東方紅月録   作:黒薔薇ノ夢@吸血鬼好き

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10日ぶりの投稿です。

テスト勉強がはかどらないんで逃げてきました。

新キャラ多数登場。

視点目まぐるしく変わります。

時系列?滅茶苦茶です…はい。


珍しい日と変わらぬ環境 前編

 ~瑠璃視点~

 

 

 …音が聞こえる。

 

 何の音だろ?

 

 

 ん?誰かの声だ。

 

 なんて言ってる?

 

 

 「…り………あ……だ…おき……ち……しちゃ…」

 

 

 ん~?なに?

 

 

 「瑠璃!朝だよ!起きて!遅刻しちゃうよ!?」

 

 

 

 ちこく…遅刻…………

 

 

 

 「遅刻ぅっ!?」

 

 やばいやばいやばい!

 

 

 「だめだこりゃ。ねぇ、怜!先生に遅刻するって伝えておいて! 」

 

 璃々が(レイ)と呼んだ執事は、黒髪をなびかせながら

 さっと部屋に入ってきた。

 

 

 「かしこまりました。璃々お嬢様、支度が終わりましたら

 朝食をお持ちいたします。

 お飲み物はいつものフルーツミックスジュースでよろしいでしょうか?」

 

 「「うん、よろしく。」」

 

 「それでは失礼いたします。」

 

 っていうか、ぼけーっと座ってる時間はないよ!

 急げ私!

 

 

 「瑠璃、落ち着いて。」

 

 はっ!私は何を!?

 

 私はお気に入りのスカートとシャツを持っているじゃないか!

 

 「制服着るんだよ。私服じゃ、学校行けないでしょ?」

 

 あ……。

 もうだめだぁー。

 

 

 と、あきらめモードになった私だった。

 

 

 

 ~璃々視点~

 

 

 今日は、朝早く目覚めた。

 

 「ふぁぁぁぁっ」

 

 ベットわきのサイドテーブルに置いてあるデジタル時計は5時。

 まだ家族は起きてないだろう。

 

 いや、執事である怜なら起きているだろうか。

 

 

 「電気…スイッチ…あった。」

 

 ベットの横の棚の室内コントローラーを手に取る。

 とにかく全部つける。

 

 「うわ、まぶしっ」

 

 いきなりついた電気の明るさに目がくらむ。

 

 

 目が慣れてくると、いつもの部屋。

 

 白い壁に、フローリングの床。

 

 黒の勉強机に、たくさんの本が入った本棚。

 ドレッサーは黒で、その上には色鮮やかな髪留めやゴムが並べてある。

 

 

 あ、壁掛け時計が5時15分を指している。

 

 …そろそろ着替えよう。

 

 

 今日は学校。だから、制服を着る。あたりまえ。

 

 純白のブラウスと、黒で、ひざの少し上までのジャンパースカート。

 赤くて細いリボンを首元につける。

 

 ボレロは着ないで、置いておく。

 コートも着ないで置いておく。

 というか、コートは家の中で着るものじゃないと思う。

 今着たら動きにくいし……。

 

 

 あ、やば。今日提出物あるじゃん。

 数学と英語じゃん。

 

 しかもやってないじゃん。

 

 

 ……やばい急ごう!

 

 椅子に座り、プリントを広げて、お気に入りのシャーペンを持って勉強を始めた。

 

 

 ——15分後――

 

「やっと終わった~」

 

 提出物である数学のプリントと英単語を何とか終わらせた私は、

 それを鞄にいれて、椅子の上に置いておく。ココ定位置。

 

 あ、45分だ。

 どうしようかなぁ。

 

 そうだ、今日はお庭で朝ご飯たべよ。

 早起きしたし、それくらいいいよね?

 

 

 

 ~瑠璃視点~

 

 ただ今、朝食を食べている瑠璃だぜ!っていうのはどうでもいい!

