ごパン戦争[完結]+番外編[連載中]   作:Anacletus

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第18話「帝国の台所事情Ⅷ」

 

『銅鉱山見付かりましたよ』

 

 あっさり言われたのは数日後。

 

 というか。

 

 どうして思っていたよりも早く帝国から研究員やら博物学者やら鉱物系の研究者や鍛冶師が40名近く馬車でやって来たものか。

 

 数週間後くらいになると思っていたのだ。

 

 なのに自分の片腕の性能が今更に驚くべきものになった。

 

 手紙を貰ったらこう書かれていた。

 

『いやだって、後からまた面倒な事言い始めるかもしれないなら、最初から全部持ってかせるのは普通だろ?』(脳内翻訳)

 

 要は主の先回りで『必要そうなのは全部送った!! 後は要望してくんなよ!! こっちはクソ忙しいんだよ!!』という事らしい。

 

 ついでに軍資金がざっくり金貨で貴族の大豪邸が立つくらい送られて来て、何か相手の顔が脳裏で痩せこけた気がした。

 

 合計1週間程の逗留となったが、2日前にやってきたヤル気満々な研究者と博物学者と登山家達と山師と大工が一攫千金のノリでロマン探検隊を結成した翌日にもう周囲にある洞窟を調査。

 

 ランタン片手に大規模銅鉱山の鉱脈と下に流れる地下水の溜まった地底湖を確認。

 

 恐らくは山々の合間から沁み込んだ水が銅鉱山と合体している云々。

 

 ただ、その部位を除いても非常に純度が高そうな銅鉱脈が山体に沿って横に伸びているとか。

 

 これならばしばらくは食べて行けるだろうとの報は瞬時に住民の慶びと感謝の祭りに変換。

 

 最終的には新たな邦長にして帝国貴族の位を与える事にした(まだ与えてない)フォーエの歓迎会となったのだった。

 

「ふぅ……( ´Д`)=3」

 

 大工達が仕事を終えるまで付近にある無人の廃墟を少し掃除して使う事で探検隊は同意し、山奥の調査を開始。

 

同時にこちらで集めた最新の科学的知見を活用出来そうと見込んだ研究者達が各種の道具の開発も始める事になった。

 

 結果、初仕事な研究者達も最初にこちらが与えていた現代科学知識の一端を用いて、鍛冶師達と共に道具の開発に勤しんでいる。

 

「もうこれわけわかんねぇな」

 

 陰気だった住民達が酒に酔って躍っているし、鍛冶師がいつの間にか研究者達と廃墟に鍛冶用の竈というか炉を作り出してるし、博物学者達は北部諸国における未知なる鉱山発見の報をレポートに書いて学会に出そうとしてるし、大規模な資金の臭いを嗅ぎつけた商人達がいつの間にか宴に混ざって勝手に商売し始めてるし……。

 

「鉱山用の装備関連も一応、案出しておくか」

 

 防塵防毒マスクの素材(自前知識)、高耐久ヘルメットの構造(テレビ知識)、安全靴(教授知識)、炭塵爆発を防ぐ為の水噴霧とパイプを通して廃水を集積しつつ、濾過する機構(テレビ知識)、溶鉱製錬(クソ教授の異様に詳しくて長い雑学知識?)などだ。

 

「最新の炉の技術とか……帝国が導入してくれるはずもないか」

 

 お茶を一口してから川も近くにあるし、水車回そうと決意する。

 

 この科学知識が大半まだ未熟な世界で金属を科学反応させて取り出して、溶媒抽出なんてのは正しくあの教授だから出来る事なのだ。

 

 凡人とこの時代一般の研究者は炉に水車で空気でも送るのが関の山である。

 

「シアン化物出さないようにしないと。それから粉塵炭塵の吸引用の集積設備、溶剤で固めて燃料にでもするか? 水銀はメッキ加工に使うか。これで工芸品でも特産にさせて……あーでも、マスクと回収用の吸引器が必要か……もういっそ、モーター造るか? 銅も見つかったし、銅線にしてから色々使うだろ」

 

 持って来たメモ帳に思い出せる限りの知識と他の案を全部書き込んでパタリと閉じると夕暮れ時の静寂とは言えない喧騒の最中。

 

「………」

 

 フォーエが少し幸薄そうなシスターなのだろう相手に何やら笑顔で話していた。

 

 だが、その少女の頬は随分とこけている。

 

 誰がどう見ても長く無いのが解る。

 

 正しく崖っぷち。

 

 涙ぐみ始めるフォーエがしっかりしなさいとシスターに笑われていた

 

 溜息一つ。

 

 送られて来た小瓶を見る。

 

 まぁ、いいだろう。

 

 死んだ人間なのだ。

 

 今更、命に拘る程の執着は無い。

 

