ポケットモンスター let's goリーリエ!   作:アニポケ大好き主

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 はいは〜い。今回は僕、マーマネが出題するね。
それでは今回のポケ問題はこちら!

Q 今回の話でアローラ祭以来に再会を果たした人物は誰?

A ユーゴ B サトル C アイラ D ロイヤルマスク

答えはお話の最後に!


第三十三話 ディグダの穴の荒くれ者

 うずまきカップを終えた翌日、ハナダジムへと戻っていったカスミと別れたリーリエ達はクチバジムへと向かった。再戦との事もあって気合十分に臨んでいたはずだったのだが…

 

リーリエ「そうですか…残念でしたねシロン」

 

シロン「コン…」

 

 ジムを訪れた境に門番をしていたジムトレーナーからマチスは急ぎの用でクチバジムを暫くの間、休館する事を知らされた。思わぬタイミングにやる気を漲らせていたリーリエとシロンは肩を落とした。ジムリーダーが不在であるならジム戦は出来ない。リーリエ達は今後について考えるべく再びポケモンセンターへと戻っていった。

 

サトシ・マーマネ「「美味い!」」

 

スイレン「マオちゃん!これ美味しいよ!」

 

マオ「ありがとう!アイナ食堂の新作メニュー!みんなにこうして食べて貰えてよかった!」

 

 お昼の時間までまだ早いが、腹の虫が想像以上に鳴り響くサトシとマーマネの様子から昼食を取る事にした。食堂ではなく中庭に出たリーリエ達はマオが腕によりをかけた料理を無我夢中に頬張っていく。

 成長したのはリーリエだけではない。卒業後、店の手伝いをしながら料理の修行をしてきたマオも料理のレパートリーを増やしながらもいつかアローラで一番の店にするためべく奮闘していたのだ。

 

サトシ「マオ!このコロッケも凄んげー美味いよ!」

 

 パチリスのように頬を膨らませているサトシにマオは微笑みながらリーリエの方へと目をやった。

 

マオ「サトシ!それはリーリエが作ったんだよ」

 

サトシ「えっ⁉︎そうなの?」

 

リーリエ「あっ//はい!」

 

 もっと女の子らしさを磨こうとマオに少しずつ料理を教わっていたリーリエが振舞ったコロッケを口の中に一杯に詰め込んだサトシは一気に食べきると改めて料理の感想を述べた。

 

サトシ「美味かったぞ!リーリエ!」

 

リーリエ「あ//ありがとう///」

 

 初めて誰かのために作ったため、若干の不安があったが、サトシの率直な感想にリーリエは嬉しかった。

 

マーマネ「それでこれからどうするの?」

 

 マチスが暫くの間、不在であるならクチバシティに長居する理由はなかったため、リーリエ達は他のジムを巡ってから再度クチバジムに挑む事にした。そうなると、ロトムはカントーのマップを表示すると、此処からの最短ルートを計測し始めた。

 

ロトム『ここからなら、ヤマブキシティかタマムシシティが近いロト!』

 

 指定されたのは二つのルート。以前訪れたヤマブキシティのジムと東西に位置するタマムシシティのジムの二箇所だった。選択肢を設けられた事に悩むリーリエにサトシは口を開いた。

 

サトシ「だったらタマムシシティのタマムシジムならどうだ?リーリエ!」

 

リーリエ「タマムシジムですか?」

 

サトシ「あぁ!タマムシジムのエリカさんは草タイプの使い手なんだ。リーリエの今の手持ちからしてタマムシジムを相手に相性が良いからな!シロンもそうだろ!」

 

シロン「コン‼︎」

 

 草タイプ。確かにリーリエの手持ちの中でもそれと対等に戦えるポケモンはいる。一度ジム戦の敗北を覚えてしまっているポケモン達もいるため、再挑戦を兼ねて相性的に負担が見えないタマムシジムが良いのかもしれない。

 

サトシ「だけど、相性だけでどうにかなる試合は無いって事はリーリエもわかっているはずだ!旅をしながらしっかり対策を一緒に練って行こうぜ!」

 

ロトム『いつも無茶なバトルを仕掛けてるサトシが言うと説得力がないロト!』

 

 論破され顔を赤くするサトシにリーリエ達は笑ってしまった。相性だけで勝敗が決まる訳がない事は十分に分かっている。こうしてリーリエ達の次なる目的地はタマムシシティと決めたのだ。

 今後の旅の目的を決めたリーリエ達は出発するべく後片付けを始めた。すると、どこからともなく地中から覗き込んできた一体のポケモンがリーリエ達の前へと現れた。それに連なるようにしてまた一体また一体と顔を出してきた。

 

マオ「何?この子達?」

 

アママイコ「アーマイ?」

 

スイレン「ポケモン?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ディグダ もぐらポケモン

 地面タイプ

暗いところを好む。ほとんど地中で過ごすが光の届かない洞窟の中ではよく顔を出している。ディグダが通った跡の大地は程よく耕されて最高の畑になると言われている』

 

 

『ダグトリオ もぐらポケモン

 地面タイプ

ディグダの進化系。凄い力の持ち主でどんなに硬い地面でも地下100キロまで掘り進んでいく事が出来る。三つの頭が互い違いに動くのは周りの土を柔らかくして掘りやすくするためでもある』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カキ「俺の…俺のカツラを被って下さい!」

 

ダグトリオ「ダグ?」

 

