666人の転生者達   作:アロンダイト

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No.20

ブゥン!ブゥンブゥゥゥゥゥン!!!

 

「何の音だ!?」

音事態はバイクのエンジンみたいだ

 

「だが、これは……?」

バイクより低く、小さい

 

「誰か来るぞ!」

霧島が本来の武器であるMac10を構える

 

ドッドッドッドッドッ……

 

ガララララ、ガララララ、ガララララ……

 

「なんの音だ……?」

雨崎がベレッタを構える

 

視界は先ほどのMG42の乱射の煙で悪くおぼろげな人影しか解らない

 

「見えた!」

 

「あ、あれは……」

 

「………まじかよ」

煙から出て来たのは二人の少女。片方はゲームに出てくるような斬馬刀を引きずりトゲの着いた鉄仮面を被り武偵高の女子制服を着ており、もう片方はチェーンソーを持って麻袋を被りこちらも女子制服を着ている

 

「おいおい、サイコホラーの金字塔と創作物の化け物が仲良くステップ踏みながら来やがったぞ!」

 

「ふざけやがって!撃て撃て!」

Mac10とMP5が激しい弾幕をはり弾丸が斬馬刀とチェーンソーを持った少女に次々と命中するが止まらない。身体中から赤い血飛沫を上げながらもこちらに一歩一歩、歩き続ける

 

「くたばりやがれ!」

東雲や佐藤が89式小銃を撃つが効果なし

 

そうこうするうちに斬馬刀が、振り上げられた

 

「避けろ!」

振り下ろされた斬馬刀がいともたやすくSUVをスクラップに変える

 

「くそったれぇぇぇぇ!!」

 

「佐藤!まてぇ!」

軍刀片手に駆けだした佐藤

 

そんな佐藤が軍刀をよりにもよってチェーンソーをもった方を斬りつける

 

腕やアキレス腱を軍刀が切り裂くが効果は無し

やがて突き刺した軍刀が抜けなくなった

 

「ゲッ!」

 

ブゥン!ブゥゥゥゥン!!

 

「う、うわぁああああああ!!」

チェーンソーが唸りを上げ、佐藤の首を切り裂き血飛沫と骨片を飛ばしながら佐藤の首をかき切った

 

猪突猛進なアリアや転生者達が黙るには十分だった

 

「……化け物」

誰かがそう、呟いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オラァオラァオラァオラァ!!!」

晴山が掌に固めた空気の塊を相手の少年に撃ち続けていた

 

「くそぉ!罪人風情が!」

少年の左手から溢れる青い焔は相変わらずすべてを焼き払ってる

 

おまけにちょいちょい銃弾が飛んできてこちらの気をそらしてくるため鬱陶しい

 

「チッ!このままじゃ埒があかねぇ!」

他の連中は向こうにかかりっきりのためこの場には俺だけだ

 

(だったら……)

晴山が武偵手帳から取り出したのは一粒のラムネみたいな錠剤

 

晴山はそれを、飲んだ

 

その瞬間、生命躍動剤(エラン・ヴィタール)という特殊な錠剤で飲むとたちどころにどんな怪我も治癒し通常じゃありえない能力を発揮する

 

これも転生特典の一環で、晴山の場合体が分裂(・・)した

 

「なんだぁ!?」

三人に分裂した晴山は右からM49で銃撃、左は瓦礫を砲弾のように飛ばし正面から青い焔を抑え込み始めた

 

「なんだてってんだよ!?」

炎使いの少年は変則的だが3対1は不利と悟り撤退を始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前たちは、この世がおかしいと思わんか?」

斬馬刀が二台目の車を破壊しチェーンソーが三人目を切り刻んだところだった

 

「なんだ、あいつ」

やってきたのは一人の男。片手に一冊の本を持ち細巻煙草を燻らせた男だ

 

「若き少年少女が自衛官でもないのに銃を手にもち犯罪者と撃ちあい、命を散らしてる。はっきり言おう。間違ってると」

手にした本のページをめくり、転生者特有の余裕で歩み寄る

 