 重要なのはこれから先、自分の仲間達が生きてイケる世界。

 

 そこに自分がいなくても上手く回る世界、なのだから。

 

 そこらにあった歓迎用の酒精を一杯小さな器に半分注いで持って行く。

 

「あ、貴女様は……」

 

 シスター。

 

 よく見れば、美人なのだろう少女は継ぎ接ぎだらけの朱と染みだらけの白い布地の民族衣装姿。

 

 赤茶けた髪の下では穏やかな笑みを浮かべている。

 

 死期を悟った瞳は老人のようだ。

 

「お初にお目に掛かります。シスター……貴女にはまだやらねばならない事があります。それはフォーエ様と共に生きる事……」

 

 小瓶の蓋を引き抜いて器に注ぐ。

 

「少しキツイお薬ですが、帝国製です。味は保障出来ませんが、一瓶飲んで頂けませんか?」

 

「……私はもう」

 

 その唇を人差し指で抑える。

 

「この子に勇気を見せて欲しいのです。シスター」

 

「……解りました。それが毒杯であれ、聖水であれ、必ず飲み干しましょう。だって、貴方が見ているんですもの」

 

「シスター……姉さん……」

 

 フォーエの瞳に涙一粒。

 

 グイッと苦しそうにしながらも小さな器からシスターがその液体を飲み干した。

 

 嘗て、腹に穴の開いたゾムニスを復活させたのだ。

 

 少しは期待してもいいだろう。

 

 効果が無ければ、それはそれで問題だが、内臓を治すというのが嘘でないならば、ある程度は治癒の見込みがあるだろう。

 

「―――ッ」

 

 ドクリと音が少女の中でした気がした。

 

 ビクリと一瞬だけ震えたシスターがフォーエの方によろめいた後。

 

 すぐにハッとした様子で自分の手を見る。

 

 別に何が変わったわけではない。

 

 だが、緩慢だった動きが明らかに変わった。

 

 それと同時にグキューとお腹から音が一回。

 

「ッ」

 

 恥ずかしそうにお腹を押さえたシスターがフォーエを見て、少しだけニコリとする。

 

「あ、あのね……フォーエ……お腹、空いちゃった、みたい……」

 

 その瞳に溢れていくものは涙だった。

 

 もう食べられなくなっていたのかもしれない。

 

 思わずフォーエがこちらを物凄い勢いで見た。

 

 やはり、姉弟という事なのか。

 

 その目には涙があった。

 

「フォーエ様。シスターに何か食べ物を……女性に恥じを掻かせるものではありませんよ?」

 

「は、はい!! ちょっと待ってて!? ねーさん」

 

「うん♪」

 

 どうやら、恐らくは大丈夫らしい。

 

 経過観察は必要だろうが、ゾムニスがいるので問題は無いと思いたい。

 

 そのまま宴の後ろに引っ込もうとするとシスターの細い手が、未だにこけたままの頬が、それでもまた命の火が入ったように見える瞳が、こちらを引き留めていた。

 

「どうかなされましたか?」

 

「………あの子が、貴方に何をしたのかまでは解りません。ですが、私はあの子の唯一の家族として言わねばなりません」

 

「………」

 

「あの子を、救って頂いてありがとうございました。そして、どうか、あの子の道行を共に行けない私の代わりにお願い致します。真に貴族たる貴女」

 

「……そんな大そうなものではありませんよ。ただの死にぞこないのお茶目ですから……ですが、シスター……その暗い道行きに貴方の魂と想いと生き様がきっとこれから光を示すでしょう。それはいずれいなくなるわたくしには出来ない事なのです」

 

 シスターが驚きつつも身体を九の字に折って頭を下げた。

 

 それに頭を下げ返してから馬車の方へと戻っていく。

 

「なぁなぁ、良かったのかー?」

 

「何がだ? デュガ」

 

 メイドが骨付き肉を豪快に頬張りつつ、横に付いた。

 

「アレ、すっごい高いんだぞ?」

 

「そうなのか?」

 

「うんうん。豪邸二つ分くらい。確か」

 

「ああ、そう。なんなら、この世界の連中みんなに分けてやれる分あれば、ちょっとは世界がマシになるかもな」

 

「―――ぷ、あははは、ふぃーが言うと説得力あるなぁ」

 

 ケラケラとデュガが大笑いする。

 

「世の中には何も為せず死んでく人間が一杯いる。幸運に恵まれず。死にたくないのに死ぬ。実力が無いから、運が無いから、偶然に、あるいは失意に飲まれて……誰もそれを止められない。だが、減らす努力はしようってだけだ」

 

「………それ、ふぃーの方が先に死にそうだな」

 

「はは、そうなる前にやる事はやるさ。付き合ってくれるんだろ? 今のところは」

 

