BETA万能説   作:(やる気をだした)かわいそうなニー友達

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カメラ持ってパシャりまくるネクストAC

 

 

 ヘイデル星人による100億の軍団。

 確かにアレは強かった。

 

 宇宙空間を右往無造作に飛び回り、BETAを的確に引き裂いていく戦闘兵士。

 

 巨大な戦艦砲による濃密度ビームキャノン。しかも高精度。

 

 集団戦法で此方を的確に囲んでリンチする戦術。

 

 

 どれをとっても、高いレベルで纏まっていた、戦闘集団だった。正直、普通に戦ってたら勝ち目がなかったと思う。(全BETAを集めた場合を除く)

 

 まあそれでも現場戦力で対処できたのは、最初の奇襲攻撃が上手くいったからだな。

 何やら俺のチート能力で創ったブースターはカタログスペックのそれを大幅に上回り、分速6500kmにまで達したらしい。宇宙空間なのに。

 その圧倒的スピードで敵の懐に飛び込む……際にもバスターライフルをトリガーして、行きに素通りしていたヘイデル軍団にもダメージを与えたんだ。

 

 勿論、中心部に来たらもう一度バスターライフルをトリガー。水平に回転しながらダブルトリガーをするように指示したから、ガンダムWのあのシーンを再現できたよ。

 因みにその行動をするように複数人に指示したので、結構面白い物が撮れた。だから何気に結構満足してる。

 

 

 え? 俺は何やってたかって?

 

 戦闘? バカ言っちゃいけねえよ、元民間人である俺にそんな事出来ると思うのか。

 それじゃあ逆に、民間人が戦場で出来ることと言ったら、なんだと思う?

 

 

 ——現場の情報を伝える事さ!!

 

 

 と言うわけで、ネクスト乗りながらパッシャパッシャ写真を撮りまくってました。これこそ本当の、戦術カメラマン。

 まあ流れ弾に当たりそうになったのをQBで避けたり、戦闘集団がこっちに来た時はOBで逃げたりと、大変だったけど。

 でもまあ、楽しかったです。

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 ヘイデル星人との戦闘から10日後。

 何故か俺は崇められていた。

 

 

「ありがとうございます、ケイソ様! ヘイデル星人から我々のような弱小種族を救って頂いて……っ!」

 

「「「ありがとうございます……!!」」」

 

 

 以前この近くでBETA創りに精を出していた頃に、やって来た猫耳の宇宙人。

 それがなんか知らんが俺のとこに来ていきなりひれ伏したのよ。

 で、今に至る。どう言う事なんだってばよ。

 

 

「差し当たっては今日(こんにち)、お捧げ物を持って参りました。どうぞ、お納めください」

 

 

 ズズズ、と謎の大箱を前に差し出す猫耳宇宙人。心なしか、その箱はちょこちょこ動いているように見える。

 俺が箱を見ているのを宇宙人は見て、何故か喜ぶ。

 

 

「興味がおありのようで、良かったでございます。これはあくまで私たちの気持ちですので、是非ともお受け取りください」

 

 

 うーん、なんだか気持ち悪いなぁ。その態度。

 まあ、貰っとくものは貰っておこう。とりあえず受話器を創ってアームストロングに電話する。

 

 

《……おや、ケイソ様ではありませんか。我輩になんの御用ですかな?》

 

 

 渋い男性の声が耳元に広がる。とりあえずこの箱を持って行ってもらうため、ここに来てもらおう。うん。

 

 

《今ですかな? それは急ぎの用事で?》

 

「いや、急いではない。ゆっくり来てくれてOKだ」

 

《了解致しました。すぐに向かいます》

 

 

 そこで電話は切れてしまった。ゆっくりでいいと言ったのに、すぐに向かうとはこれ如何に。

 

 

「ではケイソ様、私どもはここら辺でお暇させて貰います。今後とも、どうぞよろしくお願いします」

 

 

 その一言を最後に、猫耳宇宙人は出て行ってしまった。

 しかし……俺たちに危害を加えるかもしれない相手を先に潰しておいただけなのにな。それが何故他に奴にまで感謝されるのか。

 よく分からんぞ。

 

 

 ——ガタッ……ガタッ……

 

 

 猫耳宇宙人から貰った箱が先ほどより勢いよく暴れている。おかしい、奴らは一体何を置いていったんだ?

