ばくおん!!!   作:naogran

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夏休み間近。今日は水泳の授業。

羽音「もうすぐ夏休みだね~。」

恩紗「休みはバイクで遠出したいよな。泊り掛けとかでさ。」

羽音「うんうん!遠出遠出!ね!凜ちゃんも行くでしょ?」

凜「いやぁ、夏休みは自分探しの旅でもしようと思ってたけどどうしてもって言うならね~。私バイクでつるむの向いてないのよね~。」

恩紗「何だかんだ言って何時も付いて来るよな・・・」

羽音「貴明君も一緒に行くでしょ?」

貴明「あ、ああ・・・そうだな・・・」

だが貴明の顔は真っ青になってた。

羽音「ん?どうしたの?具合悪いの?」

貴明「い、いや!大丈夫だ!気にするな羽音!」

羽音「そう?」

貴明「あはは・・・(ヤバイ・・・水泳の授業で男子は俺1人だけ・・・周りはスク水女子だらけ・・・この修羅場を潜り抜かねえとな!)」


4話「おんせん!!」

放課後、全員羽音の家に集まった。そこに妹の由女が出て来た。

 

由女「どうぞいらっしゃい!」

 

恩紗・凜「お邪魔しま〜す!」

 

貴明・亜希菜「お邪魔します。」

 

聖「お邪魔致します。」

 

早川は一礼する。

 

由女「散らかってますけど、ご遠慮なく。」

 

 

 

 

 

 

全員羽音の部屋でケーキを頂く。

 

羽音「頂きまーす!」

 

貴明「頂きます。」

 

恩紗・凜・聖・亜希菜「頂きまーす!」

 

早川は紅茶を頂いてる。

 

恩紗「夏休みにバイクで泊り掛けの遠出・・・何処が良いかな・・・」

 

凜「断然北海道よ。」

 

聖「まあ!北海道!」

 

貴明「おお!北海道!」

 

恩紗「北海道か!でもお前、自分探しの旅出来なくても良いのか?」

 

凜「何を隠そう、小さい頃バイクで行った事あるのよ。」

 

羽音「でも海は?海はどうやって渡るの?」

 

凜「フェリーよ。茨城から出てるの。」

 

羽音「凛ちゃん、北海道ってどんな?」

 

凜「何処までも続く道路!ジンギスカン、札幌ラーメン、北狐!そして長い長い青函トンネル!」

 

貴明「殆どグルメじゃん。」

 

恩紗「行った割には何とまぁ陳腐なイメージだな。」

 

凜「子供の頃だからそんなに鮮明に覚えてないわよ!」

 

羽音「青函トンネルってオートバイ走れるの?」

 

恩紗「いや。電車だけだ。」

 

亜希菜「正確には新幹線だね。」

 

貴明「青函トンネルバイクで走れたらどうなるのか。」

 

羽音「覚えてるとこだけでも詳しく教えて!あのカタナで行ったんでしょ〜?」

 

聖「私も行った事が無いから興味ありますわ!」

 

凜「う〜ん、じゃあちょっと思い出すわね。確か最初は茨城の大洗からフェリーに乗って苫小牧に着いたの・・・」

 

 

 

 

 

 

昔を思い出す。

 

幼い凜「北海道だー!」

 

凜のパパ「まずは腹拵えするぞ!」

 

腹拵えを済ませて札幌へ向かう。

 

幼い凜「ジンギスカンでおなかいっぱ~い。」

 

凜のパパ「まず札幌に向かうぞ。」

 

幼い凜「本場札幌ラーメンにGOだね!あ、見てパパ北狐の親子が道路に出て来たよ!見て見て!ねぇパパ・・・何で北狐の方に寄って行くの・・・?避けて避けて避けて!」

 

一直線に走ったお陰で事故ってしまった。

 

幼い凜「パパ!大丈夫!?」

 

凜のパパ「凜・・・バイクってのは視線の方向に進んで行くんだ・・・」

 

幼い凜「パパ!ん?」

 

そこに北狐が居た。

 

