ばくおん!!!   作:naogran

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冬休みが過ぎて、いよいよ受験の季節が来た。今日は丘乃上女子高等学校の入学試験。

由女「あ。おはよう千雨ちゃん。」

千雨が振り向く。

由女「いよいよ本番だね。ん?」

千雨のツインテールには『合格必勝』のハチマキが結んであった。

由女「どうしたのそのリボン?」

千雨「塾で配られたハチマキ。私は由女と違ってB判定だから縁起を担がないとね。」


9話「しんにゅうせい!!」

恩紗「おはようございま〜す!皆さん!今日は頑張って下さ〜い!」

 

そこに恩紗が拡声器で受験生達を応援していた。

 

千雨「何あれ・・・?」

 

由女「案内係・・・だって。そう言えば、お姉ちゃんもやるって言ってたような。」

 

恩紗「そして!首尾良く合格した暁には!我々バイク部の事お忘れなく!」

 

聖「お忘れなく!」

 

亜希菜「皆宜しくね〜!」

 

羽音「ぶお〜んぶお〜んぶお〜〜ん!!」

 

貴明(凄え恥ずかしい集団だなこれ・・・)

 

千雨「何あれ・・・?」

 

亜希菜「あ!羽音ちゃん!由女ちゃん見付けたよ!」

 

羽音「あ!由女だ!お〜〜い!!ぶお〜ん!ぶろろろろ!」

 

由女「お姉ちゃんだよ。私の。」

 

 

 

 

その後由女は同級生の千雨を紹介する。

 

由女「この子は同級生の中野千雨ちゃん。中学の頃からサーキットでバイクに乗ってたんだよね。」

 

千雨「いや。小学校の時からだけど。」

 

貴明「へぇ〜小学校の頃からバイクか〜。」

 

聖「まぁ!早熟で筋金入りのワルですわね!」

 

恩紗「こりゃ有望な後輩だな。バイク部に入って一緒に風の自由を感じようぜ!」

 

千雨「いえ。まだ受かってませんし何分B判定なので・・・」

 

羽音「お!ぶお〜〜〜ん!ぴゅるるるる!ぶお〜ん!ぶおぶおぶお〜ん!!」

 

由女「お姉ちゃんさっきから何言ってるの?」

 

聖「皆さまの心に残るようサブリミナルでバイクの音を入れておりましたの。」

 

貴明「逆にそれが心から追い出されそうになるな。」

 

由女と千雨は受験に向かう。

 

羽音「頑張ってね〜!ぶろろろろ〜!」

 

千雨「由女のお姉さんって大丈夫な人?」

 

由女「何が?」

 

 

 

 

 

 

受験生達は教室に入って席に着く。

 

猿山先生「それでは始め。」

 

そして試験が始まった。

 

千雨(よし解ける!サーキットにも行かず夏休みからずっと勉強してた甲斐があった!)

 

この調子でいけると思ったが。

 

 

 

 

羽音『ぶろろろろろろ〜!』

 

 

 

 

千雨(何で試験中バイクの事を思い出す・・・バイクに関する校則がないからこの学校を選んだ訳じゃない。そもそも私は公道なんか走る必要がない。私の戦場はサーキットだ。昔から体が小さかったから駆けっこは何時もビリ。球技もイマイチ。食べるのも遅い。付いたあだ名は「ちいさめ千雨」。体が小さい事で何一つ良い事が何一つなかった。けどバイクだけは違った。体重が軽い方が圧倒的に有利。ポケバイレースで優勝したのだ。嬉しかった。小さな体は実は味方だったんだ。)

 

そして千雨はサーキットを思い出す。

 

 

 

 

 

 

千雨『速く!もっと速く!サーキットでは誰も私に勝てない!晴れでも曇りでも今日は千雨の日だ!』

 

 

 

 

そして家のガレージに入ると。

 

千雨『お父さん新しいバイク買ったんだ。』

 

父親がCBR1000RRを購入していた。

 

千雨(いずれ免許を取ったら私もこんな最速のバイクに・・・乗れない!)

