今回は早くできるように頑張りました!
頑張ったんです!
内容なんて薄くても!
…よくないわ!
~璃々視点~
朝、目が覚めると、そこには見覚えのある顔があった。
「おはよう、璃々。」
「うん、おはよう。紫音。」
……ん?
「っ、紫音っ!?」
「うん、そうだけど」
え?どういう状況?これはどういうこと?
「あ、璃々おはよー」
「…瑠璃…?」
「ん、なに?」
「お前かぁぁぁぁっ!」
布団をぱっとめくり、瑠璃に飛びつく。
「うわぁぁぁぁっ!」
瑠璃は叫んで、部屋の奥へ逃げる。アホか、部屋の奥に逃げても逃げ場なくなるだけでしょ!
いやそれよりも!
「なんで紫音が私の部屋にいるの!?瑠璃が入れたんでしょ!」
瑠璃はムッとした表情になって、
「いや紫音に遊びに来ていいっていったのそっちでしょ!」
「あのーちょっとー?」
いきなり紫音が入ってきたことによって標的が目の前の相手から紫音へと変わる。
「「もう!紫音は邪魔しないで!」」
「…はい。」
だが瞬殺。弱い弱い。
「まずなんで起こさないのよ!」
「えーだって起こさない方が面白いかなぁって……」
ごめん、瑠璃。それはないわ
「客が来てるのに寝てるなんて普通ありえないでしょ!」
「はい、璃々落ち着いて。瑠璃も下がって」
紫音が間に割って入った。
「まずな、璃々、起こさなくていいって言ったのは俺。だから瑠璃は悪くない」
紫音……
「そして瑠璃、勝手に連絡もなしに来たのは俺だ。だから璃々は悪くない」
つまりは、これは、
「「紫音が悪いんだね」」
「っ、ま、まぁそういうことかな」
でも遊びに来ていいって言ったのは私だし、入れたのは瑠璃だから、この場にいる全員が悪いと思う。
「それよりも、何かしようぜ」
「あー、そのことなんだけど」
遊びたいのはやまやまなんだけど、ね。
「ごめn「紫音、今からやらなきゃいけないことがあるから、今日は帰ってもらっていい?」」
「瑠璃?」
え、瑠璃どうしたの、ほんとに瑠璃?偽物じゃないよね?
「どうしたの、璃々?早く着替えてね、やらなきゃいけないことがたくさんあるでしょ?」
「あ、うん、紫音ごめんね、そういうわけで」
「あ、あぁ。わかった」
紫音を部屋から追い出して、パジャマから昨日準備しておいた、
紺色でポケット部分に白いネモフィラが刺繍されたレギンスと厚手のセーターを着て、コートを手に取る。
二人は玄関にいた。
「遅くなってごめん」
見送りに行くのにわざわざ着替えの時間をもらったんだから、これくらいはしておくべきか。
「ううん、じゃ、行こうか」
広い庭の中を歩く。まったく、この家にはほとんど私と瑠璃と怜しかいないのに、いい土地の無駄遣いだと思う。
紫音を門の向こうまで見送って、曲がり角の向こう側に消えたところで、瑠璃が口を開いた。
「璃々。あのさ」
「なに?」
瑠璃は、泣いていた。
「お別れ、ちゃんとできなかったね…っ」
「そう、だね」
でも、これしかないんだ。
ごめんね、瑠璃。
私は瑠璃の手を握った。
瑠璃がひとしきり泣いて、泣き止んだころ。
太陽は、私たちの旅の始まりを照らすかのように。
~瑠璃視点~
「はぁー」
あぁ。またやってしまった。ため息をついてしまった。
こんなことじゃいけないんだけどなぁ。
璃々がいままでずっと大変な思いをしてきたのに、何もしてこなかった。
なのに、ため息しかつけないなんて。
きっとこれはバスのせいだ。
今まで金持ちの家に生まれて、というか別に生まれたわけじゃないんだけど、楽して育ってきたから、バスに揺られて変な気分になったんだ。
