゃんのスーフォアどんな感じか楽しみだね。」

 

貴明「そうだな。これで羽音もバイクデビューだな。」

 

 

 

 

 

 

そしてニコイチモーターズでは、恩紗が羽音のスーフォアを整備している。後ろに来夢が立っていた。

 

恩紗「信頼なんて言葉でただ働きか・・・安い女だな私は。」

 

 

 

 

 

 

そして翌日。ニコイチモーターズ前で、羽音がCB400SFに跨る。

 

聖「中古ですか。私が付いていればこんなバイク買わせませんでしたのに。」

 

貴明「こんなって言うな!」

 

羽音「良いんだよ!私はこのピンクのスーフォアが気に入ったんだから!」

 

恩紗「羽音。これはおまけだ。」

 

ピンク色のSHOEIのヘルメットをプレゼントした。

 

羽音「うわあ!ピンクのヘルメット!ありがとう!」

 

恩紗「実の所羽音には感謝してるんだ。バイクに全く興味なかった羽音を免許取らせてバイク買う所まで来させたんだ。これって私の人生の中でも胸を張って誇れる事だよ。」

 

羽音「いやぁ〜、まだ分からないよ。だって・・・」

 

ヘルメットを被った瞬間。周りの景色が白黒になった。そしてエンジンを掛ける。

 

恩紗「あ!そうだ羽音!」

 

だが羽音の反応は無い。羽音はブレーキを握り、ペダルを踏んで、アクセルグリップを捻って走り出した。

 

恩紗「おいおい・・・」

 

凜「今凄い速さで走って行ったような・・・」

 

聖「ワルですわ。」

 

貴明「え?」

 

恩紗「多分だけど、彼奴をバイクに乗せちゃいけない気がするな・・・」

 

凜「そうね・・・」

 

亜希菜「そうかな?」

 

 

 

 

 

 

その頃羽音は風に乗って走ってる。

 

羽音(そう。まだ分からない。全ては・・・これからだから!)

 

その頃他の皆は。

 

恩紗「彼奴分かってんのかな。ガソリンは少ししか入ってないって事。」

 

貴明「え!?」

 

 

 

 

 

 

夕方になると羽音にアクシデントが。

 

羽音「ガソリン切れちゃったよ~・・・」

 

納車あるあるその1。走る途中すぐガソリンが切れる。

 

 

 

 

 

 

今回のアイキャッチ「天野恩紗&YZF-R25」。

 

 

 

 

 

 

後日の放課後。羽音と恩紗と貴明と亜希菜と聖と早川がツーリングをしていた。先頭から聖と早川、貴明、羽音、恩紗、亜希菜の順。だがその中に凜は居なかった。

 

羽音「う〜ん良い気持ち〜!」

 

聖「空も良く晴れてツーリング日和ですわ!」

 

貴明「しかも良い風に乗れて最高だぜ!」

 

羽音「本当だね!凜ちゃんも来れば良かったのに。」

 

亜希菜「そうだよ。折角のツーリングなんだしね。」

 

恩紗「いやぁ、でもあの調子じゃな・・・」

 

 

 

 

 

 

ツーリングの数分前。

 

凜「はぁ?ツーリング?バイクってのは孤高の乗り物なのよ。人とつるんで走るなんてアホらしい事出来る訳ないでしょ。」

 

恩紗「待て凜。」

 

凜「何よ?」

 

恩紗「まずお前はバイク部員じゃない。だから別に誘ってなどいない。」

 

凜「何よ!バイク乗りのクラスメイトを誘わないって言うの!?」

 

恩紗「だって行かないんだろ?」

 

凜「行かないわよ!」

 

恩紗「なら良いじゃないか。」

 

聖が凜のヘルメットに何かを仕組んでた。

 

羽音「聖ちゃん、それ何?」

 

貴明「お!それインカムか?」

 

聖「はい。無線のヘッドセットですわ。こうしておけばバイクで走りながらお喋り出来ますの。」

 

亜希菜「それがあったらツーリングが楽しくなるね!」

 

凜「もういいわよ!今更頼んでも行ってあげないからね!」

 

ヘルメットを持った凜が部室から出る。

 

恩紗「いや・・・だから誘ってないって。」

 

聖の手にはイヤホンがあった。付け忘れたのだった。

 

恩紗「聖、何だそれ?」

 

聖「イヤホンですわ。これを取り付けておかないと私達の声が届きませんのに。」

 

 

 

 

 

 

そして現在に至る。すると途中に、1人のライダーが羽音達に向かってピースサインを出した。貴明と亜希菜がピースサインで返した。

 

羽音「ねぇねぇ。何で皆ピースするの?」

 

恩紗「ああ。あれは「お嬢さん2万でどう?」って聞いてるんだ。」

 

