ポケットモンスター let's goリーリエ! 作:アニポケ大好き主
アローラー!
今度はこのボク、ロトムが出題するロトよ!
今回のポケ問題はこちら!
ハナダジムのカスミの切り札のポケモンはどれロト?
Aニョロトノ Bギャラドス Cサニーゴ Dコダック
答えはお話の最後にロト!
〜ジョウトのポケモンコンテスト〜
「ニャルマー!【10万ボルト】‼︎」
「ムウマージ!【シャドーボール】‼︎」
「ピジョット!【フェザーダンス】‼︎」
「【シャドークロー】‼︎【おにび】‼︎」
しまっ…
「ラプラス【ぜったいれいど】‼︎」
「ニャルマー、ムウマージ、バトルオフ!よって優勝はサオリさんでございます」
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シンオウ地方でのグランドフェスティバルで優勝後、ノゾミは次の地方でのトップコーディネーターの称号を得るために旅を回っていた。しかし、そのトップコーディネーターの肩書きが足枷になってしまうとは旅立つ前のノゾミはまだ知らなかった。
トップコーディネーターを目指す者としてコーディネーターの多くはノゾミの名を知らない人はいなかった。彼女の姿を見れば誰もが振り向いては彼女を警戒をしていた。だが、その視線が返ってノゾミには大きなプレッシャーとしてのしかかったのだ。シンオウ地方のトップコーディネーターとして誰よりも以上に華麗に見せなければならないと思い込み結果的に実力が空回りしてしまうことが目立つようになった。そして、常に上を見て戦ってきた彼女が消沈してしまう出来事があった。
ジョウトのコンテストでの決勝。その相手はサオリというカントー地方のトップコーディネーターであった。他地方のトップコーディネーター同士のバトルだけあって、この日のコンテストは多くの人が注目していた。だが、その戦いは呆気なく終わった。私は逆転不可能と思えるぐらいの大差でポイントを減らされてしまう所が、自分の二体をあっけなく戦闘不能にさせられてしまった。同じトップコーディネーターという称号を手にしているとはいえ、実力の差は歴然としていた事に強気な性格の彼女であったが、抜け殻のように何も考えられなくなってしまった。
ここに来て彼女は停滞期に入ってしまったのだ。
キッサキシティ
シンオウ地方の北陸に位置する。寒さに覆われており、年中雪が降り続いる。時にはダイヤモンドダストも観測させることもあるこの街はノゾミの出身地でもある。
地元へと戻ったノゾミは初心に還り、昔の映像を元に研究を行った。
いや…
一から出直すというのは良く言いすぎた。
本当は…退化していく自分から逃げたんだ。
また、負けるという事から…
一つの頂に立ってから次の頂への一歩を踏み出せないでいる。
ヒカリも私に追いつこうと頑張っているのに今の自分を見せてやれない。
そんな私に
「私がジム巡りを…」
キッサキシティのジムリーダースズナ。彼女が提案してきたのはまさかのジム巡りの挑戦だった。その言葉にノゾミは理解ができなかった。コンテストバトルとジム戦では試合の形式は違いすぎる。それなのになぜスズナは提示してきたのか。それはスズナなりの真意があったのだ。
「私ね。ノゾミとヒカリちゃんとの決勝戦を見てて思ったんだけどね。もしあの時、宣言時間がまだ少しでもあったら、勝ってたのはヒカリちゃんだったかもと私は思うんだ」
それは私も少しながら思っていた。ヒカリとの決勝はそれは本当にわずかな僅差だった。もしあの時、時間までまだ足りていたら、ヒカリに負けていたかもしれない。
そんなことを思いながらもスズナはさらに説明を付け加えた。
「ノゾミは自分のポケモン達の技の発動前の姿勢を華麗に見せたり、時には相手の技を利用してポケモン達を輝かせては相手のポイントを奪うのがノゾミのコンテストバトルスタイル。一方でヒカリちゃんはノゾミと同じようにコンビネーション技などでポケモン達を輝かせていたけど、ポケモン達の技の威力もポケモンの魅力の一つとして見せていたよね。そこがヒカリちゃんにあってノゾミには無かったものよ」
スズナの言葉を聞いてノゾミは理解した。自分のポケモン達に足りなかったのは攻撃力だ。コンテストとなると関係ないのではないかと思うが、実際にはそうではない。
どんなにポイントを減らされようと
「一緒に旅をしてきたサトシ君の影響でもあるかな。ジム戦もコンテストも一緒になってお互いに磨いてきたから、ヒカリちゃんはそのスタイルを掴むことが出来た。彼と出逢っていなければ今のヒカリちゃんはいなかったと思うわ」
今の私に足りない…もの…
「先輩…私…」
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この挑戦はきっと今の私を大きく前進させてくれる。だけど挑戦するからには中途半端にこなしたりはしない。ジムバッチを集めるのならリーグにも出場する。そしてリーグ優勝を目標に全身全霊、ありったけの力をニャルマー達と一緒にぶつけていく!
