さて、あれから何日かした
転生者達は三つの派閥に別れたようだ
原作に介入してハッピーエンドを狙う【平和連合】
武偵高に所属し神様の試練をクリアしハッピーエンドを目指す集団で暫定リーダーの【剣聖】雨埼聖治率いる300人強の集団だ
ちなみに雨埼聖治はキンジと同室の主人公ポジションだ
対する世界観を崩壊しようと試みる【破壊の使徒】は100人弱の集団でリーダーの【アンノウン】という人物が暗躍してるんだとか
そして最後の勢力が原作に興味ない普通に武偵を楽しんでる200人の未介入勢力【雉も鳴かずば撃たれない】、ごめん名前今考えた
とにかくこの三つだ
俺は【雉も鳴かずば撃たれまい】(以下雉)に所属してることになる
だが目的は【破壊の使徒】みたいなもんだ
それで話は変わるが前も言ったが俺は第二次大戦の経験者で実は日本中に土地を持ってる大地主でもある
ナチスに混じって各地で集めた金銀財宝がいまだスイス銀行の金庫で眠っており俺の基本収入は0だが預金高は億を突破してる
その豊富な資金を使い俺は日本の某所に来ていた
ここはバブルの折建てた私設空港で人民解放軍経由でリーパーなどの
他にも軍用機を無人機に作り替えたりしている
日本政府にもいくらか贈り物をし目をつむってもらってる
昼の分の航空機の部品の買付を終えパソコンを閉じる
「そういや今日はバスジャックの日だな・・・」
外で降り始めた雨を眺める
いろいろ悩んでる。バスジャックに参加するか否か
正直めんどくさいしやってらんないし今まで何人かの転生者を喰ってきたけど、全員かなり弱いし強い転生者を狙うなら【奇跡六人衆】レベルを狙ってみるのもいいな
だがこのタイミングで出ていって存在や住所がばれるのはあんまり良い事態ではない
まだ準備が整ってないし最低でも飛行機のところまでばれずにいたい
「・・・覗き見だけにしとくか」
俺は二階に上がり手作りラジコンを窓辺に置く
ラジコン下部にはOTS-33が設置されてる
操縦席にはウェブカメラ搭載のCPUが搭載されてる
これなら攻撃と現状把握の両方が両立できる、いわば一種のロボットだ
「さぁ、行ってこいカマール」
「バスジャックよ、武偵高の7時58分の通学バスがジャックされたわ」
アリアが女子寮の屋上でそういった
「犯人は車内にいるのか?」
「わからないけど、たぶんいないわ。バスには爆弾がついてる」
「爆弾って・・・」
「そうよキンジ、これは『武偵殺し』よ」
ーーー近年、武偵のみを専門に扱ってきた爆弾魔で何人もの武偵が犠牲になっている
「事件は既に始まってる!バスはこの瞬間にも爆破されるかもしれない!目的は車内の全員の救助!以上!」
「まてよアリア!リーダーやりたきゃやれ!けどメンバーにちゃんと説明をしろ!」
「被害者は武偵高の生徒よ!それ以上の説明はいらないわ!」
アリアの声と共に女子寮の屋上にUH-60がやってきた
「キンジ。これが約束の最初で最後の事件ね」
「よりにもよってこんな大事件だったとはな」
「言っておくが俺にそんな力は無いしブランクも長い。本当にいいのか?」
「じゃあ、不足分は俺たちでカバーするよ」
「雨埼!それに東雲!」
やってきたのは強襲科二年のツートップ【剣聖】の雨埼と【アンデット】の
「遅かったじゃない!」
「ちょっととっておきの用意が遅れてね」
雨埼が肩をすくめる。腰にぶら下げた日本刀が揺れる
「とにかく行くわよ!」
東雲琢磨、彼はオリジナルスキル【尽きることの無い命の霊泉】という能力があり意識がある限りどんな負傷を負っても死なない肉体を持ち合わせてる
この能力と身体能力強化によってかれはSランクにいるのだ
メンバーはヘリにレキ。バスにキンジ、アリア、雨埼、琢磨の四人が降下することになった
ワイヤーを屋根に打ち込みバスの中に入る
「爆弾は?」
「彼女の下だ」
不知火が一人の女子生徒を指さす
「ちょっと失礼」
隣の座席を切り開くとそこにはフリスビーのような物があった
「・・・旧ソ連製TM-64対戦車地雷。彼女が立ち上がったら一発でアウトだぞ」
「マジかよ!どうやって解体する?」
「任せろ雨坂、特典で俺には【解体】スキルがある。道具があれば爆弾からマグロまで、何でもばらせる」
「わかった。東雲頼んだぞ」
「おう」
ペンチやドライバーを取り出し座席を次々取り外していく
バスは今トンネルを走ってる。もうじきくるはずだ
「さて・・・」
後ろを見るとスポーツカーが何台か来てる
「キンジ、アリア!お客さんだ!」
ベレッタを構える
ウィーン!ガシャ!
