体調悪かったんです。(言い訳)
そんじゃ、お話始まります。
~リリエラ視点~
「…お姉、さま?」
「あは、ははは、は…は?」
「フラン…。」
「あ……お母様、は?お父様もドコにいるの?」
「フラン、あなたが『壊した』の。」
「え、あ、あぁぁぁぁあっ!」
お姉さまは狂ったように周りの死体を壊し始めた。
「フラン!やめなさい!」
「いいえ!やめないわ!こいつらが悪いのよ!こいつらが来なければお父様もお母様も生きていたわ!」
人間やメイドたち、見える範囲で生きていないモノを壊した。
「アハハハハ!消えろきえろキエロッ!」
「フランお姉さま!」
「ん?なに?すべて壊せば問題ないでしょう!?あははははっ!」
しょうがない、アレを使うしかないのか。
「レミリアお姉さま、離れててもらえますか?」
「え、あなたまさかアレを?」
「しょうがないわ、そうするしかフランお姉さまは止められないの。」
「そう、リリエラがそう決めたなら。」
「ありがとうございます。ルリアをよろしく。」
「えぇ、がんばりなさい。」
お姉さまが部屋の隅に移動する。
そして、私は、『形・物事を操る程度の能力』を。
呼び起こしてみる。
「さぁ、今こそ必要な時だ。
目覚めよ!お前の力よ!」
あぁ、お父様の声が聞こえる気がする。
目を開くと、セカイが変わる。
足元から赤銀の風が巻き起こった。
たくさんのタブが見える。
カーペットや壁、床、レミリアお姉さまの、ルリアの。
ん~?どこだろう?ないなぁ。
どこだ?あ、あった。
「み~つけたっ♪」
お姉さまのタブを開く。
そして項目8、能力を開く。
選択肢は…
「一時的に能力使用禁止。」
これで、終わった、はず。
「あはははは!あ、あれ?“目”が見えないよ?あれ?無い!」
レミリアお姉さまが来た。フランを抱きしめる。
「フラン、無理はダメなのよ?」
「無理なんて…してない、よ?あれ?目から水がでてる、ナニコレ?」
あー無理してたんだ~。
「涙、ね。お姉さま、無理してたんでしょ?」
「ううん、違う、あれ、そうかもしれない、どっちだろう?」
すると、さっきヴァンパイアハンターに氷塊の槍を投げたルリアが起きた。
「あれ?みんなどうしたの?お父様とお母様は?ねぇ、どうしたの?」
「私が『壊した』わ。」
フランお姉さま、落ち着いてくれたようでよかったぁ。
あ、回復術式、そのままだった。
消費魔力ひどいからルリアに使おうかな。
「なんでフランお姉さまが?」
「狂っちゃったのかもね、今はもうわかんないや。」
「フランの言う通りよ、ルリア。昔は忘れなさい。」
「そうだね、じゃないと笑えないもんね!うんうん!」
…正直、ルリアは純粋すぎると思う。
被害内容
館の半壊(フランドール)
お父様&お母様の死亡(人間&ヴァンパイアハンター)
書類一部破損(ルリア)
レミリアお姉さま手作りの被害表。
これを見るとわかる通り、フランお姉さまとルリアしか被害を出してないわけだ。
人間は別として。
「さぁ、今から館に残っている人間を捕まえに行きましょう!」
「「「えぇ!お姉さま!楽しいパーティね!」」」
「それじゃあ、二人で行動!フランとリリエラ、ルリアと私ね!」
「「「OK!」」」
「館東側がフランとリリエラ。西側がルリアと私。さぁ、行くわよっ!」
待っていたといわんばかりにカリスマが発揮されている気がする。
「リリエラ~いくよ~?Are you ready?」
「OK!レッツゴーだよ!」
東側へ走る。
「あのさ、今更だけど、さっき館中の人間、壊しちゃったんだよね…」
「あ、やっぱり?サーチしてたけどそれっぽい生命反応ないなーって思ってたんだよねー」
「あはは、やっぱリリエラは気が合うなぁ!」
「うん、私もそう思う!」
「でもね、もう誰も傷つけたくないから、地下に籠ろうと思う。
魔法の研究とかもやってみたいし。」
「えぇぇぇっ!?」
「というか……さっきからお姉さまの蝙蝠がうるさいんだもん。
魔法の壁張って、一人になりたいだけだよ~?」
「うん、それはわかる。」
やっぱり、お姉さまといると楽しいな。
「お嬢様!ご無事でしたか!?」
あれぇ?メイドさんだぁ!