自身の胸に手を当ててはノゾミは一旦大きく深呼吸をした。ゆっくりと息を吐きながら次のプランを頭の中で整理をし、次のモンスターボールを手に取った。
「リーフィア!Ready,GO‼︎」
「フィア‼︎」
ボールから出ては宙返りを見事に決めたリーフィア。着地の瞬間に空に舞う少量の水しぶきがその美しい毛並みを輝かせた。
《観戦席》
「草タイプのリーフィアか」
「可愛い!!!」
「確かイーブイの進化系の一つなんですよね」
『その通りロト!』
『リーフィア しんりょくポケモン
草タイプ
イーブイの進化系。植物のように光合成をするためリーフィアの周りは澄んだ空気に包まれる。争いを好まないが仲間を守る為ならば尻尾の葉っぱを尖らせ刃に変えて戦う』
ロトムの図鑑解説が終え、タッツー対リーフィアの試合が始まろうとしていた。
スコアはジムリーダーのカスミが残り三体。対してノゾミは残り二体となる。この先の展開はどうなるか。リーリエ達は次に始まる試合に集中した。
《ジム戦》
「リーフィア!【マジカルリーフ】‼︎」
「タッツー!【バブルこうせん】‼︎」
双方の技がぶつかり合うと、すぐさまカスミは次の指示を繰り出した。
「タッツー!【れいとうビーム】‼︎」
「タツゥ‼︎」
草タイプの弱点となる氷タイプの技を繰り出した。だが、ノゾミはその技を待っていたかのように微笑んでいた。
「リーフィア!そのまま待機!」
「フィア‼︎」
指示通りリーフィアは前屈みの体勢で迫り来る【れいとうビーム】を前に静止した。
《観戦席》
そんなノゾミの指示に驚いた一同。
ソウタとロトムは思わず声を上げてしまった。
「おいおい!当たっちまうぞ⁉︎」
『理解不能。理解不能。リーフィアに氷タイプの技は効果抜群ロトよ!』
二人の声につられてリーリエ達もノゾミの意図が分からないままその光景を見ていたのだが、
「まさか…」
ただ一人タケシだけは何かを思い出したような顔をしていた。
《観戦席》
水系ポケモン以外は行動範囲が狭まっているハナダジムでは躱すのも至難である。迫り来る【れいとうビーム】をリーフィアはノゾミの指示が来るまで一歩足りとも動こうとしないでいる。誰もが勝負を投げたとしか思えない状況下でノゾミは右手を大きく上げた。
「今だリーフィア!回転しながら【つばめがえし】‼︎」
【れいとうビーム】の直撃を食らう寸前にノゾミはリーフィアに指示を出した。リーフィアは軽く微笑むと体を大きく右に回し始めた。遠心力によって生み出される風のエネルギーは鋭く優しくリーフィアを包み込んだ。しかし、リーフィアが飛び込んだ先はタッツーが放った【れいとうビーム】が向かってきている。ギリギリまで引きつけて躱すのかと思いきやそのままリーフィアは一直線に飛び込んだ。誰もがもうダメだと思ったのだが、直撃と同時に水色に発光したその光の先では信じられないことが起こっていた。
直撃したと思った【れいとうビーム】はリーフィアの作り出す風の眉に取り囲まれ、リーフィア本体には当たらずに外へと逃がされていた。さらに受け流したどころか、リーフィアを包み込むように氷を形成し始めた。見る見るうちに大きくなったその氷はリーフィアを包み込んだまま矢の如くタッツーに向かって直進する。
あまりの予想だにしない事にカスミは慌てて指示を出すもの間に合わずタッツーはそのまま直撃を受けてしまった。衝撃で飛び散った氷の破片の中からリーフィアは華麗にフィールドに浮かぶ浮島に着地する。その前には目を回したタッツーが浮かんでいた。
「タッツー戦闘不能!リーフィアの勝ち!」
「よし!上手くいったね。リーフィア!」
「フィア‼︎」
ノゾミは軽くガッツポーズを取ると、リーフィアも振り向いては返事を返した。