スポーツカーから出てきたのはボックスマガジンが着いたM60、UZIじゃない
「くそ!」
ベレッタを構えタイヤに向けて発砲。パンクしたスポーツカーは横転し爆発した
「次くるぞぉ!」
キンジもベレッタを構え俺も2丁めのベレッタを構える
M60の7.62mmNATO弾がバスの車体を削りしゃがんでいた生徒にも何発か跳弾する
「くそやろぉ!」
ベレッタの連射でスポーツカーに徐々にダメージを与えていき何とか追い払う
《キンジ、聖治!爆弾があったわ!》
「本当かアリア!どんなものだ!?C4か」
《もっと酷いわ。大きな迫撃砲の砲弾が三つもついた
「IED!?」
原作と違いすぎるだろ!!
《あたしじゃ手に負えないわ!東雲に下に来るように頼んで!》
「よし!もう大丈夫だ!」
その時東雲が座席の下から這い出る
「東雲」
「ああ、IEDだろ。神様のくそったれめ」
アリアと入れ替わりに東雲がワイヤーを撃ち込み下に降りる
「聖治!また車が来たぞ!」
キンジの睨む先には3倍に増えたスポーツカーのヘッドライトが見えた
M60が銃撃を開始し俺たちも東雲を援護するため銃撃を開始する
バスに乗っていた武偵達は銃を使ったら爆破するといわれてるので頭を低くして銃弾が当たらないようにしている
「これでさいごぉ!」
ベレッタの銃弾が最後のスポーツカーを大破させた
「何とかなったな・・・」
「ああ・・・」
キンジが自分のベレッタをホルスターにしまう。弾切れのようだ
「東雲、爆弾はどうなった?」
《仕組み自体は単純だからもうじき解体できそうだ》
「そうか・・・」
神様の試練も案外簡単だな
「雨埼、ちょっと屋根調べてくる、無線持ってて」
「ああ、わかった」
降下したときは詳しく調べれなかったけどまあもう大丈夫だろう
《あー、雨埼、良いニュースと悪いニュースがある。どっちが聞きたい?》
「どうした東雲。ならいいニュースからだ」
《OK。いいニュースはIEDが解除できた》
「いいニュースだな。で、悪いニュースは?」
《爆弾がもう一個ある》
「・・・・・・マジか?」
《カジンスキーβ型のC4がどっさりと》
「ちょっとほんとなの東雲!」
《ホントだよアリア。これなら戦車も吹き飛ぶししかも手が届きそうにない・・・おまけに疲れてきた・・・》
最悪尽くしだ。唯一の解体要因の東雲は長時間の宙吊りで疲れてるしこのままじゃ原作どおりだ
「キンジ!早く車内に戻って!これは罠よ!」
アリアが無線に向かって叫ぶがその声は俺の持った無線機から流れ出る
ヴォオォォォォォォォオオンンン!!
けたましいアクセルを響かせ赤のフェラーリがやってきた
運転席にはM60が鎮座してる
「キンジ!」
「アリア出るな!」
叫んだがアリアは屋根に上った
「ド畜生!」
俺は駆け出し能力を使った
日本刀を引き抜きそのまま槍投げのように水平に構える
「【極威一刀流】!グングニル!」
オリジナルスキル【極威一刀流】は七の剣技と七の裏剣技からなる俺の黒歴史を実現させたものだ
グングニルは刀を投擲する技で、必ず致命傷とも呼べる位置に当たるのだ
ザクンッ!
フェラーリのエンジンを日本刀が貫き縦に大回転。のちに爆発した
「・・・なんとかなったな」
《雨埼!今のあなた!?》
「一発しかないとっておきだ」
「あれがお前の能力?」
「ああ」
そしてキンジとアリアが車内にもどる
「レキ、聞こえるか?」
《聞こえます》
「爆弾処理を頼みたい。過激な方法でもいいから頼めるか?」
《わかりました》
その時トンネルを抜け封鎖されたレインボーブリッジについた
「これで後はレキ待ちだな」
「そうだな・・・」
バスと並走したブラックホークを眺める
そこへ一台のラジコンヘリが割り込んできた
「ッ!!」
ラジコン下部に吊るされたOTS-33を見て思考が固まった
「なんだありゃ!?」
「伏せろ!」
タタタタタタタタタタ!!!
拳銃が遠隔操作でバスに乱射される
だがすぐにレキの狙撃で海に燃えて落ちる
「アリア!しっかりしろ、アリア!」
キンジの声に反応してみると額から血を流したアリアがいた
「アリアァァーーーーーーーー!!!」
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