ポケットモンスター let's goリーリエ!   作:アニポケ大好き主

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 今回のポケ問題は私、スイレンが出します。
今日の問題はこれ!

Q 今日のお話でリーリエと戦うポケモンは何でしょう?

A ハクリュー B ミロカロス C ギャラドス D アーボック

答えはお話の最後に


第三十一話 うずまきカップ

サトシ「行くぞ!みんな!!!」

 

ピカチュウ「ピッカァ‼︎」

 

ロトム『待つロト!』

 

 マサラタウンで再開を果たしたサトシを含めて、再びトレーナー修行へと旅立ったリーリエ達はクチバシティの港町で海水浴を楽しんでいた。

 

カキ「青い空。白い砂浜。アローラの輝きに負けない日差しにヴェラ火山のようなこの暑さ。俺は今、それを全身に浴びてい…ゔぉご!!!」

 

 潮の香りを楽しみながら太陽の光を全身に浴びていたカキに向かって水鉄砲が放たれた。目に入った水を拭った目線の先には卑しく笑っているサトシとマーマネの姿があった。

 

マーマネ「カキ!訳わからない事を言ってないで早く来なよ!」

 

サトシ「そうだぞ。カキ!」

 

カキ「ったく…やったな!お前ら!」

 

 勢いよく海へと飛び込んだカキはサトシとマーマネに向かって仕返しに手のひらで掬った水を浴びさせた。トレーナースクールの頃と変わらずにはしゃいでいる三人の甲高い声に答えるようにして他の三人も海水浴場へと向かった。

 

スイレン「どう?準備できた二人とも?」

 

マオ「うん!」

 

リーリエ「えぇ!」

 

 遅れて着替えを済ませた三人もサンダルに履き替えると、熱く燃える砂浜の上に足を置いた。

 一番最初に着替えを終えたスイレンはスクール時代の頃に着ていたスク水ではなく、少し大人びた赤いハイビスカスがプリンされた紺色のワンピースを着用している。

 二番目に出てきたマオはエメラルドグリーンのホルターネックの水着を着用していた。胸元とおへそ辺りのフリルのパンツについている黄色い紐がとてもチャーミングであり、身長が高いマオのスタイルをよく写している。

 最後に出てきたリーリエは自分の肌の色とも似合う白を中心としたバンドゥフレアビキニと少し片足が見えるぐらいのロングパレオを使用とした水着となっている。

 

マーマネ「もう遅いよ三人とも!」

 

マオ「仕方ないでしょ!色々と準備があるんだから!」

 

スイレン「マーマネ。そんなんじゃモテないよ」

 

トゲデマル「モギュュ‼︎」

 

マーマネ「ト…トゲデマルまで」

 

 するとマオは久しぶりの水着に恥ずかしそうにしているリーリエの肩を掴むと、サトシの前へと押し出した。驚いてこちらを見ているリーリエに意地悪そうな目を送ってはサトシに問い出した。

 

マオ「ねぇねぇサトシ!どう?リーリエ似合ってる?」

 

リーリエ「えっ!な///マ//マオ!!!」

 

 マオの発言にさらに戸惑い出したリーリエは慌ててサトシの方へと振り向いた。

 

リーリエ「………」

 

 水着を見られる恥ずかしさとどんな返事が来るであろう期待と不安に早くも押しつぶされそうになる。だんだんと早くなる鼓動の音が聴こえる中、口を開く事が出来ないリーリエは黙ってサトシを見つめる。

 

サトシ「あぁ!リーリエってやっぱり白色が似合うよな!」

 

リーリエ「そ///そうですか!」

 

 その返しに顔をさらに赤くするリーリエは見られないように自分の頬に両手を当て始めた。それでも赤らみは薄れていく事はなく目の前にいるサトシの顔を直視出来ずに困っていると、向こうから聞き覚えのある声にそれは助けられた。

 

???「サトシ!リーリエ!」

 

 二人の名を呼ぶ声に顔を向けると、そこには見覚えのある顔があった。

 

サトシ・リーリエ「「カスミ!!!」」

 