「いつも助けてもらって、それで何も返せない、か」
「ん?どうしたの瑠璃?」
隣でスマホ、地図とにらめっこしていたて璃々が顔をあげた。
「いや、別に」
「あ、まさか酔った?バス酔い?それともさっきの新幹線?」
いや酔ってないから。リバースとかしないから。
だからその手荷物を私から遠ざけるのやめようね璃々。
まず家から新幹線の駅まで、電車とバスで一時間、そこから新幹線で一時間半、降りてすぐバス。
確かに酔ってもおかしくはないけど、うん。
「いやいや、違うって。でもちょっと疲れた」
「お茶飲む?はいお茶。あ、それよりほっといても疲れは癒えないから、今のうちに寝とく?」
「うん、そうする」
璃々からもらったお茶をのんでから、窓の外を見た。
さっきまで街の中を走っていたのに、もう住宅街へと移動している。
もう、まったく。璃々ったら。
ほんとのところ、私も璃々を手伝ったりとかしたいんだけど、今できることはほとんどない。
左手の時計はもう三時を指している。そういえばまだ昼ご飯を食べてない。
「お腹すかない…?」
璃々に聞いてみる。すると璃々はラップで包んだサンドイッチを渡してくれた。
「うーん、お腹はすくけど今食べると眠くなるし……」
璃々はまだ調べ物があるらしい。
まぁそれでも、家を出る前に怜にばれたくないから、昨日のおやつだったサンドイッチを食べないでとっておいてくれた璃々に感謝かな。
バスの中には私たちと一番前の席のおじいさんだけで、静か。
「はぁー」
またか。またなのか。このため息め、いつまで出てくる気だ。少し憂鬱な気分だ。
少し眠くなってきた。
ちょっとだけ、眠ろう、かな。
~璃々視点~
何とか家の裏門から抜け出して、かなり移動して、今はバスに揺られている。
ちょうど今さっき瑠璃が寝たみたいで、隣ですやすやと寝息を立てていた。
「お嬢ちゃん、どこに行くんだい?」
顔をあげると、おじいさんがいた。
「この山の上に行こうと思って」
「ほぅほぅ、また珍しい」
そんなに珍しいのか?
「あの山はふもとの村、いや今は町だったかの、そこの者でも近寄らないんじゃ」
「なぜです?」
「『神隠し』とやらが起こったりするらしいのじゃ」
「神隠し…」
これで証明された。そこが幻想郷への道だ。
「まあ、そんなもの、ただのうわさにすぎん。気を付けていくんだね」
「ありがとうございます、あ、すいませんがおじいさんはそこの村の?」
「その次の小さな町じゃな。畑で木と仲良くしておる」
「へぇー、あ、もうすぐ着くみたいですね」
バス内に「次は……」というアナウンスが入った。
手すりについたボタンを押し、瑠璃を起こす。
バスが止まったのは小さなバス停だった。
降り際におじいさんに声をかけておこう、と思って振り向く。
「気を付けてな」
「はい、ありがとうございます、楽しかったです」
バスはドアをスライドさせて、去っていった。
振り返ると雪が降っていた。
「ねえ璃々、ここの山であってるの?」
「うんそうだけど?」
「何処から登る?こんな雪だと大変だけど」
辺り一面真っ白で、入口、と書いた看板の先も例外ではなく真っ白だった。
「ま、何とかなる!」
ボストンバックからジャンパーと長靴を出して履き替える。
瑠璃もジャンパーと長靴を装備して、準備はできていた。
さぁ、今からやろう!始まりだ!
見えない太陽は、きっと、雲の上で……
次もまぁフラグ回収等がんばるぞい
やっぱり幻想郷行けない(´;ω;`)ウッ…
そういう運命だった、うん。
ネモフィラの和名は