 

「璃々!ほえとっえ~!」

 

「はいはい、落ち着いて食べてよ。珍しいね、瑠璃が寝坊かぁ~」

 

 いや、そんな呑気なこと言ってられないんですよ!?

 

 

「お嬢様、車の用意はできております。いつでも出発できますので。」

 

「ありがとう。怜。あ、瑠璃の鞄持ってきてくれる?」

 

「よほしう~、怜!」

 

「了解いたしました、少々お待ちください。」

 

 そういって怜が部屋から出て行った。

 …だからやばいって。

 

 

「時間やばいよぉ~」

 

「はいはい、喋ってないで。3時間目体育なんだってば~」

 

 

「むぐっ。」

 

 璃々は私の口にパンを入れる。

 ……パン苦手だわ。私。

 急いでるときにはよろしくないと思う。

 

「はい、ジュースで流し込む!」

 

 もう9時だよぉ…遅刻だぁ~

 

「ボーっとしてないで!はい!」

 

 最後のフルーツを口に詰め込み、洗面所へ走る。

 急いで歯磨きをして…オッケー!

 

「よし、いくよ璃々!」

 

 そう璃々に声をかける。

 

「いや、待ってるのこっちだからね!?」

 

 ドアをあけ、門まで走る。あ、車が止まってる。

 

「お嬢様、どうぞ、お乗りください。」

 

 二人で車に飛び乗る。

 

「出発します」

 

 ようやく車は動き出した…

 

 後から怜に聞いた話によると、ドライバーさんは2時間くらい待っていたらしい。

 

 ドライバーさん…ごめんね。

 

 

 

 ~璃々視点~

 

 

 瑠璃さんが盛大に寝坊しました。

 はい。

 

「おはようございまーす…」

 

 そういって、教室のドアを開ける。

 

「「「「「暁(さん)おはよ~」」」」」

 

 学校に着いたのは10時を過ぎていた。

 多分2時間目だろう。

 ちょうど国語の授業の途中だったらしい。

 

 

「すいません、遅れました。」

 

 

 そういって自分の席に着くと、隣の子が話しかけてきた。

 

「おはよ、璃々。今日は遅かったなぁ~。なんかあった?」

 

「おはよう、紫音(しおん)。瑠璃が寝坊したの。珍しいでしょ。」

 

「え、あっちがぁ!?マジですか!」

 

 まぁ、驚くのにも無理はない。

 あの早寝早起きな瑠璃が寝坊は私もびっくりしたからね…

 

「暁さん、プリントを取りに来てちょうだい。

 あと、華月(かづき)君。今やっていたところの説明しておいてね。」

 

「「はーい」」

 

 喋りかけてきた子の名前は、華月(かづき) 紫音(しおん)

 クラスのリーダー的存在で、剣道部に所属している。

 華月財閥の次男。

 

 え?私?

 私は、暁財閥の長女ですがなにか?

 

 そう、私は日本の中でも結構有名(?)な、暁財閥の長女。

 父は社長、祖父は会長。母はファッションブランドのデザイナー兼社長。

 

 お父様の言い方で言うと、お客様から見たらお金持ちとかになるらしい。

 

 

「ねぇ、璃々?おーい、璃々~?」

 

「えっ?あっ、どうしたの?紫音?」

 

「説明しようと思ったんだけど…いい?」

 

 …聞いてなかったわ。

 

「う、うん。いいよ、よろしく。」

 

「えっと、教科書 P 59のところの漢字を最初から最後まで。ノートに書くんだって。

 このプリントのやつをヒントにしながら解けって。OK?」

 

「うん、ありがとう、紫音。」

 

「え、あぁ。」

 

 そう言うと、紫音はプリントを始めた。

 

 …私もプリントしよう。

 

 授業終了のベルが鳴るまで、黙々とプリントをし続けた私だった。

 

 

 

 

 ~瑠璃視点~

 

 はい。

 

 うん。遅刻です。

 

「おはよーございまーす」

 

 ドアを開けるとそこには…

 

 

 …誰もいなかった。

 

「はぁ?」

 

 意味わかんないよ、ほんと。

 みんな揃って休み?神隠しですか?