「お姉さま、もしかして…」
「うん、館に住まない人間だけだよ?壊したの。」
すげぇ…お姉さま強い…
「私たち、今日は非番だったんです!」
「レミリアお姉さまに知らせなきゃ!えいっ!」
私は紙とペンを出現させると、紙にメッセージを書く。
そしてあとは、風素出現させて、バーストするだけ。
なんて簡単なんでしょう!
「バースト。」
紙は風に乗って飛んで行った。よし、OK!
「リリエラすごいんだけど。何この妹」
フランお姉さまが固まってる!
これ、簡単なんだけど…
「あ、よかったら今度教えようか!?」
「えっ、いいのっ!?やった!」
お姉さまも喜んでくれた。
さ、そろそろ戻ろう!
「…というわけで、生きてたメイドと執事、それとリリエラが館修理、
フランは家じゅうの血とか肉を回収して、ルリアはできる限り汚れを拭きとって頂戴。
あ、私は総司令官だから。お父様とお母様の物を片付けとくわ!
異議はないわよね?」
「「「「「異議あり!(でございます)」」」」」
フラン、ルリア、メイド、執事、私が異議を唱える。
「異議は聞かないわ!この館の為だもの、急ぎなさい!」
お姉さまが鬼だぁ…
あ、館?魔法で完全修復しました。
修復術、使えるじゃん。
-----数週間後----------
「いっや~よく寝た!」
いや、そんなに寝てないけど。気分的にね。
あの事件からもう三週間以上が過ぎた。
変わったことはいくつかある。
一つ目、館の当主が変わった。お父様からレミリアお姉さまに。
二つ目、フランお姉さまが引きこもり生活を始めた。地下の部屋で。
三つ目、ルリアがお花を育て始めた。今はしょっちゅう大図書館に来て、
たくさんお花関係の本を読み漁っている。
四つ目、私は素手や剣、弓、槍などを使った武術を練習し始めた。
五つ目、私が大図書館の整理をして、誰でも見やすいように本のジャンル分けをした。
六つ目、フランお姉さまは魔術を勉強し始めた。
七つ目、ルリアが髪をツインテールに結び始めた。
八つ目、レミリアお姉さまの能力が開花した(らしい)。
と、こんなところだ。
今日もいつも通りだな~と思っていたら。
そうならなかった。
めっちゃデジャブ。
「やばいやばいやばーいっ!」
ルリアがそう言って、大広間に駆け込んできた。
「ちょっと、ルリア、お行儀が悪いわよ、走らないの!」
レミリアお姉さまがここぞとばかりにカリスマ発揮。
私はたまたま地下から出てきていたフランお姉さまと顔を合わせてくすくす笑う。
「ちょっ、フランとリリィ、何笑ってるのよ!なんか言いなさいよ!」
忘れてた、私の呼び方が、リリエラからリリィになったんだ。
ルリアはルリィになった。
「それよりルリィ、何事なの~?」
「ぐっ、館の主である私を無視するなんて!う~!」
「はいはい、レミリアお姉さま、ちょっと静かにしててね。」
「うあぁぁぁっ!扱いがひどいわよ!」
「……みんな聞いといて何なんですか?」
「「「すいませんでしたぁぁぁっ」」」
断言しよう、ルリアは怒らせちゃだめだ。
「うん、それなら黙って聞いてね。
やばいの、門の外に紅い髪でチャイナ服着てる人がいる。
なんか妖怪っぽい!」
妖怪って…東洋の国の言い方じゃん。
「メイドは室内待機、あと全員で行くわよ、わが妹たち、いいかしら?」
また変なところでカリスマ発揮してるし……
「いいよ~」
「魔法使える?!よし、いくわ!」
フランお姉さまが乗り気だ。
「気になるから行く~」
「それじゃあ、メイドは伝達宜しく!」
大広間のドアをメイドが開ける。
扇形のように、レミリアお姉さまを中心で歩き出す。
門に到着する。
「お姉さま方、私が魔法防御壁張りますので少々お待ちを。」
「「ん~」」
術式組み立てしてっと。
うん、完璧!
