今日はアリアがイギリスに帰る日だ
アリアの乗る航空機も調べて席も確保した。【魂の居城】の中から適当な民間人の魂を選びそれに擬態する
金縁メガネをかけた穏やかそうな老人だ
空港までタクシーで向かいこの日のために申請したパスポートで飛行機に搭乗。ファーストクラスの席に座る
「・・・貧富の差って無くすべきじゃのぉ・・・」
じいさん口調でそう呟き樫の杖をつき立ち上がる
「さて、狩り尽くすか」
雨埼率いる【平和連合】の隊員がトイレから出てくる
この飛行機には連合の隊員の強襲科などの精鋭が合計15人が大学生の旅行を装い乗り込んでる
彼らは【破壊の使徒】がこの飛行機を爆破するとの情報が向こうの亡命者からもたらされたのだ
罠でもこれは見逃せない情報なのでこうして【奇跡六人衆】が二人も出張ってきたのだ
「相手は本当に来るのかなぁ?だとしたら強いやつがいいなぁー」
そう呟くのは【奇跡六人衆】のSSR所属の【ルート変更】の晴山恭介《はれやま きょうすけ》だ
「民間人に犠牲が出ないようにするのはかなり厳しいものがあるぞ」
「だがここで犠牲者がでたらはやくも武偵としてアウトだぞ」
「なるほど、確かに」
納得したそうで再びふんぞり返る
「偵察班の報告だと特に異常は見られないってさ」
隣の男子が携帯片手にそう呟いた
「がッ・・・・ハッ!」
喉を貫かれた少女が倒れる
「フッフッフ・・・弱いのぉ・・・」
殺した少女の死体を影に飲み込み呟く
彼女は【平和連合】の斥候のようでパイロットを助けようとしたようだ
ちなみにこの子ですでに10人目だ
「残りは・・・バーか」
首を回し俺は歩き出した
その時理子の放送が始まった
「行動開始だ」
雨埼が呟き斥候を除いた5人が立ち上がる
「斥候と連絡が取れない」
「時間が惜しい。予定道理にA班はバーに、B班はアリア達と合流だ」
A班には3人、B班には雨埼、晴山の2人という組み合わせだ
ちなみにこの組み合わせはアリアや原作キャラに怪しまれないようにするために分けてるのだ
「じゃあ、頼んだぞ」
「おうよ!モノホンの理子様を拝んでくるぜ!」
意気揚々とバーに歩いていく3人
「俺たちも行こう」
「ああ」
バーに向かうA班
「いやー、今まで遠目に見ていた憧れの理子様に会えるとわな・・・」
一人の男が先頭でH&K MP5Jを構えながら呟く
「しかも武偵殺し状態の理子様だろ?」
「俺らの業界じゃあご褒美だな」
「ちげぇねぇ!」
理子押しの彼らが曲がり角をクリアリングしようと歩いていたとき
「おっと、君たち、トイレはどこかのぉ?」
金縁メガネをかけた老人が杖を突きながら歩いていた
「あー・・・おじいさん、この機はハイジャックされてるんですからどうかお席に戻りください、危険ですよ」
「そういってものぉ・・・歳をとるとトイレがちかくてのぉ・・・」
要領を得ない老人に痺れをきらし3人でジャンケンを始める
「じゃ、老人介護よろ」
「わかったよぉ・・・」
「いつもすまんのぉ・・・」
「それは言わない約束でしょ?」
H&K P30を持った男が老人をトイレに連れて行く
「じゃ、行くか」
「おう」
MP5とH&K USP45を持った男がバーに向かう
「お前か、武偵殺しは!」
バーカウンターでカクテルを飲んでいたキャビンアテンダントに銃を構える
「・・・チッ」
あからさまに舌打ちしキャビンアテンダントが立ち上がる
「・・・えぇ、その通り。しかしこの飛行機には武偵が3人《・・》だけ乗っているはずなのですが・・・あなた方は本当に武偵ですか?」
「ああ、武偵だ」
武偵手帳を掲げ改めて銃を構える
「おとなしく掴まれ、武偵殺し!」
「・・・断ったら?」
「強制逮捕」
MP5JとUSPの安全装置を解除する
「・・・そうで、やがります、か・・・」
キャビンアテンダントがあくびをして立ち上がる
「おっと!間に合ったか!」
そのとき先ほど老人をトイレに連れて行った少年が帰ってきた
「終わったか?」
「ああ、なんとか」
そいつがP30を構える
「3対2は厳しいんじゃないのか?」
「・・・ちょうどいいくらいだ」
キャビンアテンダントがワルサーP99を二丁腰から取り出し構える
「・・・行くぞ!」
「おおッ!」「ああッ!」
パンッ!パンッ!
P30が二人の武偵の頭を撃ちぬいた
「ッ!!」
理子が顔を引きつらせる
「き、きひひひ・・・ぶわぁぁぁぁかぁ。きひひひひ!」
影が広がり二人の死体を飲み込んでいく
「お前らの仲間はとっくの昔に死んでんだよぉ・・・」
血走った狂気の目で血飛沫一つ無くなった床にそう呟いた
「お前・・・なんだ《・・・》?」
「何者とは聞かないのかぁ?人を化け物呼ばわりしてよぉ・・・失礼だなぁ、峰理子ぉ」
理子が息を飲むのがわかる
「俺の目的は君らの戦いを視ることだぁ・・・お前自身にもその胸のお守りにも興味はない」
盗聴器や盗撮器を次々設置していく
「・・・・・こいつらをここに連れてきたのはお前か?」
「なんのことかなぁ?」
実は正解だ
俺は以前襲ってきた【破壊の使徒】の身体を使い【平和連合】に偽情報を流したのだ
【破壊の使徒】がアリアの帰る飛行機を爆破すると情報を流した
おかげで奴らの精鋭を何人か削れたしこの戦いで晴山とかの能力の対策も立てれる
「俺のことには誰にも言うなよ。じゃあな、峰理子。ブラドによろしく」
あいつとは200年くらい前にブルガリアで会ってる
「そうだ、もし助けてほしかったら使え」
小型の骨伝導マイクを投げて渡す
「・・・・・・」
理子は最後まで警戒していた
しばらくすると銃の発砲音が響いてきた
キンジ、アリアは原作通り。雨埼はベレッタM92Fの二丁拳銃。そして晴山はダガーナイフとS&W M49を使っていた
資料によると奴はSSR所属。つまりは超能力者だ
今日の目的は【平和連合】の戦力減退と超能力の確認だ
さすがの理子でも4対1は厳しいらしく劣勢だ
「・・・しかたないな」
このままじゃ能力を見ることなく理子がやられる
そこで【魂の居城】で適当な人間に擬態。スパス15を出しガスマスクとブニーハットを被る
「さあ、行くか」
まずはスタングレネードを投げ込む
バンッ!
光が溢れ音が響く
「ヒャッハァー!!」
スラッグ弾の入ったスパスが撃ちだされ晴山に銃弾が飛んでいく
ヂィン!
なんとスラッグが逸れた
「お前!」
「なんだお前?」
いきなり現れた俺を全員が警戒する
「俺か?俺は
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