サトシ「こっちのダグトリオはツルツルなんだよ」

 

 アローラのダグトリオと違って金色の髭が生えていない事に虚しさで涙を流すカキは自分が持つ金色のカツラをそっとダグトリオの頭に被せてあげた。何のことか分からない様子でいるダグトリオの前で号泣するカキをサトシはなだめ始めた。

 

ディグダ  ディグダ  ダグダグダグ 

 

リーリエ「まるで歌を歌っているみたいですね!」

 

シロン「コーン‼︎」

 

 そんなディグダ達の合唱会を眺めていると、こちらに向かって大きな笛音を鳴り響かせるジュンサーの姿が見えた。

 

ジュンサー「コラー!!!貴方達止まりなさーい!」

 

サトシのゼニガメ「ゼニガメガァ‼︎」

 

 ジュンサーの声に気づいたディグダ達は慌てて一目散に地中へと逃げて行った。

 

ジュンサー「逃げられちゃったわね」

 

サトシのゼニガメ「ゼニッ‼︎」

 

サトシ「何があったんですか!ジュンサーさん!」

 

ジュンサー「サトシ君。あのディグダ達のお陰で大変な事になってるの!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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カキ「なんだこれは…」

 

マーマネ「僕たちが今朝通りかかった時はこんな事になっていなかったよね!」

 

 訳を聞いたリーリエ達はジュンサーに連れられてポケモンセンターの外へと出てみると、地面が大きく掘り返されており至る所が穴だらけになっていた。朝見た違う風景に驚くリーリエ達は突然現れたディグダ達の姿が頭の中を過っていた。

 ディグダやダグトリオは地下百キロまで掘り進んでしまうため、それが原因となり地盤が緩んで地震を引き起こしてしまう。この事態の大きさの深刻さを理解したリーリエ達はジュンサーと協力してこの事件を突き止める事にした。各々に意見を述べ合う中、そんなリーリエ達の後ろから一人の男性の声が聞こえた。

 

???「ディグダ達はここから近い洞穴に生息しているんだ。その洞穴は掘り進んで行ったディグダ達によって造られたクチバシティとニビシティを繋げた地下通路となったんだ。それに更して、その洞穴は“ディグダの穴”と呼ばれるようになった」

 

 自分たちに言っているか。その声に気づいたリーリエ達はその方角へと振り返えてみると、スラッと立っていたその見覚えのある二人の人物の顔にリーリエ達はその者達の名前を叫んだ。

 

ユーゴ「久しぶりだね。みんな」

 

リーリエ「ユーゴさん!!!」

 

アイラ「ヤッホー♪サトシ!久しぶり!」

 

サトシ「アイラ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 思わぬ再会にリーリエ達は自然とユーゴとアイラの元へと向かった。アローラ祭で行われた団体戦で二人の強さの貫禄を感じたリーリエ達は向かい合うだけでも緊張が走ってきた。そんな中、何を言えば分からないリーリエ達の前に出たサトシは事情を知っている素振りを見せる二人に訳を聞き始めた。

 

サトシ「つまり…ユーゴさんにもダークポケモンの調査を…」

 

アイラ「そう!彼の実力は天下一品よ!加入理由なんて聞くまでもないわ!」

 

 話を聞くとアローラ祭が終わった後、実際に戦ってユーゴの強さを知ったアイラはすぐに彼にもダークポケモン調査の依頼を頼みに行ったそうだ。サトシと出会った時と比べると、ダークポケモンの存在を他言せず、協力を要請しなかったアイラからしてその行動に疑問を浮かべていた。

 

アイラ「それと…サ〜トシ君♪」

 

サトシ「???」

 

 そんなサトシに和かに近づいていくアイラは彼に向かって顔を覗かせた。その笑顔の裏に黒いオーラが漂わせながらだ

 

アイラ「ダークポケモンの事は内密にしてと言ったよね。なのにどうしてあの子達に喋っちゃった訳?」

 

 ダークポケモンの存在を言わない事を約束していた事もあってサトシはそんなアイラから少し目線を逸らした。弁解の余地を与えないと言わんばかりかアイラは殺気を忍ばせた笑顔を向けると距離を詰めてきた。ユーゴにも協力を要請した自分はどうなんだと思ったが約束は約束だ。

 

サトシ「違うんだよアイラ。リーリエ達も無関係とは行かなくなったんだよ」

 

 サトシの言葉にアイラは少し顔を歪めると、詳しくサトシの話に耳を傾けた。ダークオーラが見える。それも裸眼でとの事もありアイラは少し考え事をし始めた。

 オーレを救った英雄の仲間にそれと似た眼を持つ少女もいるとの情報もある。また裸眼でダークオーラが見える淡い金髪の少女がいるとの知らせを受けていた事を思い出したアイラはリーリエの姿を確認した。

 

アイラ「確かに前にアランが言っていた通りね」

 

サトシ「アランを知ってるの⁉︎」

 

アイラ「同じダークポケモン調査隊員よ!当たり前じゃない!」

 

 アローラ祭でもアランと親しげにしていた様子を見ていた事もあり、ダークオーラが見える少女はリーリエである事に間違いない。

 

アイラ「その話が本当なら…見せてくれない」

 

リーリエ「見せるって…何をですか?」

 

アイラ「貴方が捕獲したとおもわれるダークポケモンよ!」

 

