東方紅月録   作:黒薔薇ノ夢@吸血鬼好き

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初めまして、黒薔薇ノ夢というものです。

まだ言葉の拙いところがあると思いますが、
楽しんでいってくれたら幸いです!


記憶が語るもの
君には何が見える? Memories 1


∼リリエラ視点~

 

 

 

 …………?

 

「………リ……ラ」

 

 

 

 

 

「…ぇ……リ…ラ」

 

 

 

 

 

「………リリエラ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目を開けると目の前に誰かがいる。

 

 なんだ、さっきのは夢か。

 

 

 

 誰だろう。

 

 

 

 

 

 光が見えなくて邪魔だなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私がミルクあげるの!」

 

 

「ふらんがやるー!」

 

 いつも通りの二人の喧嘩だった。

 

「はいはい、私がやるから。」

 

 

「「お母様ずるい~!」」

 

 

「こらこら。二人は下がっていなさい。」

 お父様が部屋に入ってきた。

 

 

「「お父様!お疲れ様!」」

 お仕事を終えられたのだろう。

 

 

 

 

 

 

 それよりご飯ほしいなぁ。

 

 声を出せないのがこういう時つらい。

 

 

 

 

 

 すると今度は双子の妹であるルリアの声がした。

 私は双子の姉。

 

「うー。みるくー。おかあさまぁ」

 

 

 

「お母様、ルリアがよんでるよ。」

 

 いいなぁ、ルリア。

 

「お母様、ルリアは喋れるのにリリエラがしゃべれないのはなんで?」

 

 

 

 

 

 

 

 そう、私は喋れない。

 

 もう生まれてから3年たつのに。

 

 

 喋れないだけで。動けるよ!?

 

 

 

 お父様が話し出す。

 

「実はな、スカーレット家の双子には呪いがかけられているんだ。

 

 最初は、迷信だと思っていたんだが…」

 

 

 

 

 

「どんな呪いー?」

 

「私も気になるわ!」

 勉強好きな二人が同時に聞く。

 

 息ぴったりだね、と言いたい。

 

 

「例えば、この二人のように、喋れなかったり、

 

 動けなかったりするんだ。」

 

 

 

「「へぇー!」」

 

 

 

 

 

 

 

 なんだ、それだけか。

 

 

 

 

 え?それだけ?病気かなんかだと思ってたよ!?

 

 

 

「あー。」

 

 私は、こういう声は出る。でも、話すことができないのだ。

 

 

 

 妹であるルリアは動くことができない。

 私は動けるだけマシか。

 

 

 

 

「さぁさぁ、レミリア、お前は勉強の時間だ。」

 

 お父様はこれ以上話したくないかのように話を変えた。

 

 いつも通り、大図書館に行くようだった。

 

 私も今度また連れてってもらおうかな。

 

 

 

「ふらんもお勉強してみたいわ、お父様!」

 

「あぁ、いいだろう。フランも来るといい。」

 

「フラン、よかったわねぇ。」

 

「前から私としたいって言っていたものね!」

 

「うん!」

 

 

 

 あれ、ご飯のこと忘れている。

 

「あー。お~」

 

 これ以外言えない。やっぱりなんか悔しい

 

 

 

「お母様、リリエラがよんでるわ。」

 

「よしよし、ちょっと待って頂戴ね。」

 

 レミリアお姉さま、気づいてくれてありがとう…

 

 というかよくわかったなぁ。

 

 

 

「さぁ、レミリア、フランドール、行くぞ。」

 

「「はぁーい」」

 

「バイバイ、ルリア」

 

「またね、リリエラ。」

 

 

 

 三人は部屋から去る。私もまた今度、大図書館に行きたいなぁ。

 あの大量の本の中に埋もれているとなぜか幸せになる、そんな気がする。

 …さすがにあれを読もうとは思わない。

 なんかやばそうな本がたくさんあったからだ。

 

 

 

 

 静かになった部屋の静寂を破るようにお母様が言う。

 

「さぁ、全部食べてしまってね。私も忙しいの。」

 

「うんー」

 

 ルリアがうらやましい。

 

 

 

 

 

 

 

「そういえばもうすぐ、ね。」

 

 何がもうすぐだというのだろうか?

 

 

 

「お母様、なにがもうすぐ~?」

 

 

 

「いいえ、なんでもないわ。」

 

 

 

 

 

 もうすぐ…といえば、

 

 誕生日がくるのではないか?

 

 

 

 

 

 

 

 ん?誕生日?のろい?んん~?

 

 

 

 

 

 そういえば、なんで私はまだ三歳くらいなのに、

 

 こんなに考えることができるんだろう?

 

 

 

 本は絵本しか読んだことがないのに、なぜわかるんだ?

 

 

 

 なぜ…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お腹いっぱいになったせいだろうか。

 

 

 

 どんどん思考に靄がかかりはじめた。

 

 

 

 

 

 眠くなり、瞼を閉じた…。

 

 




誤字・脱字がありましたらご報告ください。

次回、1月29日、0時頃投稿予定。
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