幼い凜「狐さん・・・」

 

すると北狐が凜のパパを舐めた。

 

凜のパパ「くすぐったいな・・・」

 

 

 

 

 

 

そして現在。

 

凜「・・・で、救急車で病院運ばれて北海道終わり。」

 

貴明「終わりかよ!!」

 

恩紗「凜が行った北海道ってこれだけ?」

 

北海道の地図を見せる。

 

凜「それだけよ!悪かったわね!」

 

貴明「100キロ弱・・・」

 

すると羽音が北狐の絵を見せた。

 

羽音「北海道行ったら助けた北狐達が覚えてて恩返ししてくれるかもよ~?」

 

亜希菜「それって鶴の恩返しだね。」

 

恩紗「破りたくなる程イラつく絵だなそれ・・・」

 

羽音「え〜?そうかな〜?可愛いよね聖ちゃん?」

 

聖「そうですわ。こんな素敵な絵を破るなんて犬畜生にも劣る行為ですよ。」

 

凜(あ、そう言えば助けた北狐から何か恩返しをされた記憶が・・・確か贈り物を・・・)

 

 

 

 

 

 

そして昔を思い出した。あの事故の後、凜のパパが病院に運ばれて全身包帯で巻かれてた。

 

医師「お父さんの病名はエキノコックス症。北狐から貰っちゃいましたね。寄生虫。手術するのでここにサインを。」

 

贈り物はまさかのエキノコックス症と寄生虫だった。

 

凜のパパ「凜・・・医者は治ると言ってるがパパには分かる・・・パパはもう駄目だ・・・お前は一人で帰りなさい・・・」

 

幼い凜「パパーーー!!!」

 

そして凜は1人で帰る事となった。青函トンネルの電車に乗る。

 

幼い凜「狭いトンネル暗いよ~長いよ~・・・」

 

 

 

 

 

 

そして現在に戻り、凜が怒って羽音が描いた北狐の絵を破いた。

 

凜「道路に北狐が出て来たら躊躇なく轢け~!!」

 

聖「酷過ぎますわ~!ワルって言うのは仲間と動物だけには優しいものですのに~!これじゃ凛ちゃんは極悪人ですわ~!」

 

 

 

 

 

 

外はもう夜になってた。

 

亜希菜「どうしよう、この雰囲気?」

 

貴明「対処出来ねぇ・・・」

 

羽音「だったらさ~。もう皆でワルになっちゃえば良いんだよ。今からオートバイ乗って悪い事しに行っちゃおうか!」

 

貴明「おいおいまさか・・・暴行とか・・・?」

 

 

 

 

 

 

そして深夜の道を走る。

 

羽音「深夜にラーメンを食べに!」

 

貴明「うわ飯テロ!」

 

来夢も一緒だった。携帯で呼ばれたらしい。

 

 

 

 

 

 

そして深夜のラーメン屋に入ってラーメンを食べる。

 

凜「太っちゃう~・・・」

 

聖「ワルですわ!」

 

亜希菜「旨し!」

 

貴明「ヤバい・・・美味過ぎる・・・」

 

 

 

 

 

 

そして翌日。茨城の大洗港に来た。

 

恩紗「何で18時半出航!?8時半出航と間違えるなよ!!」

 

凜「気付かなかった皆も同罪よ!」

 

羽音「これじゃあ間に合わないよ・・・」

 

早川「老眼で文字が見え難くなったとは言え、この早川一生の不覚!」

 

聖「大洗港が見えましたわ!」

 

目の前にフェリーが見えた。

 

恩紗「船はまだ居る!」

 

羽音「ああ!もう動いてるよ!!」

 

すると来夢が、ZX-12Rで階段を登ってジャンプした。他の皆は停まった。

 

貴明「来夢先輩が行った!」

 

恩紗「おいおいまさか!来夢先輩!!」

 

そしてフェリーに乗れた。

 

亜希菜「来夢先輩凄〜い!!」

 

貴明「あれもう人間技じゃねえ!!」

 

すると来夢が来いと言ってる。

 