 そう言われるとリーリエはバックの中から一つのモンスターボールを取り出した。中から出てきたのはリーリエ達に背を向けては無愛想にこちらを見つめるズルズキンであった。

 

ズルズキン「ズッ…」

 

 ズルズキンが現れるとアイラはすぐに調べ始めた。ダークオーラは完全に消滅している事がわかったアイラはそのままズルズキンの様子を観察し始めた。特に何とも思わないズルズキンはそのままそっぽを向くと静かに居眠りを始めた。その態度にリーリエは注意するも聞く耳を立てようとしなかった。

 

マオ「あはは…」

 

マーマネ「ズルズキン…全くリーリエの言うこと聞いてくれてないんだよね」

 

 若干、空気が怪しくなったと感じたマオとマーマネは急いでフォローに回った。しかし、その二人の発言によりアイラは疑いの眼をリーリエの方へと向けてしまった。

 

アイラ「貴方…本当にダークオーラを見たの?」

 

リーリエ「えっ…」

 

アイラ「ダークオーラはね。心を許したトレーナーと一緒にいる事でその閉ざされた心の扉を解放させてあげることができるリライブっていう解除法があるの。何も特別な事をしていなければ、貴方のズルズキンがダークオーラから解放されるのはその方法しかないはずなのに…どうしてズルズキンは貴方に懐いていないの?」

 

リーリエ「そ…それは」

 

 オツキミ山でダークオーラを纏わせていたズルズキンを見た事もあの時に放っていた技がダーク技だとしたら説明はつく。自分が見た物に間違いはないと分かっているが、その証拠がない。ダークポケモンについて完全に理解をしている訳でもないため反論ができなかった。俯くリーリエに飽きれたアイラは頭を掻き始めた。

 

アイラ「ただの見間違いよ。手懐けられてないそのズルズキンの愛想の悪さからそう目に写ったんじゃないの?」

 

 すると突然に身体中から電気が走った様な感じにサトシ達は襲われた。電気タイプのポケモンによるものではない。その原因がわかったサトシ達はみんな揃ってリーリエの方へと視線を向けた。アイラの一言に逆鱗が振れたリーリエの目は死んだ魚のように冷たい目をしていた。その嫌な感じにシロンも恐る恐るリーリエから離れていった。そのダークな感じは離れにいるズルズキンも目を見開きながら嫌な汗を少し流していた。

 

リーリエ「自分のポケモンと心を通わせられていない原因は主人であるわたくしにあります。初めてお会いした貴方にズルズキンの事を悪く言われる筋合いはありません!」

 

 リーリエが怒った理由はズルズキンの事を悪く言ってくれたことだった。自分に懐かないポケモンであっても、大切な仲間である事に変わりないリーリエにとってはそれは自分の事を悪く言われるよりも許さない事であった。

 

アイラ「ふーん。見た感じ貴方と仲良くなれそうな気配なんて1ミリも感じないけどね〜」

 

リーリエ「そうやって貴方みたいに直ぐに見切りをつけるような事はしませんので心配しなくとも大丈夫です!」

 

アイラ「心配じゃなくて忠告ですよ〜!」

 

リーリエ「あーそうですか!あーそうですか!お気遣い頂きありがとうございますね!」

 

サトシ「落ち着け二人とも!」

 

 エスカレートしていくリーリエとアイラの口論の間に入ったサトシは二人を止めた。中立の立場にいるサトシの声に我に返ったリーリエは自分の言動に驚き、恥ずかしくなり顔を赤くした。

 

ユーゴ「言い過ぎだったぞ。アイラ」

 

アイラ「だけど、彼女の話が嘘だったら…」

 

ユーゴ「リーリエさんの話が本当という証拠も無ければ嘘だという証拠もないだろ。君がやっているのはただの尋問だ」

 

アイラ「………」

 

 ユーゴに言われた事が胸に刺さったか。反省の顔を浮かべてはリーリエと同じように顔を赤くした。

 

ユーゴ「とにかく、ディグダ達が街に出て来た理由は実際にディグダの穴に向かった方が早いかもしれない」

 

サトシ「そうですね!だったらそこへ行きましょう!考えるよりも目でみた方が早い!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

 程通りが済んだ事で話題を戻したみんなはユーゴの言うディグダの穴という場所へと向かう事にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 クチバシティの付近にあるディグダの穴。ディグダが掘った穴と言われるだけに、地面タイプの中でも最速であるディグダとその進化系のダグトリオしか生息を確認されていないだけに、そのダンジョンはクチバジム攻略の要として多くのトレーナーが集まる場所でもある。マチスのライチュウが【でんじふゆう】を覚えさせたのもそれが一番の理由なのかもしれない。

 

ユーゴ「待ってくれ。みんな!」

 

 洞窟の中へと向かおうとしたリーリエ達をユーゴはすぐに引き止めた。

 

ユーゴ「今から行くのはダークポケモンが住み着いているかもしれない洞窟の中だ。多人数で戦闘が始まれば、野生ポケモン達も大騒ぎになってしまうし周りの窪みに衝撃が走って、落石の恐れもあって危険だ。洞窟にはスナッチボールを所持している俺とアイラとサトシ君で探索に入って、残りのみんなは散り散りになってしまったディグダ達の保護に回ってもらいたい」

 

ロトム『ユーゴさんの言う通りロト。相手は得体の知れないダークポケモン。何にも知らないマオ達が行っては返って足手纏いになるだけロト‼︎』

 