「うん。お前、いーやつだしな♪」

 

「ありがとう。それだけで十分、救われてる……」

 

「デュガ。追加のお肉が焼けました」

 

 ノイテが来るとすぐに肉に吊られて怪力娘が離れていく。

 

 代わりに横に付いたゾムニスが呆れた視線を向けてくる。

 

「いいのかい? もしもの時の備えだろう?」

 

「あんなのに頼らなきゃならなくなった時点でこっちの手落ちだ。そんなミスをするなら、この地域を統合しようなんて夢のまた夢、違うか?」

 

「……君はどちらなのだろうな。先程の君も、今の君も、私を誘った君も、私を救った君も、全ては君だが、まるで別人にも思える」

 

「人間は其々の仮面を被って生きてる。貴族の自分や家族の自分、あるいは別の世界の自分すらいるかもしれない……」

 

「テロリストの自分に、君の護衛をする自分もいる、か」

 

「そういう事だ。今日はもう疲れた。休ませて貰う。夜の番は頼んだ」

 

「了解した。良い夢を我らの雇い主……」

 

「ああ、良い夜を……」

 

 夢の先で幼馴染に会えるだろうか。

 

 そう考えても、しばらく答えは出そうに無かった。

 

 *

 

 唇を重ねる事は親愛の証であるという。

 

 ならば、今の自分は滑稽なのかもしれず。

 

 グライスを出立して数日。

 

 その道行きとは反対に次々に商人の荷馬車が行き交っていた。

 

 途中の事である。

 

 焼き魚を人数分。

 

 途中の宿場で買い。

 

 馬車の中で被り付こうとした途端の悲劇。

 

 初めての口付けは魚に吸われたが、別に気にする必要もない。

 

「で、どうした? ゾムニス」

 

「遠方から多数の土煙。これは……野盗? いや、違う。何処かの正規軍か? 騎馬隊だ」

 

「近くに隠れる場所は?」

 

「ある。そちらに?」

 

「ああ、そっちに迂回してくれ」

 

 すぐにゾムニスが進路を変えた。

 

 そして、素早く数分もせずに森の端まで到達。

 

 後ろの荷台に積まれていたゼンドを森の中に移動させたフォーエがすぐにこちらに駆けて来る。

 

「どうしたらいい?」

 

「今出ても見つかる。しばらく様子見だ。アテオラ」

 

「は、はいぃ~~何でしょうか?」

 

「コレで相手を見て識別出来るか?」

 

 双眼鏡を渡す。

 

「解りました。見事、当てて見せます!! 地理も詳しいですけど、歴史も詳しいので大丈夫です!!」

 

「頼む」

 

 数分後、数十頭の騎馬隊が青銅製の馬具を装着した姿で現れた。

 

 それを森の奥から双眼鏡で覗いたアテオラがフムフムと頷く。

 

「で、どうだ?」

 

「アレは……地平国家の方ですね。あの装具……ヴァドカ? いえ、でも、色がおかしいです。正規軍は確か青銅を黒く塗っていたはず」

 

「つまり、ヴァドカっぽい騎馬隊か?」

 

「は、はい。すみません」

 

「近頃、ヴァドカは戦争してたか?」

 

「え? ええと、確かヴァドカは1年前に近隣にある同じ地平国家のアルジーナと国境線で小規模な偶発戦が発生してたはずです」

 

「小規模じゃ、さすがに正規軍の一部が野盗化する程の被害は出ないよな?」

 

「は、はぃ。そもそもヴァドカはその戦闘で勝って、国境線をちょっとだけ自分達に有利な地点で確定させましたから」

 

 アテオラがお役に立てずとしょんぼりする。

 

「十分な情報だ。つまり、黒を剥がしたんだな。あーという事は何かマズイな。恐らく……」

 

「へ?」

 

「いいか? 正規兵が自分の装備を誤魔化す時ってのは―――」

 

 そう言っている間にも通り過ぎようとした騎馬隊が途中で道の脇に寄っていた商隊の周囲にぞろぞろ集まっていく。

 

「正規兵がしちゃいけない事をしたくなった時、なんだよ。大抵……」

 

「ッ、そ、それって?」

 

 言っている間にも荷を改めようとした騎馬隊の男達が商隊の代表者らしい男を殴り倒した。

 

 斬り殺さないだけマシだろうが、すぐに荷の中から幾つか金品らしきものをかっぱらって、その脚で元来た道へと踵を返して走り出す。

 

「……どういう事だ? いや、この状況……待て? 待て待て? そういう事なのか?」

 

 思わず渋い顔になる。

 

「あ、あのーどうかなされたんですか?」

 

「ヴァドカって今何してる?」

 

「な、何とは?」

 