恩紗「私らにも飛べって・・・?」

 

貴明・恩紗「出来るかあああ!!」

 

すると聖と早川も来夢と同じ行動を取った。

 

早川「この750ってのはバケモノなんですお嬢様。1200ccのバイクに出来て750に出来ない事なんて一つもないんです!」

 

羽音「大型オートバイって凄〜い!」

 

貴明「呑気に関心してる場合か!早川さん無茶し過ぎですよ!!」

 

そしてジャンプした。

 

早川「それにこれくらい飛べないようではシベリアではとても生き残れなかった!」

 

聖「早川・・・」

 

だが当たり前のように落っこちてしまった。

 

貴明「ですよね〜。」

 

早川「やっぱり若い時のようにはいきませんな〜。」

 

貴明「早川さん無茶し過ぎ・・・イモラレプリカが水没車になっちまった・・・」

 

結局来夢とフェリーが行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

今回のアイキャッチ「三ノ輪聖&DUCATI959 PANIGALE」。

 

 

 

 

 

 

そこにリムジンが到着した。

 

聖「今から新しいバイクを取って来て皆さんを追い掛けますわ。」

 

リムジンに乗る。

 

羽音「無理しないでね?」

 

聖「では明日北海道で。」

 

そしてリムジンが去って行った。

 

 

 

 

 

 

そしてその夜羽音達は、近くのファミレスに来た。

 

羽音「走ろう!青森から北海道までフェリーが出てるから今からそこまで!」

 

凜「何言ってんのよ羽音。青森まで700kmぐらいあるのよ。」

 

貴明「不眠で走れってのか!?」

 

亜希菜「それはちょっとキツイかも・・・」

 

羽音「恩紗ちゃんは?」

 

そして恩紗が出した決断は。

 

羽音「本当!?」

 

恩紗「ああ。走っても良い。むしろ心の奥底ではこう言うの望んでたんだ。」

 

凜「はぁ?モジャ、あんた距離分かってる?何時間掛かると思ってんの?」

 

恩紗「凜、キャノンボールって知ってるか?」

 

凜「アメリカ横断レースなんかのコメディ映画でしょ?」

 

貴明「それジャッキー・チェンが出演してる映画じゃねえか。」

 

恩紗「日本でも実際に行われた事があるのさ。東京から北海道へ速さを競って。キャノンボールは長時間の過酷なレース。自分自身との戦い皆が限界まで走り続け北海道に辿り着いた時一杯のコーヒーにライダー達はバイクに乗る事の意味を見出すんだ。そう。それはロマン・・・」

 

羽音「恩紗ちゃんは決まりだね!」

 

凜「どうなっても知らないわよ?」

 

恩紗「よーし!じゃあ青森に向かってGO!!」

 

 

 

 

 

 

こうして5人は青森に向かって走り出した。

 

凜「これじゃ何時まで経っても着かないわよ。それに遅いセローになんか合わせて走ってられないわ!」

 

恩紗「何!?じゃあ青森まで勝負するか?」

 

凜「望む所よ!」

 

恩紗「レッツ!キャノンボール!!」

 

2人がキャノンボールで競う。

 

羽音「あ!待って!」

 

貴明「おい皆待て!」

 

しかし置いて行かれてしまった。

 

羽音「あ~置いて行かれたよ~。道が空いてるのは良いけど暗いし心細いし手が痺れてきたし。お尻が痛けりゃ眠さもMAX・・・こんな事なら次のフェリー待ってた方が良かったかも・・・でも今更引き返せないし・・・2人はどうしてるかな・・・」

 

亜希菜「今引き返しても時間の無駄だよ?」

 

貴明「そうだな。このまま走るしかねえよな。」

 

すると羽音がガソリンメーターを見た。

 

羽音「この流れるような点灯は・・・ガス欠寸前!」

 

貴明「え!?マジか!?何処かガソリンスタンドは無ぇか!?」

 

羽音「ガソリンスタンドや~い!」

 

すると亜希菜が誰かを発見した。バイクを押して歩いてる謎の人物だった。

 

