緋弾のアリア・黒銀の武偵   作:残夏

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バスジャック

『ごちそうさま』

「ごちそうさまでした」

「お粗末さまでした」

カグラとソフィーが作った朝食を平らげ、満足感で満たされる。

「カグラもそうだがソフィアも料理の腕を上げたな!」

「えへへーそうでしょ!他にも色々レパートリーがあるから今度マスター達にご馳走するね」

「ちょっと!ソフィーだけじゃなくてちゃんとうちや薊だって美味しい料理作れるんよ!」

「ほぉ〜なら二人が料理当番の時を楽しみにしてるぞ」

「期待しててくれ旦那!」

等と何気ない会話を楽しんでいると、武偵校からの緊急メールが届いた事を告げるアラームがここにいる全員のスマホから鳴り響き急いでメールを確認する

 

「武偵校からの緊急メール?…ッ!?」

(東京武偵校緊急メール。6時40分発武偵校行きの通学バスに爆弾が仕掛けられるバスジャック事件が発生しました。バス内には複数の生徒に運転手が乗車しており、未だに爆弾の設置場所や犯人からの要求も不明。一刻を争う為に武偵校からの緊急依頼(クエスト)ランクA、として取り扱う事に決定。依頼を受ける武偵は至急武偵校校長の縁松まで連絡を。)

「武さん…」

レキ達も緊急メールを確認したらしくその場の空気が重くなり、武のスマホからの着信音がやたらと大きく聞こえた。

「着信…アリアから?、俺だどうした?」

(武さっきの緊急メール見たわね?)

電話に出てみると、エンジン音が混じったアリアの少し大きい声が聞こえた。

「あぁ勿論…今外か?」

(えぇそうよバスジャック事件の依頼を私とキンジで請け負ったの、だから今バスを追っている所よ)

「アリアと…キンジ!?、おいおい!依頼ランクはAだぞ!?Aランク以下は受けられないはずだぞ?元Sランクだが今のキンジはEランクだ」

(それなんだが、Sランクに戻ったんだ)

「キンジ…」

元々Sランクだったキンジが何故Eランクになった理由を知っている身としては少し納得が出来ない。

(気にすんな武)

「あぁ…それで俺に何の様なんだ?」

(ちょっとね、このバスジャックの犯人武は誰だと思う?)

再びアリアとの会話が始まる。

「武偵殺しの模倣犯…それが一番当てはまっていると思う」

(惜しいけどハズレよ、バスジャックの犯人は武偵殺しの模倣犯じゃなくて武貞殺し本人よ!)

「はぁ!?」

アリアの予想外の回答に度肝を抜かれ、ノートPCで武偵殺しについて調べる。

「どう言う事だよ?確武貞殺しの犯人は確かに逮捕され…!!」

逮捕された武偵殺しの犯人の名前を見た瞬間、まるで肺の中の空気が全て吐き出された感覚に襲われた。

「神崎…H…かなえ…」

苗字と間に入ったイニシャル、それを見て同じ苗字とイニシャルのアリアを連想した。

(あたしのママは犯人なんかじゃない!!)

アリアの叫びで彼女が本当のアリアの母だと気づく。

(あんたに連絡したのは真実を知って欲しかったからよ…あたしのママは武偵殺しなんかじゃない、濡れ衣を着せられたの…他の奴らは皆模倣犯って言ってるけど本当は…)

「分かったアリアを信じる!」

(え…信じてくれるの?…)

「当たり前だ、家族の言う事を信じねぇ奴はいねぇよ」

(武…ありがとう)

「気にすんな!俺達に手伝える事はあるか?」

(平気!この依頼をクリアしたらあたしの奴隷を決めるからね!)

それだけいい残すと通話が終わった。

「奴隷ね…タハハ…」

「武様これからどうしますか?」

「とりあえず武偵校に行くぞ済まないがレキ、キンジ達の援護を頼む」

「わかりました」

 

 

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