666人の転生者達   作:アロンダイト

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No.18

東京某所

 

「ぐぅ!がっ!」

一人の男が首を吊っていた

とても太い荒縄が天井から垂れ下がり男の首を絞めていた

 

「この世界は間違ってる。武装探偵?大人が安全でいたいから子供に銃を握らせるなんて間違ってる」

 

暗い部屋の中には数人の人た人だった物があった

 

壁際で『魔弾の射手』を口ずさんでる女

 

ソファに腰掛けながら風船ガムを噛んでる男

 

肉塊と化してる死体を踏み潰して遊んでる女

 

壁際に佇む二人の少女

 

そして、一冊の本を片手に首を吊ってる男の側を歩いてる男

 

「断罪されない悪はもはや手におえない。悪は裁かれるべきだ。そう、死をもって」

男が本を閉じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴラド編から数日後

 

「護衛任務?」

雨埼が不思議そうな声を出した

 

「そや、ここんとこ武偵庁のお偉方が首吊ったりミンチ肉になったり忙しいやろ?そこで、警視庁から応援要請や。今度の武偵庁と警視庁の合同会議でSPが足りんそうやから腕利きをよこせってな」

蘭豹がそういい会議室に集まった全員を眺める

 

アリア、キンジ、レキ、理子を始めとした原作勢に、雨埼、雲谷、雪原、晴山等々、S、Aランクが多数いるまさに精鋭ぞろいだだ

 

「この中にはこの間の落雷事件(・・・・)の後片付けに参加したやつもおるやろう。けど、今回の任務は絶対に成功させてもらいたいんや、ええな?」

 

「質問いいっすか?」

 

「なんや?」

手を挙げたのは霧島菜月(きりしま なつき)、武偵高一の残念美少女の名を冠した強襲科二年のSランク転生者だ

 

「襲撃犯の情報とかはあるんすか?」

 

「無い。せいぜい人数は5、6人。お前らと同い年くらいしかわからん」

 

「・・・まさか、身内の、犯行、とか?」

 

「ありえねって!そうだとしてなんになる?」

雪原の呟きに答えたのは雷木隼人(らいぎ はやと)。こいつも強襲科二年のSランクで転生者だ

 

「雷木のゆうとおりや。あと、今回の任務に置いてはお前らに一時的な殺しのライセンスが与えられる、心してかかれや」

 

「・・・そうとう切羽詰ってるな」

 

「殺しのライセンスって・・・そんなもんポンポン渡していいもんじゃないだろ!?」

 

「遠山の言う通りや。けど、だからこそ、今回の襲撃犯は簡単に言うならデッドオアアライブや、嫌な奴は、この話、忘れても構わん、参加するからには、生半可な奴は参加するな」

蘭豹の睨みに一瞬すくむも立ち去るものはいなかった

 

「よし、ほんならええわ。警護対象は静岡武偵庁長官。龍崎善蔵。静岡県の武偵庁屋上から四班が中に入り地上の部隊と合流。新東名に乗り継いで東京の武偵庁に一直線や」

 

「支援は?」

 

「狙撃科の支援狙撃と現地の足だけや、現地の奴らの応援も望めんから注意せや」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……どうなるのかな?」

二階堂が絶函をもてあそびながら呟く

 

「何がですか?」

【破壊の使徒】の副リーダーの金沢大輝(かなざわ たいき)が二階堂に聞く

 

「人数では連合が勝っている。けど、対する彼等には慈悲が無い」

 

「……確かにそれでは勝ち目が無い」

 

「だろ?ここは【平和連合】が滅びゆく様を見ようじゃないか」

二階堂がそう呟き【絶函】をなでた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《アルファリーダーよりアルファ全隊、無線チェックだ》

 

《アルファ1チェック》

 

《アルファ2チェック》

 

《アルファ3チェック》

 

《アルファ4チェック》

 

《アルファ5チェック》

 

《アルファ全隊の追随を確認。シエラ1、2聞こえるか?》

 

《シエラ1チェック》

 

《シエラ2チェック》

 

《全隊確認。以降任務を全うせよ。アウト》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルファ1

 

この車両は静岡県警のSPが五人乗り込んでる

 

 

アルファ2

 

この車両には原作勢キンジやアリア、理子が乗り込んでおり白雪は実家に帰省中だ

 

運転は静岡県警のSPが勤めており座る席順で揉めたが今は事無きことを得ており車内でのんびりしている

 

 

 

アルファ3

 

この車両には【平和連合】のメンバーが五人乗り込んでおりこの車両には警護対象の龍崎善蔵(りゅうざきぜんぞう)が乗っている

 

 

アルファ4

 

この車両には【奇跡六人衆】のうち四人が乗っている

 

雨崎、晴山、雷木、霧島の四人で全員がSランクに位置する者だ

 

 

 

アルファ5

 

この車両には転生者が五人乗り込んでおりメンバーは東雲、深山、鈴木、田中、佐藤といわゆるモブである

 

空には静岡武偵高から借りたOH-8が飛び片方にはレキ、もう片方には雲谷が乗り込んでいる

そしてもう一機。指揮車両として無線機器を満載したUH-60ブラックホークロングボウが飛んでいる

 

「なあ、雨崎」

途中のパーキングで買った牛乳プリンを助手席で食べている晴山が呟く

 

「なんだ」

 

「この護衛任務、どう思う?」

 

「ああ、原作にない話だな」

 

「そう無いんだよ。つまり」

 

「対応策が無い!」

 

「そう。雷木の言うとおり、この事件はぶっつけ本番でやるしかないんだ」

 

「まいったな。本当に参ったな」

ドライバーの岡島幸吉は《おかじま こうきち》が呟く。ちなみに彼も転生者だ

 

「こうなったからには仕方ねぇ、なるようになれだ」

 

「そうだな、チートで立ちふさがる奴を潰してきゃ余裕余裕」

この時、雨崎はまだ、事態を甘く見ていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《部隊は由比ヶ浜を通過。トンネルに入ります》

 

「………きひひひ」

スパイからの連絡に満足そうに頷く刹那

 

「……行くか」

私設空港のハンガーを歩き一機の航空機の前に止まる

 

「さあ、て。地獄を創るぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん、軽トラ?」

トンネルに入って中ほどを走っていると帆を張った一台の軽トラが先頭車両のアルファ1を追いぬかした

 

この辺は農業や酪農が盛んなので軽トラが走るのは不自然ではない

 

そう思い気を抜いた瞬間

 

バサァ!!

 

帆が先頭車両の正面に被さった

 

「なんだこれ!?」

 

「クソッ!警戒しろ!」

 

「早く落とせ!」

無線を掴む者、銃を抜く者で車内はそこそこの混乱になる

 

そしてワイパーがようやく布を振り落とした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

M134ミニガンの銃口が火を噴いた

 

 

 

 

7.62mm弾がフロントガラスを易々と貫き後部座席にも降り注ぎ車内を人肉と血油のミックスジュースにした

 

 

 

 

 

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