 

跨ってみたが、足が届かない。

 

千雨(レースなら足が着く必要はない。しかし公道では赤信号とか言うもので止まらねばならないらしいのだ。)

 

両足に重りを結び付けて跨る。

 

千雨(今まで味方だと思ってた体の大きさはやっぱり敵だった。結局足は伸びず日本に存在する何千何万もの信号機から逃げ出した。つまる所私にとってバイクとは・・・)

 

 

 

 

 

 

そう考えてる内に試験が終了した。

 

猿山先生「はい。そこまで。」

 

千雨(落ちたらあのバイク部のせいだ~!)

 

 

 

 

 

 

試験が終わって由女と一緒に帰る。

 

由女「千雨ちゃんどうだった?」

 

千雨「まぁ、精一杯やったよ。」

 

すると何か騒がしい声が聞こえた。

 

由女「何だろう?」

 

行ってみると、グラウンドの階段を来夢がセローに乗ってウィリーで登ってた。

 

千雨「またバイク部・・・」

 

恩紗「皆さんも信号ダッシュでウィリーしてるオフロードバイクを見た事あるでしょう?オフロード乗りはあれをしないと死んでしまうのです。」

 

受験生A「え?そうだったの?」

 

受験生B「全然知らなかった~。」

 

貴明(実際嘘だけど・・・)

 

恩紗「いや~反応の良いお嬢さん方だ。どうです?バイクに興味が沸いて来たでしょう?」

 

亜希菜「バイク部に入ったら楽しいですよ〜?」

 

受験生C「興味って言うか・・・」

 

受験生D「試験中朝聞いた「ぶろろろろー」って声が頭から離れなくて・・・」

 

貴明(羽音の奴、数人試験に落ちたらお前の責任になるぞ・・・ってか来夢先輩が器用にジャックナイフしてやがる・・・)

 

受験生E「私も。」

 

受験生F「私も。」

 

受験生G「私も。」

 

千雨(被害者が他にも居たか。)

 

恩紗「さあさあ。試験も終わった事だしバイクの魅力についてゆっくり語り合わないか?」

 

聖「美味しいお茶も用意してますのよ。」

 

貴明「おいお前ら勧誘はよせよ。」

 

千雨「でもバイクより自転車の方がダイエットになるよ。」

 

その言葉で受験生達が衝撃を受けた。

 

千雨「ほら!あそこに自転車に乗ってる人が。あの人自転車部の人じゃない?」

 

自転車に乗ってる生徒を発見した。受験生達が自転車に乗ってる生徒に話掛けた。千雨は勝ったと思いながらこの場を去って行った。

 

由女「あ!待ってよ千雨ちゃん!」

 

千雨を追い掛ける。

 

恩紗「何だ彼奴?折角人を集めたのに。」

 

貴明「だから最初からやめた方が良いって言ったろ。ゴリ押しでバイクを勧めるな。」

 

 

 

 

 

 

そしてまた季節が流れて春になった。

 

恩紗「そうか!由女ちゃん合格したか!」

 

羽音「そうなんだよ~。妹が同じ高校に入ってくるのって嬉しいね。」

 

貴明「そいつはめでたいな。」

 

恩紗「羽音も免許取って1年経つし春からは後ろに乗っけてくるんだな?」

 

貴明「お!そうか。取得してもう1年経ったのか。早いな〜。」

 

羽音「いやそれがね・・・」

 

 

 

 

由女『私は自転車で大丈夫。』

 

 

 

 

羽音「折角2人乗り出来るようになったのにね・・・」

 

恩紗「要は乗りたくないって事だな。」

 

貴明(由女ちゃん何気に腹黒いかもな・・・)

 

羽音「そうだ!あの子も受かったって。入試の時会ったこんな髪した子。」

 

恩紗「あ〜彼奴か。」

 