ピカチュウ「ピッカァ‼︎」

 

 久しぶりにカスミの顔を見たピカチュウは尻尾を大きく振り出すと、一直線にカスミの方へと飛びだした。

 

カスミ「ピカチュウ!久しぶり!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ♪」

 

サトシ「それよりも何でカスミがここに?」

 

カスミ「まぁオーキド博士から聞いてたってのもあるけど、理由はこれ!」

 

 すると一枚のチラシを取り出すと、その見覚えのある文字にサトシは真っ先に反応した。

 

サトシ「うずまき…カップって…ジョウト地方での」

 

 そこに記されていたのはうずまきカップの開催日時だった。かつて、ジョウト地方を旅していたサトシはその大会に一度だけ出場した経験を持っている。その大会が明日、ここクチバシティで行なわれるのであった。

 

カスミ「そう!水タイプのポケモンを使うジムリーダーとして参加しない訳には行かないわ!」

 

 さらに水系ポケモンを極めていくためにもこの大会に参加せざる理由などはなかった。ハナダジムをカントー地方で一番のジムにする事を目標に突き進むカスミには絶好の修行の場でもあるのだ。

 

サトシ「面白そうだな!よし決めた。俺も出るぞ!」

 

 そしてこの大会を耳にして参加しないサトシでもない。サトシの出場宣言を聞いたカスミもそのことばを待っていたかのようにして微笑んでいた。

 

カキ「そうなれば俺もだ!」

 

スイレン「よし!私も出る!」

 

 サトシに続いてバトル好きのカキに水系ポケモン使いのスイレンも参加の意義を述べ始めた。他のみんなの参戦を喜んでいるとサトシはある事に気がついてしまった。

 

サトシ「ちょっと待ってよ。カスミ!うずまきカップって事は…」

 

 慌てふためいているサトシを宥めるようにしてカスミは頷いた。察したサトシも言いづらそうに此方に目線を変えてきたのだが、リーリエ達はその様子にからも何を言いたいのか分からなかった。見かねたカスミはリーリエ達に説明した。

 

カスミ「あのね。この大会に出場するためには最低でも水系ポケモン二体以上が必須なのよ」

 

サトシ「実はそうなんだ」

 

 それを聞いたカキ達は残念そうに肩を落としてしまった。

 

カキ「水系ポケモンじゃないとダメなのか」

 

スイレン「えぇ〜残念…」

 

マオ「なら、二人の応援だね」

 

 大会に出られないみんなと同じように残念がるリーリエであったが、そんな彼女に向かって一体のポケモンが此方に向かって走ってきた。そのポケモンを見たシロンは大きく尻尾を振り始めた。

 

ゼニガメ「ゼニ‼︎」

 

 喜ぶシロンの目線の先へとリーリエも振り向くと、一体のゼニガメがリーリエへに向かって飛び込んできた。

 

リーリエ「もしかして…貴方」

 

 突然のことに驚いたが、それよりも見覚えのあるこのゼニガメとまた会えた事に驚いていた。すると、もう一つの人影がリーリエ達の前へと現れた。

 

ジュンサー「久しぶりねリーリエさん!それとサトシ君とカスミさんも!」

 

 再会したジュンサーの後ろからもう一体のゼニガメが姿を現した。そのゼニガメは他の子とは違ってサングラスをかけていた。取ったサングラスの中から覗かせる瞳は光り輝き出すと真っ先にサトシの方へと走って行った。

 

ゼニガメ「ゼニゼニ‼︎」

 

サトシ「ゼニガメ!」

 

ピカチュウ「ピッカァ‼︎」

 

 自分の方へと飛び込んでくるゼニガメをサトシはその勢いを受け止めきれずにそのまま尻もちをついてしまった。だが、そんな事はお構いなしだった。何にせよ、長年の友と再会を果たしたからだ。

 

サトシ「久しぶりだなゼニガメ!」

 

ゼニガメ「ゼニゼニ‼︎」

 

カスミ「ゼニガメ!久しぶり!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

 お互いの再会を喜びあっているサトシとゼニガメの様子をリーリエ達は遠くからその様子を微笑ましく眺めていた。

 

