ポケットモンスター let's goリーリエ!   作:アニポケ大好き主

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 リーリエ達の旅立ちとリーリエの初めてのポケモンゲット回です。
 リーリエの手持ちに関しましては作者の勝手な思い込みでやっていきます。ご了承ください!


第九話 新たな仲間と初ゲット‼︎

 ロケット団による研究所の襲撃事件から翌日、この日リーリエとカノンとサトルはポケモントレーナーとして旅立つ日がやってきた。…はずだったのだが

 

「すまん、リーリエちゃん。新人用のポケモンのことなんじゃが、すぐには用意ができていなくてのぅ。」

 

 そのはずだ。オーキド博士から新人用のポケモンを受け取るには申請届けを提出しなければならない。リーリエも急な申し立てのことだったので仕方のないことだと分かっていたが、規則上により旅に出るには所持ポケモンは二体と決められているのでリーリエはトレーナーとして旅にでることが出来ないのだ。

 暫く、新人用のポケモンが用意されるまで研究所で待つしかないが、それがいつになるか分からない。悩んだ故カノンはあることを提案した。

 

「オーキド博士!連れて行くポケモンは戦闘経験を十分に経験しているポケモンならいいんですよね」

 

「うむっ!そうじゃな」

 

「だったら、リーリエの二体目はこれから捕まえに行けばよくないですか!野生ポケモンならそれなりに戦闘経験を積んでいるはずですし!」

 

「じゃが、そもそも野生ポケモンのエリアに入ることも出来ないのでは」

 

あっ…そうかと思ったカノン。それを見かねてサトルは説明を加えた。

 

「フィールドワークの授業と同じように僕とカノンがリーリエのポケモンの捕獲のサポートにまわるのはどうでしょうか。禁止されているのはあくまで所持ポケモン不足による野生ポケモンエリアへの浸入です。僕たちと一緒に入ればその基準を超えられますし、野生ポケモンに襲われる危険性もなくなります」

 

「おー!それだよ!私が言いたかったこと♪」

 

「私もそれでよろしいければ、ぜひお願いしたいです」

 

 所持ポケモン二体までというのは飽くまでトレーナーは一人で旅立つものだと考えたうえで作られた規則であり、他のトレーナーと一緒なら安全が確保されるのは確かだ。

 しかし博士から新人用のポケモンを受け取らず旅に出たトレーナーは前例としてないため、一緒に行動すればいいからと言ってリーリエに旅の許可を出していいものか分からなかった。だが、ロケット団と戦いでリーリエの実力を知ることができたオーキド博士は特別にサトルの提案を受け入れることにした。

 

「それじゃあ、カノンちゃんとサトルくんはしっかりとサポートの方を頼んじゃぞ!」

 

「「はい!!」」

 

「そういうことなら、リーリエちゃんにはこれを渡しておこうかの」

 

 そう言ってオーキド博士から渡されたのはポケモン図鑑だった。だが、カノンとサトルが貰った図鑑よりも大きいサイズの図鑑だ。それはリーリエが初めて目にしたものでもなかった。

 

「これは…ロトム図鑑ですか?」

 

「「ロトム図鑑?」」

 

 カノンとサトルに説明しようとした途端、博士のではない一体のロトムが図鑑に入り込んだ。すると起動とともに図鑑は宙に浮き、ロトムが目を覚ます。

 

『アローラ!ユーザーリーリエ!よロトしく!ん?ここはアローラじゃないロトか?』

 

「「喋った!!」」

 

 突然のことにカノンとサトルはついていけていない。

 

「カノン!サトル!これはロトム図鑑と言いまして…」

 

『そこはボクが説明するロト!』

 

 リーリエが説明しようとしたがロトム図鑑は割って入って自分から説明し始めた。お喋りな性格は変わらないのですね…リーリエはこのやり取りに懐かしく思えた。

 

『ロトム図鑑は他の図鑑と違ってポケモンのデータはあらかじめ入ってはいないロト。出会ったポケモンからデータを集めてそれを図鑑に保存する。それがロトム図鑑ロト!』

 

 ロトムはカメラ機能を使って、リーリエのパートナーのシロン。カノンとサトルのポケモンヒコザルとピカチュウそしてフシギダネとヒトカゲを写真で撮り始めた。

 

『このようにして写真に収めることで、出会ったポケモンの記録がどんどんアップデートされていくんだロト。』

 

「つまり、出会うことで図鑑が埋まっていく自己学習型のポケモン図鑑ってこと?」

 