 冷静なユーゴの指示にみんなはすぐに頷いた。洞窟の異変もあるが、パニックになって街を荒らすディグダ達も放っては置けないのも事実だからだ。

 

マオ「分かりました!」

 

カキ「お任せください!」

 

 そう承諾したサトシを除いたアローラのみんなはクチバシティへと戻ろうとした。その矢先、リーリエは自分を呼び止めるアイラの声に反応し立ち止まった。

 

アイラ「貴方も来て」

 

リーリエ「わ…わたくしも!!!」

 

アイラ「無関係ではないのでしょう」

 

リーリエ「………」

 

 疑いの目を向けたアイラの目にリーリエは無言のまま了解の意を表した。こうして、サトシ・リーリエ・アイラ・ユーゴの四名はディグダの穴へと足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 ディグダの穴の出口はニビシティへと続いているため抜け穴として通路に使用されたりもする。そのためランプが設備されているがその全てが消灯している。何者かが意図的に消したのか分からないが、ディグダ達が暴れ出したのと何か関係があるかもしれないと思う。薄暗さに怯えるシロンとゼニガメを抱えながらあまり慣れないデコボコした地面を歩いていく。その覚束ない様子を見たアイラは一体のポケモンをモンスターボールから解き放った。

 

アイラ「ルクシオ【フラッシュ】‼︎」

 

ルクシオ「シオ‼︎」

 

 アイラのルクシオによる蛍光が辺り一面を照らした。これで視界が良くなった四人は迷わず奥へと探索する事が出来るようになった。地下水脈が滴る音だけが鳴り響く様な静けさに四人の警戒心は強くなる。その証拠にある気配に気づいた四人は一斉に地面の下へと目線を向けた。

 

サトシ「ダークポケモンかもしれない。気をつけろよ!」

 

ピカチュウ「ピカピカ‼︎」

 

 その気配にピカチュウにシロン。サトシのゼニガメと消防団のゼニガメが四方八方に囲む中心から一体のポケモンが飛び出した。

 

ナックラー「ディグ‼︎」

 

ユーゴ「なんだ…ディグダ達か」

 

アイラ「何よ…脅かさないでよ〜」

 

 ディグダの登場に安心した一同であったが、何処となく慌ただしい様子に嫌な気を感じた。そんなディグダにピカチュウは話しかけた。

 

ディグダ「ディグダ‼︎」

 

ピカチュウ「ピカ‼︎」

 

ディグダ「ディク‼︎」

 

サトシのゼニガメ「ガァメ‼︎」

 

シロン「コーン‼︎」

 

 ピカチュウ達の声に不安がっていたディグダの顔から笑顔が戻った。怖い思いはあったが、それよりも洞窟の中へと進むリーリエ達が心配であったのかもしれない。そんなディグダにリーリエはディグダと目線を合わせようと前に歩いていくと、そのまましゃがみ込み始めた。

 

リーリエ「ありがとうディグダ。ですけど心配しなくても大丈夫です。貴方が暮らしたこの場はわたくし達が必ず取り返してみせます!」

 

 その言葉に元気を貰ったディグダは小さく歌い始めた。その声にシロン達も思わずその場ではしゃぎ始めた。緊張感や不安から解放されたディグダの様子を見たアイラはリーリエの行動に驚いた。原因を片付ければディグダ達の生活は元には戻る。だけど、事件は解決してもディグダ達の心の傷は解決されないままに終わる。それを考慮した上での行動では無いかもしれないが、それを自然とやるリーリエの心の温かさにアイラは感心を持ったのだ。

 

アイラ「大人しく見えて大した自身ね!」

 

リーリエ「えへへ//」

 

 そう照れ臭そうにすると、突然と地響きが起こり始めた。持ち堪えなければ倒れてしまう大きな揺れの中、ディグダとは別のポケモンが急にリーリエ達の目の前に現れた。

 

!!!ドリュュュュュゥゥゥゥゥ!!!!!!

 

 両腕と頭に装備されている鋼の様な硬いボディを身につけるそのポケモンはリーリエ達の前へと現れた。

 

サトシ「あいつはドリュウズ!」

 

ピカチュウ「ピッカ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ドリュウズ ちていポケモン

 地面・鋼タイプ

鋼に進化したドリルは鉄板をも砕いてしまう破壊力を持っている。トンネル工事では大活躍する』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リーリエ「あっ!!!」

 

サトシ「どうしたんだリーリエ!」

 

ドリュウズのデータを解説し終わったその時、ドリュウズを見つめたリーリエは何かを思い出したかのような声を上げた。その様子をみたアイラはすぐにオーラサーチャーでドリュウズをスキャリングし始めた。スキャリングし終えたアイラは驚くようにしてリーリエの方へともう一度振り返った。

 

『ビビッ!研究所の時にアップデートして貰ったオーラサーチャーが反応しているロト!』

 

「それが反応しているって事は…」

 

 研究所から出発する前の日にククイ博士から新しくバックアップされた事によりダークポケモンのオーラ感知出来るようになったロトムはドリュウズをダークポケモンと認定した。モンスターボールを片手に身構える四人はドリュウズの背後に潜む怪しい影を見つけた。薄暗い洞窟の中でははっきりとその顔は見えなかったが、アイラのルクシオの【フラッシュ】が眩く辺りを照らす範囲を広げた。今度ははっきりと見えたその顔にリーリエは思い出したかのように眼を見開いた。

 