マオ「あのゼニガメって?もしかして」

 

リーリエ「えぇ!サトシのポケモンですよ!」

 

ゼニガメ「ゼニッ‼︎」

 

スイレン「それで、その子は?」

 

リーリエ「この子はサトシのゼニガメがリーダーとして務めているゼニガメ消防団の団員なのです」

 

マーマネ「ゼニガメ消防団⁉︎」

 

ゼニガメ「ゼニッ‼︎」

 

 なんて話を進めていくと、サトシはある提案をゼニガメに持ちかけた。

 

サトシ「なぁ!ゼニガメ。俺たちうずまきカップに出場するんだけど、どうだ?久しぶりに一緒にバトルしないか⁉︎」

 

 それに断る理由はなかった。久しぶりのサトシの手持ちに戻ってのバトルにゼニガメはピカチュウと一緒にはしゃぎ始めた。

 するとサトシのゼニガメはリーリエの元へと向かったゼニガメに話しかけ始めた。ゼニガメが話ている事を理解したサトシはリーリエにも提案を持ちかけた。

 

サトシ「リーリエ!そのゼニガメ凄く懐いているみたいだし、一緒に参加してみたらどうだ?そうしたら、うずまきカップに出場に必要なラインに届くんじゃないかな!」

 

リーリエ「えっ⁉︎」

 

 少し驚いたリーリエはゼニガメの方へと目を向けた。暫くゼニガメと見つめあっているとゼニガメの方からリーリエに対して大きく頷いた。

 

リーリエ「いいのですか?」

 

 そう聞くとゼニガメは目を大きく輝かせ始めた。ジュンサーも優しく微笑み返してくると、リーリエはジュンサーにお礼の返事を返した。

 

リーリエ「宜しくお願いしますね!」

 

ゼニガメ「ゼニッ‼︎」

 

 ジュンサーからの許可を貰ったリーリエはゼニガメを加えてカスミに連れられて大会への出場登録を済ませに向かった。無事に登録を済ませると、そのまま太陽が沈むまで遊び続けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 翌朝、リーリエ達はうずまきカップが行われるクチバのバトルドームへと向かった。そこで参加登録を済ませると、サトシ、カスミ。そしてリーリエは選手控え室へと案内された。

 フィールド形式はハナダジムと同じく足場を置ける複数の浮島が浮かんでいる水のフィールドとなっている。天井も開いており、そこから流れ込む太陽の光が緩やかに流れる水面に光を与えていた。

 

 リーリエ(水着とは聞いてなかったのですが…)

 

 他の選手が次々とバトルを繰り広げる中、いよいよ自分の番が来たリーリエはバトルフィールドへと向かい始めた。うずまきカップは水系ポケモンのみを使用としたルールであるのためなのか。出場選手はみんな水着着用での参加となっていた。海水浴イベントでもあるためか観戦している人達のほとんども水着を着用しているのだが、バトルフィールドに立つと大きなモニターに自分の姿がくっきりと映し出されるため、恥ずかしくないと言ったら嘘になってしまう。

 リーリエの対戦相手が見えると審判による試合開始の合図が下された。集中力を高めるため深呼吸し終えたリーリエはモンスターボールを取り出した。

 

リーリエ「出てきてください!コイキング!!!」

 

コイキング「ココッ‼︎」

 

 コイキングは登場と同時に水中へと潜ると勢いよく水の中から飛び出して行った。久しぶりのバトルとも合ってやる気は十分だ。大きな水しぶきを巻き上げたコイキングの自慢の跳躍による力強さを見た観客から大きな声援が響き渡った。気合の入るコイキングにリーリエの恥ずかしさも吹き飛んで行った。

 互いにエールを呼び合っていると、対戦相手であるトレーナーのダイはリーリエのコイキングを見ると少し鼻笑いをした。

 

ダイ「コイキングとは…お嬢さんにしては似合わないポケモンを繰り出しますね」

 

リーリエ「似合わない?」

 

