(ネタ)Fate/Grand Order 鉄血のマシュ   作:ハナネット

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 書いてる別作品がなかなか進まないんでFateMAD見ながら息抜きに電波に任せて書いた。メカ×Fateとか誰かインスピレーション受けてくれないかな。


(ネタ)Fate/Grand Order 鉄血のマシュ

 人理継続保障機関フィニス・カルデア。その施設内廊下にて一つの運命が動き出した。

 

 

「アンタ、こんなところで寝てると風邪引くよ」

 

 

 ショートカットの髪にパーカーを羽織った少女は、ぶっきらぼうに自分の足元で頭を抱えて悶えている少年に言った。

 

 

「っつつ、いきなり何すんだよ!頭蹴りつけて起こすとかもう少し穏やかな起こし方出来ねえのか!」

 

「その方が早いと思ったからやった。屈むのも面倒だし」

 

「フォウ・・・」

 

 少女は自分のやった行為への反省はまるでなく、あくまでも当然の行いだと主張。少年はその様にいくら言おうが無駄であること悟り溜め息を吐いた。足元にいるリスっぽい獣も不思議なことにそれを悟って溜息を吐いているいるように見えた。

 

 

「はぁ、まあいい。それでお前、誰なんだ?」

 

「一応マシュ・キリエライトってことになってる。ここの局員」

 

「そうか・・・多分同い年くらいだよな。俺の名は藤丸立花。一般公募から選ばれたマスター候補だ。お前、ここの職員だろ?とりあえず、マスターが集められてる会場って知ってるか?」

 

「いいけど、サボってた方がアンタの為だと思うよ。今の時間だと遅刻は間違いないし、所長ヒステリックだからガミガミ言われるのがオチだよ」

 

「マジか。でも行かねえともっと煩そうだなそりゃ・・・」

 

 

 路傍の石ころを偶々蹴飛ばしたような些細な出会い。しかし二人にとってこれこそがこれから紡がれる切れることのない鉄の絆の始まりでもあった。

 

 

 

 

 紆余曲折あり、ミッションから外された藤丸立花は自分の部屋に居座っていたロマニ・アーキマンと歓談することとなったが、突然カルデアを爆発が襲う。爆破現場にマシュがいることに気づいた立花はマスターが集められていたカルデアス前に向かうが、そこには爆破によって無惨な光景が広がっていた。

 

 

「こいつはひでえ。おい!誰か無事なやつはいないのかよ、おい!」

 

「うっ・・・・・・」

 

 

 呻き声を聞きつけ向かった先には、先程まで会話をしていたマシュ・キリエライトが腰から下を瓦礫に挟まれて倒れていた。体を中心に決して少くない量の血溜まりが出来ている。

 

 

「!?お前、生きて・・・っ!瓦礫に挟まれてるのか。待ってろ、今助ける!」

 

 

 一刻を争う事態に焦る立花とは対照的に、マシュの表情に焦りはなくただ当然の結果として受け入れているかのように穏やかに言った。

 

 

「・・・いいよ、無理しなくて。オレ、もうすぐ死ぬから。アンタも分かってんだろ?」

 

 

 瓦礫を持ち上げようと必死になっている自分に対する命に無頓着なその言葉に、立花は無性に腹が立った。

 

 

「うるさい、だから何だってんだ!生きてんなら生きる努力ぐらいしてみろよ!簡単に諦めてんじゃねぇ‼」

 

「でも、オレ、こんな状態になっても生きたい理由なんて結局見つからなかったし、そもそも生きるってことがよく分かんないんだけど・・・」

 

 

 どこまでも透明に、自分の生存の目的を見出せず諦めを口にするマシュ。それに立花はとにかく彼女が生にしがみつくよう咄嗟に思ったままの思いを口にした。

 

 

「だったら、俺の為に生きろよ‼生きる理由がねえんだったら、それが見つかるまで俺が理由になってやるから。俺が、お前を連れていく。だから・・・死ぬな‼」

 

 

 立花の言葉に呆然とした後、マシュは彼と会ってから初めての笑顔を浮かべた。

 

 

「アンタ、変なやつだな・・・」

 

 次の瞬間、二人はレイシフトの光に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 冬木へのレイシフトされる直前のほんの一瞬、止まった時間の中でマシュは自分の中にいた存在と邂逅した。

 

 