サトシ「誰だお前ら!」

 

ヘボイ「hey!さすらいのミラーボの兄貴の名前を知らないなんて飛んだ時代遅れも居たもんだな!トロイ!」

 

トロイ「そうだな!ヘボイ!オーレではその名を知らない奴なんていないぜ!」

 

 サトシの返答に対し茶化すようにして答える二人のゴロツキの後ろにいるアフロヘアーが特徴的な人物は前へと出た。間違いはなかった。ダークポケモンを扱うトレーナーの一人、ミラーボだった。

 

ミラーボ「落ち着きなさい。あんた達!あら?どこかの誰かと思ったけど、久しぶりねホワイトちゃん」

 

リーリエ「………」

 

 ミラーボはリーリエを見つけると手を振りながら和かに挨拶をした。その挨拶に対しリーリエは返す気もならず、ただあの時の光景を思い出しながら冷や汗を流してはミラーボを睨みつけるようにして見つめていた。

 

サトシ「知ってるのか?」

 

ロトム『あいつらはダークカイリューの時にいた奴らロト!』

 

アイラ「ミラーボ…」

 

 聞き覚えのあるその名前にアイラは声荒げた。

 

アイラ「あんた!元シャドー幹部の一人よね!」

 

ミラーボ「ん〜私の名前どころか組織の名を知っている所、あんた国際警察か何か?まぁ、これから痛い目に会う奴に説明しても意味ないわよね!ドリュウズ!やっておしまい!」

 

ドリュウズ「ドリュュュュュ!!!!」

 

 鉄のように硬い両腕の鉤爪を大きく広げると、大きく身構え始めた。戦闘に入るもそのドリュウズの目からは誠意というものが感じ取れなかった。命令のまま、ただ目の前の相手を叩き潰す事しか見れない悲しい眼をしていた。

 ドリュウズを助けるべくリーリエはモンスターボールを取り出した。

 

リーリエ「出てきて下さい!ヒノアラシ!!!」

 

ヒノアラシ「ヒノッ‼︎」

 

 鋼タイプの弱点となる炎タイプのヒノアラシを繰り出したリーリエに続いてサトシも踏み込んだ。

 

サトシ「なら俺もだ。行けぇ!マグマラシ!!!」

 

マグマラシ「マグッ‼︎」

 

 その進化系のマグマラシを繰り出すと、二体は背中から猛烈な火柱を立たせ始めた。力強く燃え上がるその炎に怯むことなく睨みつけるドリュウズにヒノアラシとマグマラシも負けじと睨み返した。

 

サトシ・リーリエ「「【かえんほうしゃ】‼︎」」

 

 指示を聞いた二体は高くジャンプすると、ドリュウズに向けて火炎放射が放たれた。ダブルで放たれた炎はまるで巨大な生物のように大きく揺らめきながらドリュウズの方へと迫っていった。

 

ミラーボ「ドリュウズ!【ドリルライナー】‼︎」

 

 そんなドリュウズも大きく回転し始めるとそのまま火炎放射を振り払いながら一直線に二体に向かって走っていった。

 

サトシ「マグマラシ!【つばめがえし】だ‼︎」

 

リーリエ「ヒノアラシ!【ニトロチャージ】です‼︎」

 

 接近して行くドリュウズに向かって二体も一斉になって飛びかかって行った。しかし、ドリュウズの殺気立つ猛烈なパワーに二体はいとも簡単に弾き返されてしまった。

 

マグマラシ「マグゥゥ!!!」

 

ヒノアラシ「ヒノォォ!!!」

 

 二体の同時攻撃をも押し返すそのパワーに圧巻される。いとも簡単に吹き飛ばされた二体は何とか持ち堪える事に成功したが、早くも息が上がっていた。

 

アイラ「私も!出て来てバジャー…」

 

トロイ「おっと!お前らは俺たちが相手しやるぜ!そうだよな!ヘボイ!」

 

ヘボイ「その通りだぜ!トロイ!兄貴のような華麗なバトル見せてやるぜ!」

 

 押されているリーリエとサトシを見たアイラも助太刀に向かおうとするも、ミラーボを慕うゴロツキの二人に行く手を阻まれてしまった。

 

ユーゴ「あっちはリーリエさん達に任せよう」

 

アイラ「分かったわ!行くよルクシオ!」

 

ルクシオ「シオッ‼︎」

 

 ダークポケモンを前にすぐに向かいたい気持ちを抑えたアイラはサトシとリーリエに任せて自分のバトルに集中し始めた。

 

リーリエ「シロン!【こごえるかぜ】‼︎」

 

シロン「コーン‼︎」

 

 体を悴ませる冷気を浴びるドリュウズの動きが鈍くなる隙にサトシのゼニガメの攻撃が加わる。

 

サトシ「よしゼニガメ!【ハイドロポンプ】だ‼︎」

 

ゼニガメ「ガァメェ‼︎」

 

 スクリュー回転したゼニガメは大きな水流を巻き上げながらドリュウズに向けて放たれた。しかし、ダークポケモンの力を侮るなと言わんばかりミラーボは回避の指示ではなく攻撃の指示を送った。

 

ミラーボ「ドリュウズ!回っちゃって!回っちゃって 」

 

 ダンスのリズムに合わせてベイゴマのように体を回転させると、黒いオーラを纏う大きな竜巻を巻き起こした。とてつもない威力を肌で感じたサトシは過信でも自惚れでもない力に圧倒された。

