666人の転生者達   作:アロンダイト

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No.31

上空をF/A18スーパーホーネットなどの戦闘機が上空を乱舞する中豪華客船【アンベリール号】は沈みつつあった

 

客船に軍艦を沈めるための対艦ミサイルが命中したのだ。なぜすぐに沈まないのかというとプレラティーの尽力があったからである

 

【曲芸金属】の能力で鉄骨や鉄塊を引き伸ばし、それで穴の開いた箇所を塞いでいるのだ

 

「まずったなぁ……いくらなんでも原作破壊しすぎだよ……これ以上はカバーしきれん」

 

「プレラティー様。【教授】からお電話です」

プレラティーが部下から渡された無線機を手に取る

 

「………わかりました」

無線機を切り、溜息を吐く

 

「離脱だ。オルクスに乗り込め」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SH-60から二人の男と一人の少女が降り立った

 

それを迎え撃つのは【名無し】の眷属であるタリバン兵とトルコ人傭兵のマムルークである

 

「フッ、愚かな」

一人の男がそう呟くとその男の両腕から何かが飛び出た

 

飛び出た刃は虹色の光を放ち、タリバン兵やマムルークを鎧や防弾チョッキごと次々と切り裂いていく

 

「モード、【輝彩滑刀(きさいかっとう)】!」

明らかな決め台詞を述べたその男、倉知は【輝彩滑刀】を再び腕に格納する

 

「おうおう見事じゃのぉ。相変わらずウザったいくらいに輝いとるわい」

金髪の少女、西山があくびと共に呟く

 

「まぁ、あいつは派手だからな」

反対にそう呟いた少年、秋元は白いパーカーにフードを被ったどこにでもいる学生のようだった

 

「お前らいつまでくっちゃべってる。早くいって、【名無し】とやらをぶちのめすぞ」

倉知がそう堂々と宣言する

 

「俺をぶちのめす、だって?きひひひひひ!」

ブニーハットにガスマスク。最近忘れがちだったが黒いリクルートスーツを着た【名無し】が【刻々帝(ザフキエル)】のマスケットを両手に持ちながら現れる

 

「きやがったな。テメーがこの騒動の中心だな?」

にたにたと笑みを浮かべる倉知に対し、【名無し】は冷静に能力を解析する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

倉知

 

能力 【輝彩滑刀】

 

   【究極生命体(アルティメット・シイング)

 

   【波紋】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西山

 

能力 【怪異の王としての能力】

 

   【エナジードレイン】

 

   【吸血鬼のスキル全般】

 

 

 

 

 

 

秋元

 

能力 【第四真祖としての能力】

 

   【十二体の眷獣の行使権】

 

   【薔薇の指先(ロドダクテュロス)の行使権】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわぁ……見事な前衛パーティー……しかも吸血鬼ぞろい……」

登場する作品は違えどその作品ではみなチートと呼ばれた強力な吸血鬼たちである

 

「ヤバい……さしもの俺でも勝てる気がしない……」

 

「フッフッフ……命乞いか?無様だなぁ……」

 

「うっせぇ!4秒で思いついたような適当な名前しやがって!」

 

「……そのワードは俺らには、禁句なんだよぉ!」

彼ら三人の古傷を抉ってしまったようでした

 

「来やがれッ!五番目の眷獣!【獅子の黄金(レグルス・アウルム)】!」

虚空から現れたのは雷を纏った獅子

海を揺らすような轟声と共に発生した電撃は攻撃態勢に入っていたホーネットに直撃し撃墜した

 

「【刻々帝 一の弾】!」

短銃から発射された弾丸は刹那の眉間を貫き、その体感時間を圧倒的に速め刹那は落雷を回避し続けた

 

「ちょこざい、なッ!」

西山から投擲されたのはビルの解体に使われるような巨大な鉄球。西山自身の能力で創製した物である

 

「あぶなッ!」

刹那は鉄球を踏み台にさらに空を飛ぶ

 

「フハハハハッ!無駄なあがきよぉ!空中が無防備なのは、どこでも同じ!」

そこへ襲い掛かったのは蝶々だ。色も種類も様々な蝶が中空の【名無し】に襲い掛かる

 

倉知から投出された蝶は吸血鬼化されており、すれ違いざまに翅で【名無し】を斬りつけて行った

 

「ぐぁ!ちくしょう!くそやろうめ!だがッ!」

【名無し】は血まみれになりながらも通りがかったF/A18のコックピットにしがみついた

 

「まともに相手してられっか!ぐぅううぉぉぉおおおおおおおおおお!!!」

【名無し】は全力で力を籠め、チート能力の【騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)】を発動。スーパーホーネットが漆黒に染まり、機体に葉脈のような赤い線が走る

 

F/A18はアフターバーナーを吹かし、あっという間に目視できないほど上空に飛び去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《ウルフ1、こちらHQ》

 

「HQどうした?」

 

《転生者に乗っ取られた戦闘機がこちらに向かっている。すぐさま迎撃してくれ》

 

「了解した」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ちぃッ!どこまでついてないんだ!」

【名無し】は後ろを振り向いたときそう叫んだ

 

四枚の翼を広げたSFチックな戦闘機【ウルフェン】が紫色のブーストを噴かせながらこちらにせまりつつあったからだ

 

すると【ウルフェン】から緑色のエネルギーブラスターが何発も放たれた

 

「あれにミサイル効くかなぁ?」

【名無し】は狙いがつけられないように攻撃をかわしつつ、再び上昇。敵は素人なのかあっけなく後ろを取れた

 

「くたばれッ!」

二発のサイドワインダーが放たれ、【ウルフェン】に肉薄する

 

すると、【ウルフェン】が前方に赤い何かを発射し、【ウルフェン】が急に宙返りしたのだ

 

数秒滞空した赤い何かは空中で爆発。ミサイル二発はその爆風に飲み込まれた

【ウルフェン】から発射された赤い何かは【ボム】という物であり、プレイヤーバトルの際は作者もお世話になった逸品である

 

現代の戦闘機でもできない事は無い空中機動だが、それをなんなくこなすあたり流石である

 

「やるじゃない……」

だが、そこで【ウルフェン】の速度が落ちた。ブースターや宙返りの乱発しすぎによる燃料切れである

 

そのあいだにこちらはアフターバーナーで空域を離脱した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《上空に戦闘機!繰り返す!上空に戦闘機!突っ込んでくるぞ!》

 

空母ジョージ・ワシントンの上にいた転生者達が慌てふためく

 

《対空砲!ミサイル全部撃て!》

RIM-116RAMミサイルやCIWSが真っ直ぐ突っ込んでくるF/A18に狙いを定める

 

しかし【騎士は徒手にて死せず】に強化されたホーネットに弾丸は効かず、ホーネットはさらにアフターバーナーを全開にした

 

「あーあ、こりゃまずい」

二階堂がそう呟いた直後

 

 

 

 

戦闘機が甲板に衝突した

 

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