「お前、オレの中にいたやつか・・・・力を貸してやる?なにそれ、こんなギリギリでそんな話をするなんてバカじゃないの?でも、貰えるんなら貰っとくよ。だけど・・・これだけじゃあ足りない。負担が大き過ぎる?関係ない。もっとだ、もっと寄越せよ・・・■■■■■■」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 目覚めれば炎に呑まれた瓦礫の街、そして自身を襲ってくる骸骨の兵士達との遭遇に混乱しながらも逃げ回っていた立花だったが、ついに袋小路まで追い詰められてしまう。

 

 

「クソ!まだだ!こんなところで死ねない、こんなところで、終われねぇ!」

 

 

 ここはどこなのか?どうしてこんな骸骨に襲われているのか?なにより、あの後マシュはどうなったのか?何も知らないままここで死にたくはない。それに、最後の瞬間、マシュは自分の何の根拠もない言葉を信じて生きようとしてくれた。その信頼に、あの笑顔に応えないまま無責任に死ぬわけにはいかない!

 覚悟を決めて落ちていた鉄の棒を拾い、正面の骸骨の集団に対し構えた。

 

 

「そうだろ、マシュ!!」

 

「うん、そうだね、立花」

 

 

 次の瞬間、立花の叫びに応えたかのように黒い影が彼の前に降り立ち衝撃で粉塵が巻き上がる。そして、目の前にいた骸骨の数体を身の丈を越えた巨大な黒い物体でまとめて文字通り粉砕した。

巻き上がった粉塵が晴れる。そこには・・・

 

 

 黒い軽装の鎧と腰布を纏い、その両手で十字を象った大楯を振り抜いたマシュ・キリエライトがいた。

 

 

「ねえ、立花。次はどうする?」

 

 

 急な展開に目を白黒させていた立花だったがマシュの変わらない有り様に緊張が解ける。彼女がどうなってしまったのかは分からないが、どうやらこいつらを片付ける力があるようだ。

 

 

「・・・決まってるだろ?次は・・・」

 

 

 目的なんてわからない。先の見通しだって出せていない。それでも今自分達がやらなきゃいけないことははっきりしている。それは・・・

 

 

「生きるんだよ、俺達の邪魔する奴をぶっ潰して‼」

 

「うん、行くよ立花・・・オレの生きる理由が見つかるまで、オレの命は立花の為に!」

 

 

 少年の言葉と同時に骸骨の集団に向かってマシュが突撃した。

 

 

 かくして少年と少女の旅は始まった。血と犠牲、そして切れることのない絆の果てに答えがあると信じて・・・。

 

 

               

 

 

                 Fate/Grand Order 鉄血のマシュ

 

 

●登場人物

 

・マシュ・キリエライト(三日月バージョン)

 性格はとにかく容赦をなくし、後先を考えない鉄砲玉。立花の為なら命や代償を容易く懸けられる妄信的信頼によってその精神は成り立っている。一人称は「オレ」。初対面や目上の相手関係なくタメ口で話しかける癖がある。前の実験体としての名称を意識しているせいか今の名前が自分の名前である実感が薄い。勉強嫌いではあるがロマニやダ・ヴィンチに言い包められて基本的常識だけは習得している。(従うとは言っていない)

現在無茶な力の継承によって英霊化を解くと右目の視覚が失われている。

 

・藤丸立花(オルガバージョン)

 頼れる兄貴分を装っているが、実は極度の心配性。人類最後のマスターである自信はないが自分を信頼しきってくれるマシュの為、精神的に崩れそうではあるが立ち続ける。

 

 

 

●次回予告風ナレーション(ロマニ・アーキマン)

 

 えーと、オルガマリー所長のことだっけ?うん、彼女は今も昔もあのキツイ性格のままだったよ。だけどマシュが自分の好物のドライフルーツが好きだと知って時々自分のお気に入りをさりげなくあげてたりと可愛いところとかもあるんだ。まあそのあと彼女への仕打ちを思い出してトイレで戻しちゃったりとナイーブな所もあったりするんだけど・・・えっ後ろを見た方がいい?何で?って所長!?いつからそこに!?

次回Fate/Grand Order 鉄血のマシュ 第2話「英霊」

(以上マシュの骸骨殲滅シーンとオルガマリーが囲まれ泣き叫ぶシーン、シャドウサーヴァント登場をプレビューでイメージして)




 ってな感じで書いてみました。ちなみにこのマシュに恋愛的要素はカケラもなく無駄に男気があり、立花だけが一方通行にマシュを意識してヤキモキしていたりするのが理想と思っています。あと、こっちのマシュは原作の霊基再臨Maxの状態からさらに着込んでいく予定。(ランスロットの鎧をさらにトゲトゲしくしたイメージ)
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