フランカーが低空で侵入する
「【ルールブック】!逃げろ!」
【魔弾】がそう叫びトンネルから離れる
『もう遅いぞ!仔羊共!』
【魔弾】の耳に幻聴が走った
「ヒィヤァァァ!!」
側の茂みに飛び込む、その直後フランカーから【ノーネーム】が操縦席の椅子ごと射出し脱出。が、フランカー自体はトンネルに、突っ込んだ
14mはある巨体のうちまず翼がトンネル壁面と衝突しもげた
無数の鉄クズを撒き散らしトンネル内に強引に押し入ったフランカーはトンネル内に破壊の嵐を巻き起こす
「ヤバッ!」
晴山の分身二体がフランカーの命がけの体当たりにより一瞬で挽き肉になり機体はそのまま火花を散らしその勢いは止まるところを知らなかった
後ろから響く轟音に振り返ると燃え盛る戦闘機がこちらに迫っていた
「何じゃありゃー!!」
雨崎が叫ぶ
「雨崎開いたぞ!」
ずっと非常口のドアと格闘していた理子が開いたドアを前に叫ぶ
「早く中に入れ!」
理子が龍崎を髪の毛で引きずり込み晴山も足元のベクトルを操作し飛び込んでくる
全員が飛び込んだ所で戦闘機が派手に炎と鉄片を撒き散らしながらトンネルを転がり爆発した
「な、なんだよ……これ……」
【ルールブック】が【棺桶】に手を借りながら立ち上がる
「みた感じフランカーだな。ロシアの戦闘機だ」
「乗ってたのは誰だ?」
【棺桶】が立ち上がりMG42を持ち上げ舌打ちと共に捨てる。壊れたようだ
「【ルールブック】、姿が見えるか?」
「ダメだ。煙で見えない」
【ルールブック】の能力は相手を視認し何より集中力が必要なのだ
「無線もダメだ……まさか、【ノーネーム】か?」
「キンジ、理子とアリアの三人でVIPと晴山を連れて行ってくれ」
護衛対象と消耗の激しい晴山を連れてキンジ達が非難通路の奥にいく
「雨崎、どうする?」
「あのフランカーの正体を確かめる。援護してくれ」
「わかった」
「なあ、誰だと思う?」
「わからない、もしかしたら【名無し】かな?」
斥候として東雲と他二人が外に出る
「クリア!問題ない!」
東雲の声と共に雨埼と霧島それに雷木が飛び出る
トンネルの中はフランカーの突撃でボロボロで、あちこちから火の手が上がっていた
「こりゃ、誰も生きてないだろ……」
引き返そうとしたとき
「銃刀法違反により、死刑執行!」
「ごぉあ!」
「雨埼!」
いきなり雨埼の首にロープが巻きついた
「その戦闘機がなんなのか知らないが、雨埼、お前は目障りだ。死ね」
本を左手に持った男、【ルールブック】が呟いた
「あいつを倒さないと!」
「ふんばれよ雨埼!【
【晴属性の炎】を己の拳に纏わせた少年が【ルールブック】に駆けだす
ブゥン!ブゥゥンン!!
しかし、少年の腹にチェーンソーが突き刺さり盛大な血飛沫を散らす
「あのジェイソン野郎!」
仲間を殺された仇として東雲が89式小銃を撃つが斬馬刀の幅広い刀身に防がれてしまう
「雨崎!これ以上は持たない!」
「離脱しろ!霧島!奴らの進路を塞げ!!」
「わかったよ!」
【錬金術】を使い簡易的に壁を作りだす
「全員いるか?」
「……二人足りん」
雷木が言うと同時に岩壁の向こうから悲鳴が上がった
「……逃げるか」
「賛成」
「みーつけた」
【名無し】が唇を歪ませ【魔弾】を追い詰める
ガタガタと震え、完全に戦意を喪失してる【魔弾】、しかしモシン・ナガンは手放さない辺りは流石だ
「フハハハハ!1654年!ボスニアにいった時、六発の弾丸を意のままに操る殺し屋に命を狙われた!結局はただの
「ぅ、ぐうぅ……」
【魔弾】がなんとか立ち上がる
「まだ、戦うのか?転生者よ……」
「わ、私は……【正義の代行者】!悪を滅ぼし、悪を滅する正義ッ!有象無象の限りなく、私の弾頭はお前を、許さないッ!」
モシン・ナガンが弾丸を撃ち出し【魔弾】のステルスにより、銃弾が自由自在に動き回り、【ノーネーム】の肉体を削る
「【三刀流 鬼斬り】!」
【平和連合】の取り残された隊員の剣が斬馬刀とチェーンソーと切り結び火花を散らす
「殺人未遂により、死刑執行ッ!」
【ルールブック】の宣言と共に両手と口に刀をくわえた少年が高々と吊される
「クソッ!ふざけやがって!」
【棺桶】と戦っていたもう一人の少年が反応し【ルールブック】に切りかかる
「【ルールブック】、逃げろッ!」
戦闘機が突っ込んできた方向から怪我をした少年がそう叫んだ
その叫んだ少年がいきなり爆散した
そのショッキングな光景に【ルールブック】は思わず絞首刑を解いてしまう
「俺を置いてずいぶん楽しそうなことしてたな!きひひひひ!」
優雅に歩いてきたのは【名無し】だ
一瞬、新たな勢力の登場に凍りついた面々だが最初に動いたのは【平和連合】の少年
「とりあえずくたばれぇぇぇぇぇ!!」
駆け出した少年が三本の刀を持ち上げる
恐ろしい程の闘気とも呼べる力を練り上げ辺りの空気を歪ませる
「【九刀流 阿修羅 弌霧銀】!」
少年の元々の身体にさらに身体が二つ現れ計九本の刀を持ち、口にくわえた不思議人間が現れた
「俺も忘れるなよ?【鼻唄三丁 矢筈斬り】!」
二人の前後からの鋭すぎる剣閃が【名無し】に当たり、それらが
「えっ?」
「うそ……」
一度放った大業は止まらない。お互いの剣でお互いの肉体を斬りつけてしまった
「ぶぅわーか。幻術に決まってんだろ?ノコノコでてく訳ないじゃん」
オリジナルスキル【
「お前か、【名無し】」
「そういう貴様はなんだ?」
「【正義の代行者】のリーダー、【ルールブック】だ」
「【ルールブック】……」
「つい先週出来たばかりでね、まだ七人しかいない」
「さっき二人ブッ殺しちゃったが」
「あー、じゃ五人だ」
そういえも【ルールブック】の余裕は崩れない
「面白そうな奴だ」
「だろぉ?」
「だが、俺に味方はいない。転生者は全員殺す」
そういい【名無し】がデザートイーグルを【ルールブック】に撃つ
「また会おう!【名無し】!今回ばかりは場が悪すぎた!」
そいつは光るマフラーみたいなもので銃弾を防いでいく
「逃がすかぁ!
【名無し】の放った反物質の矢は【ルールブック】に真っ直ぐ飛んでいった
だが、突然現れた少年が【ルールブック】の手を掴みすぐさま消える
「チッ!超能力か、厄介な……」
だぶん《とある科学の~~》系統の能力だろう
「【AAR】」
『申し訳ありません、アメリカ政府により衛星が破壊され追跡が不可能になりました』
「そうか……もっと速い移動手段が必要だ。瞬間移動かそれくらいの速い移動手段がな……」
戦闘機のフルスピードでも遅く、今回の戦いにはほぼ参加出来なかった
「瞬間移動か……」