弱ければ相手から何もかも奪えばいい。   作:旋盤

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間に合ったーー。よかった。ギリギリだけど。前書きも早めに終わらせないといけない。まぁ、皆さんゆっくり見ていって下さい


三人での時間

徹夜をした。まぁ、ゲームを真剣やってる時は、よく徹夜したが、する事が無く、体術や刀剣術、槍術を練習していた。もちろん、少し離れた所で。

森にいた時は、時間こそ短いが休眠をとっていた。久しぶりに徹夜した。さすがに今日は徹夜したくない。

朝日が昇り、体を動かしていたので目が醒めている。体は幾分かしんどいが、ここら辺の敵と戦うぶんには支障は無いだろう。

焚き火を焚いて、肉を焼く。内心、

 

(もう肉は食べ飽きたんだよ。野菜が欲しい。汁物が恋しい。白米が最も欲しい。誰でもいいから肉以外の食料を分けてくれー!)

 

なんて事を思っていたりする。暫くは肉を食べずにいたいものだ。人里が近いから、もう少しでこの肉しか食べられない生活ともおさらばできる。

二人も自分で持っている食料を食べている。二人は、どちらも干し肉みたいなもので、どう見ても肉にしか見えなかった。

肉が焼けて、食べる。二人が欲しそうに見ていたので、追加で二つ焼くのだった。

 

「さて腹ごしらえも済んだしそろそろ行くか!」

 

元気よくそう言ったのは、腰まで届きそうな長い黒髪の少女だ。名前をミコトと言っていたはずだ。

 

「そうですね。」

 

そして、ブロンドの長い髪をした、見た目十代前半位の子供に見えるレオナ・ルーンという少女だ。ミコトより行動が大人びているので見た目以上の年齢かもしれない。

 

「はいよ。」

 

そして、一行はレオナを家に帰すために街を目指して歩くのだった。街なのかなんなのか聞いてないからわからんが。

まぁ、どうでもいいか。

 

「なぁ、マグナはどこでレオナと出会ったんだ?」

 

いきなりの質問。まぁ、無言でいるよりかはマシだけどね。

 

「魔境の近くの草原で出会った。」

 

嘘をつく理由は特に無かったので事実を言った。

 

「レオナもあんな所の近くによく行こうなんて思えるな。」

 

驚かれていた。まぁ、あんな所にレベル1で行くとは余程のバカか、狂人だろう。

 

「死んでもいいとは思っていましたから。」

 

俺は死なないように頑張って、この子と出会ったから〈固有スキル〉の〈強欲〉が手に入ったのだろう。そして、今の俺がいるのだろう。だから、簡単に死んでもいいとは言って欲しくは無いものだ。

まぁ、この子が命の危険に晒されたら俺がそれを全て叩き潰しますけど。

 

「ふーん。まぁ、死んで無いならいいんだけど。」

 

ミコトは仕事に生きてるな。

心配する言葉をかけずに現実を見る。報酬が手に入るならどうでもいいという事ですか。

俺はあそこまで非情になれるかな?

まぁ、決断をした時点で、他人の命と自分の命はどうでもいいと思っていますけど。

現実でそんな場面に出くわした事が無いからな。どうなる事やら。

 

「ところでさ、マグナだっけ。なんで、そんな髪の色してんの?」

 

「は?」

 

「いや、髪の色。どうやったらそんな髪の色になるのか聞いてるんだよ。」

 

え?黒一色のはずなのだが。

あっ、異世界だから黒髪が珍しいのか。そういう事か。

 

「髪の色は生まれつきだ。」

 

ミコトも黒髪だし。大丈夫のはずだ。多分。

 

「へぇ、そんな、前髪が白くて、後ろ髪が黒い奴は初めて見た。」

 

「え?」

 

「どうしたんだよ。そんな驚いた顔をして。」

 

驚くよ。俺が知らないうちに髪の色が変わるってどういい事だよ。

どうしよう。正直に言うべきかな。いや、でも、恥ずかしいな。

 

「それ、地毛だったんですか?最初見たときは、黒一色ではありませんでしたか?」

 

ナイス。これで、多少は言いやすくなった。

 

「ああ。俺も最初はそうだったんだが、いつの間に変わったんだ。」

 

「え?元は黒一色だったのか?」

 

「元はな。どういう訳か髪の色が一部変わった。」

 

「へぇ、不思議な事があるもんだ。」

 

本当に不思議だ。まさか、限界突破とか、〈種族〉とかが関係しているんじゃ無いだろうな?

