体育倉庫の外に出ると倒れている少女とその上に乗り額にクリスベクターの銃口を突きつけ、今にも引き金を引きそうな武がいた。
「おい!武やめろ!!」
俺の静止も聞かず武の銃が銃声をあげ、思わず目を逸らしてしまった。
「まだ居たか」
「え?…」
ゆっくりと目を開くと武のクリスベクターは少女にではなく別の場所に向けられ、その銃口が向く方を見ると銃付きセグウェイが風穴を開けられていてしばらくすると爆弾を起こした。
そして武の目はいつの間にか元に戻っていた。
「アレで最後か?つか武偵が武偵法を破るわけないだろ?ほれお嬢さん、俺の勝ちだ」
クリスベクターをホルスターにしまうと、倒れている少女に手を差し伸べ立ち上がらせる。
「ありがとう、完全な敗北ね…私はアリア、神崎・H・アリアよ、今日からここに転校してきたの」
「俺は宮本武、んであっちが遠山キンジだ」
武に自己紹介され、その場の空気で軽く頭を下げる。
「武にキンジね、それにしてもその刀の斬れ味は異常ね…オマケに武は剣術以外にも体術も出来るのね?」
小刀を背中の鞘にしまうと、俺の高周波ブレードを指さす。
「俺は剣術の才能ないから色々やらないと強くなれないからな、それにこの刀の斬れ味がいいのは当たり前だよこれ高周波ブレードだから」
「そんな事ないわ、いくら刀の出来がよく斬れ味が良くても使う者によってはナマクラになるのよ?私の目には貴方が使う貴方の刀はナマクラ何かには見えなかったわ」
何故だかアリアに褒められている武は全く嬉しそうではなく、むしろ何か支えている様な顔をしている。
「武は一体何処の流…」
俺が一番聞かれたくない質問の途中で、武偵校のチャイムが鳴った。
「おっと…キンジ俺達は始業式をサボった事になる、アリアは転校生だから大丈夫だろうが俺達はやばい」
「なに!?もうそんな時間かよ!!」
「早く教室に行かないと今以上に面倒な事になる」
「やばい!!早く行くぞ武!!」
「あぁ、そうだアリア職員室は昇降口入って右側にあるから」
そう言い残し、急いで教室に向かった。
それから十数分後にクラス表を見て自分達の教室を確認すると、俺とキンジは同じクラスだった。
「よぉ、お2人さん!」
「2人とも始業式にいなかったけどどうしたんだい?」
「よう…色々合ってな、武」
「うん色々あって…つか、また一緒のクラス何だな不知火、武藤」
既に席に座っている不知火達に軽く挨拶を返し、自分の席に向かう。
「えっと俺の席は…窓側の1番後っと、お!レキ」
自分の隣の席には既に座っていて、それはレキだった。
「おはようございます、武さん」
「おはよう今度は同じクラスなんだな!よろしく頼むよ」
レキは小さく頷き少し微笑んだ。
周りからは無口で無表情故にロボットレキ何てあだ名をつけられているが、正直俺はそこまで無表情とは思わない。しかし、レキにはファンクラブが存在するから驚きだ。
「大丈夫でしたか?」
「ん?」
俺が席に着くと口数の少ないレキから気遣いの言葉を貰った。
「大丈夫って?」
「体育倉庫での戦闘です」
「あぁ大丈夫だよ、まぁキンジは軽い擦り傷と打撲程度だ、てか!知ってるなら助けてくれよ!」
「武さんなら余裕で切り抜けると思っていたので」
「まぁな!」
はたから見たらレキと冗談をいい合える仲と言うのは、どう思われているのだろうか?。
無口無表情のレキと話したり、笑顔を見れると言うのは想像以上にレキと仲良くなっていると言う事なのだろうか。
「はーい皆さん席に着いて下さい〜HRを初めます」
レキとの会話を楽しんでいると教室に先生が入ってきて、生徒達な自分の席に戻っていった。
「さぁて皆座りましたね?まず最初に去年の三学期から転校してきた新しいお友達を紹介しまーす!さぁ入ってきて!」
「ん?転校生…」
「どうかしましたか武さん?」
「いや…何でもないよレキ」
そうレキに返しキンジの方を見ると、冷や汗をかいたキンジもこちらを見ていた。どうやらキンジも転校生に心当たりがあるようだ。
(まさかな…そんな訳ないよな?…まさかアリ…)
「神崎Hアリアです」
((やっぱりかぁぁ(º∀º*)))
「先生、私武の隣がいい」
(/(^o^)\ナンテコッタイ)
アリアに指名され、レキを含めたクラスの皆の目線が俺に刺さる。
「あらぁ〜最近の女の子は大胆ねぇ」
「わ…分かりました席を譲ります」
不満そうな顔をして立ち上がろうとするレキを抑え座らせる。
「レキ!!本当に譲ろうとするな!後アリア!ちゃん決められた席に座らないとダメだろ?」
「わ…分かったわわよ…でも武の前の席が空いてるからそこが私の席よきっと?」
「えぇ、そこがアリアちゃんの席よ」
「な!?ちっか!?」
「よろしくね!武♪」