 

 しょうがない、まずはこの荷物片付けよう。

 

 あれ?机になんか置いてあるよ?

 

 どれどれ。

 

『2時間目は美術に変更されました。美術室に来てください』

 

 

「あ、なんだ、美術か。」

 

 そうでしたか。皆様美術室にいらっしゃいますか。

 

 もうすぐチャイムなるから移動するのやめよ。

 

 

  ——5分後――

 

 キーンコーンカーンコーン

 

 チャイムが鳴り響く、それと同時に廊下が騒がしくなった。

 

「あ、瑠璃おはよ~」

 

「暁さんおはよー」

 

 みんなが教室に入ってきた。

 

 

「なんかあったの?」

 

 1人の子が走ってきた。

 

「いや~それが寝坊してしまいまして~」

 

「え!?璃々が寝坊!?珍しすぎる!明日嵐でも来るのか?」

 

 オーバーリアクションな私の親友、冷泉(れいぜい) 祐奈(ゆうな)

 いつも一緒の、唯一無二の存在です。

 髪型は前下がりボブ。サイドにオレンジ色のピンをつけている。

 

 

「おい、祐奈、明日はもともと嵐の予報だろ?」

 

 そう言いながら近くに来た男子は九十九(つくも) 青空(せいら)くん。

 噂によると、璃々のことが好きらしい。

 祐奈の幼馴染。

 

「あ、そうか、忘れてたよ青空くん。」

 

「祐奈ん家、気象庁の人だろうが。忘れてどうすんだよ。っていうかくん付けで呼ぶな気持ち悪い!普通にいつも通りの呼び捨てでいいだろ」

 

「銀行の人が何言ってんのさ。もう。」

 

「あのさ、私を置いていかないでくれる?」

 

「「暁財閥の令嬢が何言ってんの」」

 

「あ、はい、すいません」

 

 私なんか言ったっけ。

 

 

「まぁまぁ。落ち着きなって。あと5分で数学だよ。」

 

 

 今話に入ってきたのは、青空の友達の和泉(いずみ) 鏡夜(きょうや)くん。

 クラスで一番足が速くて、数学が得意()()()

 

「「「数学嫌だわ」」」

 

 お、見事にハモッた。

 

「ハモリ綺麗すぎて一瞬息するの忘れた。」

 

「鏡夜、大丈夫だ、今息してるからな。」

 

「あと2分ですが。瑠璃急げ~」

 

 

「「「やば、準備してない」」」

 

「あ、またハモッた。」

 

 準備しなくちゃ…やばいやばい。

 

 

「それじゃ、またあとで!」

 

「「「またね~」」」

 

 自分の席に着くいつもの4人組だった。

 




 ――新キャラ——

 璃々の隣の席(右)
華月(かづき) 紫音(しおん)
 華月財閥の次男。剣道部。
 瑠璃「あの人、イケメンだよね。うん。」

 瑠璃の親友
冷泉(れいぜい) 祐奈(ゆうな)
 気象庁のお偉いさんの次女。天文学部。
 璃々「なんというか…うさぎみたいな?」

 祐奈の幼馴染・紫音のライバル
九十九(つくも) 青空(せいら)
 銀行のお偉いさんの長男。バスケ部。
 璃々「紫音と睨み合いしてるけど、なんで?意味わかんない。」

 青空の大親友・瑠璃の隣の席
和泉(いずみ) 鏡夜(きょうや)
 書道の先生の長男。書道部。
 瑠璃「落ち着いてるように見えて…そそっかしいといいますか…
    あ、私が言うことじゃないや」

次回、中編。

変更点・追加点
・瑠璃視点追加しました。


質問・感想・要望あればどうぞ。

投稿はテスト後なので、
多分25日か26日になります。
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