まぁ、確かめる手段が無いからどうする事も出来ないんだけどね。

 

そんな会話を交わしながら、今日という日を終えようとしていた。

 

「今日は私が見張りをするよ。」

 

ミコトがそんな事を言ってきた。

 

「いえ、私が見張りをします。」

 

と、レオナが言ったので、

 

「レオナは寝ていろ。お前が一番疲れているんだ。自覚は無いかも知れないが、体は自分の予想以上に疲れているはずだ。だから、お前は寝ていろ。安心しろ。俺やミコトは慣れている。」

 

「ですが、」

 

「安心しろ。今日は俺とミコトが交代でするから、俺もあいつも休める。」

 

義務感の強い子供だ。寝かしつけるのは大変だな。

 

「それでしたら、私も交代で見張りをします。」

 

「ハァ、もうそれでいいよ。」

 

口ではそう言って、絶対起こさない俺だ。

 

「だから、お前は先に寝ていろ。」

 

「はい。ありがとうございます。」

 

そして、レオナは眠りにつくのだった。

 

「お前、あんな事言って良かったのか?起こさなかったら、拗ねるぞ。あれ。」

 

「でも、子供を夜中に起こすのもどうかと思ってな。」

 

「お前は父親か。これ位の年の奴にはこういう経験を積ませた方が良いんだよ。」

 

父親では無いが、ミコトの言うことにも一理あるような気がする。

 

「そうだな。」

 

経験を積ませるということで、レオナにも見張りの役目をしてもらうか。

まぁ、心配だから、レオナが見張りの時は寝たフリでもするか。

 

「それでは、先に休ませてもらうぞ。」

 

「はいよ。」

 

俺は木を背にして寝るのだった。

 

 

何かが、近ずいてる感じがして起きた。

 

「あ、起きたか。」

 

ミコトが俺を起こしに来る途中だったのだろう。

 

「交代しよう。」

 

「ああ。それと、レオナが見張りをする時、バレないように起こしてくれないかな?」

 

これは、驚いた。ミコトも俺と同じ事を考えていたらしい。

 

「驚いたな。俺もレオナが見張りをする時は寝たフリでもしようと思っていた。」

 

すると、ミコトはやっぱりみたいな顔をした。

 

「やっぱりか。私たち二人してこの子の事が心配なんだよなー。」

 

「お前も、母親か姉だな。」

 

「それは、お前もだろ。お前は父親か兄か。」

 

二人して、苦笑する。

 

「じゃあ、私も休むけど、起こしてくれよ。」

 

「お前が起きれると良いのだがな。」

 

「子供を一人起こして寝ていられるか。」

 

「はいはい。わかったからもう寝ろ。」

 

「ちゃんと、起こしてくれよ。おやすみ。」

 

「おやすみ」

 

一人の時間が出来たが、さて、レオナを起こした後にどうやって、ミコトを起こそうか。

あっ、レオナを起こす前にミコトを起こせば良いんだ。うん、これくらいしか良い方法が思いつかない。

しかし、髪の色が変わっているか。前髪が白くて、後ろが黒って、どこの厨二だよ。これって、人に会ったら、恥ずかしいだろ。俺も落ち着いた年頃だから、恥ずいぞ。

どうするか。〈完全偽装〉で隠すか。いや、フード付きの服を作るっって手もあるぞ。

一番良いのは、フード付きの服を作る事かな。なんせ、ミコトと一緒にチームを組むことになっているので、出来るだけミコトにも俺の〈スキル〉の一端をあまり見せたく無い。

実力を隠しておかなければ、多分、この力は怖れられる。他人からも、国からも。

強さの平均をミコトに合わせるならば、俺の力の全力を出したらミコトの数千倍、数万倍は軽く超える。

圧倒的すぎる。人里に降りたら、力の調節をしなければならない。そうしなければ、怖れられるか、下らん国家間の争いに利用されるだろう。自分の力はさしずめ、動く核兵器といった感じだろう。

迂闊に力を振るう事が出来ないだろう。環境破壊もしたく無いし。しかし、本気でミコトは俺とチームを組もうと言ったのか。それは、明日にでも聞けば良いだろう。

あと、魔法も普通の属性にしたほうがいいだろう。〈獄属性〉は目立つだろう。いや、そもそも〈精霊魔法〉では無いから、目立つか。なら、魔法を使うのも禁止しておくか。

一人ならこんな禁止事項を決めなくてもよかったのにどうして面白そうだと思ったのかな。人肌が恋しかったのかな。

やっぱり、人と一緒にいた時間が長かったから一人の時間が耐えられなくなったのかな。後少しで一人暮らしになったのに、一ヶ月で人肌恋しくなったのか。

ハァ、俺もちゃんとしないといけないのにな。俺もいつか一人に慣れないといけないな。俺はウサギじゃ無いからな。

と、そんな事を考えていたが、どれくらいの時間で変わればいいのかな?もうちょい起きとかないとな。

 

 

そして、もうちょい起きとくか。を何回も繰り返し、限界が近ずいてきた。

まず、ミコトを起こすか。ミコトの隣にまで来て、

 

「おい、起きろ。」

 

「んにゃ、もう朝か?」

 

こいつ、寝ぼけてんのか?まぁ、どうでもいいか。

 

「違う。レオナを起こすから、お前を起こしただけだ。」

 

「ん?」

 

こいつ自分で言った事を忘れてんじゃ無いだろうな?

