邪龍の力を宿した白兎   作:鬼塚虎吉

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第5話

僕は本拠を出て真っ直ぐに西のメインストリートにある「豊饒の女主人」にへと来ていた。

 

「あっ、来てくれたんですね、ベルさん。」

 

そう言ってシルさんが出迎えてくれる。

 

「シルさん、約束通り来ました。」

 

「はい、ありがとうございます。」

 

僕がそう言うと、シルさんは笑顔でそう答えてくれる。

 

僕はシルさんの案内で店内に入ると、店内はいろんな種族が酒や料理に舌鼓を打っていった。

 

僕はそんな光景を目を向けながらシルさんに案内された席に座り、メニューを見てこう言った。

 

「それじゃあ、最初なんでパスタを一つ。」

 

「パスタですね、分かりました。」

 

僕が注文をすると、シルさんは厨房に注文を伝えに行った。

 

パスタが来るまでの間、僕は邪龍達の力に関して考えることにした。

 

「{クロウ・クルワッハ、アジ・ダハーカ、アポプス、グレンデル、ヴリトラ、ラードゥン、八岐大蛇、ニーズヘッグ、この八体の邪龍が僕の夢の中に出てきたのは何でなんだろう?何か理由でもあるのかな、それだとしてもなんで僕の体の中に宿っているのかが気になるな。}」

 

そう考えていると、僕の前に山のように盛られたパスタが置かれた。

 

「おまちどうさん、パスタだよ。」

 

そう言って来るのはいかにも女将さんって雰囲気を醸し出しているドワーフの女性がカウンターに立っていた。

 

「あ、ありがとうございます。」

 

僕はそうお礼を言ってパスタの隣に置かれたフォークを手にして食べようとすると、女将さんがこう言って来る。

 

「私はここの店主のミア・グランドって言うんだ。アンタがシルのお客さんかい?ははっ、冒険者のくせに可愛い顔してるねぇ。」

 

「あ、あははは・・・。」

 

ほっといてください、気にしてるんですから!!

 

そう心の中で言っていると、ミアさんの次の言葉に驚かされる。

 

「なんでもアタシ達に悲鳴を上げさせるほ大食漢なんだそうじゃないか!じゃんじゃん料理を出すから、じゃんじゃん金を使ってくれよぉ!」

 

「えっ!?」

 

ミアさんの発言に僕は心底驚いた、それもそのはず僕は見た目通りそんなに食べれる方ではないのでどこからそんな情報が来たのか・・・、そんなウソの情報を言う人が一人いた。

 

「シルさん?」

 

僕は隣にいたシルさんに声をかけると、シルさんはこう言ってくる。

 

「すみません、ベルさん。」

 

シルさんは瞳をウルウルさせ頬を赤く染めていた、可愛いなと思ってしまった。

 

「シルさん、すっごく可愛いですけどダメですよ。」

 

「テヘッ。」

 

まぁ、そんなこんな感じでパスタを食べながら会話を楽しんでいると、ある一団が店にやってきた。

 

その集団の中にアイズ・ヴァレンシュタインさんがいた。つまり、その集団は【ロキ・ファミリア】の人達だということがわかる。

 

僕は【ロキ・ファミリア】の人達から目を話してパスタを再び食べ始めるのだった。

 

すると、右側から話しかけられた。

 

「また会ったね、ベル。」

 

僕の隣にいつの間にやらアイズさんが立っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「皆、遠征お疲れさん!今日は盛大に飲み食いするでー!!乾杯!!」

 

『乾杯!!』

 

私、アイズ・ヴァレンシュタインはファミリアの遠征の打ち上げに参加している。

 

すると、同じファミリアのベートさんがこう言ってくる。

 

「アイズ、お前の見たって白髪赤目の冒険者はギルドに確認したらlevel1の雑魚一人しかいなかったぞ。」

 

私はその言葉を受けてこう言った。

 

「でも、私は見ました。」

 

私がそう言うと、隣でお肉を頬張っていた女傑族(アマゾネス)の姉妹の妹のティオナ・ヒリュテがこう言ってくる。

 

「でもさ、ミノタウロスを一撃で倒すなんてさ凄くない?」

 

その言葉に姉のティオネ・ヒリュテも会話に参加してくる。

 

「そうね、ミノタウロスを一撃でそんな事をされると燃えて来るじゃない。」

 

ティオネの声音はアマゾネスとしての血が騒いでいるというのが感じとれる。

 

すると、そこへ団長のフィンがやってきてこう言ってくる。

 

「アイズ、君の眼から見てもその少年はlevel1に見えたのかい?」

 

そう言ってくるフィンに対して私はこう言った。

 

「うん、装備もギルドから支給されているものだったし。」

 

それを聞いたフィンは顎に手を添えて考え込み、こう言ってくる。

 

「アイズ、その少年の名前とか分かるかい?」

 

「ベル、ベル・クラネルって言ってた。」

 

フィンの問いかけに私が答えるとロキが反応してくる。

 

「ちょいまち、アイズたん。なんでそのベル・クラネルっちゅー奴の事名前呼びなん!?」

 

ロキの一言に全員の視線が私に向けられた。

 

「ベルが好きに呼んでいい言っていったから。」

 

『ぐはっ!?』

 

私の一言でロキを筆頭にベートさんとレフィーヤが吐血した。

 

「何でや、何でなんやアイズたん!?」

 

「俺なんて名前で呼ばれるのにどれだけかかったと思ってんだよ、しかもまださん付けだしよぉ。」

 

「私も勇気を出してやっと名前で呼んで貰える様になったのに、そのベルという人はあった時点でっておかしいですよ。」

 

三人が鬱蒼とした雰囲気を出しながらぶつぶつと小声で何かを言っている。

 

気になった私が何を言っているのか聞こうとしたらフィンがこう言ってくる。

 

「アイズ、あそこの三人は今はそっとしておくのがいい。それで、そのベル・クラネルの所属ファミリアは分かるかい?」

 

フィンの問いかけに私は首を横に振ると、こう言ってくる。

 

「それじゃあ、この店には居るかどうか分かるかい?」

 

そう言われて周囲を見てみると、カウンター席に白い髪が見えた。

 

「見つけた。」

 

そう言って私は白い髪の見えた方にへと歩いていくと、ベルがいた。

 

すると、ベルがこっちに気付かずにいたから私はこう言った。

 

「また会ったね、ベル。」

 

そう言った後にベルがこっちを向けて驚いた顔をしていた。




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