観戦席ではそんな二人をリーリエ達は呆然としながら観ていた。
《観戦席》
「今のって!」
「もしかして、氷のアクアジェット⁉︎」
「おいおい…もしかしてあの技か!」
「こおりの…アクアジェットですか?」
サトルとカノンとソウタの言葉にリーリエは首を傾げた。サトル達の話によるとシンオウリーグの中継でサトシのブイゼルがやってのけた相手の技を利用した攻撃らしい。流石はサトシ。臨機応変な事をすると思ったやさき、その事を聞いたタケシは自慢げそうに口を開いた。
「あの技は元々一緒に旅をしていたヒカリっていうトレーナーが考えたコンテスト技なんだ。なかなか上手く出来なかったけど、サトシがその技を完成させたんだ。まさか、ノゾミがやってくるとは思わなかった」
「つまり…ノゾミさんのリーフィアのあれはポケモンコンテストによって生み出された技なのですね。相手の技を取り組んだコンビネーション技!本には決して載っていない戦法!間近で観ることができてわたくし感激です!!!」
「「「「「…………………」」」」」
「ん?」
一瞬時が止まった。コンビネーション技の説明よりもタケシのある一言にリーリエ達は同時にタケシの方へと振り向いた。何のことだと思うタケシにリーリエは質問をしようとしたのだが、カスミが二体目のポケモンを繰り出した事で、リーリエ達はもう一度バトルフィールドの方へと振り返った。
《ジム戦》
「行くのよ。スターミー!!!」
「フッ‼︎」
カスミの二体目はエスパータイプを合わせている水タイプのポケモン。スターミーだ。
「次はスターミーか。リーフィア!エスパータイプの技には気をつけていくよ!」
「フィア‼︎」
こう見えて水ポケモンの中でも素早さの数値が高いポケモンだけの事もあって、ノゾミはリーフィアに注意を促した。
「リーフィア!【マジカルリーフ】‼︎」
「フィア‼︎」
「スターミー!【バブルこうせん】‼︎」
「フッ‼︎」
お互いに遠距離系の技を放った。放たれた二つの技は相殺された。
「リーフィア!【リーフブレード】‼︎」
爆煙の中をリーフィアはジャンプしては尻尾の葉を刃に変えて、スターミーに斬りつけに飛び出した。瞬時にリーフィアの攻撃に気づいたカスミは指示を出す。
「スターミー!もう一度【バブルこうせん】‼︎」
「【かげぶんしん】‼︎」
近づけさせまいとスターミーは【バブルこうせん】を放つ。それをリーフィアは自分の分身を作り出してはスターミーを戸惑わせる他、次々とスターミーの攻撃を躱して行く。
「まずいわ!!!スターミー!水の中へ!」
スターミーは攻撃を止めると、リーフィアの攻撃を寸前の所で躱した。
「そのまま【こうそくスピン】‼︎」
水中に潜ったスターミーは自身を高速回転させながらリーフィアに向かって突進していく。攻撃を仕掛け終わると水に潜っては姿を消す。攻撃を躱した所で隙がないためにリーフィアはスターミーを捕らえることができないでいる。
「飛べ!リーフィア!!!」
スターミーによる連続攻撃から逃れる為にそのままリーフィアは天高くまでジャンプした。そしてすぐに攻撃に移した。姿が捕らえられないが、この技なら関係ない。
「【マジカルリーフ】‼︎」
虹色に輝く葉をリーフィアは撒き散らした。不思議な事にまるで葉の一枚一枚に意志を持っているかのように、葉は水中で姿が見えていないスターミーに向かって行っている。
「【サイコウェーブ】‼︎」
【マジカルリーフ】は必ず当たる必中技。スターミーは不思議な念波光線で対抗した。双方の技が激突すると、フィールド上の水がスターミーを中心に前後左右へと波打ちを立てた。そのおかげで中心にいるスターミーの姿をノゾミとリーフィアは捕らえることができた!