『そういうことロト!』

 

 ロトムの自己紹介も無事に終えることができた。ロトム図鑑はこれからリーリエの旅の仲間として一緒に行動することになる。

 

「ですが博士。この図鑑はどうして私に…」

 

 自分用の新人ポケモンが用意されていないのなら、ポケモン図鑑も用意されていないと思っていたのでリーリエは少し驚いていた。するとテレビ携帯から一人の人物が現れた。

 

『僕からのプレゼントさ!リーリエ!』

 

 そこに映っていたのは、トレーナーズスクールの担任でもあったククイ博士だった。

 

「お久しぶりです!ククイ博士!」

 

『リーリエ!久しぶりだな。随分見ないうちにたくましくなってきたんじゃないか!』

 

 久しぶりの再会の喜びにリーリエはテレビ携帯に映っているククイの元へ駆け出した。

 

『実は君のお兄さんからリーリエがトレーナーとしてカントーを巡るって聞いたんだ。だからリーリエの旅のサポートをしてあげるようにと急いでロトム図鑑をそっちに贈ったんだ!』

 

「ありがとうございます。博士!」

 

『しかしリーリエがトレーナーとして旅に出る日がくるとはなぁ。スクール時代の時は正直考えもしなかった。ルザミーネさんのことは僕やオーキド博士達に任せて、トレーナー修行しっかりやってこい!ロトム。リーリエのこと宜しく頼むぞ!』

 

『任せるロト!他の図鑑と同様、ポケモンデータの解説機能も登載されてるからリーリエがまだ見たことのないポケモンでも大丈夫ロトよ!』

 

 するとロトムはサトルに近づきピカチュウの解説を始めた。

 

『ピカチュウ ねずみポケモン

尻尾を立てて、周りの気配を感じ取っている。むやみに尻尾を引っ張ると噛み付く』

 

 ロトムは自分の解説が合ってることを証明するかのように、サトルのピカチュウの尻尾を引っ張る。

 

「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

 

 驚いたピカチュウは電撃を繰り出した。サトルの肩に乗っていたため、もちろんサトルも電撃を食らうはめになった。

 

『噛み付く〜じゃなくて電撃ロトか!!』

 

 サトルとロトムの断末魔が鳴り響く。それをカノンは口を開けて大きく笑い、リーリエはサトルに申し訳ないと思いつつ、口を隠しながら笑っていた。その様子をククイ博士は懐かしそうに見ていた。

 

 

 

 

 リーリエは寝室に使った部屋に戻り、旅の道具の最終確認を行っていた。終えたリーリエはリュックを背負い、ルザミーネの元へ向かった。

 

       行ってきます。お母様

 

 

 リーリエはそう告げ、シロンと一緒に寝室を後にした。

 

 

 

 

 研究所を出た三人に強い風が吹いていた。

その風が吹いた方を向くとそこは広大な草原が広がっていた。いよいよ始まる冒険。三人の門出を祝うかのように太陽の光が神々しく輝いていた。

 

「お嬢様。お気をつけて」

 

「ジェームズ。お母様のこと宜しくお願いします。」

 

「それじゃあ、三人ともしっかりのぅ!」

 

「「「はい!行ってきます!!!」」」

 

 三人は見送るオーキド博士たちに手を振り

旅立っていった。三人の旅がよりいいものになるようにと願いながら三人の姿が見えなくなるまでオーキド博士たちも手を振り続けた。

 

 

 

 

〜〜〜〜〜

 

 

 ポケモントレーナーとして旅立ったリーリエ。研究所で出会ったカノンとサトル。そして新たな仲間ロトム図鑑と一緒に次の町であるトキワシティに向かっていた。そんな中リーリエは手持ちがロコンのシロンだけということもあり、まずは野生ポケモンを捕獲するところから始まった。そしていま、その真っ最中だ。

 

「シロン!【こなゆき】‼︎」

 

 シロンの冷気は野生のポッポを包み込んだ。ポッポはあまりの寒さに身体を震わせ、地面に倒れこんでしまった。

 

「よし!効いてる」

 

「いまだよ。リーリエ!」

 

 二人の合図とともにリーリエはモンスターボールをポッポに目掛けて投げた。そのままポッポはモンスターボールへと吸い込まれていき、開閉スイッチが完全に閉まるまでのカウントダウンが始まった。ボールは右に揺れ、左に揺れ あともう少しのところで…

 

「あっ!」

 