ダイ「君の美しさにはどうも釣り合いそうにないポケモンってことさ!」

 

 すると会場からは何処ともなく大きな女性陣による歓声が会場中に響き渡った。

 ダイは資産家の父を持つ御曹司である御坊ちゃまトレーナーだ。長くて煌めかなストレートな茶髪に飲み込まれてしまいそうなブルーアイ。色白の肌の美貌には多くの女性達を虜にされた…のであろう

 

ダイ「それに寄りによって、美しさだけでなく強さにも浮かばれないコイキングが相手では、僕のポケモン達の美しさや強さを十分にこの会場にいる人達に披露することが出来ないではないか…」

 

リーリエ「むっ!」

 

コイキング「ココッ‼︎」

 

マオ「何なの!あの人!」

 

スイレン「感じ悪い〜」

 

 ダイの言葉にリーリエとコイキングは少しの怒りが込み上げてきた。その感情は観戦席で観ているマオ達にも伝わっていた。

 前髪を大きく払うと、ダイは百数個のダイヤモンドが付けられたゴージャスボールを取り出した。

 

ダイ「君のような女性には可憐でゴージャスなポケモンがお似合いさ!僕のポケモンのようにね!」

 

 ダイが繰り出したそのポケモンは太陽の光によって全身の鱗から七色の光を会場内に光り輝かせた。

 

リーリエ「綺麗…」

 

コイキング「ココッ…」

 

 その美しさに息を飲んでしまうもののリーリエはすぐにロトムに図鑑の解説をお願いした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ミロカロス うつくしさポケモン

 水タイプ

ヒンバスの進化系。人々が争いを始めると湖の奥から現れてはその神秘的な美しさで荒んだ心を癒すと言われている。世界一美しいポケモンと言われていて絵画や彫刻のモデルにもなっている』

 

 

 

 

 

 

 

 

 淑やかそうに見えるポケモンであるが、コイキングの姿を見るなり、すぐき警戒モードへとミロカロスは鋭い目つきで睨みつけた。しかし自分の何倍の大きさを持つミロカロスであるも、そんな事にビビるリーリエのコイキングではなかった。

 

 

審判「それでは試合開始!」

 

 

 

   ➖リーリエVSダイ➖

 

 

ダイ「さぁミロカロス!【しんぴのまもり】‼︎」

 

ミロカロス「ミロロロ‼︎」

 

 試合開始と共にミロカロスはさらに自分の美しさを光り輝かせた。

 

コイキング「ココッ!!!」

 

 その光に目を奪われたコイキングは思わず目を瞑ってしまった。相手の姿を捕らえられないコイキングの様子を見たダイはすぐに攻撃技へと切り替えさせた。

 

ダイ「ミロカロス!【たつまき】‼︎」

 

ミロカロス「ミロッ‼︎」

 

 尻尾を大きく回し始めたミロカロスは竜巻を発生させると水を巻き上げがら、コイキングを大きく空中へと放り出した。

 

マーマネ「まずい!!!」

 

カキ「あの高さに放り出されたら身動きが取れないぞ!」

 

 力強い攻撃からダイのミロカロスは見掛け倒しではない強さを誇っている事が分かった。冷静にコイキングへと目線を向けたリーリエは指示を送った。

 

リーリエ「コイキング!そのまま【とびはねる】です‼︎」

 

コイキング「ココッ‼︎」

 

 リーリエの声が届いたコイキングも空中でありながらも体勢を整えると、そのままミロカロスに向かって急降下する。空のエネルギーを纏わせた体当たりがミロカロスへと迫っていく。

 

ダイ「僕のミロカロスの【たつまき】を利用して攻撃を仕掛けてくれるとはね…」

 

 余裕そうに眺めるダイは次の攻撃をミロカロスに送った。

 

ダイ「【ハイドロポンプ】‼︎」

 

ミロカロス「ミロッカァ‼︎」

 

コイキング「ココォ!!!」

 

