「こ〜げこ〜げこ〜げよーボートこ〜げよー♪らんらんらんらん川くだりー」
いい朝だ。暑くもなく寒くもない。綺麗な花に青い空、そして銃が付いているセグウェイ。
「いいサイクリング日和だなぁ、今日1日平和に…」
「過ごせてないだろ!!後マザーグース辞めろ!漕いでるのは俺だ!見えんのか?銃付きセグウェイ2台に爆弾だぞ!?チャリジャックだぞ!チャリジャック!!」
俺の会話を遮ったのは、俺が乗っているチャリを漕ぐクラスメイトの遠山キンジだ。そして今俺達は世にも珍しいチャリジャックに遭っている。
「チャリジャックだなんてツイてないなキンジ!」
「いいから!何とかしてくれ!お前がを乗っけてるから重たいんだ!」
「悪いなキンジ、遅刻ギリギリだった俺を救ってくれたのは有難いが…まだ無理なんだ」
「ハァハァ…つっても…そろそろ足が…」
「そこの角を曲がれキンジ!!」
「え?分かったよ!!」
キンジがハンドルをきるのに合わせ、俺も同じ向きに体を倒し曲がりやすくする。
「よしここなら人通りが少ないな」
角を何とか曲がり人通りが少ない事を確認し、高周波ブレードに手をかける。
「怪我人を出さない為に手を出さなかったのか武?」
「まぁなそんでだキンジ、俺が合図したらチャリから飛び降りろ」
「飛び降りろってお前はどうするんだよ!?」
「大丈夫考えてある!武帝憲章1条だキンジ」
「仲間を信じ…仲間を助けよか…分かった…頼むぞ!」
「おう!」
ベルトのワイヤーをチャリに縛り付け、2台に膝立ちの体制をとる。
「んじゃいくぞ?」
「あぁ」
「3、2、1今だ!」
「クッ…」
キンジがチャリから飛び降りたのと同時に2台のを居合斬りで切り裂き、爆弾チャリに付けたワイヤーを引っ張りチャリを持ち上げ、空に半円を描くチャリを道路に叩きつけ爆弾チャリを誘爆させる。
「ドワッ!?」
想像以上の爆薬量だったらしくかなり大きめの爆発が起こり、数m爆風で飛ばされ街路樹に当たり止まった。
「痛っえぇ…本当に人が居なくて本当良かったぜ…」
何処かでぶつけ痛む頭を擦りながら立ち上がる。
「あっ…キンジ大丈夫か!?」
周りを見渡すがキンジの姿は何処にも無かった。
「そう言えば余りよく見えなかったが、さっきパラシュート背負った女の子が急に出てきたような…つかここ武偵校の近くか」
高周波ブレードを鞘にしまうと、複数の銃声が響いた。
「あ”?銃声?しかも武偵校の敷地内から聞こえたぞ!?」
校門までかなり距離があるり時間がなく、ショートカットの為高いフェンスを乗り越える。
「おいおい…何だよあれ…」
銃声を辿って敷地内を走りようやく音の発信源を見つけ、その光景に愕然とした。目の前には先の銃付きセグウェイ2〜30台が体育倉庫の中を目掛け、銃を乱射していた。
「キンジがいるのか?…つかベクターで何とかな訳ないしなぁ…仕方ない…アレやるか…」
再び高周波ブレードを握り居合斬りの構えをとる。
「ここから体育倉庫まで18メールってところか、届くかな?」
目を閉じ、息を大きく吐く。
「鬼神抜刀!!」