 

リーリエ「あの技!カイリューも使っていました!!!」

 

ロトム『この技は【ダークストーム】‼︎威力は最強クラスロト‼︎』

 

ドリュウズ「ドリュュュュ!!!」

 

 ダーク技最強との名の通りにドリュウズの技はゼニガメの【ハイドロポンプ】を簡単に打ち消した。範囲を広げて向かってくる竜巻に対して、狭い洞窟内で躱す場所や隙間はない。ここは総攻撃で相殺させるしかない。

 

サトシ「ピカチュウ!【10万ボルト】‼︎マグマラシ!【ふんか】‼︎ゼニガメ【ハイドロポンプ】だ‼︎」

 

リーリエ「シロン!【れいとうビーム】‼︎ゼニガメ!【みずてっぽう】‼︎ヒノアラシ!【かえんほうしゃ】です‼︎」

 

 一斉に繰り出されたピカチュウ達の攻撃はドリュウズの技とぶつかり合うと、なんとか相殺させる事が出来た。衝撃で生み出された爆風に吹き飛ばされそうになった。

 

サトシ「大丈夫かリーリエ!」

 

リーリエ「はい!」

 

ミラーボ「休んでいる暇なんてないわよ!ドリュウズ!【じしん】攻撃よ‼︎」

 

 ふらついた身体をなんとか起こしたサトシとリーリエだが、ドリュウズが起こした地震にさらに蹌踉めいてしまった。大きく揺れ始める大地を掘り起こすようにして地震波が攻撃エネルギーとして此方へと向かって来た。

 

サトシ・リーリエ「避け『ろ』て!!!」

 

 しかし、体勢を保つのに精一杯だったため、一足判断が遅れてしまった。前方にいたヒノアラシとマグマラシにドリュウズの攻撃が命中してしまった。炎タイプの二体には大きなダメージとなりその場で倒れてしまった。

 

サトシ「戻れマグマラシ!!!」

 

リーリエ「ヒノアラシ!戻って下さい!!!」

 

 戦闘不能となった二体を戻すと、ピカチュウやシロンは代わって前へと出た。ドリュウズは爪研ぎにおける金属音を鳴らしながら威嚇し始める。まだ体力には自信がありそうなドリュウズにシロン達では二が重い。ここはあのドリュウズと互角に渡れるパワーを持ったポケモンが良いと判断したリーリエは別のモンスターボールを取り出した。

 

リーリエ「出て来てください!ズルズキン!」

 

 ハナダシティ以来、バトルをしてこなかったがもう彼に頼るしかない。大丈夫だと自分に言い聞かせたリーリエは指示を出した。

 

リーリエ「ズルズキン!【からてチョップ】です‼︎」

 

 力一杯送った指示であったが…

 

ズルズキン「zzZ」

 

ミラーボ「あらら〜その子お眠りタイムの時間らしいわよ〜」

 

 ズルズキンは夢の中にいたその状況にミラーボに小馬鹿にされてしまった。まだダメだったと落ち込むリーリエであったが、すぐに切り替えてシロン達に指示を送った。

 

サトシ「ピカチュウ!【エレキネット】‼︎ゼニガメ!【ハイドロポンプ】だ‼︎」

 

ピカチュウ「チュウ‼︎」

 

ゼニガメ「ガァメガ‼︎」

 

リーリエ「シロン!【れいとうビーム】‼︎ゼニガメ!【みずてっぽう】‼︎」

 

シロン「コン‼︎」

 

ゼニガメ「ゼニ‼︎」

 

 攻撃を放つその瞬間、ミラーボの合図によってドリュウズは大きな雲を形成させ始めた。黒紫色に浮かぶ気味の悪い雲から矢のように黒紫色の雨が降り始めた。その雨に打たれたシロン達には鋭いダメージが入ると、攻撃が止まってしまった。

 

ロトム『これは…【ダークウェザー】ロト‼︎』

 

 【ダークウェザー】天候系の技と同様。ダークポケモン以外にダメージを与えて、ダーク技を大幅に強化させる技だ。

 

サトシ「みんな!!!」

 

ミラーボ「ダークポケモン!最強〜♪止めよドリュウズ!【ダークストーム】‼︎」

 

ドリュウズ「ドリュュュ!!!」

 

 再び回転し始めたドリュウズはまた大きな竜巻を作り出した。それも【ダークウェザー】の追加エネルギーを蓄えているため、さっきよりも大きくなっていた。あれを喰らえば間違いなく戦闘不能にさせられてしまう予感が二人の脳裏に過る。万事休すかと思ったその時、ドリュウズは足元を捕られたかのように蹌踉めき出すと回転させる体勢を止めてしまうまった。

 

ミラーボ「ちょっと何が起きたのよ〜」

 

 いきなりドリュウズの攻撃が止まってしまった事に意味がわからなくなったミラーボはドリュウズの片足が地面にはまっている事に気づいた。硬い地面の上ではこんな事態になる訳がなく頭を抱えていると、一体のポケモンがミラーボの足元に出てくる。

 

ディグダ「ディグ‼︎」

 

 一体のディグダが顔を出すと、それ続いて他のディグダやダグトリオがどんどん地面から姿を現した。そしてさらに地面を掘り返し始めると、巻き起こる砂嵐でそのままミラーボとドリュウズを渦の中へと閉じ込めた。

 

ロトム『これはディグダ達の【すなじごく】ロト‼︎』

 

