第13課イスカリオテ万歳
「なんなのよ!あんた!」
アリアが怒鳴りガバメントをリロード。その銃口は一人の男に向けられた
「汝、主の教えに逆らいし矮小な者なり。その行為を直ちに悔い改めよ」
20代の若い男だ。少しくすんだ金髪を短めにしたさっぱりとしたイケメン、だがその目の奥はギラギラと狂気に光ってた
「あんたがテロリストの親玉?住居不法侵入に公務執行妨害、銃刀法違反並びに傷害罪に殺人未遂で逮捕よっ!」
「主よ、おろかな者に恵みがあらんことを、エェイメン」
そのイケメンがそう呟いて右手で十字を切り両袖から二本の
ダァン!ダァンダァン!
ガバメントを発砲しリーダーを牽制する
バスッバスッ!
「嘘っ!?」
ガバメントから放たれた45ACPは男の肩に命中。しかし次の瞬間にはその場所が光り銃弾が傷口から排出されそれだけでなく傷口もすぐに塞がったのだ
「その程度かぁ・・・?」
「くっ!」
アリアは込み上げてくる恐怖を抑え込みガバメントの銃弾を次々と肩、足、腿、手の甲と銃弾を当てるがその男は足を止めなかった
「りぇやあああああああああああ!!」
男がおぞましい雄叫びをあげ細剣を片手に突っ込んできた
「上等よ!風穴開けてやるわ!」
そう自分を鼓舞しつつガバメントを仕舞い背中から小太刀を引き抜きそのまま近接戦闘に突入する
「エェイメェン!」
男の掌で細剣が回転する。すると不思議なことに剣の数が増えたのだ
増えた剣を指と指の間にはさみこちらに剣を六本、投擲した
「チッ!」
アリアは今までに養った勘で四本を回避、二本を小太刀で弾いた
「でぇやあああああああああ!!」
投擲したばかりなのにその両手にはすでに新しい細剣が握られてた
「嘘でしょ!?」
新たに追加された細剣の剣閃を掻い潜りアリアが小太刀で男の顔面を殴る
「これは、チッ!」
なんとその男は小太刀の殴打を歯で受け止めたのだ
小太刀を手放し距離を取る
「無駄な抵抗だぁ。あきらめろ・・・」
袖から新たな細剣が滑り出てその数が増す
「あきらめないわ。武偵憲章第十条!武偵は決してあきらめるな!」
アリアは小太刀を左手にガバメントを右手に持ち直す
その時パトカーのサイレンが聞こえた
「・・・警察、か・・・やっかいだ。ここはおとなしく去るとしよう・・・」
「逃がすと思うの!?」
「神崎 H アリア。近い内に、また会おう」
男が取り出したのは一冊の聖書。その聖書を開くとページがひとりでにすごい速さでめくれページが宙を舞った
そのページは一冊の本とは思えない量でアリアの視界をあっという間に埋め尽くす
「・・・逃がした」
視界が戻ったころにはすでに男の姿はなく聖書の切れ端が辺りを舞っていた
ダァンダァンダァン!
「極威一刀流!【イージス】!」
M29から放たれる44マグナムを防ぎながら一進一退の攻防を繰り広げる雨埼とコーネリア
「咎人には死を!異端者には死を!それらを庇い、庇護するものにはより速やかな死を!」
コーネリアが恐ろしい事を叫びながら銃弾を放ってくる
「クソッこのままじゃ・・・」
麻酔弾の先生射撃を喰らったキンジを庇うため雨埼は防戦一方なのだ
「主は公平にあなたを裁いてくれます!だから後顧の憂いなく主の元へ!」
「一人で行け!」
【イージス】は片手で剣を回し疲れたらもう片手で回すというある意味器用な技であるため雨埼は片手でベレッタを抜きコーネリアに銃撃した
「ぐぅあ!」
腹と足に銃弾が直撃。コーネリアがその場にうずくまる
「おい、大丈夫か?」
「ぐ、うぅ・・・アデル神父の、ように・・・は、行きませんか・・・」
M29を仕舞いかろうじで彼女は懐から一冊の聖書を取り出す
「動くな!そいつを捨てろ!」
「・・・また、近い内に」
その瞬間。聖書のページがめくれ勝手にそれらのページが宙を舞った
「なんだこれッ!ぎゃあ!」
ページが顔に張り付きそれらが収まった際にはコーネリアの姿は影も形も無かった