亜希菜「あれ?2人共!誰か居るよ?」

 

貴明「本当だ!」

 

羽音「え?・・・オートバイ押してる人が。」

 

3人がバイクを停車させた。

 

羽音「どうしたんですか~?」

 

 

 

 

 

 

事情を聞いて、貴明のCRF250Lでガソリンを分ける。

 

貴明「ガス欠なんて大変でしたね、夕方にガソリンスタンドで補給しておいて良かった。半分分けましょう。」

 

男性「良いのかい?」

 

貴明「ええ。でももしガス欠になったら押してあげますよ。」

 

羽音「所でこのオートバイ、ハーレーって言うんですよね?格好良いなぁ・・・」

 

亜希菜「本当だ。これハーレーなんですか?」

 

男性「いや、スズキのイントルーダーだ。」

 

羽音「え?そうなんですか?」

 

貴明「イントルーダー!生で見れるなんてラッキーだ。」

 

 

 

 

 

 

そして4人はバイクを押してガソリンスタンドに到着して補給完了した。

 

羽音「はぁ助かった・・・神様ありがとう。」

 

貴明(本当に神様だったとはな・・・)

 

亜希菜(何か願い事叶えるかも!)

 

神様「ああ。神はバイクを愛してるからね。」

 

羽音「神様が?」

 

神様「旧約聖書・エゼキエル書の第一章に神が車輪の付いた乗り物で現れたと言う記述があるんだ。」

 

貴明「そんな記述あったか?」

 

亜希菜「私も初耳だわ。」

 

神様「オカルトマニアはUFOだと言ってるが。これは500年前にラファ工口がその姿を描いた物だ。」

 

タブレットでラファエロが描いた絵を見せる。

 

貴明「あのラファエロ・サンティが?」

 

羽音「車輪なんて描いてないですね。」

 

神様「しかし最近のX線分析によって現在の絵の下に隠されていたオリジナルの絵が見付かった。」

 

タブレットをスライドすると、バイクが現れた。

 

羽音「おお!これ凛ちゃんのオートバイに似てる!」

 

貴明「GSXだと!?」

 

亜希菜「X線分析凄過ぎるわ!」

 

貴明「ってかこんな事ある!?」

 

神様「ラファ工口は正確に神の乗り物を理解していたが、当時はバイクと言う概念が無かったため塗り潰して動物の絵に変えたんだ。神が弱い存在である人間を愛したように神はまたバイクも愛した。何故ならバイクもまた弱い乗り物だったから。」

 

羽音(何かこの人恩紗ちゃんみたいに口説い話し方するなぁ〜。)

 

貴明(何か胡散臭えな。)

 

亜希菜(何か惹かれていく!)

 

神様「バイクはこの世の乗り物の中で最も弱い存在。車のように人や物を運べないし後ろに人を乗せたらバイク本来の楽しさは無くなってしまう。自転車のように健康に良いとかエコとか言う大義名分もない。マンホールや道路の轍にもタイヤを取られ、倒れたらその重さ故にすぐ壊れてしまう。」

 

 

 

 

 

 

その頃恩紗と凜はキャノンボールの真っ最中だった。するとセローに異変が。

 

恩紗「おっとガス欠か?慌てず騒がず走ったままリザーブタンクに切り替え・・・」

 

リザーブタンクに切り替えようとするが。

 

恩紗「しまった!もうリザーブになってる!本当のガス欠だ~!」

 

ガス欠確定した。

 

凜「あははは!マヌケね!シスターフッドに従って置き去りよ~!これは勝負なんだから!」

 

 

 

 

 

 

そしてその頃羽達は。

 

神様「強くなければバイクに乗れない。」

 

 

 

 

 

 

そして来夢はただ1人フェリーに乗って泣きながら夜空を眺めていた。

 

 

 

 

 

 

神様「そして優しくなければバイクに乗り続ける事は出来ない。さて行こうか。」

 

羽音「あ、はい。」

 

貴明(宗教の話が何かシュールになってきた。)

