戻れなくなった僕達と旧友と恐心   作:真田信晴

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半年ぶりに復帰しました。最終章始動です。


黒幕始動
第22話


???サイド

『会長、例の方をお呼びしました。』

『ご苦労、早速部屋に入ってもらえ。』

『分かりました。』

そう言って秘書の西友に招かれて入ってきた男は、見る感じ元軍人で歴戦の猛者であると感じ取れた。額には、切傷がいくつも見られる。

男は、ソファーに座ると

『久しぶりだな、新一郎。』

『何年ぶりに再会したんだっけ?威仁。』

招かれて入ってきた男は、島川組の組長で島田美波の父親で海外で傭兵として多数の戦争にも参加してきた島田威仁だ。

『威仁とは、イラク戦争以来だから10年ぶりに会うのか?懐かしいな…。』

俺はイラクで傭兵として、同じ傭兵であった威仁と久しくしていた。帰国時期が2人とも違った為、久しぶりに再開出来て安堵していた。

『そうだな、昔を思い出すぜ…。ちなみに、今日は何か用事があって呼んだんだろう?』

『そうだ、お前に仕事を頼みたくて呼んだんだ。』

『ほぉ…聞かせてもらおうじゃないか…。』

そう言って威仁は、机にある茶菓子を食べ始めた。

『今回、お前には吉井家の抹殺を依頼したい。』

威仁は苦虫を潰したような顔をして

『…吉井ってあの吉井グループの事か?』

『ああ』

すると威仁は、険しい顔をして

『あいつらは、俺たちと同じく傭兵の出身だと聞く。特にこのガキの父親の明高って言うのは、クルド人部隊の隊長って聞いたしな。

正直言って、抹殺は俺でも難しいかもしれない…。』

俺は威仁がそう言うと深く考え込んだ顔をして

『分かった、それならそのガキだったらいけるか?』

『ガキだったらいける…ましてや、対して強くないガキだったら若頭と組員で十分だ。ただ、抹殺って言っても誘拐すれば良いのか?殺せば良いのか?』

『とりあえず、誘拐してくれ。明高を脅す以外にも使い道はいくらでもあるからな。あいつには、たっふり礼をさせてもらわないといけないからな。俺たちの娘を追いやった辛さを教えてやる…。』

俺はそう言って会長の席から立つと、西友にアタッシュケースを5つ持って来させた。

『これが着手金だ、5000万入ってる。残りの5000万は、ミッションが完了したら支払う。』

『まさか明高の息子が娘を追いやったとは…許せん…!

あいつらに娘を追いやった代償をくれてやる…。』

そう言って、威仁は組員らにアタッシュケースを持たせて部屋から去って行った。

『吉井明久…貴様は終わりだ…!』

俺は部屋でそう言うと1人笑っていた。

 

新一郎サイド終わり

 

威仁サイド

『組長、到着しました。』

組員がそう言うと、事務所の前には若頭や若頭補佐などの幹部や組員がいた。俺は、幹部や組員らを大広間に召集して

『先程、旧友からあるガキを拐ってくるように依頼された。しかし、父親がとてつもない権力者だから、最悪死ぬかもしれない。それでも行ってくれるやつがいたら、手を挙げてくれ…。』

さすがに、居ないかと思ったが

『組長、俺に行かせてください!』

『組長、ワシが行きます!

『組長の為なら、この命捨てても構いません!行かせてください!』

若頭や若頭補佐や一部の組員を除いて、志願してくれた事に涙目にしてしまった…

『お前らの気持ちはありがたい。しかし大人数では行えない為、5人に絞る。襲撃は…薪坂、荒田、八田、倉峰、佐上に頼む。』

俺が名前を呼んだ奴らが、俺の前に出てくる。

『すまねえな…少ないが金だ。お前らが、全員生きて戻ったら必ず出世させてやるからな。』

そこまで言うと、俺と5人はまた涙が溢れてしまって、気づいたらソファーに倒れてしまった。

威仁サイド終わり

 

 

 

 

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