邪龍の力を宿した白兎   作:鬼塚虎吉

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お久しぶりです!!

長く投稿していなかったこと、誠に申し訳ない気持ちでいっぱいです。

久々の投稿ですので文章がちゃんとできているか不安ですが、楽しんで頂ければ幸いです。


第11話

階層主(ゴライアス)を撃破し昇格(ランクアップ)した日の翌日、僕は目を覚ますとすぐにダンジョンに行く準備を整えてランクアップの報告をするためにギルドに向かう前にバックパックにある魔法を試してみる。

 

【キャパシティ・エクステンション】【ウエイト・オリヴィエイション】

 

この二つの魔法は鞄や袋の容量を倍増させてくれる魔法と重さを軽減する魔法だ。

 

こうしておけば長時間潜る事も出来るし、魔石やドロップアイテムで嵩張(かさば)る事も無いしね。

 

そう言った準備も終えて本拠(ホーム)を出てギルドに向かっている途中、またも妙な視線を感じて周囲を見渡すけど人の気配を感じ無い。

 

そんな不可解な事に疑問に思いながらもギルドにへと向かうのだった。

 

ギルドに着くと、エイナさんが真剣な表情をして書類整理をしていて声を掛けるのは悪いと思い、先にダンジョンへ赴く事にした。

 

ダンジョンにやって来ると、僕は魔石やドロップアイテムを回収しながら上層から中層にへと降りて行く。

 

その際、バックパックを確認したらまだ四分の一も満たしていなかったし、重さも全く感じない。

 

これは良い魔法だなと思いながら中層の道を進んで行き、安全階層(セーフティーポイント)である十八階層にへと辿り着いた。

 

ここには冒険者のならず者の街(ローグタウン)であるリヴィラの町があるけど、今回は立ち寄る事はせずにそのまま十九階層にへと向かう事にした。

 

 

 

「ここが十九階層か・・・。」

 

十九階層から二十四階層の層域は『大樹の迷宮』

 

僕は目の前に広がる自然の光景に感嘆の声を漏らしながら階層の中へと足を踏み入れていく。

 

すると、歓迎するかのようにソードスタッグが一匹突っ込んで来る。

 

対して僕は突っ込んで来るソードスタッグの角を掴むと、持ち上げてから地面へと叩きつけると魔石とソードスタッグの角へと姿を変えるのだった。

 

それをバックパックに入れてすぐに先へと進んでいくと、ダーク・ファンガスが毒胞子を僕に向かってばら撒いて来るが、邪龍の【ステイタス】のおかげで規格外の耐異常(アビリティ)を持っている僕には無効になる。

 

毒が効いていない事に驚くダーク・ファンガスを尻目に僕は蹴りを叩き込み、魔石に変えて回収する。

 

次々と襲い掛かってくるモンスターの魔石やドロップアイテムを集めながら下の階層にへと進んで行き、中層の最下層である二十四階層に辿り着いた。

 

そのまま歩みを進めていると、通路から広間(ルーム)の奥に佇む白大樹(ホワイト・ツリー)を発見した。

 

そこで僕はナァーザさんから前に教えて貰った事を思い出した、白大樹(ホワイト・ツリー)に生えるその葉っぱである白樹の葉(ホワイト・リーフ)回復薬(ポーション)制作の材料になるとか・・・。

 

その事を思い出した僕は早速採取に取り掛かろうとすると、ホブゴブリンの大群が現れて僕の事を取り囲んでくるけどそんなのは通用しない。

 

襲い掛かってくるホブゴブリン達を拳と蹴りを駆使して魔石やホブゴブリンの牙などのドロップアイテムへと変えて行く。

 

ホブゴブリン全てを倒し終えると、再度白樹の葉(ホワイト・リーフ)の採取を開始するのだった。

 

「これだけあればナァーザさんとミアハ様、喜んでくれるかな?」

 

大量の白樹の葉(ホワイト・リーフ)を採取する事が出来た僕は更に階層の奥にへと足を踏み入れる。

 

しばらく進んでいくと、そこには赤や青などの美しい宝石の実が生っている宝石樹を見つけた僕は早速採取していこうと近付いて行くと、そこに現れたのが緑の鱗を持つ木竜(グリーンドラゴン)

 

「グオオオォォォォォッ!!」

 

