弱ければ相手から何もかも奪えばいい。   作:旋盤

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前書きらしい前書きでもするか?しかし、前書きって何を言うの?
あと、更新遅れてすみませんでした。
あと、ご意見を下さった方ありがとうございました。
最後までゆっくり見ていってください。



明日の予定

俺は、あの森であった出来事を自分なりの脚色を加えて話した。

 

「へー。かなり強い魔物の巣窟か」

 

目の前にいる、見た目小学生のギルドマスターが真剣な顔で言った。

 

「カーバンクル以外全く聞いた事がない名前だろ」

 

そう言うのは、腰まで届くほどの髪を束ねずにいるミコトという名前の少女だ。

 

「カーバンクル以外は聞いた事がないか。ならば、気になる事があれば言ってくれ。大体の事は話そう」

 

それを待っていたと言わんばかりに

 

「じゃあ、君が見た魔物の情報を全て話してほしい」

 

かなりの速さで返されてしまった。

大体の事は話すと言った手前、面倒だが覚えている範囲で話そう。

 

「まずは、グレートモンキーから」

 

「その名の通り猿だ。だが、個体としても強いのに群れを成して行動する事が殆どだな。基本は殴るか蹴るか噛み付く。それと、石を投げてくる」

 

懐かしいな。最初はこいつから逃げ出していたな。

そんな事は言えないので黙っておこう。

 

「次は、フロストウルフ」

 

「狼の行動と基本は同じだが、氷属性の強力な魔法を使ってくる。それと、爪を使ったスキルを使ってくる」

 

始めて魔法を見たのがこいつだったな。

 

「次は、怨嗟の甲冑」

 

「こいつは、甲冑を着た魔物だ。持っている刀には状態異常を起こす可能性がある」

 

そこで、質問が出た。

 

「可能性。という事は持ってないかも知れないんだね」

 

「その通り。〈状態異常〉に俺はかかる事があまり無いから、確かめようが無かった」

 

「なるほど。了解」

 

俺のスキルの一つをバラしたような感じだが、別にいいだろう。

 

「次は、アルミラージ」

 

「こいつは、少し厄介でな。スキル〈幻影〉を使って、突進の方角を誤魔化して突進を仕掛けてくる。さらに、雷属性魔法を使ってくる」

 

二人が考えている。対策方法を考えているのだろう。

少し時間をおいて、考え終わったのを見計らい、最後の魔物の話をする。

尚、ゼギアノスの話はしていない。理由はなんとなくだ。

 

「最後は、キュウキだ」

 

「こいつが、あの森では一番強かったかな。炎と水属性の魔法を合わせて使ってくる。さらに、爪を使ったスキルもあった。なかなかに手強い相手だった」

 

これにも質問があったようで、

 

「魔法は同時に使ってくるのか別々か。どっちなんだい?」

 

「同時の時もあれば、別々に使ってくる時もある。さらに、二つの魔法を合成させて使ってくる時もある」

 

その言葉に目を険しくして、

 

「それは、特殊な個体がいるという事かい?」

 

「いや、全体が普通に持っている」

 

「そうか……」

 

思案顔で考え込むギルドマスター。脅威としての度合いを考え、対策を考えているのだろう。

まぁ、見てきた中で騎士団の強さと冒険者の強さを足しても、敵わないだろう。

 

「君の意見を聞きたい。奴らの強さの度合いを知っている君に聞きたい」

 

教えておこう。

 

「正直に言うと、絶対に一体たりとも倒せない」

 

「やっぱり」

 

予想していたみたいだな。俺が力を出せば、百体来ようと敵では無い。

まぁ、力を出す気は無い。ここにあいつらがきて、ここを滅ぼしてもそれは、必然と考えてもいいだろう。

まぁ、人が逃げる時間は稼ぐが、それ以上はしない。

 

「攻めてくると思うかい?」

 

それはどうだろう?全くわからんが、攻めてくるとは思えない。

 

「それはわからんが、攻めてくるとは思えない」

 

「君の見解はそうなんだね」

 

そう言うと、また険しそうな顔をする。

 

「仮に攻めてきたとして、対抗しようとせず、逃げるべきだ。俺がいれば、逃げる時間は稼いでやる」

 

「ありがとう。だけど、君がいない時にどうやって逃すかを考えないといけないんだ」

 

それは難しい課題だな。今から強くなったところで、たかが知れている。

一体でも来れば、壊滅は免れないだろう。

 

「私が全力を出して、時間稼ぎはできるかい」

 

「無理だと考えた方がいい。奴らの強さは、お前たちと戦った俺並みの強さだ」

 

「そこまでかい」

 

さらに、難しい顔をする。

一方、ミコトは寝ているように見える。考えるのを諦めたようだ。

 

「自分の目で見てきた方がいいか」

 

それを聞いて驚く。

 

「馬鹿か?勝てない相手に、しかも、相手にしないでもいい相手に挑むのは、愚かだぞ」

 