 ポッポはモンスターボールから出てきてしまった。すぐにリーリエはシロンに次の技を指示しようとしたが、ポッポは【すなかけ】でシロンに砂をまきあげた。かかった砂が目に入り視覚を奪われてしまったシロン。その隙を見計らってポッポは逃げ出してしまった。初めての捕獲は失敗に終わった。

 

「大丈夫ですか シロン!」

 

 すぐにシロンの元へ駆け寄ったリーリエは急いでシロンの目に入った砂を水で洗い流してあげた。砂を洗い流したシロンはリーリエを見るなりしょんぼりとしていた。

 

「そんなに気を落とすことはありませんよ」

 

 そんなシロンの頭をリーリエは優しく撫でてあげた。

 

「惜しかったね。リーリエ」

 

「はい。なかなか上手く行きませんが、まだまだこれからです。次は必ずゲットしてみせます」

 

「あはは!その意気だね」

 

 そう言って、カノンはリーリエの手を引っ張るようにして起き上がらせた。すぐにロトムもシロンの状態の確認にかかった。

 

『大丈夫ロト!シロンはそんなにダメージを負ってないロト!安心するロトよ!』

 

「そうですか!ありがとうございます。ロトム」

 

 シロンに怪我はなかったことを知り、優しく抱きかかえた。シロンも尻尾をふりながら元気よく鳴いた。

 

「もうすぐお昼だから、そろそろ休憩をいれよっか。時間的に野生ポケモンの探索はまだできるし」

 

「そうですね。みんなでお昼にしましょう」

 

 リーリエたちは岩場に腰を下ろし、旅立つ前にジェームズが作ってくれたサンドイッチを取り出して昼食をとった。ポケモン達もリーリエが作ってくれたポケモンフーズを美味しいそうに食ベ始める。

 

「みんなも美味しそうに食べてる!」

 

「ポケモンごとに好みに合わせて作るなんてすごいよ」

 

「ふふっ!ポケモン達も口に合ってくれたようでよかったです」

 

 そんなポケモン達を見ながら、三人はこれからのことを話し合った。

 

「次はどんなポケモンに挑戦してみよっか」

 

「図鑑で生息地を調べてみたけど、初心者としてはポッポかコラッタがやっぱり無難かな」

 

「でしたら、その二匹を中心に探したほうがいいのですか?」

 

「そうだね。でもポケモンバトルのことを考えると空中戦を得意としたポケモンはいた方が心強いと思う。出来れば鳥ポケモンを仲間に加えたいところだね」

 

『この辺りに鳥ポケモンが生息している確率は20%ロト。もう少し他を探索したほうがいいロトね』

 

 その時ポケモン達は何かの気配を感じたのか周りを見渡し始めた。すると上空から一匹のポケモンがポケモンフーズ目掛けて急降下してきた。フーズの一粒を奪ったそのポケモンは近くの木の枝に留まり食べ始める。リーリエ達も急いでそのポケモンの方へ目をやった。

 

「あの、ポケモンは?」

 

 すぐにロトムはそのポケモンの写真を撮り、解説を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ムックル。むくどりポケモン。

たくさんの群れで行動している。体は小さいが羽ばたく力は非常に強い』

 

 

 

 現れたのはシンオウ地方の鳥ポケモン、ムックルだった。

 

「ムックルか。ほんと昔のカントー地方だったら考えられないポケモンが現れたね〜」

 

「うん。だけどムックルは単体での弱さをカバーするために普通は群れで行動しているポケモンなんだけど、他に仲間いないのかな」

 

「でしたら、あの子ひとりぼっちなのでしょうか」

 

 そんなムックルを見たリーリエはすぐにリュックから空のモンスターボールを取り出した。

 

「決めました!私、あのムックルをゲットしてみます!準備はいいですかシロン!」

 

 リーリエの合図とともにシロンも前に出る。食事を終えたムックルも翼を広げてはこちらを睨みつけてきた。どうやら向こうもこの勝負を受けて立つようだ。

 

「シロン!【こごえるかぜ】‼︎」

 

 シロンの冷気がムックルに目掛けて繰り出された。一瞬にしてムックルは上空へと飛びその技をかわした。スピードはかなりのものだ。あっという間に空へと飛んだムックルはシロンの出方を疑うかのようにその周りを飛び始めた。

 

「それでしたら【こおりのつぶて】です‼︎」

 