 

神様「私が青森までの近道を知ってるから連れて行ってあげようか。」

 

亜希菜「ありがとうございます!」

 

貴明「知ってんの!?」

 

羽音「本当ですか!?」

 

神様「おっと。その前にガソリンのお礼をしないとな。」

 

羽音「え?そんなのいいですよ。」

 

亜希菜「そうですよ。お礼なんて。」

 

神様「嘗てアーサー王と円卓の騎士が探し求めた不死の盃・ホーリーグレイルを選ばれし君達に。」

 

そして3人は光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

3人は眠りから覚めた。

 

羽音「私・・・寝てた?何処だろう此処・・・」

 

貴明「これはキリストの墓?」

 

亜希菜「じゃあさっきのは夢・・・?」

 

羽音「あ!もしかして!」

 

近くで農作業してる男性に尋ねる。

 

羽音「すみませーん!此処って天国ですか?」

 

男性「とんでもねぇ。ここは青森県だ。」

 

羽音「あ、そうなんですか。」

 

貴明「て事はここは新郷村だな。」

 

亜希菜「あら!じゃあ私達が1番乗りかな。」

 

3人はバイクに乗って青森港へ向かった。

 

 

 

 

 

 

そしてしばらくして恩紗と凜が到着した。

 

凜「う~。眠気覚ましのコーヒー・・・そうだトイレ・・・それで眠気覚ましのコーヒー・・・トイレコーヒートイレコーヒートイレ・・・ロマンだわぁ~・・・」

 

恩紗「何かごめん・・・」

 

凜「羽音達が到着するまで一休みする・・・」

 

そこに羽音と貴明と亜希菜が来た。

 

恩紗「おい!ちょっとあれ!」

 

凜「え・・・?」

 

羽音「2人共遅いよ!」

 

貴明「やっと来たか!」

 

亜希菜「待ってたよ!」

 

恩紗「何時の間に追い越したんだ!?」

 

羽音「奇跡って奴かな?」

 

そしてその後フェリーが来て、フェリーに乗って出航した。

 

 

 

 

 

 

夕方になって遂に函館港に到着した。

 

羽音「来たよ北海道!」

 

亜希菜「やっと着きましたー!」

 

恩紗「聖は新しいバイクで函館に先回りしてるはずだけど・・・」

 

するとヘリコプターのプロペラ音が聞こえた。上を見ると。

 

聖「お待たせしましたわ~!」

 

2人がイモラレプリカに乗ってヘリコプターに吊るされて来た。

 

貴明「ヘリコプター・・・!?」

 

羽音「聖ちゃーん!!」

 

亜希菜「ヤッホー!」

 

 

 

 

 

 

するとそこにドゥカティ乗りの3人組の男達が来た。

 

ドゥカティ乗りA「あら珍しい。」

 

ドゥカティ乗りB「ラウンドケースの750SSイモラね。」

 

ドゥカティ乗りC「綺麗に維持してるわね。」

 

ドゥカティ乗りA「でも何でサイドカーにしちゃってるの!?」

 

ドゥカティ乗りB「ドゥカに対する冒涜だわ。」

 

ドゥカティ乗りC「美しいバイクが台無しよ。」

 

ドゥカティ乗りB「許せない!」

 

ドゥカティ乗りA「これならキンゾーさんのデスモセディチの方が上ね。」

 

ドゥカティ乗りC「ええ。800万もしましたわ。」

 

ドゥカティ乗りB「凄〜い!」

 

ドゥカティ乗りA「男子トイレは何処かしら。」

 

ドゥカティ乗りB「あ~ら。私も催してしまいましたわ。」

 

3人のドゥカティ乗り達が男子トイレに向かった直後。

 

貴明・亜希菜「ん?」

 

3台のドゥカティが一斉にオイルが漏れた。そしてスーサイドスタンドが上がって、一気にドミノ倒しのように3台が倒れた。

 

聖「何時も早川が言っている・・・」

 

早川「はい。ドゥカティには魂がございます。」

 

