こんな汚らしい汚物に祝福なんてなくていいから(良心)   作:のけもの先輩

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真 打 登 場


異世界レ○プ!一文無しと化した先輩!

光が収まり、田所は自分が町の真ん中に立っていることに気付く。

 

「はぇ^〜すっごい…」

 

田所はどこに行くわけでもなく町をぶらついた。エルフに獣耳、元いた世界じゃお目にかかれない種族に、田所は密かに胸を躍らせた。(もちろん彼が視界に収めたのは全て男である)田所は何気なく路地裏を覗き込み、そこである光景を見てしまった。

 

「ちょっと、なんですか!やめてください!」

「おい姉ちゃん、ちょっと暑いんじゃない?こんなところで(意味不明)」

「やっちゃいますか?やっちゃいましょうよ?」

「金!暴力!S○X!って感じでぇ」

 

深紅のローブを羽織った小柄な少女を、三人の屈強な男が襲っているのだ。

 

「やべえよやべえよ…」

 

田所は路地裏の入り口に隠れながら、助けるべきかどうかを悩む。しばらく頭を抱えて悩んだ末…

 

「あー異世界転生楽しいなぁ。早く魔王討伐しなきゃ(現実逃避)」

 

背を向けてその場を去った。人間の屑である。だがその直後。

 

「エクスプロージョン!!!」

 

路地裏からの大声と共に、空中で大爆発が起きる。

 

「ファッ!?」

 

驚愕しつつ田所は振り返り、また路地裏を覗く。静まり返った路地裏には、泡を吹いて倒れている三人の男と、その側で杖を抱えたまま倒れている少女がいた。おっかなびっくり路地裏に入ってくる田所の姿を少女は見つけると、絶望に表情を歪め、諦めたように目を閉じた。が。

 

「おっす、大丈夫か?大丈夫か?」

 

田所は倒れている少女に駆け寄り、心配そうに声をかける。少女は驚いたように目を見開き、田所を見た。

 

「あなたは、私を襲わないんですか?」

「大丈夫だって安心しろよ〜。女の体に興味は、ないです」

「あっ…(察し)」

 

田所の発言に対して少女は何かを察すると、田所に救いを求めることを決めた。

 

「あの、良ければ私を背負ってここから離れてくれませんか?私、ちょっとこのままだと動けなくて」

「あっ、いっすよ(承諾)」

 

田所は軽々と少女を背負い、その場を離れた。

 

 

我が名はめぐみん。アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法〈爆裂魔法〉を操りし者。先程は不覚を取ってしまい、見ず知らずのホモのお兄さんに背負ってもらってます。はい。でもあれは仕方ないと思うんですよ。紅魔族は売られた喧嘩を買う種族です。パーティメンバーを探してギルド内をうろついていた時に「爆裂魔法とか暑いんじゃない?こんなところで〜」なんて煽られたら一発かましてやらないと紅魔族の名が廃るってものですよ。まぁそれで路地裏まで付いて行ってあんな事になったのは予想外でしたが。これも我の美貌故にーー

 

「で、どこまで連れていけばいいんですかねぇ?」

「あ、冒険者寝泊まり用の馬小屋までお願いします」

「しょうがねえなぁ(悟空)」

 

なんだかんだでいい人ですねこの人。肌は汚いし、ちょっと変な匂いしますけど。

 

グゥ〜〜〜。

 

…う。

 

「ん?」

 

お兄さんが私の方を振り向いてきました。凄く恥ずかしいですね、これ。

 

「なんだお前腹減ってんのかよ〜。じゃけんなんか食いに行きましょうね〜」

「本当ですか!?ええ行きましょう!行きましょう!いやー実は二日も何も食べてなくて…」

 

言いかけて私は止まりました。パッと見る限りこのお兄さんは腰から下げた変な形の剣以外に何も持っていないように見えたからです。

 

「あ、あのーお金って、持ってます?」

 

恐る恐る聞いてみると、お兄さんはあっけらかんと言い放ちました。

 

「ないです」

 

 

「クゥーン…」

 

なんということでしょう。私の思った通りでした。しかも家に置いてきたとかではなく、私と同じ一文無し!今彼は仔犬の様な声を上げて頭を抱え、私はその横のベンチで寝そべっています。

 

「冒険者登録してますか?」

「え、何それは(無知)」

「ですよねー」

 

武器を持ってるからもしやとは思いましたがそんな淡い希望も打ち砕かれました。はい。お先真っ暗です。

 

「どうすっかなぁ、俺もなぁ」

 

彼は顔を上げて辺りを見渡し、一つの掲示板に目を止めました。あれは確か求人募集の貼り紙がある掲示板だった気がしますが。

 

「金欲しい、金欲しくない?なんか仕事取ってくるよ。ちょっと待ってて」

 

そう言って彼は掲示板へと歩いていきました。仕事取ってくると彼は言ってましたがそんな都合良く行くものでしょうか?まぁ期待しないで待ってた方がいいかもしれませんね。

しばらくの間掲示板と睨めっこしていた彼は「やりますねぇ!」と叫んだ後、顔を輝かせてこっちに走ってきました。

 

「ほら、見ろよ見ろよ」

 

彼は剥ぎ取ってきた貼り紙を私の前に突き出し、すぐに引き戻して言いました。

 

「じゃけん早速面接行ってきますね〜」

 

そう言って彼は町の中へと駆け出していってしまいました。なんの仕事を見つけたんでしょうか?すぐに引き戻されたので一瞬しか見えませんでしたが、確かこう書いてあったと思います。『30分で五万』と。

 

 

「じゃあまず、年齢を教えてくれるかな?」

「24歳です」

「24歳?もう働いてるのじゃあ?」

「学生です」

「学生?あっ、ふーん(察し)え、身長と体重はどれぐらいあるの?」

「えー身長は170cmで、体重は74kgです」

 

 

40分くらい経ったでしょうか。ベンチで寝そべる私の元に彼は帰ってきました。手に袋を持って。

 

「えっと、それは?」

「こちら、五万エリスとなっております」

「五万!?どどど、どうやって?こんな短時間でどうやって五万エリスも稼いだんですか!?」

「ま、多少はね?」

「多少で済む話じゃないですよ!なんですか?犯罪でも犯したんですか!?」

「暴れんなよ…暴れんな。腹減ってるんダルルォ?」

「う、そ、そうですけど」

「この辺にぃ、美味いラーメン屋の屋台、来てるらしっすよ。じゃけん今行きましょうね〜」

「…はい。ありがとうございます」

 

彼がどうやってお金を稼いだかは分かりませんが、それでも彼はそのお金をわざわざ私の元へ持って来てくれました。なんであろうとそれは感謝するべきですね。

 

 




こんな感じで他キャラクター目線で書いていこうと思いまスウウウウゥゥゥゥ
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