 強烈な水流攻撃をコイキングへとぶつけた。何とか押し切ろうと【ハイドロポンプ】による水流に立ち向かっていくコイキングであったが、圧倒的なパワーを前に弾かれてしまった。そのまま水面に叩きつけられてしまったが、すぐに水面から顔を出すとリーリエに自分の安否を伝えた。

 

ダイ「進化前と進化系。その壁もこのポケモンバトルに置いては勝敗を大きく左右させるものだ。その穴を状態異常や天候操作で補って活路を見つけるトレーナーもいるが、神秘のベールに包まれた私のミロカロスの前では…それはあまり期待できない」

 

 自分の狙いを見透かれてしまった様なダイの目つきにリーリエは少し息をのんでしまった。【とびはねる】の追加効果で麻痺を狙いにいくものの、神秘のベールに護られているミロカロスにその効果は見込めない。さらに特性《ふしぎのうろこ》を前ではその状態異常も裏目に出てしまうのも確かであった。

 

ダイ「それに世界一の美しさと強さを持つ僕のミロカロスが世界一弱いコイキングになんかに負ける未来も見えやしませんがね!」

 

リーリエ「………」

 

ロトム『リ…リーリエ。落ち着くロト…』

 

 さらコイキングに対して無礼極きまりない言葉を並べていくダイに対してリーリエからは少しずつ黒いオーラが溢れ出ていた。自分の大切なポケモンが馬鹿にされたのなら当たり前だ。

 

サトシ「あれ…相当…怒っているよな」

 

ピカチュウ「ピカチュ…」

 

カスミ「怒って当たり前よ!やっちゃえリーリエ!」

 

 おこリーリエの怖さは何となく知っているサトシはモニター越しからでもリーリエの氷のように冷たい目に背中を刺されるような感覚に襲われた。それは同じようにピカチュウにもサトシ同様に思わず身震いを立ててしまっていた。

 

ダイ「もう勝利は決した!私の美学の波にこのまま飲まれるが良い!ミロカロス!【なみのり】だ!!!」

 

 ミロカロスの神秘的な光が放つと同時に観客席まで飲み込んでしまうほどの高波を発生させた。そのまま高波はコイキングに向けて流れていく。

 

スイレン「た…高い」

 

アシマリ「アゥ…」

 

カキ「あれじゃあ、逃げられないぞ!」

 

逃げ道はないように見えるこの状況であるがリーリエに焦りはなかった。その様子に追い詰めている様に見えているダイの方が少しの違和感を感じていた。

 

リーリエ「コイキング!思いっきり【はねる】です‼︎」

 

コイキング「ココッ‼︎」

 

 リーリエの合図を待っていたコイキングは思いっきり尻尾を水面に叩きつけると、その反動で上に向かって飛び出した。雲に届きそうな位置まで高く飛んだコイキングに会場の目線は一気に釘付けになった。その驚異の飛躍力にはダイもミロカロスも驚いた。

 

リーリエ「そのまま最大パワーで【とびはねる】‼︎」

 

コイキング「ココッ!!!」

 

 そのままミロカロスに向けて垂直落下したコイキングの突進はミロカロスの【なみのり】とぶつかり合った。お互いの攻撃エネルギーが爆散すると、その衝撃によって蒸発してしまった海水は一気に天に昇ると、一つの雨雲を生み出した。コイキングの攻撃力に他のコイキングに無いものを感じたダイはリーリエのコイキングを睨みつけた。

 

ダイ「貴方のコイキングは他のコイキングと比べてパワーがあると認めよう!しかし所詮は最弱の分類!それでもまだ僕のミロカロスにとっては…」

 

 

ポッツ…

 

 鼻に冷たい感触にダイの言葉は途切れてしまった。上を見ると、発生させた雲から少しずつ雨が降り始めていた。

 

雨…

 

 

リーリエ「さぁ、コイキング!ここから貴方の本領を発揮するところです!!!」

 

コイキング「ココッ‼︎」

 

 リーリエの声と同時にコイキングはミロカロスに向かって泳ぎだした。

 

リーリエ「コイキング!【たいあたり】‼︎」

 

ミロカロス「ミロッ!!!」

 

ダイ「早い!!!」

 