するともう1人のライダーがピースサインを出した。貴明と亜希菜がまたピースサインで返した。

 

恩紗「だからこう返してやるのさ!「5万ならOK」ってな!」

 

羽音「へぇ〜!でもお金貰って何するの?」

 

恩紗「え?そ、それは・・・楽しくお喋りとか?」

 

貴明「それナンパのする事じゃん。羽音、ピースサインはライダーがすれ違う時に使う無言の挨拶だよ。だから皆ああやってピースサインを出してたんだ。」

 

羽音「へぇ〜!」

 

聖「ヘッドセット付けておいて正解でしたわね。」

 

早川「ええ。実に楽し気でございます。」

 

亜希菜「本当にツーリングって楽しいわ〜。」

 

 

 

 

 

 

するとヘッドフォンにノイズが走った。

 

恩紗「なぁ。さっきから混線してないか?時々誰かの声が・・・」

 

貴明「ん?・・・確かに聞こえるな。それに聞き覚えのある声が。」

 

 

 

 

 

 

凜「カタナカタナカタナ~♪カタナに乗ってると〜♪あったまあったまあったま〜♪」

 

 

 

 

 

 

声の主の正体は凜だった。カタナの歌を歌ってた。

 

恩紗「この声・・・まさか凛か!?」

 

聖「どうやら近くに居るみたいですね。でもイヤホンを付け損ねましたからこちらの声は・・・」

 

恩紗「何!?じゃあこの変な歌止めさせられないのか!?」

 

貴明「この歌おさかな天国のカタナver?」

 

亜希菜「じゃあおカタナ天国と名付けよう!」

 

貴明「上手い事言ってる場合か。」

 

凜「あ!モジャのバイクはっけ~ん。」

 

セロー225Wのバックミラーを見る。

 

凜「くふふ〜私が追い掛けてるとも知らないで。ば~か。」

 

恩紗「知ってるよぉ!!ん?何だ?パッシングなんかして。」

 

ミラーを見ると、凜がパッシングしていた。

 

 

 

 

 

 

凜「モジャのセローに向けてミサイル発射!ぎゅーんぎゅーん!ばばばばば!セロー撃破~!」

 

 

 

 

 

 

恩紗「彼奴何処までも恥ずかしい真似・・・」

 

貴明「うわぁ〜子供か彼奴・・・」

 

羽音「凜ちゃん凄〜い!」

 

亜希菜「凜ちゃん可愛い〜!」

 

貴明「呑気に褒めんな!」

 

恩紗「このままじゃ笑い死にさせられちまう!皆凛の通信範囲から逃げろ~!」

 

 

 

 

 

 

そして道志村に到着して降りた。しばらくして凜も到着した。羽音達はソフトクリームを食べてた。

 

凜「あら。こんな所で会うなんて偶然ね。」

 

恩紗「あくまで偶然を装うつもりか・・・」

 

凜「何よつもりって!私は本当にたまたま他の集まりがあって・・・」

 

恩紗「集まり?そういややってたな。あっちのKATANA250のミーティングと、こっちの大型KATANAのミーティング。お前どっちに出るんだ?」

 

 

 

 

 

 

凜は大型のミーティングに行った。

 

恩紗「大型の方に行くか・・・見栄っ張り。」

 

貴明「おいおいやめた方が良いぞあれ・・・」

 

凜「あ、あの・・・」

 

大型KATANA乗り「俺にはこの世で許せない事が2つある。一つは人を殺す事。もう一つは中型KATANAに並ばれる事だ!」

 

 

 

 

 

 

そして3人は、大型KATANAに乗って走り去った。

 

羽音「あ〜、置いてかれちゃった。」

 

亜希菜「まあ大型には大型のロマンがあるのよね。」

 

貴明「器小っせえな〜。けど人を殺す事が許さないとか良い奴らかもな。」

 

聖「あら?今度は彼方の方々が近づいて来ましたわよ?」

 

 

 

 

 

 

KATANA乗りA「良いですね~KATANA400。」

 

KATANA乗りB「おお!フロントブレーキがダブルだ!」

 

凜「あれ?」

 

KATANA乗りA「でも400は車検があるからな~。」

 

KATANA乗りB「そうそう。俺お金が無くて仕方無く250にしたんだよ。」

 

KATANA乗りC「あ。でもたまに大型に間違えられるだろ?」

 

KATANA乗りB「そうそう!」

 

KATANA乗り達「あれって至上の喜びだよな~!」

 

凜「負け犬~!」

 

怒った凜が去って行った。

 

 

 

 

 

 

そして河原で1人豆腐ソフトを食べる。

 

凜「美味ちー。豆腐ソフト美味ちーわ。」

 

すると羽音が後ろから凜にヘルメットを被せた。

 