雄叫びを上げる木竜(グリーンドラゴン)に僕は思い切り蹴り上げると、木竜(グリーンドラゴン)は宙を舞い、そのまま重力に従って地面と激突し、魔石と木竜(グリーンドラゴン)の鱗に変わるのだった。

 

それをバックパックに収納してから宝石樹の実を採取した所でようやくバックパックが一杯になった所で僕は地上に戻る事にした。

 

 

 

地上に戻ってくると、巨大な檻が目に入って来る。

 

しかも、その檻の中に入っているのはモンスターだ。

 

何故、ダンジョンからモンスターを連れ出しているのかと思ったが、僕はまず集めた魔石やドロップアイテムを換金する事にした。

 

今日集めた魔石とドロップアイテムで57500000ヴァリスを稼ぎ出し、それをバックパックへと入れてからエイナさんの元へと向かおうとしたけど、仕事の最中だったため僕は声を掛けるのを止めて本拠(ホーム)に戻るのだった。

 

本拠(ホーム)に帰って来ると、神様がどこかに出かける準備をしていた。

 

「神様、どこか出かけられるんですか?」

 

「あっ、ベル君おかえり。そうだよ、今日は【ガネーシャ・ファミリア】の本拠(ホーム)神会(デナトゥス)があるんだよ。」

 

「そうだったんですか。でも、なんでこんな時期に?」

 

僕がそうやって疑問を投げかけると、神様はこう言って来る。

 

「あぁ、ベル君は知らなかったね。」

 

そう言って神様は僕に説明をしてくれた。

 

怪物祭(モンスターフィリア)、年に一度【ガネーシャ・ファミリア】が開催する催事で一日闘技場(コロッセウム)を貸し切ってダンジョン生まれのモンスターや都市の外で捕獲してきたモンスターを調教(テイム)する所を見せる祭りらしい。

 

「へぇ、そんな祭りがあるんですか。」

 

「中々に面白そうなお祭りだろ、ベル君も三日後の祭りの日はダンジョンも休息日にして参加しなよ。きっと楽しいよ!!」

 

笑顔でそう言って来る神様に僕はこう言った。

 

「そうですね、明日は【ゴブニュ・ファミリア】へ建築の依頼をしようと思っていたので休息日にする予定だったので。」

 

「【ゴブニュ・ファミリア】に建築の依頼ってお金はどうするんだい!?」

 

僕の話を聞いて驚きの表情を浮かべながらそう言って来る神様に対してこう説明をする。

 

「実は今日の探索で57500000ヴァリスほど稼いできたのでこれを機に改築をしようと思いまして。」

 

「57500000ヴァリス!?」

 

今日稼いできた金額を聞いて固まってしまう神様。

 

「神様、改築しても構いませんか?」

 

「ウン、モチロン構ワナイヨ。」

 

「なんか、片言ですけど大丈夫ですか!?」

 

あまりの巨額に思わず片言になってしまった神様、しかも目が死んでいるようにも見えてしょうがないのは気のせいだろうか・・・。

 

「とにかく、ボクは今から出掛けてくるからベル君も外食して来ていいんだぜ。」

 

「ちょっと待って下さい、神様。」

 

そう言って本拠(ホーム)を出ようとする神様を僕は呼び止めた。

 

「何だい、ベル君。」

 

神会(デナトゥス)にいくならドレスが必要ですよね。」

 

呼び止められた神様は僕の事を不思議そうに見て来るのに対してこう言うと、神様は諦めに近い表情でこう言って来る。

 

「うーん、そうなんだけどね。お金が無いから・・・。」

 

じゃらっ!!

 

硬貨の擦れる音と共に僕は金の入った袋を神様の前に出す。

 

「お金ならここにあるじゃないですか。」

 

「それは改築費の必要なお金だろ、そんな大事なお金使えないよ!!」

 

僕がそう言うと、神様はそう言って反論をしてくる。

 

「いえ、改築費ならまた僕がダンジョンで稼いで来ればいいんですからドレスを買いに行きましょう。」

 

「しかしだね、ベル君・・・。」

 

「行きましょうか、神様。」

 

「はい。」

 

僕は神様を押し切ってドレスを買いに行き、蒼を基調としたドレスに深紅石(ルビー)首飾り(ネックレス)贈呈(プレゼント)してから【ガネーシャ・ファミリア】の本拠(ホーム)であるアイ・アム・ガネーシャへと入って行く所を見送った後、本拠(ホーム)へと帰って行った。




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