貴明「中野千雨さんだったね確か。」

 

羽音「私達ももう2年生なんだね。」

 

貴明「姉ちゃんはもう3年生か。」

 

恩紗「しかし春は出会いの季節だが同時に別れの季節でもある。」

 

羽音「別れって卒業の事・・・?来夢先輩!」

 

 

 

 

放課後の部室。

 

羽音「来夢先輩3年生なんだよね。何でかずっとバイク部に居てくれる気がしてたよ。」

 

凜「そんな訳ないでしょ。」

 

恩紗「変な人だと思ってたけど、いざ居なくなるかと思うとちょっと寂しいな。」

 

羽音「オイル交換とかも全部やってくれたし。」

 

恩紗「何時の間にか洗車してくれてたこともあったな。」

 

羽音「これからは全部自分でやれるようにならなきゃなのかな?」

 

貴明「全部整備じゃねえか。」

 

聖「パーティーをやるべきですわ!」

 

恩紗「何だ藪から棒に?」

 

聖「来夢先輩への感謝の気持ちを込めて卒業パーティーですわ!」

 

恩紗「じゃあこの事は先輩には内緒だぞ。」

 

羽音「うん!驚かせたいもんね!」

 

凜「ま・・・まぁ良いわよ。」

 

聖「分かりましたわ!」

 

だがこの話は来夢に聞かれてしまった。

 

聖「ですが、先輩を送り出すにはやらなければならない事がありますわ。」

 

恩紗「何だそりゃあ?」

 

聖「先輩が居なくてもちゃんとやっていけると証明するのです!」

 

羽音「そっか!先輩に安心して貰うんだね!」

 

亜希菜「それはナイスアイデアだよ!」

 

凜「でもどうやって?」

 

聖「それに関しては考えがありますわ!」

 

貴明(また嫌な予感しかしねぇ・・・)

 

 

 

 

その頃来夢は木陰の下の地面に卒業と書いてた。

 

6人『先輩!卒業おめでとう!』

 

その事を考えたら来夢がモジモジした。

 

 

 

 

 

 

そしてその頃校長室に1本の電話が鳴った。

 

たづ子「はい校長室・・・え・・・嘘!アキナなの!?懐かしい!」

 

アキナ「随分前の同窓会で会ったきりよね。元気だったたづ子?」

 

相手は元クラスメイトのアキナだった。

 

たづ子『ええ。それより何急に電話なんか?』

 

アキナ「それがね、この春からうちの娘が丘乃上に入るのよ。」

 

たづ子『そう。娘さんがうちの高校にね~・・・ってあんた何時の間に結婚なんか!?』

 

実はアキナは既婚者だった。そして1年の生徒を確認すると。

 

たづ子「中野千雨・・・まさかあなたにこんな年の子供が居るなんて・・・」

 

アキナ「別に隠すつもりはなかったんだけどね。何か言い辛くて・・・ほら。あなたって昔から男を寄せ付けない所があったじゃない。それってやっぱり来夢先輩のせい?」

 

するとたづ子は昔を思い出した。

 

 

 

 

 

 

男性『僕とお付き合いして下さい!革つなぎのあなたに一目でフォーリンラブしました!まずはベル友から始めましょう。ほら!あなたがNSRで私が先祖MVX。そうだあなたにプレゼントがあるんです!』

 

すると男性がMVXのサイレンサーを掴む。

 

アキナ『あれってまさか・・・』

 

そしてスライドするとコーヒーが入ってた。

 

たづ子『幻のオプション・サイレンサー型小物入れ!?』

 

男性『缶コーフィーをどうぞ。』

 

たづ子(だ・・・ださい。)

 

心からそう思うたづ子だった。

 

たづ子『そうね。バイクの勝負であなたが勝ったら付き合ってあげても良いわ。ただしあなたが戦うのはあのカワサキ・マッハ来夢先輩よ!』

 

早速勝負開始。

 

たづ子『排気量分のハンデとして来夢先輩のスタートは30秒後よ。』

 

男性『ルールなんてどうでも良いですよ。結果は決まってますから。愛は勝~つ!』

 

スタートした。

 

アキナ『凄いオイル飛沫ね・・・』

 

たづ子『1年で販売終了したのも頷けるわ』

 

そして来夢もスタートした。

 

たづ子(信じてますよ来夢先輩。私に言い寄る輩は全部先輩が退治してくれるって!)

