戻れなくなった僕達と旧友と恐心   作:真田信晴

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お久しぶりです、真田信晴です。投稿する詐欺詐欺から6年経過した事を深くお詫び申し上げます。これから最終話完結に向けて、動いていければなと思っています。引き続き宜しくお願いします。


第23話

ノーサイド

翌日、若頭の一木美成は特別志願隊に参加した薪坂、荒田、八田、倉峰、佐上の5人に3日間の有給休暇を与えた。彼らは、家族と水入らずの時間を過ごしたり仲間と飲み会の開催や趣味を満喫して休暇を過ごした。

3日間の休暇を終えたのち、彼らは刀や小銃を持って組事務所の組長室に組員や幹部、そして組長の威仁による再会の盃に酒を酌み交わして飲んだ。すると、若頭の一木がこう言った。

『お前らよく聞け。こいつらは、帰ってこれるかわからない。しかし、組の将来の為に命を捧げる!我々に出来る事は、最大限の無事を祈る事だ。』

その発言に若頭代理の六浦圭吾が続く。

『組の事は俺たちに任せて、親父の使命を真っ当してきてくれ。警察に逮捕されたり、もし死んだとしても残された家族の面倒は俺たちが面倒をみる!以上だ。』

この発言の最中に組員や幹部から啜り泣きの声が聞こえる。

最後に威仁がこう言った。

『良いかお前ら!もしこいつらが、討たれたら俺らは組を挙げて報復する。しかし、そうならない為にも俺はあるものを授けたいと思う!腰塚持ってこい。』

そう威仁が言うと副組長の腰塚直哉がカバーで覆われている刀を両手で慎重に持ってきて、威仁に手渡した。

刀を腰塚から貰った威仁は、志願隊最年長の八田に手渡した。

『今、授けた刀は我が島田家の先祖である島田越後守忠仁が桶狭間の戦いに織田信長側で参戦し、今川軍の首級をあげた時の『村春』だ。この、村春で今回のターゲットである吉井明久の首を取ってきてくれ。』

刀を受け取った八田八弥は、頭を垂れながら

『組長から拝領したこの刀で必ずや、吉井明久の首を取って参ります、、』

と、伝えた。

 

この八田の一言で、決起集会は幕を閉じた。

 

 

・決行当日

 

文月市郊外に存在する文月急行鉄道の『文月学園前駅』で13時ごろに下車した薪坂、荒田、八田、倉峰、佐上は、文月学園への文月音楽専門学校という存在しない学校の営業を担当するサラリーマンの格好をしていた。

文月学園前駅から徒歩12分の自然豊かなところに存在する文月学園まで、5人は徒歩で向かった。

学園へ向かいながら、八田は4人に対して計画の確認をする。 

『計画の確認を行う。まずは、学園正門の警備室に面会予定の文月音楽専門学校の営業だと話す。警備員は、面会予定があるか確認するだろうから学園内にいる『協力者』が作成した面会予定者リストを忍ばせてあるので、それを確認次第、学園内へ入る事ができる。授業開始時間を過ぎているので学園内に侵入してから、3階にある2年A組の教室へ突入し、上級日本史を受けている吉井明久を直ちに殺害した後、迎えの車が学園旧裏門に待機しているので、全員で乗車後退避する。これが本日の計画だ。質問はあるか?』

八田がそう問いかけると、4人は首を横に振った。

『そうか…ならこの話は終わりだ。全員生きて家族と組の元へ帰るぞ!』

そう八田が言うと

『『『『おう!!!』』』』

と4人は言って、文月学園の正門前に到着した。

 

ノーサイド終わり

 

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