 まるで電光石火の如くのスピードに乗ったコイキングの体当たりがミロカロスの懐に入った。その後、コイキングはその機敏な速さを生かしたままミロカロスの周りを泳ぎ始めた。明らかにさっきまでとは違う動きにダイもミロカロスも驚愕していた。

 

ロトム『コイキングの特性は《すいすい》!雨の中では素早さが上がるロト!』

 

 そのままコイキングは連続での体当たり攻撃を仕掛けていった。ダメージが重なっていくにつれて目で追いづらくなっていくそのスピードを前にミロカロスは如何するも出来なくなっていた。

 

ミロカロス「ミ…ロ」

 

 追い詰めらていくミロカロスと牽制が逆転されて来た事にダイの余裕が一気に打ち消されてしまった。コイキングの素早さの対処法が全く掴めないダイは考える時間を稼ぐべく防御にへと徹し始めた。

 

ダイ「ミロカロス!【じこさいせい】だ‼︎」

 

 ダイの指示にミロカロスは回復技を繰り出した。だが、ミロカロスのダメージは想像以上に受けており、完全に回復するまでにはいかなかった。

 

リーリエ「トドメの【たいあたり】です‼︎」

 

コイキング「コォォォ‼︎」

 

 全身全霊の力で繰り出した体当たりはそのまま自分の倍以上の大きさのミロカロスを後方へと吹き飛ばした。

 

ミロカロス「ミ…ロォ…」

 

 そのままミロカロスは水面から起き上がることなく目が回っていた。

 

審判「ミロカロス戦闘不能!コイキングの勝ち!よって勝者はリーリエ選手!」

 

 試合終了のコールが鳴った。見事勝利を収めたコイキングはリーリエの元へと戻っていった。

 

リーリエ「お疲れ様です!コイキング!」

 

コイキング「コォ‼︎」

 

シロン「コーン‼︎」

 

ダイ「そ…そんな。僕たちの美しさが…」

 

マオ「やったぁぁ!リーリエ!!!」

 

カキ「ナイス試合だったぞ!!!」

 

 そのまま会場からはリーリエとコイキングに向けて大きな歓声と拍手が沸き起こった。 おそらくコイキングの勝利を疑っている者が多かったのか分からないが、殆どの人はスタンディグオベーションで健闘を讃えていた。リーリエ達が退場するまで止むことない拍手に向かってリーリエは喜びを胸に大きく手を振り返した。

 

カスミ「どう?サトシ。リーリエの戦い」

 

サトシ「あぁ、リーリエ。本当に強くなったんだな」

 

 ポケモントレーナーとして戦うリーリエの姿にサトシ達も拍手を送ったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 ポケモンセンターに戻ったリーリエはコイキングと一緒に誰もいない屋外プールで今日の試合を振り返っていた。

 

リーリエ「自分よりも大きなポケモンを相手に貴方は負けじと戦う姿はとてもカッコ良かったです。最後までわたくしの事も信じてくれてありがとう。またわたくしはポケモン達に助けられてばかりでダメですね。明日はもっと的確な指示を送れるように頑張ります」

 

 そう言い終えた直後に勢いよく跳ねたコイキングは水しぶきをリーリエへと浴びせ始めた。

 

リーリエ「きゃっ!もう//冷たいですよ!」

 

シロン「コーン‼︎」

 

 そうコイキングの方へと目をやると、コイキングは真剣な目でリーリエに何かを訴えるように見つめていた。

 自分の頑張りだけではない。リーリエのお陰で助けられた場面はいくつもあったと、

そう言っているかのように感じた。

 

リーリエ「コイキング?わたくしが貴方の主人で良かったですか?」

 

 その問いにコイキングは嬉しそうに飛び跳ねていました。明日も頑張ります!

 

 




お待たせしました!
今日の問題の正解は

ギャラドス!!!

嘘です♪

B ミロカロスでした!

 リーリエとコイキング。カッコ良かった!次はどんなバトルが見られるんだろう。私もいつかこんな大会に出てみたい…かな⁉︎
 次回もお楽しみに!
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