「何が【平和連合】だ、何が武偵だ。お前らは、悪だ」

煙を振りまきそう言い切った

 

「……何もんだ?」

 

「俺の名は、【ルールブック】。この世の理を戻す【正義の代行者】のリーダーだ」

 

「【正義の代行者】?」

 

「新興勢力かもしれん、雨埼」

 

「俺は、武偵なんて職業は認めん!弾丸と硝煙をばら撒き、犯罪者を捕まえる職業など、断じて認めん!」

そう言い切ると男は本のページを勢いよくめくり出す

 

「竜崎善三!銃刀法違反と青少年育成法違反により、死刑執行!」

そいつがそう叫ぶと警護対象の首に首吊り用のロープが現れた

 

「なんだ!?」

 

「ぐぉ!?」

ロープが絞まり竜崎を吊り上げる

 

「竜崎さん!?」

 

「キンジ!アリア!VIPを頼む!残りであいつらを攻撃!」

いうがいなや残り少ない転生者達は遠慮なしに技を放つ

 

「【シャボンカッター】!」

 

「【暴虐的な手榴弾】!」

 

【赤炎の矢】(フレイムアロー)!」

あらゆるアニメの技が炸裂し爆発する

 

「……無駄だっつーの。広範囲攻撃はこの【セイレーン】で防げる。お前らの攻撃は無駄だ」

奴が纏ったのはオリハルコンで出来た手ぬぐいのようなもの

だが、その隙に雨崎がSUVの残骸を踏みつけ飛び上がった

 

「極威一刀流【ミョルニル】!」

天井まで垂直に駆け上がった雨崎が全身を使った唐竹割りを繰り出した

 

「チッ!」

対する【ルールブック】は左手の本で刀を受け止める

 

「なにッ!?」

火花を散らす本と刀を見て驚く雨崎

 

「無駄無駄、【殺害遺品】(キリンググッズ)は壊れない。そうゆう仕様だ」

一旦距離をとり体勢を立て直す

 

「チッ、キャンセルされたか……だがこれでッ!」

その瞬間、【ルールブック】の動きが止まった

 

「……なんだ?」

 

「冗談だろ?……わかった」

どうやら耳に当てた無線機を使っていたようだ

 

「……やってやろうじゃねーの」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《シエラ1、2こちらアルファリーダー。聞こえるか?》

 

《こちらシエラ1どうした?》

 

《空自からの報告だ。所属不明の未確認機がそちらの空域に接近中だ》

 

《こちらレキ、確認しました。Su-27フランカーです》

 

《武装してるか?》

 

《……してません。それと、何故か爆発しました》

 

《爆発の原因は?》

 

《……狙撃です》

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランカーの中に流れる荘厳な曲『ワルキューレ行進』

 

このフランカーは武装を積んでない、速度重視だ

 

「くひひひひ、新興勢力、か……」

口がにやけるのが止まらない。もっと早く、もっと早く!

 

「ハリー、ハリー、ハリー、ハリーハリーハリーハリーハリーハリーハリーハリーハリィィィー!!」

アフターバーナーを点火。ロケットのような業火が吹き出て速度が増す

 

『到着まで、20秒です』

【AAR】の声が響く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「く、来るのよ!アイツが来る!」

モシン・ナガンを持った【魔弾】が無線で【ルールブック】に訴える

 

「高笑いをあげながら!大鎌を引きずる音を響かせながら!奴が、来るの!」

モシン・ナガンを構え、狙いを付ける

 

既に火災が始まってるフランカーを狙う

 

「ハァハハァ……」

 

ダァン!

 

銃弾が発射され弾頭が不規則な光の軌跡を描きフランカーの横っ腹に食らいついた

 

それだけに終わらず旋回飛行するフランカーを追いかける

 

「勝った……」

口元が吊り上がる、炎を上げるフランカー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………いや、違う!?」

炎を噴きながらフランカーはこちらへ飛んできた

 

「狩りの時間だ」

奴が、【ノーネーム】がそう言った




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