現代人とドラゴンクエスト   作:SATO 1940

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第二話

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 え? なに? は? ・・・・・・?

 

 暗い闇の中にぼんやりと景色が浮かび上がっってきた。

 

*「よくぞ来た! わしが 王のなかの王 竜王である。」

 

「うっそぉ・・・。」

 

竜王「わしは 待っておった。 そなたのような若者が あらわれることを。」

 

竜王「もし わしの味方になれば 世界の半分を おまえにやろう。」

 

「いやー半分もいらないかな? 広すぎるよ。」

 

竜王「どうした?」

 

竜王「世界の半分を ほしくはないのか?」

 

「あれ? 聞こえてない?」

 

竜王「わるい話では あるまい。」

 

 そしてまた視界は暗くなり、いつの間にか意識は刈り取られた。

 

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*『アレン・・・・・・。ようやく見つけましたよ あなたのことを。』

 

*『ひとつの いまわしい選択が 生んだ 闇に おおわれた世界。』

 

*『今 この世界は 空の光を失い 力なき人々は ただ 滅びの時を待っています。』

 

*『すべてが失われた世界を あたらしく作るには あなたの力が 必要なのです。』

 

*『さあ 時は 来ました。 アレン 目を お開けなさい・・・・・・。』

 

「スピー・・・スピー・・・スピー・・・」

 

*『・・・。 さあ 時は 来ました。 アレン 目を お開けなさい・・・・・・。』

 

「う・・・んんー・・・あと五分・・・。」

 

*『・・・ン゙、ン゙ン゙。 さあ 時は 来ました。 アレン 目を お開けなさい・・・・・・。』

 

「スピー・・・スピー・・・スピー・・・」

 

*『アレン! 起きなさい! アレン!』

 

「んあ・・・!?」

 

*『目がさめたのですね アレン。』

 

「・・・ここ何処? 十字架? 墓? おれ仏教徒なんだけど。」

 

*『あなたは おぼえていますか? 自分が何もので 自分が どんな存在であったのか。』

 

「そうだなぁ・・・成績優秀、スポーツ万能、誰からも尊敬される人気者だったかな?」

 

*『・・・・・・ ・・・・・・。』

 

「・・・。はい。安楽城 曙怜 17歳 高校2年生です。」

 

*『・・・・・・そうですか やはり ねむりにつく前のことは 何もおぼえてないのですね。』

 

「いや答えたじゃん。」

 

*『何もおぼえてないのですね。』

 

「はい。」

 

*『それも仕方のないこと・・・・・・。 いいえ むしろ今は その方がいいのかもしれません。』

 

*『長いねむりで 身体が なまっていることでしょう。 さあ まず 自分の身体を 動かしてみるのです。』

 

「・・・・・・。」

 

*『どう しましたか?』

 

 待てよ。ここ見覚えあるぞ? たしかあっちの方にきりかぶ作業台があったな。 しかし・・・。

 

*『よかった。 身体は しっかりと 動くようですね。』

 

*『これなら あなたは 自分の役割を 果たすことができるでしょう。』

 

*『アレンよ・・・ ながき ねむりからさめた あなたには 果たすべき 重大な 役割があるのです。』

 

*『あなたが 果たすべき役割。 それは・・・・・・。』

 

「腹が減った・・・。」

 

*『・・・・・・え? なんですって? 腹が減った?』

 

*『たしかに・・・ 空腹なようですね。 長いねむりの途中 何も食べなかったからかもしれません。』

 

*『では この 眠る前 あなたが所持していたものを ひろってみてください。』

 

 なにもないところから光がやってきて、その光がおちたところにはコンビニで買ったものがあった。

 

「なんでそんな遠くに置くの? なんで歩かせようとするの?」

 

 そうアレンは文句を言いながらも[ビーフジャーキー]などを食してゆく。

 

*『アレン あなたは 素材から 武器や どうぐを 自分の手で 作りだす力を もっています。』

 

*『これを どうぞ。』

 

 また、なにもないところから光がやってきて、今度は白い花びらが三つ置かれた。

 

*『そこにある きりかぶが 作業台にできそうです。 手に入れた 素材で きずぐすりを 作ってみましょう。』

 

 ・・・どう作ればいいのだろうか?

 

*『きずぐすりを 作ると 念じてみるのです。』

 

 できた。

 

*『すばらしい。 はじめて 素材から 物を作り出しましたね。』

 

*『それこそが この世界で あなただけが持つ 特別な力・・・・・・。』

 

*『アレンよ あなたは 手に入れた素材から 物を作り出す力 があるのです。』

 

*『その きずぐすりは あなたが みずからの手で 作り出したもの。』

 

*『この世界に 生きる人々は とあるきっかけで 物を作り出す力を うしなってしまいました。』

 

*『アレン あなたに あたえられた責務 それは・・・・・・。』

 

「責務とかいいからさ。 外に出られない?」

 

*『・・・・・・え? なんですって? 責務はともかく はやく 広い世界に 出たい?』

 

*『おお・・・ それも そうですね。』

 

*『では この あなぐらはら 出るために 足場を 作りましょう。』

 

「あぁ分かった。 じゃあふとい枝をくれ。」

 

*『さあ まずはこの ふとい枝を・・・・・・。 どうして ふとい枝が もらえると わかったのですか?』

 

「まぁなんでもいいじゃん?」

 

*『ああ そうですか。』

 

 アレンはふとい枝からひのきの棒を作り、それで土を採り壊れた階段を登っていく。

 

*『私は・・・ 必要と されているのでしょうか?』

 

 声をガン無視しているアレンは鉄の格子戸を開け外に出た。

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