「はい。」
「はやっ!」
「これくらい普通よ、フランお姉さまも練習してればできるようになるわ!」
「あのさ、リリィ、なんで私にははってくれないの!?」
単純だ。これしか理由がない。
「「だって、見てるだけだもの。」」
あ、フランお姉さまとハモッた。
「それじゃあ行くよ!」
門を開けると、一人の女性が立っていた。
なんか、ものすごーく、背が高い。
「「「お~、たか~い」」」
「みんな何おかしなこと言ってるの?高くないじゃん?」
「「「空中浮遊しながら言うな!」」」
ルリアはいつまでたっても天然だわ。
「あの、ちょっといいですか?」
「あ、ちょっと待っててくださいね~この二人何とかするんで。」
「あっ、はい~」
-----五分後-----
「はい。」
「あの~。そろそろいいですか~?」
「「はい。ご用件は?」」
「あの、今日、力試しに来たんですけど…」
なんだ、それだけか。
「「うん。」」
「この館の姉妹がものすごく強いって聞いてきたんです」
うんうん、お姉さまもルリアもものすっごく強いよね!
「「で。」」
「戦っていただけます?」
「「「「いいよ~。」」」」
戦闘かぁ、久しぶりだし、楽しみだぁ!
「じゃあ、魔力抜きで強い人誰ですか?破壊系能力以外の方がいいんですけど。」
「じゃあ、私は無しだねー」
フランお姉さまは『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』だからしょうがないね。
「じゃあ、レミリアお姉さまか、リリエラか、ルリアだね。」
「わ、私はいいわ。主として見守るべきだもの。」
怖いのか、そうか。
「リリィ、どうするの?」
「私はお花育てる方が性にあってるかなぁ~」
そうか。それなら…あれ?
「私ぃぃぃぃっ!?」
「「「うん。」」」
「それじゃあ、よろしくお願いします。」
「あ、お願いします。」
そして…幕開けだ。
相手を侮ってはいけないことは知っている。
先に二重の防御壁を張っておいて正解だったかもしれない。
「はっ!」
鋭い蹴りが伸びる。
ヴァンパイアの力で跳躍し、紙一重でよける。
伸びてくるこぶしの追撃を食らわぬように、
右によける。そして上。
「…能力開放。」
普段はつかっていない能力を開放すると、
足元から赤銀色の旋風が巻き上がる。
そう、これ。この感じ。
「待ってましたよっ!」
「やぁぁぁっ!」
自らの魔力を取り出し、結晶化する。
彼女の拳や蹴りをよけながら。
そして。
「バースト!」
「はぁぁぁぁぁぁっ!」
彼女の拳をギリギリでよけ、そして、そのお腹をねらってなぐった。
バタン
「あ、手加減するの忘れてた!」
「「「はぁ。」」」
気を失ってしまったので、救護室に運びました。
-----一時間後-----
「いてててて…あ、私生きてた。」
「いい試合だったわ、お疲れさま。」
「え?!あ、ありがとうございます?!」
「その…大丈夫?」
「いやぁ、すいません、たぶん大丈夫です。やっぱりヴァンパイアは強いですねぇ…」
お姉さまにメッセージ魔法飛ばしてっと。
「あの、本気で殴っちゃいましたけど。」
「ありがとうございます。」
この人、マゾなのか…?
「それにしても、強いんですね、今までで一番!」
あ、お姉さまが部屋に入ってきた。
「そうよ、大切な私たちの妹だわ。」
レミリアお姉さまがそう言う。
「あなた、この館で働かない?」
レミリアお姉さま、滅茶苦茶。
「ええっ!?」
「そういえば、名前なんて言うの?」
「あ、
「じゃあ、美鈴、よろしくね。」
「え、ええぇぇぇっ?!」
フランお姉さまも滅茶苦茶だった。
「まぁ、負けましたし。この紅美鈴、死ぬまでお仕えしましょう。」
この人も滅茶苦茶だったよ。
悲しい出来事、いつかは忘れるんだ。
そんな日を目指して。一日一日を大切にしたいな。
今回少し長め(というか物凄く長め)でした。
美鈴、あっさりメイド。
紅魔館メンバー、滅茶苦茶な人しかいない。
少しずつキャラ登場させます。
次回、2月5日、0時投稿予定。