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え? なに? は? ・・・・・・?
暗い闇の中にぼんやりと景色が浮かび上がっってきた。
*「よくぞ来た! わしが 王のなかの王 竜王である。」
「うっそぉ・・・。」
竜王「わしは 待っておった。 そなたのような若者が あらわれることを。」
竜王「もし わしの味方になれば 世界の半分を おまえにやろう。」
「いやー半分もいらないかな? 広すぎるよ。」
竜王「どうした?」
竜王「世界の半分を ほしくはないのか?」
「あれ? 聞こえてない?」
竜王「わるい話では あるまい。」
そしてまた視界は暗くなり、いつの間にか意識は刈り取られた。
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*『アレン・・・・・・。ようやく見つけましたよ あなたのことを。』
*『ひとつの いまわしい選択が 生んだ 闇に おおわれた世界。』
*『今 この世界は 空の光を失い 力なき人々は ただ 滅びの時を待っています。』
*『すべてが失われた世界を あたらしく作るには あなたの力が 必要なのです。』
*『さあ 時は 来ました。 アレン 目を お開けなさい・・・・・・。』
「スピー・・・スピー・・・スピー・・・」
*『・・・。 さあ 時は 来ました。 アレン 目を お開けなさい・・・・・・。』
「う・・・んんー・・・あと五分・・・。」
*『・・・ン゙、ン゙ン゙。 さあ 時は 来ました。 アレン 目を お開けなさい・・・・・・。』
「スピー・・・スピー・・・スピー・・・」
*『アレン! 起きなさい! アレン!』
「んあ・・・!?」
*『目がさめたのですね アレン。』
「・・・ここ何処? 十字架? 墓? おれ仏教徒なんだけど。」
*『あなたは おぼえていますか? 自分が何もので 自分が どんな存在であったのか。』
「そうだなぁ・・・成績優秀、スポーツ万能、誰からも尊敬される人気者だったかな?」
*『・・・・・・ ・・・・・・。』
「・・・。はい。安楽城 曙怜 17歳 高校2年生です。」
*『・・・・・・そうですか やはり ねむりにつく前のことは 何もおぼえてないのですね。』
「いや答えたじゃん。」
*『何もおぼえてないのですね。』
「はい。」
*『それも仕方のないこと・・・・・・。 いいえ むしろ今は その方がいいのかもしれません。』
*『長いねむりで 身体が なまっていることでしょう。 さあ まず 自分の身体を 動かしてみるのです。』
「・・・・・・。」
*『どう しましたか?』
待てよ。ここ見覚えあるぞ? たしかあっちの方にきりかぶ作業台があったな。 しかし・・・。
*『よかった。 身体は しっかりと 動くようですね。』
*『これなら あなたは 自分の役割を 果たすことができるでしょう。』
*『アレンよ・・・ ながき ねむりからさめた あなたには 果たすべき 重大な 役割があるのです。』
*『あなたが 果たすべき役割。 それは・・・・・・。』
「腹が減った・・・。」
*『・・・・・・え? なんですって? 腹が減った?』
*『たしかに・・・ 空腹なようですね。 長いねむりの途中 何も食べなかったからかもしれません。』
*『では この 眠る前 あなたが所持していたものを ひろってみてください。』
なにもないところから光がやってきて、その光がおちたところにはコンビニで買ったものがあった。
「なんでそんな遠くに置くの? なんで歩かせようとするの?」
そうアレンは文句を言いながらも[ビーフジャーキー]などを食してゆく。
*『アレン あなたは 素材から 武器や どうぐを 自分の手で 作りだす力を もっています。』
*『これを どうぞ。』
また、なにもないところから光がやってきて、今度は白い花びらが三つ置かれた。
*『そこにある きりかぶが 作業台にできそうです。 手に入れた 素材で きずぐすりを 作ってみましょう。』
・・・どう作ればいいのだろうか?
*『きずぐすりを 作ると 念じてみるのです。』
できた。
*『すばらしい。 はじめて 素材から 物を作り出しましたね。』
*『それこそが この世界で あなただけが持つ 特別な力・・・・・・。』
*『アレンよ あなたは 手に入れた素材から 物を作り出す力 があるのです。』
*『その きずぐすりは あなたが みずからの手で 作り出したもの。』
*『この世界に 生きる人々は とあるきっかけで 物を作り出す力を うしなってしまいました。』
*『アレン あなたに あたえられた責務 それは・・・・・・。』
「責務とかいいからさ。 外に出られない?」
*『・・・・・・え? なんですって? 責務はともかく はやく 広い世界に 出たい?』
*『おお・・・ それも そうですね。』
*『では この あなぐらはら 出るために 足場を 作りましょう。』
「あぁ分かった。 じゃあふとい枝をくれ。」
*『さあ まずはこの ふとい枝を・・・・・・。 どうして ふとい枝が もらえると わかったのですか?』
「まぁなんでもいいじゃん?」
*『ああ そうですか。』
アレンはふとい枝からひのきの棒を作り、それで土を採り壊れた階段を登っていく。
*『私は・・・ 必要と されているのでしょうか?』
声をガン無視しているアレンは鉄の格子戸を開け外に出た。