貴明「あのドゥカティ乗り達気持ち悪かったなぁ。あの暴言のお陰で天罰が喰らったな。」

 

亜希菜「あのまま爆発すれば良いのに。」

 

 

 

 

 

 

そして宿で一泊する。貴明は早川と同じ部屋。

 

羽音「あぁ〜・・・疲れちゃった・・・」

 

恩紗「夜通し走って、フェリーの中で4時間休んだだけだからな。」

 

聖「青春してましたのね。」

 

亜希菜「夜通しで4時間半かぁ。今度やりたいな〜。」

 

恩紗「それはやめた方が良いよ。」

 

羽音「早くシャワー浴びて寝たいよ・・・」

 

だがしかし。

 

凜「シャワー壊れてる。」

 

羽音「えーー!?」

 

シャワーがぶっ壊れてた。

 

恩紗「もう私このまま寝るわ・・・」

 

聖「この函館には面白い温泉があるらしいですわよ。明日朝一番でそこに行くと言うのは?」

 

凜「あれ?何か・・・」

 

恩紗「そうだ。何か忘れてないか・・・?」

 

羽音「あー!来夢先輩苫小牧に置きっぱなし!」

 

来夢が置き去りにされたままだった。ZX-12Rに乗って何処かへ向かった。

 

 

 

 

 

 

そしてその頃貴明と早川は。

 

貴明「早川さん、あの時無茶し過ぎでしょ。今度からやめた方が良いですよ?」

 

早川「いえいえ、若い頃を思い出しますので良いんですよ。」

 

貴明「強いんですね。」

 

 

 

 

 

 

そして明朝になり。目的の温泉に到着した。温泉の前には海が広がっていた。

 

羽音「海と繋がった温泉・・・」

 

凜「何よこれ。外から丸見えじゃない。それに混浴?」

 

恩紗「難易度高!」

 

貴明「駄目だろこれは!!」

 

羽音「大丈夫!」

 

するとバイク音が聞こえた。音がした方を見ると、岩の上に来夢が現れた。

 

全員「来夢先輩!」

 

 

 

 

 

 

そして全員服を脱ぐ。羽音と亜希菜と来夢が温泉に飛び込んだ。そして貴明は岩に隠れて脱いで腹にバスタオルを巻いたが、戸惑ってる。そして聖も服を脱いだ。

 

聖「ワルですわ~!」

 

そして恩紗と凜も服を脱いで全員温泉に入る。早川と貴明も入る。貴明は隣を見ないように目の前の太陽を眺める。

 

凜「まんまと羽音に乗せられちゃったわ。」

 

恩紗「いやぁ〜、入ってみるとこりゃあ良いな〜。こんな開放感初めてだ。」

 

聖「苫小牧からだと函館には寄らないと思ってたのですけどこれも偶然ですわね。」

 

来夢が立って涙を流して頷いた。

 

亜希菜「貴明〜。こっち見て〜。」

 

貴明「出来るか!ってか何ですぐ隣なんだよ!下手したら俺重罪確定だぞ!」

 

凜「本当気持ち良いな~!」

 

すると羽音が凛のお尻に何かを発見した。

 

羽音「凜ちゃんそれ・・・」

 

言おうとするが恩紗に止められた。

 

凜「ん?何よ?」

 

来夢が手鏡で凛のお尻を見せた。お尻にはSUZUKIのイニシャルが入ってた。

 

凜「何じゃこりゃ~!!」

 

恩紗「あれ?自分で好きで焼き印を押したんじゃなかったのか?」

 

凜「んな訳ないでしょ!これは・・・これは!」

 

 

 

 

 

 

この焼印が出来たのは凜が幼い頃の時。

 

幼い凜「ねぇパパ。またあれしてあれ!」

 

凜のパパ「よし来た!ジャックナ~イフ!」

 

ジャックナイフを披露した。

 

凜のパパ「どうだ!あれ?」

 

上を見ると凜が舞い上がってた。

 

凜のパパ「うわ・・・子供ってよく飛ぶなあ・・・」

 