「ヴァドカの周囲で大規模な軍事演習とか。隣国との戦争準備とか。そういうのしてないか?」

 

「へ? え、ええと、こっちに来た時、ヴァドカの市街地に寄ったんですけど、普通に過ごせました」

 

「何か違和感とか覚えなかったか?」

 

「違和感……えっと、確か……あ、思い出しました。ヴァドカの宿でお客さんがあんまりいなくて。市街地は賑わってたんですけど、他国の人が殆どいなかった気がします……」

 

「そ・れ・だ……はぁぁ」

 

 思わず暗澹たる溜息が出る。

 

 此処は戦国乱世、なのだ。

 

 こういう時、歴女やヲタクは大抵、通例を引っ張り出して考える。

 

 ちなみに祖父とやった今時の戦略ストラテジー系のゲームでは歴史を体現しつつ、様々な戦術、戦略コマンドが使用可能だったりした。

 

「ヴァドカは恐らく、どっかの国に戦争を仕掛ける準備中だ。恐らく南以外」

 

「え、そ、それって……」

 

 アテオラが目を丸くする。

 

「なぁなぁ、どーしてそう思うんだ? ふぃー」

 

「あの騎馬隊の行動が恐らくは物流の寸断行為だからだよ」

 

 斧を担いだメイドへ溜息がちに告げる。

 

「野盗じゃないのか?」

 

「野盗だったら、ぶっ殺してる。それでなくてどうしてほんの少し荷物を漁って戻ってくんだよ。意味が分からない……」

 

「あーそっか。普通は全部取ってさっさと消えると」

 

「そういう事だ。今の商人が周辺に注意喚起するとどうなる?」

 

「そりゃ、ここらへん通る商人がいなくな―――」

 

「ああ、そういう事でしたか」

 

 ノイテが後ろから割り込んで来る。

 

「ウチの参謀達もやっていましたね。対象国に入る外国の商隊に軽くちょっかい掛けて、商人の出入りを間接的に減らして、相手国の物資の枯渇を待つ。で、合っていますか?」

 

「そういう事だ。アテオラ、地図」

 

「は、はい。今いる地点は此処です」

 

 北部諸国の中央部に差し掛かっている旅であるが、その周囲には地平にある国家が複数乱立していた。

 

「この道を追い返すって事は南部からの武器や食料の供給を止めたいって事だ。で、そこまでしなきゃ落とせなさそうな邦は幾つある?」

 

「え、ええと、この時期の穀物の収穫量と移民の流入量がこれくらいだから……正規軍や傭兵、奴隷の数とかも計算に入れたら恐らく4か国くらいです」

 

「その中でヴァドカが一番気にしてるところは?」

 

「気にしている?」

 

「何かしらヴァドカが越えられない力を持つ邦って事だ。兵士の練度とか、兵糧の量とか、防壁や難攻不落の要塞とか。そういうの持ってるところだ」

 

「あ、はい。それは一つしかないです」

 

「何処だ?」

 

「ユラウシャで……え?」

 

 思わずアテオラが固まる。

 

「ヴァドカが何かのユラウシャを倒す策か、戦力か。あるいはどっかの支援を取り付けたか。とにかく、何かしらの変化があったんだ。恐らく」

 

「そ、そうなのでしょうか?」

 

「これがオレの勘違いなら笑って馬鹿にしてくれていい。だが、こういう時の勘は大抵外れない。たぶん」

 

 後ろからゾムニスが耳元に囁く。

 

「……解った。フォーエ。三時方向の林に何か潜んでて、こっちを監視してる。恐らく人間だ。一端、此処を離れてから、空からソイツが何処に向かうのかを観察してくれ」

 

「解った」

 

 すぐに馬車を元来た道で戻る。

 

 そうして、3分程戻った場所でフォーエが一直線に上空へと飛び立った。

 

 そうして、数分程、上空を旋回した後、また戻って来る。

 

「どうだった?」

 

「山を北上してるみたいだ」

 

「街道を使わないのか。速度は解るか?」

 

「獣よりも少し遅いくらい、だと思う」

 

「野生児じゃなきゃ、そういう訓練を受けた誰かさんて事か……アテオラ、此処から北上した邦の中で山歩きや山岳での戦闘に秀でた国は?」

 

「は、はい。確かさっき話したアルジーナがそうです。平地国家なんですけど、山間の邦も昔に併合して、大きく平野に張り出した山岳も縄張りなので」

 

「解った。そっちの国に行こう」

 

 右往左往しつつもこうして先程の騎馬隊が返っていくのだろうヴァドカ方面から逸れてアルジーナという国家へと向かう事となったのだった。

 

 自分のとこの台所事情を改善しに来たのだが、どうやら前途は多難になった上に特大の問題が立ちはだかってしまったらしかった。


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