 ディグダ達のおかげでドリュウズの動きを止めたその隙を逃す訳にはいかない。一斉にサトシとリーリエは反撃に出た。

 

サトシ「ディグダ達が動きを止めてくれている今がチャンスだ!出てこいガマガル!【ちょうおんぱ】だ‼︎」

 

ガマガル「ガァマ‼︎」

 

 出て来たガマガルによる音波でまずはドリュウズの動きをさらに鈍らせた。大音波に頭を強く振るわせられたドリュウズは混乱へと落ちてしまった。そんなドリュウズにサトシはさらにドリュウズの動きを封じ始めた。

 

サトシ「今度はドリュウズの足元に【マッドショット】‼︎」

 

ガマガル「ガァルマ‼︎」

 

 泥団子のように丸まった泥をドリュウズの足元に命中させた。

 

サトシ「リーリエ頼む!」

 

リーリエ「はい!ゼニガメ!【みずてっぽう】‼︎」

 

ゼニガメ「ゼニッ‼︎」

 

 さらに泥が塗られた足に水を掛けられたことにより、水を吸った泥はさらに重くなった。その重みに足を捕られたドリュウズは大きく前方の方へと身体が倒れてしまった。

 

サトシ「ゼニガメ!ガマガル!【ハイドロポンプ】だ‼︎」

 

リーリエ「ゼニガメ!【みずてっぽう】‼︎」

 

ドリュウズ「ドリュュュュュ!!!」

 

 激しい水流を浴びさせられたドリュウズはそのまま後方へと吹き飛ばされてしまった。このピンチに憤りを感じたミラーボは残りのモンスターボールの中からポケモンを追加した。

 

ミラーボ「こうなったらあんた達も出て来なさい!!!」

 

ルンパッパ「ルンパァァ!!!」

 

 一気に飛び出した五体のルンパッパはそのままリーリエ達の方へと飛び出した。

 

サトシ「リーリエ!」

 

ロトム『危ないロト‼︎』

 

 その内の一体がリーリエとの距離を詰めて来た。咄嗟にリーリエの前に出たシロンも守るべく身構えた。ルンパッパの拳が振りかざされるその瞬間、別の何かがリーリエに迫るルンパッパを殴り吹き飛ばした。自分の後ろから飛び出して来たそのポケモンに目をやった。

 

ズルズキン「ズッキィィ‼︎」

 

リーリエ「ズルズキン…」

 

シロン「コン…」

 

 リーリエを守ったズルズキンはさらに【あくのはどう】でルンパッパ達に攻撃をし始めた。ズルズキンのパワーにルンパッパ達は返り討ちになってしまった。さらに終わることなく今度は五体纏めて空中へと浮かび上げられてしまった。

 

ミラーボ「何よ!」

 

 見た感じエスパー技による【サイコキネシス】みたいだった。サトシとリーリエは後ろへと向くと、そこにユーゴとキツネポケモンのマフォクシーが立っていた。

 

ユーゴ「そのまま押さつけろ。マフォクシー」

 

マフォクシー「フォクシー‼︎」

 

 五体のポケモンをサイコパワーで止めたその力を前にミラーボは嫌な予感が次第に込み上げてきた。下っ端のゴロツキもユーゴとアイラに惨敗し抜け殻状態になっているため、助けを求める事も出来なかった。

 

サトシ「一気に畳み掛けるぞリーリエ!」

 

リーリエ「はい!」

 

 サトシとリーリエ。そして二人の手元にあるZリングを見たユーゴも彼らと同じように自身のZリングも輝かせ始めた。

 

リーリエ「天から静かに降り注ぐ雪。無数に煌めく氷の結晶。熱き我がソウルとともに。今再び 天へと昇れ!」

 

 Zパワーがシロンに集まると一気にそのパワーを解放させた。

 

リーリエ「レイジングシオフリーズ!!!」

 

サトシ「ちょうぜつらせんれんげき!!!」

 

ユーゴ「ダイナミックフルフレイム!!!」

 

 三体によるZ技がドリュウズとルンパッパ達に向かって解き放たれた。あまりの威力にドリュウズが起こした地震とは比べものにならない衝撃波がミラーボ達を襲った。

 

サトシ「行っけ!スナッチボール!!!」

 

 その攻撃を前に立つ事が出来ないのは言うまでもなかった。戦闘不能になったドリュウズに向けてサトシはスナッチボールを取り出した。

 

サトシ「ドリュウズ!スナッチだぜ!」

 

ピカチュウ「ピッピカチュウ‼︎」

 

リーリエ「良かったです!」

 

サトシ「みんなもありがとな!」

 

 ドリュウズを無事にスナッチ出来た事に成功した。サトシの一言にピカチュウ達だけでなくディグダ達も喜んでいた。

 

ミラーボ「きぃぃぃ!!!何よ何よ!こんなの卑怯よ!ひ・きょ・う〜!!!」

 

ユーゴ「おっと!忘れもんですよ」

 

マフォクシー「フォク‼︎」

 

トロイ・ヘボイ「「ぎょぇぇぇ!!!」」

 

 せかせかと逃げるように退散したミラーボに向けてマフォクシーのサイコパワーによってトロイとヘボイを投げつけた。

 

ミラーボ「覚えておきなさいよぉぉぉぉぉ!」

 

 二人の下っ端にぶつかったミラーボもそのままロケット団のやな感じみたいに洞窟の奥へと消えて行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