そして凜が飛んで行った先にには。2人の男性が車を見ていた。

 

男性A「自作のエンブレム、カーボン状にしたんだ。うわ!ボンネット熱!」

 

男性B「おい。これ左右逆だぞ。」

 

男性A「え?本当だ!」

 

男性B「こんなん付けてたらスズキ乗りがバカだと思われんだろーが。」

 

そこに飛んで来た凜がSUZUKIのエンブレムにお尻で着地した。これが焼印が出来た理由だった。

 

 

 

 

 

 

そして現在に戻ると凜が泣いてた。

 

凜「こんなのお尻に付いてたらお嫁に行けな~い!」

 

羽音「凛ちゃん。この広い世界の何処かには、きっとお尻にスズキの焼き印を押した男の人が居るよ。」

 

凜「そんなの居ない・・・って言うかそんな男嫌よ!」

 

早川「ふっ。」

 

聖「どうしました早川?」

 

早川「はい。こんな時代が来るとは夢にも思っておりませんでした。女子高生がバイクに乗り皆でツーリング。そして露天温泉に入る。そんな時代が。どうやら私の今生での最後の仕事は自転車にも乗った事のない聖お嬢様にバイクの免許を取らせる事になりそうですな。」

 

聖「早川!縁起でもない!」

 

早川「でもね分かるんですよ。私のドゥカティが壊れる時、それは私の寿命が終わる時。」

 

凜「うわあああ!!」

 

そして貴明の隣に、凜が飛んで来た。

 

貴明「え?」

 

立ってる凜を見て、貴明が鼻血を出して気絶した。

 

亜希菜「貴明〜〜〜〜〜!!!」

 

貴明「・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

その後全員体を拭いて服に着替えて、貴明を目覚めさせる。

 

恩紗「貴明!しっかりしろ!」

 

羽音「貴明君!」

 

凜「貴明!」

 

聖「貴明君!」

 

貴明「はっ!」

 

やっと貴明が目を覚ました。

 

亜希菜「目が覚めたわ!大丈夫?」

 

貴明「あ、ああ・・・」

 

恩紗「大丈夫か?かなり鼻血が出たけど。」

 

貴明「当たり前だろ!女性の裸を見るなんてこんなの重罪を超越した大罪だ!」

 

その後貴明が岩に隠れて体を拭いてレザージャケットを着る。

 

 

 

 

 

 

そしてバイクに乗ってツーリングをする。するとイモラレプリカが故障した。

 

聖「どうしましたの?」

 

早川「いえいえ、大した事では。」

 

恩紗「大丈夫か?」

 

聖「後付のカブのウィンカーの調子が悪いんですって!」

 

羽音「日本製も信頼落ちたね。」

 

恩紗「嘘付け・・・」

 

そこにヘリコプターが現れた。

 

凜「あれ・・・」

 

そのヘリコプターに吊るされたのはもう1台のイモラレプリカだった。

 

貴明「予備のイモラレプリカ!?」

 

亜希菜「準備良いね!」

 

聖「まぁ!」

 

そしてイモラレプリカを下ろしてヘリコプターが去って行った。

 

早川「聖お嬢様。」

 

聖「もう直りましたの?エンジンが壊れたのかと思いましたわ。」

 

早川「あはは。そんな馬鹿な。ドゥカティは壊れません。」

 

貴明(持って来ただけでしょ・・・)

 

ツーリングはまだ始まったばかりだった。

 

「END」




         キャスト

      佐倉羽音:上田麗奈

      遊佐貴明:内田雄馬

     遊佐亜希菜:内田真礼

      鈴乃木凜:東山奈央
      天野恩紗:内山夕実
      三ノ輪聖:山口立花子

        早川:石塚運昇
      凜のパパ:三木眞一郎
      佐倉由女:田所あずさ
        神様:小山力也
        医者:佐藤慧
  ドゥカティストA:狩野和真
  ドゥカティストB:大谷幸司
  ドゥカティストC:長谷部忠

聖「次回!ばくおん!!」

全員「つーりんぐ!!」

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