凜「うわああ!!羽音!何のつもりよ!?」

 

恩紗「凜聞こえてるな?」

 

凜「モジャ?」

 

恩紗「記念写真撮るから早く来い。」

 

ヘルメットから恩紗の声が聞こえた。ヘルメットを外して中を見る。

 

凜「ヘッドセット・・・こんな物仕込んで走ってたの・・・?」

 

恩紗「どうした?何とか言えよ。」

 

凜「行かないわよ写真なんて!」

 

羽音「凜ちゃん。私知ってるよ。」

 

凜「何がよ?」

 

羽音「凜ちゃんはヘルメットの中でだけは素直な女の子になれるんだって。」

 

凜「え!?」

 

聖「そうですわ。KATANAの歌を歌ってしまうぐらい素直になってましたもの。」

 

貴明「おさかな天国の替え歌を歌ってたとはな・・・」

 

亜希菜「おカタナ天国の誕生だね。」

 

凜「まさか私のメットにも!?」

 

恩紗「ああ。ミサイルの発射もしっかり聞かせて貰ったよ。」

 

全て聞かれてしまった凜が赤くなった。

 

恩紗「来いよ凜。」

 

凜「・・・メインはKATANAよ。あんた達は私のKATANAの周りで引き立て役になりなさいって言ってるの!」

 

恩紗「ったく、注文の多い奴だな!」

 

亜希菜「注文の多い料理店かな?」

 

貴明「宮沢賢治かよ。」

 

恩紗「分かったよ。良いからさっさと来い!」

 

KATANAをメインにして写真を撮った。

 

 

 

 

 

 

そしてその日の夕方。校長室にて。

 

たづ子「バイクですって?」

 

猿山先生「はい。うちのクラスにバイクで通ってる子が居るんですけど・・・」

 

1ーA組担任で英語教師の猿山先生が校長のたづ子と話しをしていた。

 

たづ子「うちはバイク通学を禁止してないわよ。1年B組の三ノ輪さんなんか三ノ輪グループのご令嬢だけあって中学の時はヘリ通学してたぐらいだし。」

 

猿山先生「いえ、それは良いんですけど彼女達が言うんですよ。バイク部に所属してるって。」

 

たづ子「バイク部?」

 

猿山先生「ええ。でもそんな部うちにはありませんよね?」

 

たづ子「いいえ。あるのよ猿山先生。」

 

猿山先生「え?」

 

たづ子「正確にはあった、かしら。」

 

窓の外を見ると、下に来夢が立っていた。横にZX-12Rがあった。

 

たづ子「あなたはずっとそこに居たのね。来夢先輩。」

 

 

 

 

 

 

その後羽音達が戻って来て衝撃の事実を知る。

 

恩紗「はぁ!?バイク部が潰れてる!?」

 

聖「それも20年前てどう言う事ですの?」

 

貴明「20年前に廃部かよ!?」

 

羽音「何だかよく分からないんだけど、この学校にバイク部なんか無いって生徒会の人に言われたんだよ。」

 

恩紗「じゃあこの部室は?」

 

羽音「空いてた部屋を来夢先輩と亜希菜先輩が勝手使ってただけみたい。ここも今日中に出て行きなさい!って。」

 

恩紗「何てこった・・・!バイク部は未公認だったって事か・・・」

 

貴明「姉ちゃん、真実話してなかったのか?」

 

亜希菜「ごめんなさい。話す事出来なくてね。」

 

凜「ぷぷぷ。残念ねモジャ。たった今バイク部に入ろうと思ってたのに。」

 

恩紗「はぁ?」

 

貴明(今知って言ったような腹立つ台詞だそれ・・・)

 

凜「さ、行きましょう羽音。貴明。聖。亜希菜先輩。」

 

羽音「行くって何処に?」

 

貴明「お前まさか。」

 

凜「そりゃあ勿論!私達だけで新しいバイク部を作るのよ。モジャりっ気なしのプリティークールバイク部を。」

 

すると羽音が凜を止めた。

 

羽音「凜ちゃん。新しいバイク部はここで作ろうよ。ね?」

 

 

 

 

 

 

部活申請を恩紗が書く。

 

恩紗「部員は6人になってるな。佐倉羽音、三ノ輪聖、天野恩紗、遊佐貴明、遊佐亜希菜、来夢・・・あれ?来夢先輩のフルネームって誰か知ってるか?」

 

羽音「さぁ〜?」

 

聖「来夢と言うのは、苗字ですの?名前ですの?」

 

恩紗「う〜ん、先輩今日来てないから聞けないし・・・」

 

貴明「姉ちゃんは来夢先輩の苗字知ってるのか?」

 

亜希菜「ごめんなさい。私も知らないの。」

 

恩紗「そうだ凜!名前だけでも良いから貸してくれよ!」

 