 

待ってる間はコーヒーを飲みながらカタログを読む。

 

アキナ『余裕だねたづ子。』

 

たづ子『だって先輩は絶対に負けないじゃん。』

 

アキナ『まぁね、先輩の事随分信頼してるんだね。』

 

たづ子『な・・・あ!あいつらタバコのポイ捨てしてる!注意してこなきゃ・・・』

 

空き缶を捨てたが外れて転がった。

 

 

 

 

その頃あの2人は。

 

男性『ヤバイヤバイヤバイ!何だこのやまだ嘗てない威圧感は!』

 

すると来夢が一気に抜いた。しかしその時。転がって来た空き缶がマッハに当たって来夢が吹っ飛んだ。

 

たづ子『あ・・・!』

 

男性『やったやった!初めて彼女が出来るよ!お母さんに報告しなきゃ!さぁ!今すぐKiss me。』

 

するとたづ子がカタログを振り被って角で男性の頭を殴った。

 

たづ子『バーーーカーーーー!!!』

 

男性『MVX!!』

 

 

 

 

 

 

そして現在。

 

アキナ『来夢先輩はずっと私達を守ってくれていたんだよね。そして今も。居るんでしょ先輩まだそこに。』

 

たづ子「何で知ってるの!?」

 

アキナ「だって毎年年賀状が届くもん。バイク部の住所で。来夢先輩って何時から居るんだろうね。そして居るまで居るんだろう。きっとそこを離れられない理由があるんだろうけど。一体どれだけの生徒の卒業を見届けて来たんだか。」

 

たづ子「何時か卒業する日が来るのかな・・・先輩も。」

 

 

 

 

 

 

聖「マックスターンは・・・・こうですわ!!」

 

来夢は羽音達がマックスターンの練習をしている光景を見ていた。

 

羽音「そんなの無理だよ~!」

 

恩紗「諦めるな!私達が成長した所を先輩に見せるんだ!」

 

亜希菜「これが決まれば来夢先輩が安心してくれるはずだよ!」

 

凜「けど、本当に安心して貰えるの?」

 

恩紗「勿論さ!卒業式までに地面に字が書けるようにするぞ!」

 

聖「そしてバイク部ここにありと全校生徒に知らしめるのです!」

 

貴明「ナスカの地上絵にする気かよ。」

 

するとそこに来夢が姿を現した。

 

羽音「あ!来夢先輩!」

 

すると「留年」を皆に見せた。

 

凜「り・・・留年・・・?」

 

羽音「じゃあ先輩は来年もバイク部に?」

 

来夢は頷いた。

 

 

 

 

 

 

今回のアイキャッチ「三ノ輪聖&DUCATI XDIAVEL S」。

 

 

 

 

 

 

遂に新学期が始まった。羽音は桜の木を見ながら走行する。

 

羽音「お〜!丸で桜のトンネルだ〜!」

 

途中で自転車を押してる由女と千雨を見付けた。

 

羽音「由女〜!」

 

由女「あ、お姉ちゃん。」

 

羽音「おっ先〜!」

 

丘を一気に走る。

 

千雨「ホンダCB400スーパーフォアか。」

 

由女「流石詳しいね。私にはどれも同じに見えるよ?」

 

千雨「教習車によく使われてる車種でシート高は755mm。」

 

そこに凜が通り過ぎた。

 

千雨「スズキGSX400Sカタナ。シート高は750mm。」

 

次は恩紗が通り過ぎた。

 