ジュンサー「みんな大丈夫だった!」

 

サトシ「みんな無事です。それと捕獲したダークドリュウズです」

 

ジュンサー「分かりました。私が責任を持って国際本部へとお送りします」

 

 ディグダの穴を抜けたサトシ達はジュンサーにダークドリュウズを預けた。散り散りになったディグダとダグトリオを集めたマオ達からリーリエ達の状況を説明してくれた事で自分達も加勢に来てくれ事を後から話を聞いた。ボロボロになっているお互いの姿を確認したリーリエ達は今回の勝利を喜んだ。

 

アイラ「リーリエちゃーん!!!」

 

リーリエ「ア//アイラさん!!!」

 

 そんなリーリエにアイラは思いっきり抱きついて来た。何のことかと混乱するリーリエの両肩を掴むとアイラと目があった。

 

アイラ「まだトレーナーになったばかりなのに凄かったよ!それと…いろいろときつく当たって…御免…」

 

リーリエ「そんな…ダークポケモンの事をあまり知らないわたくしの発言でアイラさんを困らせてしまいました…本当に御免なさい!」

 

 大人気ない発言にリーリエとアイラは改めて謝罪をした。そしてさらにリーリエは続いいた。

 

リーリエ「此処まで関わって分かったことは…ダークポケモン達の強さは本物である事。そして、その示威はトレーナーとの信頼関係から生まれるものではない事です。心を壊してまでも得られるその強さに意味なんかありません。そんなポケモンを道具として生み出している人達の事をわたくしも許せません」

 

 それはアイラの苦しみを考慮したと述べる一文だった。ダークポケモンの強さに惚れ込む人達も少なからずいる中でリーリエはダークポケモンの存在そのものを否定した。その力強い目をしたトレーナーに出会いたいと心の何処かで思っていたアイラは少しの涙を流した。

 

アイラ「ありがとうリーリエ。貴方のような優しい人だからズルズキンの心は解放されたんだと思うわ」

 

 ダークポケモンの恐ろしさ。それを作り出した身勝手な人間の好奇心。その苦しみにより溢れ出るその涙を忘れてはいけないのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 ユーゴとアイラと別れたリーリエ達は翌日の朝。リーリエ達は次の街へと出発しようとしていた。

 

 

リーリエ「それじゃあ、わたくし達は次の街へと向かいます」

 

ジュンサー「気をつけてね。それから色々とありがとう。リーリエさんはこれからの

ジム戦頑張ってね!」

 

リーリエ「はい!」

 

サトシ「ゼニガメ!これからもしっかりな!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

ゼニガメ「ゼニゼニ‼︎」

 

リーリエ「ゼニガメも消防団のお仕事。これからも頑張って下さいね」

 

ゼニガメ「ゼニッ…」

 

 それぞれの別れを告げるとリーリエ達はクチバシティを後にした。その後ろ姿を寂しげに見つめるゼニガメにサトシのゼニガメが彼らの方へと指差した。かつて自分も同じ思いをした。そんなゼニガメの気持ちを汲んであげたいのだ。リーダーとしてサトシのゼニガメはジュンサーの方へと目をやると、その合図に笑顔で返した。

 

ジュンサー「いいわよ。行ってらしゃいゼニガメ!」

 

ゼニガメ「ゼニッ‼︎」

 

ジュンサー「これからリーリエさんの事を助けてあげてね!」

 

 その一言に笑顔を取り戻したゼニガメはリーリエ達の方へと歩いて行った。でも連れて行って貰えるのか。心配になったりしてその足は覚束ない。

 すると、その足を止めるリーリエ達を見てゼニガメもその場で立ち止まった。不安の中でゼニガメの目に映ったのは嬉しそうに此方を見つめたリーリエの笑顔だった。

 

リーリエ「一緒に行きませんか!」

 

シロン「コーン‼︎」

 

 その言葉にゼニガメはリーリエの胸の中へと飛び込んだ。

 

リーリエ「これからよろしくお願いね」

 

ゼニガメ「ゼニッ」

 

リーリエ「ゼニガメ!ゲットです!」

 

シロン「コーン‼︎」

 

マオ「やったねリーリエ!」

 

スイレン「新しい仲間が増えたねアシマリ」

 

アシマリ「アウ‼︎」

 

マーマネ「こんなゲットあり〜」

 

カキ「ありだよ。あり」

 

サトシ「そうだぜ!なぁピカチュウ!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

 

 ディグダの穴の騒動が無事に解決し、リーリエは新たにゼニガメを仲間に加えた。新たな仲間と共にリーリエのポケモンリーグへの挑戦のためクチバシティを後にする。次に目指すはタマムシティだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「スナッチボールを使う三人のトレーナーとダークオーラが視える一人のトレーナーっと!要注意人物であると報告しなきゃねぇ〜」

 

 その旅立つリーリエ達を見る人影。タマムシジム挑戦の前にその人物と対峙する事になることをこの時のリーリエ達はまだ知らない。

 

 

 

 




 
 アローラ!正解は

A ユーゴ と C アイラ でした!

まさか答えが二つあるとは誰も思わなかったかもね〜
それでは次回もお楽しみに






追伸
これにて平成最後の投稿になると思います。いつも通り更新スピードは遅いですけど、令和になるこれからも頑張って投稿を続けて行こうと思いますのでよろしくお願いします。それでは!
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