 次の攻撃と切り替えたシロンだが、空を飛び回るムックルのスピードを捉えることが出来ず外してしまった。シロンの動きが止まったところをムックルは透かさず、嘴を尖らせ【つつく】攻撃を仕掛けた。シロンは技を出し終えた一瞬の隙を狙われムックルの攻撃を食らってしまう。

 

「シロン!!!」

 

 ムックルの攻撃を食らったシロンは蹌踉めきながらなんとか立ち上がる。しかしムックルの攻撃が止むことはなかった。今度は一気に急降下をすると翼を鉄のように硬化させ、再びシロンへと襲いかかる。

 

「シロン!躱して下さい!」

 

 今度はリーリエの指示が早かったためシロンはギリギリのところでムックルの攻撃を躱した。ムックルの攻撃した場を見てみると、地面が大きく抉り取られていた。威力はなかなかのものだ。

 

『いまのは【はがねのつばさ】ロト!』

 

「あのムックル鋼タイプの技を使えるのか」

 

「リーリエ!頑張れ!!!」

 

 鋼タイプの技は氷タイプのシロンには大きなダメージが与えられてしまう。だが、相手は空中戦を得意としている鳥ポケモン。むやみに技を繰り出したところでは簡単に躱されてしまう。

 するとムックルはもう一度【はがねのつばさ】でシロンに攻撃を仕掛けてきた。急降下して近づいて来るムックルを前にリーリエはある策を思いついた。

 

「シロン!自分の周りに【こごえるかぜ】です‼︎」

 

 シロンは自分の周りに冷気を繰り出した。冷気によって冷やされた空気は白い霧を発生させ、そのままシロンを包み込んでいきシロンの姿を消してしまった。姿を見失ったムックルは慌てて攻撃をやめ、距離を取ってからそのまま空中で止まった。

 相手の動きが止まっているこのチャンスを無駄にするわけにはいかない。リーリエはすぐにシロンに攻撃の指示を送った。

 

「今です!【こおりのつぶて】‼︎」

 

 白い霧の中から氷の塊がムックルに目掛けて放たれる。シロンの姿を捕らえられなかったムックルは判断が遅れ、シロンの攻撃は見事に命中した。

 

「【こなゆき】‼︎」

 

 追い討ちをかけるようにシロンの【こなゆき】もムックルに決まった。氷タイプの技を連続に食らってしまったムックルはそのまま地面へと倒れこんだ。

 

『ムックルの捕獲率!70%ロト!』

 

「はい!それでは行きます!お願いしますモンスターボール‼︎」

 

 すぐにリーリエはモンスターボールをムックルに投げた。そのままムックルはモンスターボールへと吸い込まれていき、開閉スイッチが完全に閉まるまでのカウントダウンが始まった。ボールは右に揺れ、左に揺れ そして…

 

 

 

 

 

 

 

カチッ‼︎

 

 

 開閉スイッチが閉まる音がした。それは捕獲成功の合図を意味していた。モンスターボールが止まったことを確認したリーリエは急いでモンスターボールを取りに向かった。モンスターボールを手に取ると持っている方の腕を空高く伸ばし、喜びの表情を見せた。

 

「やりました!ムックル ゲットです!!やりましたよ!シロン‼︎初めてのゲットです!」

 

 シロンもリーリエに飛びつき嬉しさのあまり一緒になってその場を飛び跳ねた。

 

「おめでとう!リーリエ」

 

「やったね!」

 

『よかったロト!捕獲大成功だロト!』

 

 すぐにカノン達もリーリエの元へと駆け寄った。

 

「ありがとうございます。みなさんが手伝ってくれたおかげです!」

 

「何言ってるの!リーリエとシロンが頑張った結果だよ!」

 

「そうだよ。それよりムックルをモンスターボールから出してみようよ」

 

「そうですね!ムックル出てきて下さい!」

 

 モンスターボールから元気よくムックルが飛び出してきた。ムックルはすぐにリーリエの肩に留まった。

 

「これからよろしくお願いします。ムックル!」

 

 ムックルも元気よくリーリエに挨拶をしてからシロンや他のポケモン達にも挨拶を交わした。

 初めてのゲットを体験したリーリエはまだその喜びを隠せないでいた。こうしてリーリエ達は新たな仲間と一緒に目的地であるトキワシティへと歩き出すのであった。

 




 初ゲットはサトシと同じく、序盤は鳥ポケモンで行きました。
 手持ちが増えていくに連れ、メンバー紹介も後々書いていこうと思います。
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