千雨「ヤマハセロー225。オフローダーでは低めのシート高810mm。」

 

次は貴明が通り過ぎた。

 

千雨「ホンダCRF250L。シート高は875mm。」

 

次は亜希菜が通り過ぎた。

 

千雨「カワサキNinja400。シート高は805mm。」

 

そして次はBMW K1300Rが通り過ぎた。

 

千雨「790mm!」

 

由女「あのさ千雨ちゃん。何でシート高だけなの?」

 

千雨「バイクで大切なのは重心の位置。つまりシート高だからよ。」

 

 

 

 

 

 

そして入学式。

 

たづ子「皆さん勉強や部活に励んで楽しい高校生活を送って下さい。くれぐれも留年などしないように!以上。式辞と致します。」

 

 

 

 

 

 

その後部活紹介。

 

羽音「ありゃ・・・出遅れちゃったみたい。」

 

聖「皆さん熱心ですわね。」

 

恩紗「これじゃあ前に行くのは無理だな。」

 

羽音「この看板見て貰えないね・・・」

 

恩紗「仕方無い。かくなる上は明日の部活動説明会に全てを懸けよう!」

 

 

 

 

その頃生徒会室では。

 

副会長「バイク部ってどんな説明するのかな。一応確認しておいた方が良いかしら。」

 

生徒会室から出ると凜と偶然出会った。

 

副会長「あらあなた。文化祭でスズキのバイクに乗ってた人よね?」

 

凜「そうだけど。」

 

そして副会長は凜に説明会について話した。

 

凜「成る程。説明会では舞台にバイクを上げちゃ駄目なのね。」

 

副会長「ええ。公道って言っても屋外だから流石にね。」

 

凜「オッケー。バイク部には私から伝えとくわ。」

 

副会長「お願いね。まさかとは思うけど、彼女達がそのつもりでいたら大変だから。」

 

凜(そのまさかをやりかねないのがバイク部なのよね〜。)

 

 

 

 

その頃貴明と亜希菜は校舎内を歩いていた。

 

貴明「今頃皆頑張ってるだろうな〜。」

 

亜希菜「でもバイク部に入りたい新入生は誰も居ないみたいね。」

 

貴明「まあそうなるだろうな。そう言えば姉ちゃん、バイク部の部長は誰にするんだ?姉ちゃんが務めるのか?」

 

亜希菜「いえ、そろそろ私将来の為に受験に専念する予定なの。でも部活には参加するつもりよ。」

 

貴明「となると、部長は彼奴しか居ないか。」

 

 

 

 

 

 

そして翌日。

 

恩紗「何だって!?今更バイクが出せないなんてそんな事何で当日に分かるんだよ!」

 

聖「黒光りして脈打つエンジンを見せ付ければイチコロだと思ってましたのに・・・」

 

羽音「どうしよう・・・後1時間しかないよ。」

 

恩紗「せめて昨日の段階で分かってたら何か手が打てたのに・・・」

 

羽音「何か考えなきゃ・・・」

 

 

 

 

そして体育館。貴明はステージの横から見てる。

 

アナウンス『・・・以上軽音部による「じゃがいもは主食」の演奏でした。次はバイク部の皆さんです』

 

次はバイク部の紹介。羽音、恩紗、聖、亜希菜、来夢がハンドルを持って踊る。

 

貴明(おいおいこれ完全に笑い者だろ・・・)

 

凜「無様ね。」

 

由女「あ、凜さん。」

 

凜「見てよあの間抜けな格好。良い笑い者ね。」

 

千雨「・・・」

 

由女「でもただ笑われてるんじゃなくてバイクが楽しいんだって伝わるかもしれないですよ!」

 

千雨「(楽しい・・・バイクか。レースで私は無敵だった。仲間と楽しくやってるような連中はいつも2位止まりだ。私は誰ともつるむ事なく一人で先頭を走った。1位とは常に孤高。私は孤高。故に1位なのだ。)ですよね先輩!」

 