「今だ!【リーフブレード】‼︎」
「スターミー!もう一度【サイコウェーブ】‼︎」
「フィアァァァ!!!」
「フッゥゥゥゥ!!!」
落下の速度も加わったリーフィアの【リーフブレード】とスターミーの【サイコウェーブ】が激突した。【サイコウェーブ】は使うたびに技の威力が上がる技であり、一発目よりも大きな念波光線でリーフィアを押し返そうとした。だが、リーフィアは負けじと雄叫びを上げながら力一杯に念波光線事スターミーに葉の刃を振りかざした。
二つの衝撃に爆煙と爆風が生まれた。その衝撃波に飛ばされないように身構えるカスミとノゾミの目の前では割れていた水が再び元の形へと戻り、二体を飲み込んだ。暫くしては静かに揺らいでいる水の中から二体のポケモンが浮かび上がってきた。
「スターミー!リーフィア!共に戦闘不能!」
結果は両者ドロー。懸命に闘った二体をカスミとノゾミはお礼を言いながらモンスターボールへと戻した。これで両者共に残すポケモンは一体ずつ。次がラストバトルとなる。ベテラントレーナーの二人の実力にリーリエ達は一言も発さずに固唾を飲んでいた。
ここまでハードな闘いをしてきたカスミは気分を一旦落ち着かせるためにノゾミに談笑を持ちかけた。
「ジムとコンテスト。その両方を挑戦してくるチャレンジャーもここ最近多くなってきたから、私なりにコンテスト技の対処法も勉強してきたつもりだけど…貴方の創造力には驚かされるわ。流石はトップコーディネーターね!」
「ありがとうございます!ですが、まだバトルは終わっていませんよね!」
「そうね!」
カスミは最後の一体であろうモンスターボールをノゾミの前に向けた。
「ジム戦としては初心者であると思うけど、貴方の実力に見込んでハナダジム!私の切り札を貴方にぶつけるわ!」
カスミの切り札。つまりハナダジムの主ともいえるポケモンだ。その言葉を聞いたノゾミに一気に緊張が走った。
「行くのよ!マーイステディ!!!」
自分の決め台詞と一緒に力一杯にフィールドにモンスターボールを投げた。
「ギャラァァァァァ!!!」
青白い光と共にモンスターボールから出てきた全身に青い鱗に覆われ、三叉の角が特徴のそのポケモンは赤い眼光でチャレンジャーを睨みつけては雄叫びを上げた。その雄叫びに吹き飛ばされそうになるノゾミの目の前に降臨されたその強敵に怖気付く所か不思議と胸が踊っていた。
「ギャラドスか…」
《観戦席》
「くっっ!すげー迫力だぜ!」
「ギャラドスですね!」
『ギャラドス きょうあくポケモン
水・飛行タイプ
コイキングの進化系。非常に凶暴な性格。ギャラドスを怒らせたある街は一晩のうちに焼き尽くされて跡形もなくなったと言われている。破壊の神と呼ぶ地方も存在する』
《ジム戦》
目の前にした強敵にノゾミも最後の一体が入ったモンスターボールを手に取った。一度そのモンスターボールを見つめると、カスミの方へと顔を上げた。
「カスミさん!私は最後のこの闘い!こいつと全力でぶつかっていきます!」
するとノゾミはある物を取り出した。それを見たカスミの目は鋭くなった。
「…面白いわね。だったら私も全力でぶつかっていくわ!」
それを見たカスミもノゾミと似たある物を取り出した。
《観戦席》
「一体…何を話てんだ?」
『ん…あの二人から強い力を感じるロト!』
誰もが二人の会話の意図を探っている中、リーリエとサトルはまさかという顔をしていた。そう、二人だけはかつてそのある物を目にしていた事があるからだ。
《ジム戦》
「さぁ行って!エルレイド!GO!!!」
「エルレイ‼︎」
ノゾミの最後のポケモンがバトルフィールドへと放たれた。
《観戦席》
「エルレイド…」
そのポケモンをカノンはポケモン図鑑をかざした。
『エルレイド やいばポケモン
エスパー・格闘タイプ
キルリアの進化系。誰かを守ろうとすると伸び縮みする刀で戦う。居合の名手で礼儀正しいポケモンである』
《ジム戦》
「さぁ!最初っから飛ばして行くよ!エルレイド!!!」
「エルレイ‼︎」
「私達も行くよ!ギャラドス!!!」
「ギャア‼︎」
両者同時に自分のポケモン達に合図を送ると、同時にある掛け声をバトルフィールド全体に響き渡るように上げたのだ。
「「メガシンカ!!」」
「エルレェェェイィィィィ!!!」
「ギャアァァァラァァァァ!!!」
二人のトレーナーは自身のキーストーンに呼応すると、二体の持つメガストーンも激しく光り出した。ギャラドスには凶暴さが増しエルレイドには清く優雅な立ち並びに姿を変えた。
《観戦席》
「なんだ!なんだあれ!!!」
初めてみるその現象にソウタは身を乗り出した。カノンも空いた口が塞がらないぐらいに呆然としている。
「やっぱり…」
「メガ…シンカ!!!」
《ジム戦》
光り輝く発光と共にメガシンカエネルギーで姿を変えた二体は大きく身構えた。
さぁ!最後のバトルだ!