「だけど、相手の力を知るには、見た方がいいかね」

 

死にに行くのと同義だな。

 

「生きて帰れる算段は」

 

「あるよ」

 

「聞いて見たいものだな。その算段とやらを」

 

普通ならば勝てない。生き残る可能性は確実にゼロ。それを覆す算段がある。

これからのために聞いておきたいな。

 

「友人のような感じで話していたけど、この話はギルドマスターとして話すよ」

 

そういう事か。

 

「近々、魔境〈哀しみの森〉の調査に行きます。そこに冒険者マグナ、あなたに同行を依頼します」

 

そうきたか。だが、今の俺は

 

「今の俺はミコトとチームを組んでいてな、もしかしたら、明日から依頼を一緒にするかも知れないので、行けるかどうかはわからない」

 

それを聞いて、ミコトが起きた。

ていうか、マジで寝ていたのかこいつ。まぁ、他人からすればどうでもいい話か。いや、他人じゃ無いよね。

 

「ん?なんの話をしてたの?」

 

「マグナに魔境に一緒に来てもらおうと思っているので、少しの間、借りていいかい」

 

何か変な感じがするが、別にいいだろう。

 

「ん?魔境か。私も一緒に行くよ」

 

「あなたの力量では力不足です。それに、魔境の調査は、Cランク以上の冒険者しか認められていません」

 

「そうか、ならマグナを貸すことはできない」

 

やっぱり俺、物扱いされてない?気のせいならいいけど。

 

「ならば、特例として、同行を許可します。これでいいですか?」

 

「ならば良し」

 

なぜに上から目線。いや、物理的には上から目線だけど、立場で言えば、ギルドマスターの方が上だぞ。

 

「マグナさん。二人を守りながら、魔境を回ることはできますか?」

 

そんな事は簡単だ。力を出しさえすれば。

 

「一応出来るが、死ぬ覚悟はしておけ」

 

「覚悟はできているので、よろしくお願いします」

 

「私もできているし、マグナの力は信頼できるから大丈夫だって」

 

明日の予定はこれでできたな。

 

「いつ頃出発するんだ?」

 

「そりゃあ全員揃ったらだろ」

 

時間の設定はそこまでなしか。

 

「では、今日は解散にするか?」

 

「それでいいと思うぞ」

 

「問題ないね」

 

「じゃ、解散」

 

そして、俺は立ち上がり周りを見回す。

冒険者ギルドの中はかなりの人数であふれていた。何かに巻き込まれる前に帰ろう。

あっ、宿屋を探さないと帰る場所がない。

説明された、〈輝き亭〉を探そう。場所わからないけど。

冒険者ギルドを俺はすぐに出た。

 

 

〈輝き亭〉は直ぐにしては長いような、苦労したと言えば、苦労していないような、微妙な感じで見つかった。

まぁいい。問題は、泊まる事ができるかどうかだ。

中に入ると、普通な感じの宿であった。宿屋は知らないから、普通がどんな感じかわからないけど。

 

「この宿に泊まる事はできるか?」

 

と、聞いてみた。

 

「はい。可能ですよ。連泊ですか、今日限りですか?」

 

「連泊にしたいけが、数日いなくなるかも知れないが、いいか?」

 

「はい。大丈夫です。泊まっていない日は、料金に加算されませんので安心してください」

 

「そうか。では、連泊にしたい」

 

「ありがとうございます。では一泊、一銀貨です」

 

俺は銀貨を出し、渡された鍵の番号の部屋に入った。

明日はするべき事があるし、寝床もあるし、疲れているので寝よう。

あいつらは、俺が確実に守ると誓いを立てて、眠りについた。

 

 

 

 

マグナという謎の冒険者が去った冒険者ギルドで、

 

「彼は何者だい?普通〈魔法合成〉を使える魔物に単独で勝てるなんて、この国最強の騎士と最強の冒険者並みだよ」

 

「私に言われても困る。だけど、強い事は確かで、意味もなく人を襲う事は無いだろうから、私としては別にいいんだけど」

 

「それは理解できるけど、異常だよ。あの強さは…」

 

と言いながら、あの時に深傷を負った箇所を触る。

二人は、ミコトとギルドマスターだった。

二人は、マグナの強さについて話し合っていた。

 

「まぁ、下手に刺激しない方がいいけど、何が刺激になるか、わからないんだよね」

 

「それは同感だよ。しかし、防衛のためには力を振るってくれれば、百人力だけど、そういう訳じゃ無いみたいだよね」

 

「そんな話していたのか?」

 

「ハァ…」

 

マイペースな感じのマグナとチームを組んだミコトを心配に思いながら、席を立ち、ギルドマスターとしての仕事に戻るのだった。

その中でも、あの冒険者の事を考えながら。




ネタが無い。まぁ、書きながら考えればいいし。変なふうになっても、この作品はこんな感じです。で、通せばなんとかなるだろ。
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