凜「は?」

 

4人「どーも。バイク部でーす!」

 

貴明(やっと終わったか・・・恥ずかし過ぎて見てられなかった・・・)

 

恩紗「さて・・・皆さんはバイクについて殆ど知らないと思いますが・・・」

 

凜「聞こえてないわよ〜!」

 

恩紗「こ・・・ここからは去年までバイクのバの字も知らなかった佐倉羽音さんがバイクの魅力について話してくれます!」

 

羽音「私が!?」

 

貴明(おいおい緊張MAXじゃねえか・・・)

 

羽音「え・・・えと・・・私は学校の前の坂道を自転車で走るのが嫌でオートバイに乗ろうと思ったんだよね。最初は免許がいるって事も知らなくて、免許を取るのも大変で・・・そうそう!大変と言えば夏は暑いし冬は寒いの!駐車場から出す時なんて重くて嫌になっちゃうし・・・あれ?私何でそんな想いまでしてオートバイに乗ってるんだろう?」

 

全員が爆笑した。

 

羽音「でもね。どんな時でも皆が私を待っててくれたんだ。オートバイって一人の乗り物と思われてるけどそうじゃないよ。何時だって待っててくれる人が居る。凛ちゃんも。恩紗ちゃんも聖ちゃんも貴明君も亜希菜先輩も来夢先輩も。そして妹の由女も!皆皆待っててくれたの!だからもし皆の中でオートバイに乗りたく今度は私達が皆を待ってるよ~。宜しくね~!」

 

凛(やるじゃない。少し・・・やり過ぎたかもね。)

 

そこに貴明が壇上に現れた。

 

貴明「初めまして。去年からこの丘乃上女子高等学校に転入した2年生の遊佐貴明です。俺も彼女達と同じくバイク部に入部しており、楽しい毎日を過ごしてます。新入生の皆さんはバイクに縁も所縁も無いかも知れません。でも、何時かしたら皆さんがバイクに興味を持てるかも知れません。急ぐ必要はありません。乗りたい人や興味を持つだけでも構いません。俺も彼女達と一緒に皆さんを待ってます。後それと、俺はこの学校で唯一の男子ですが、気軽に接してくれればありがたいです。皆さん宜しくお願いします。」

 

亜希菜「そして私は彼の姉の遊佐亜希菜です。皆さん弟を宜しくね。」

 

全員が拍手する。

 

羽音「そんな訳でバイク部でした~。」

 

すると千雨が壇上に上がった。

 

羽音「千雨ちゃん・・・?」

 

貴明「あの子・・・?」

 

千雨「バイクは笑われるような乗り物じゃない!見てろ!バイクってのはこう乗るんだ!ハングオン!そしてS字コーナーでの素早い切り返し!最終コーナー!タイヤの限界まで攻める!ホームストレート!伏せて極限まで風の抵抗を減らす!そしてついに!ゴール!!五体五感を極限まで使うスポーツ・・・これがバイクだ!」

 

だが全員爆笑した。

 

恩紗「気持ちは分かったからハンドル返してくれるかな・・・?」

 

千雨「・・・ハングオン!」

 

そして倒れた。

 

全員「オー!」

 

貴明(あの子大丈夫かな・・・?)

 

「END」




         キャスト

      佐倉羽音:上田麗奈

      遊佐貴明:内田雄馬

     遊佐亜希菜:内田真礼

      鈴乃木凜:東山奈央
      天野恩紗:内山夕実
      三ノ輪聖:山口立花子
      中野千雨:木戸衣吹

      佐倉由女:田所あずさ
       たづ子:日笠陽子
      猿山先生:荒浪和沙
       アキナ:丸塚香奈
       副会長:近藤綾香

     MVXの男:あべそういち
    ポケバイ選手:練馬大輔
      受験生A:河村梨恵
      受験生B:和井みずき
      受験生C:高見亜利佐

千雨「次回。ばくおん!!」

全員「こうはい!!」

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