「ギャラドス!【あまごい】‼︎」
「ギャラ‼︎」
「エルレイド!【つるぎのまい】‼︎」
「エルレイ‼︎」
ギャラドスは再度雄叫びを上げると、室内にも関わらず、その中に雨雲を発生させた。ポツリと一滴落ちるとすぐに激しい豪雨となった。その雨に打たれながらエルレイドは神経を集中させると自身の刀を鋭く尖らせた。雨に濡れたその刀は美しく磨きかかり一段と鋭く見えた。
「行けっ!【しんくうは】‼︎」
「ギャラドス!【ハイドロポンプ】‼︎」
エルレイドの真空波とギャラドスの猛撃の水流が打ち出された。二つの技がぶつかり合うとギャラドスの【ハイドロポンプ】がいとも簡単にエルレイドの【しんくうは】を打ち消した。
「躱して!」
とっさにエルレイドはその技を躱したが、【ハイドロポンプ】の衝撃で水が大きく揺れると、バランスを崩してしまった。
「【あまごい】の効果が大きい。防ぎきれないか!」
天候を味方につけたギャラドスの攻撃にノゾミとエルレイドに緊張が走る。
《観戦席》
怒涛の戦いの中、サトルとリーリエとタケシによる考察が始まっていた。
「ギャラドスはメガシンカすると水・悪タイプに変化するから、エルレイドの格闘技が決まれば大きなダメージを与えられるよ」
「ですが、それはエルレイドのエスパー技はギャラドスに効果が無いとも捉えられます。反対にギャラドスの悪タイプもエルレイドには効果は抜群。技が一つ封じられているとなればエルレイドよりも有利であると考えられます」
「それに、【あまごい】によって水タイプの威力が上がっている故に降り注ぐ雨が視界を少しでも遮る働きも兼ねている。水のフィールドを上手く作っているカスミの方が有利と言えるな」
《ジム戦》
ギャラドスの牙とエルレイドの刀が交じり会う音が響きあう。引いては打ち。引いては打ちと二体のポケモンは少量のダメージに抑えながら交えていた。たが、状況下はリーリエとタケシの推測通りになる。
悪タイプと変わったギャラドスに対して効かないエルレイドの得意技【サイコカッター】もギャラドスの攻撃を凌ぐための防御技となっているし、雨で視界が遮られる所か唯一の足場も滑りやすくなっていて、うまく動く事が出来ないでいる。
「エルレイド!」
ノゾミは何度も呼びかけてはエルレイドが混乱しないように注意を払っていた。
「【しんくうは】‼︎」
「【ハイドロポンプ】‼︎」
二つの技がぶつかり合うと大きな水しぶきが立ち上る。ノゾミはギャラドスの動きに注意するようにエルレイドに呼びかける。
「ギャラドス!!!」
カスミの声が聞こえると同時に、水しぶきが晴れるとギャラドスの姿がなくなっていた。だが、ここまでの闘いでノゾミにはギャラドスの行動パターンを読めていた。水中に潜っての下から攻撃だ。その証拠に薄っすらと水の底から黒い影が浮かんでいる。
エルレイドはその場からジャンプすると、ギャラドスが顔を出す瞬間に格闘タイプの技を決めようと身構えた。
たが、一枚上手だったのはカスミの方だった。
「ギャラドス!【ぼうふう】‼︎」
ギャラドスは水中から顔を出さずに、フィールドの水と一緒に激しい竜巻をエルレイドを包み込んだ。中心にいるエルレイドはその竜巻に封鎖されてしまった。
「どぉ?このコンボは!これを打ち破ったチャレンジャーは一人もいないんだから!」
【つるぎのまい】で攻撃が上がったとしても激しい竜巻にエルレイドの技で打ち消すのは難しかった。しかし、これを前に諦めるノゾミではない。悩みに悩んだノゾミはある策をエルレイドに指示を出す。