凜「名前だけ!?何で名前だけなの!?」

 

 

 

 

 

 

その頃来夢は、ZX-12Rを綺麗に磨いてた。そこにたづ子が来た。

 

たづ子「ヘルメット、変えたんですね先輩。」

 

 

 

 

 

 

それは昔の事だった。ついんりんく茂木のレース会場にて。

 

セーコ「ああ・・・たづ子も予選落ちか・・・」

 

アキナ「結局私達チーム・ヴァージンで決勝に行けたのは来夢先輩だけね。」

 

その頃来夢はバイクの整備をしていた。

 

たづ子「来夢先輩。整備は私達がやります。先輩はチーム・ヴァージンの大切なライダーなんですからレースが始まるまでゆっくり休んでて下さい。」

 

来夢の為に椅子を置いた。

 

たづ子「女子高生メカニックが手を真っ黒にして整備しますから!大船に乗ったつもりでいて下さい!」

 

そして整備を終えて、来夢が走る。

 

セーコ「ラスト1周!」

 

アキナ「来夢先輩がトップよ!」

 

たづ子(私達が一生懸命整備したマシン!先輩ならきっと勝てます!)

 

セーコ「あら?何かしら?」

 

足元に何かが落ちてた。

 

アキナ「ネジじゃない?」

 

セーコ「やだ~。締め忘れちゃったみたい。」

 

たづ子「お、おい!!」

 

何と来夢のバイクのネジだった。すると来夢にアクシデントが起こった。突然爆発して来夢が燃えながら走る。

 

たづ子「来夢先輩!」

 

ゴールまでもう少しに差し掛かった。

 

たづ子「来夢先輩!」

 

その時。ゴール目前で爆発してしまい、来夢が吹っ飛んだ。

 

3人「吹っ飛び〜!」

 

 

 

 

 

 

そして現在。

 

たづ子「バイクが悪いとは言わない。ただ女子高生とバイクの組み合わせが最悪なのよ。あの時だって整備したのが女子高生でなかったら・・・あれから20年。私はバイクを降りた。大人になったのよ。誰も来夢先輩のように永遠に女子高生でいられないの。バイク部は認められない。でももし先輩がバイクにまつわるあらゆる危険からあの子達を守ると言うのなら・・・」

 

すると来夢が紙を見せた。「大丈夫」と書かれてた。

 

たづ子「そうだ先輩。良い物あげますよ。多分先輩が一番欲しがってた物です。」

 

それは来夢の学生証だった。

 

 

 

 

 

 

そして翌日、バイク部に朗報が訪れた。

 

恩紗「バイク部の認可を祝してバンザーイ!」

 

羽音・恩紗・聖・亜希菜「バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!」

 

貴明「ふぅ〜、これで一件落着だな。」

 

凜「私が名前貸したお陰だって事忘れないでよ。でも名前書いちゃったからには不本意だけど私も・・・」

 

恩紗「ああその事だけど、来夢先輩のクラスと名前分かったから凛の名前はちゃんと消しといたから。」

 

凜「な・・・!?」

 

貴明「消したんかい!」

 

恩紗「でも入りたいって言うんなら・・・」

 

凜「だ・・・誰が入ってやるもんですか~!!」

 

KATANAに乗って走り去って行った。

 

貴明「おい凜待てよ!」

 

CRF250Lに乗って凜を追い掛ける。

 

 

 

 

 

 

一方凜は校門に停まった。

 

凜「追い掛けて来ないわね・・・おっとっとと・・・ぐえ~!」

 

戻ろうとしたが、バランスを崩してKATANAの下敷きになった。その一部始終をたづ子と来夢が見ていた。

 

たづ子「あの子達を守るんじゃなかったの・・・?」

 

すると来夢が首を横に振った。

 

たづ子「え?あの子はバイク部員じゃないって?あっそう。」

 

そこに貴明が下敷きになってる凜を見て呆れた。

 

貴明「ダメだこりゃ・・・」

 

「END」




         キャスト

      佐倉羽音:上田麗奈

      遊佐貴明:内田雄馬

     遊佐亜希菜:内田真礼

      鈴乃木凜:東山奈央
      天野恩紗:内山夕実
      三ノ輪聖:山口立花子

        早川:石塚運昇
      凜のパパ:三木眞一郎
      恩紗の父:岩田光央
      佐倉由女:田所あずさ
       たづ子:日笠陽子
      猿山先生:荒浪和沙
       セーコ:上原あかり
       アキナ:丸塚香奈

   大型カタナ乗り:相樂真太郎
  小型カタナ乗りA:外崎大輔
  小型カタナ乗りB:山本祐也
       部員A:小原好美
       部員B:高橋美月

恩紗「次回!ばくおん!!」

全員「おんせん!!」

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