どうするか。軽く殴って起こすか?いや、でも女性だし。どうするか。

 

「あっ、そういう事か。」

 

「やっと、気づいたか。」

 

寝ぼけから回復したか。

 

「ハァ、今からレオナを起こすぞ。」

 

「了解」

 

そして、ミコトは寝たふりをし始めた。

それは、下手だったがある程度は誤魔化せるだろう。

俺はレオナを起こすべくレオナが眠っている方向へと向かっていく。

 

「レオナ、起きろ。」

 

「ん?」

 

こいつもか?寝起きが悪く無い事を願おう。

 

「あ、交代の時間ですか。」

 

「ああ。その通りだ。」

 

「では、休んでいて下さい。後は私が見張りをします。」

 

「ああ。頼んだ。それと次は、ミコトだから自分がそろそろいいと思ったら、起こして交代しろ。」

 

「わかっています。」

 

「それならいい。それでは、休ませてもらう。」

 

「おやすみなさい。」

 

そして、俺は木を背にして寝たふりをするのだった。

 

体感時間的には三十分だろうか?そんな時間が流れた時にレオナが動いた。

尚、俺は〈完全偽装〉を使って、寝たふりをしているので、並大抵の人では寝たふりだと気づかないだろう。

 

「ミコトさん、起きてますよね。」

 

何バレてんだーー!!

確かに下手だったけど!誤魔化せると思っていたけど!レオナの観察眼もすごいけど!

クソ、バレているぞミコトどうするんだ。

 

「Zzzz」

 

寝息を追加する事で誤魔化そうとしている?下手か!下手なんだな!!

あいつは馬鹿か。そんな事をしても起きていると言っているようなものだぞ。

 

「寝ていますか。私も疲れているんですね。」

 

え?誤魔化せた。まじか、誤魔化せれたのか?嘘だろ。

 

「氷の精霊よ我に……」

 

「起きた!起きたからその詠唱をやめてくれ!!」

 

誤魔化せれていなかった。

にしても、さっきのは〈精霊魔法〉の詠唱だろうか?だとしたら、さっきのは氷魔法だろうか。

はぁ、バレやがって。俺が起きている理由が無くなったぞ。

 

「なんで起きているんですか。今は休んでいて下さい。」

 

「悪い悪い。だが、そんな事を言ったら、そいつも起きているぞ。」

 

何故、俺も巻き込むんだ。奴は本当に馬鹿なんだな。

 

「え?」

 

レオナが驚いている表情をした。

どうしようか。起きたほうがいいのかな。

 

「ハァ、なんでバレてんだよ。」

 

結局起きた。ここで起きなければ、俺が言ったことは嘘になるかもしれないと思ったからだ。

 

「なんで二人とも起きているんですか。」

 

「いやぁ、それは……なぁ。」

 

なんで言い淀んで俺に振るんだ。普通に答えられるだろうが。

俺にどういう回答をして欲しいんだよ。

 

「お前が心配でな。起きて、お前を見守っておこうと思ってな。」

 

レオナは少しムッとして、

 

「私はそこまで幼くありません。もう14です。」

 

「まだ、子供だろうが。」

 

いうて俺も今年で18なんだが、まぁ、そんな事はどうでもいいが、結局全員起きてしまったな。

 

「私は今年で17だ。」

 

聞いても無いのにミコトが年齢を言ってきた。

 

「そうか。」

 

「んで、お前の年齢は?」

 

俺の年齢を言わせるためか。女性が年を言って、俺が年を言わないというのも、なんか、俺の礼儀が許さない。

 

「俺は今年で18だ。」

 

二人が、こちらを見て固まる。

 

「嘘は良く無いですよ。」

 

「そうだぞ。嘘を言うのはどうかと思うぞ。」

 

あれ?真実を言ったのに嘘だと思われている?まぁ、見た目が二十代後半くらいに見えるからな。仕方ないか。

泣いていいかな?

それから俺は、年齢を追求され続けた。みんなで笑いながら。この世界でも前の世界でも楽しかった時が来たのだった。




白紙の画面を見ると頭が真っ白になって、書こうと思った事を忘れてノープランでまた書き始める。これが毎回の流れでどんどん書くのが遅くなっていく。まぁ、ある程度の流れはきちんと紙に書いているから大丈夫のはず。ただ、大雑把すぎて、途中どうしようか?なんて事になりますが。
ご意見、ご感想、ご指摘お待ちしております。
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