オタク剣士が武偵校で剣技を舞う!   作:ケルさん

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第31話 決着!超偵vs武偵!

 

剣護「おおおおおお!」

ジャンヌ「はああああああ!」

白雪「やあああああ!」

ジャンヌ「ふっ!」

剣護「ぬごらぁ!」

ジャンヌ「がっ!」

 

薄暗いコンピューターに囲まれた部屋で激しい攻防が繰り広げられる。剣護が攻めて、ジャンヌが避け、その隙を白雪が攻める。

 

白雪「はぁ、はぁ、はぁ……」

剣護「大丈夫か?白雪」

白雪「ごめん剣ちゃん……しばらく任せていい?」

剣護「了解。しばらく休んでな」

白雪「うん……」

ジャンヌ「来ないならこちらから行くぞ!」

 

ジャンヌはヤタガンを飛ばすとともに細かな氷の粒を振り撒く。咄嗟に剣護は上に巻き上げるように斬り上げる。

 

剣護「月島流、富嶽山嵐(ふがくやまあらし)!」

 

斬撃の竜巻が起こりヤタガンや氷の粒を吹き飛ばし、周りに強力な突風が吹き荒れる。アリア達は顔を腕で覆い、ジャンヌも同じようにしていた。

 

剣護「おお!!」

ジャンヌ「ぐっ!」

 

その隙を逃さず剣護は飛び上がり上から斬り下ろす。

ジャンヌは大剣で防ぎつつ後ろに下がるが、剣護は間合いを開けさせまいと相手に肉薄する。

 

ジャンヌ「くっ!」

 

ジャンヌは能力で氷の壁を発生させ阻もうとするが、発生させた側からまるで豆腐のように周囲の器物と一緒に簡単に斬り倒されてしまう。

 

ジャンヌ「この!」

 

今度は氷のつぶてを飛ばすが、剣護はもう1本の刀を抜き二刀流で弾き、斬り落としていく。

 

剣護「月島流!富嶽双円舞!」

ジャンヌ「くっ……!」

 

円を描くように二刀を連続で振るい、ジャンヌは大剣で防いでいくが鎧を少しずつ切り付けられていく。

 

剣護「まだまだぁ!月島流、富嶽怒髪天!!」

 

二刀での突きをジャンヌは大剣で受け止めるが勢いは殺せずそのまま後ろの壁まで吹っ飛ばされる。

 

ジャンヌ「ガハッ……」

剣護「ふうっ……いてて」

 

 

 

キンジ「すげ……」

アリア「あいつこんなものを隠してたのね…」

白雪「でもあまり持たないかも……」

アリア「そうね。動きが激しくて身体の傷が開いちゃってる」

 

アリアの言う通り剣護はジャンヌに斬られた部分を押さえ脂汗を少し滲ませていた。

 

ジャンヌ「い、いくら強化されようとも怪我は誤魔化せないようだな…」

剣護「ヘッ!だったら限界来るまでに決着つければ良いだけだ」

ジャンヌ「良いだろう。ならば見せてやる……」

 

そう言うと大剣に青い冷気の光が集まっていく。

 

剣護「キンジ!アリア!白雪!俺の後ろに来い!」

アリア「ちょっと何する気よ!」

剣護「ぶった斬る」

キンジ「は?」

剣護「いいから早く!」

 

キンジ達が後ろに来ると、剣護は十六夜を担ぐように構えて、呼吸を整え真っ直ぐとジャンヌを見据える。

 

ジャンヌ「銀氷となって散れ!オルレアンの氷花!!」

 

剣護「月島流奥義……」

 

大剣を振るい青い冷気の光の奔流が放たれ剣護の方に迫る。

しかし剣護は焦る様子を一切見せず、構えた刀を振り下ろした。

 

剣護「富嶽泰山斬り!!!」

 

振り下ろされた刀は真正面から冷気の奔流を一刀両断し、斬り裂かれた奔流はV字に剣護達の後ろに広がり周囲を凍らせていく。

 

ジャンヌ「…う、嘘………」

 

ジャンヌはまさか自分の渾身の技をぶった斬られるとは思わなかったのか目を見開き驚いている。

そして、次の瞬間アリアが叫んだ。

 

アリア「今よキンジ!ジャンヌはもう超能力(チカラ)を使えない!」

 

キンジはダイヤモンドダストを搔き分けるように駆けた。三点バーストのベレッタで正中線を銃撃するが、咄嗟に大剣で防がれてしまう。

 

ジャンヌ「っ……ただの武偵の分際で!」

 

ジャンヌはキンジの方へ突っ込み脳天めがけて振り下ろす。デュランダルの軌道は完全にキンジの脳天を捉えている。

しかし、ヒステリアモードのキンジはここで離れ技をやってのける。

両手が必要だが右手には拳銃を持っている、だから右手ではなく左手で……

 

 

 

デュランダルを受け止めた。

 

 

 

真剣白刃取りの片手かつ二本指版。キンジは土壇場でその技をやってのけたのだ。

人差し指と中指に挟まれて止められているデュランダルを見てジャンヌは驚いているが闘争本能は失っていなかった。

 

ジャンヌ「なんて、ヤツ…………」

キンジ「これにて一件落着だよ、ジャンヌ。もう、いい子にしておいた方がいい」

ジャンヌ「武偵法9条。よもや忘れたわけではないな。武偵は、人を殺せない」

キンジ「ははっ。どこまでも賢いお嬢さんだ」

ジャンヌ「お、お嬢…………?」

 

呼ばれ方が恥ずかしかったのか、ジャンヌは少し赤くなる。

 

ジャンヌ「だ……だが、私は武偵ではない、ぞ!」

 

ジャンヌがそう言って剣に力を込めた時、カッ!カカカッ!と下駄を鳴らす音に続いて

 

白雪「キンちゃんに!手を出すなぁぁぁぁぁッ!!」

剣護「オオオオオオオオオオオオオ!!」

 

白雪と剣護が居合の構えのままジャンヌ目掛けて左右から駆け出す。

 

白雪「星伽候天流!」

剣護「月島流!」

 

 

白雪「緋緋星伽神(ヒヒノホトギカミ)!!!」

剣護「白銀流星(しろがねながれぼし)!!!」

 

 

緋色の閃光を纏った刃と流星の如く振り抜かれた刃が大剣、デュランダルを両断した。

 

ジャンヌ「ば、ばかな……」

剣護「さ、て、と」

 

両断された大剣を見て呆然としているジャンヌに十六夜の剣先を向ける剣護。

 

剣護「まだやるかい?」

ジャンヌ「……いや、私の負けだ…」

アリア「魔剣(デュランダル)、逮捕よ!」

 

そう言うとジャンヌは両手首を差し出し、アリアによって手錠がかけられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

剣護「はぁ……はぁ……」

 

諸々が済んで剣護はその場に座り込む。常世の神子の変化は解けて、制服の胸部分は赤く染まっていた。

そんな剣護の元に3人はすぐさま駆け寄った。

 

白雪「け、剣ちゃん!大丈夫!?」

剣護「も、もう動けねぇ……」

アリア「相当消耗が激しいのね、あの力は」

キンジ「傷も開いてるから救護科に行かないとな」

剣護「まあ……なんにせよ……」

アリア「一件落着ね」

 

こうして『銀氷の魔女』ジャンヌ・ダルクとの激闘はキンジ達の勝利で幕を閉じたのだった。

 

 

 

 

 

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