 試しにに近づいて、蹴ってみる。

 すると箱は勢いよく倒れて、動きを止めてしまった。とりあえず気絶的なのは出来たな。

 

 箱を立てかけ、早速開封していく。生意気にへんな術式が貼ってあったが、チート能力で付与した俺の右手の能力【幻想殺し(イマジンブレイカー)】の前には無力だ。

 パキィン! というガラスが割れる音がした後、箱が開封される。

 

 

「さて、中身は何かね……?」

 

 

 箱の中を取り出すのを遮るものを解体し、颯爽と蓋を取り外す。そして俺は中に入っていたものを見て、固まってしまった。

 

 

「捧げ物って……こう言う事かよ」

 

 

 箱の中身が……女の子だったからだ。

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 さてどうしたものかね、と言って首に手を置く。

 この猫耳美少女は、何故だか知らんがガムテもどきで口と手足を縛られている。今は気絶しているようだが、拉致られているようなもんだから、恐らくパニック起こすと思うんだが。

 それにしても……『生き物』が捧げ物とはまた、物騒だ。

 

 なんとなく、前世の宗教を思い出した。

 危ない宗教だったりすると確か、こんな感じで生きた人間とかを捧げ物だとか言って色々とやっていた。殺したり、生き埋めにしたり、とか。

 しかもあいつら猫耳宇宙人は俺の事を神の如く扱っていた。外敵から身を守ってくれる、主だと。

 

 で、この状況と照らし合わせるに……恐らく、コイツはそう言った類の捧げ物だ。となると、あいつらは今後もこう言った事態の後には『捧げ物』をしてくるに違いない。

 

 

「……捧げ物って言うが、俺からすれば面倒見る奴が増えるだけなんだよ」

 

 

 実際、俺が重頭脳級量産しているのは、数多くいるBETAを勝手に支配して貰う為だ。俺みたいな奴に捌き切れる訳がない。

 それなのに俺が面倒みる奴を増やすって、あいつら嫌がらせかよ。

 

 しかし幸運にも、先日俺は【兵器格納星】に居住エリアを作っている。他のパイロット達もいるが、一緒に暮らして貰えば俺がずっと目を付ける必要もないだろう。

 

 しかし、そうなると今後は難民的な奴らを迎える惑星を作らなければいけないかもな。やる事が多すぎて、結構めんどくさい。

 

 

「……とりあえず、状況説明とかはアームストロングにやらせておこう」

 

 

 アームストロングに置き手紙を置いて、俺はその場を後にした。

 

 

 

 次にやるべきは……っていうかやる事大体終わっちゃったんだよな。

 一応生活・軍備に必要な事は出来るだけやっちゃってるし。それぞれに特化した人口惑星も創ってるし。

 

 

「……暇だな」

 

 

 重頭脳級生産施設も創ったし、無限に沸く動力源も創った。

 他の惑星の開拓は重頭脳級を中心としたBETAがやっちゃってるし、敵なんてうちの軍団が強すぎて相手にすらならない。

 難民の奴とか作らなきゃいけないかもだが、今は別にいい。【兵器格納星】ので間に合っている。後々付け足していけばいいだろう。というかそうしないと扱いが雑になる。時間かけてゆっくりやったほうが良い。

 

 しかしそうなると……とてつもなく、暇だ。

 

 

「ゲームでもするか」

 

 

 自室に戻り、テレビ電源を入れて、PS3を起動する。

 もはや俺は、ゲームをするしか暇を費やせないのだ。今やるべき事は大体終わってしまった。仕事がないと言うのは、なんと虚しいのだろうか。

 

 

「……はぁ」

 

 

 今日この日から、俺の引きこもり生活が始まるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
 
 矛盾点が多すぎる気がするが、気にしない。ノリと勢いしかないから、見なかった事にしよう。うん。
 
 
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