「エルレイド!【しんくうは】‼︎同じ回転で打て!!!」
「お…同じ回転?」
「エルレイ‼︎」
ノゾミの指示通りエルレイドはギャラドスが作り出した竜巻の回転方向と同じに真空波の竜巻エネルギーを中心に放った。力任せに突破するよりも、性質を利用する。同じ方向に内側から膨張させたエルレイドの竜巻がギャラドスの竜巻を一気に錯乱させた。
「【ぼうふう】を打ち消しちゃった…」
突破された事がなかったこのコンボを打ち勝ったノゾミとエルレイドに驚いていたのだが、そんな暇はない。そのエルレイドの方をみると竜巻によって天井に届く位置にまで高く飛んでいた。
「【つるぎのまい】‼︎」
さらに攻撃力を上げたエルレイドを見て、カスミはすぐに指示を出した。
「ギャラドス!【かみくだく】‼︎」
水中から大きく飛び出したギャラドスはエルレイドに向かってその大きな牙を具現化させたエネルギーを放った。空中で身動きがとれないエルレイドにギャラドスの【かみくだく】が迫る。悪タイプの技はエルレイドに効果は抜群。だが勝負を決めようと急かせすぎたのか、それはギャラドスを近くまで引き寄せるためのノゾミの策だとはカスミに気づいていなかった。
エルレイドは【つるぎのまい】で大きく刀を舞ったその風圧によって雨雲を打ち消した。打ち消した部分から差し込むフィールド上を照らすスポットライトの光にギャラドスは目を奪われてしまった。
しまったと思ったがもう遅かった。次の指示を出そうとするカスミの前にノゾミはありったけの力で指示を出した。
「エルレイド!【インファイト】‼︎」
「エルレエィィィ!!!」
四段階攻撃力が上がった力でエルレイドはバランスを崩したギャラドスの懐に飛び込むと突撃する。
拳の猛攻にエルレイドの最後の拳がギャラドスを思いっきり水面へと叩きつけた。
「あっ!!!」
大きく上がった水しぶきがリーリエ達がいる観戦席まで上がった。
水の中からはメガシンカエネルギーが解かれたギャラドスが浮かんでいた。浮島に着地したエルレイドはノゾミの方を見ると拳を高く上げた。それを見たノゾミも同じように拳を上げた。
「ギャラドス戦闘不能!エルレイドの勝ち!よって勝者はチャレンジャー、ノゾミ!」
審判の判定により、ノゾミの勝利となった。
「ありがとうギャラドス。ゆっくり休んでね」
「エルレイド。ご苦労様」
互いに健闘してくれた二体をモンスターボールに戻すと、バトルフィールドの中心で握手を交わした。バトルに負けたカスミもとても満足げな表情をしていた。
「ありがとうノゾミ!貴方のコンテスト技には惑わされてばかりだったわ」
「こちらこそ!カスミさんとのこの試合で華麗に技を見せるだけじゃダメだと改めて分かりました。これを経験にポケモン達の技の威力も魅力の一つとして磨いて行きたいと思います」
「ありがとう!じゃあこれ受け取って!ハナダジムを降した証、ブルーバッジよ!」
「ありがとうございます!」
初めて手にしたジムバッジをジムバッジケースに閉まった。ポケモンコンテストと違った胸が熱くなるようなこの闘いはノゾミのこれからの糧になるだろう。シンオウ地方を回っていた頃では考えられなかった闘いに高まる感情を抑えながらノゾミは大きく深呼吸をした。ここ始まるんだ。
二人の健闘に観戦席からは大きな拍手が巻き起こっていた。
ポケ問題の答えは
Cギャラドス
みんなは正解できたロトか?
それにしても最後のメガシンカ同士のバトルの迫力は凄かったロト!
これはデータアップロードロト!