ポケットモンスター let's goリーリエ!   作:アニポケ大好き主

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 お久しぶりです!皆さんいかがお過ごしでしょうか?
 私は仕事とポケモン剣盾と明け暮れる毎日を過ごしています。
 昨日にはポケモンホームが解禁され先程、押入れの中で静かに眠っていたウルトラサンも久しぶりに手に取りました。やっぱり前作と一緒に戦ってきたポケモン達にまた会えるとなるとやっぱ違いますね!
遠い未来にはポケモン剣盾に全ポケモン送れるようになればいいなとも思いました。
 まあ、でも対戦環境が変わったりと育成にも忙しくなりそうだなとは思いますけどね(笑)
 今年も楽しいポケモンライフを送って行きたいです。長々とすみません。それでは新年一発目!ポケ問題からどうぞ!


マオです!今回のポケ問題はこれです!

Q 今日のお話でサトシの知り合いが登場するんだって!

A タケシ B デント C シトロン D シゲル

いったい誰かな?答えはお話の最後に!




第三十九話 彼岸の守り神

 

 

 

 

 

    シオンは紫。尊い色。

      尊さの滲む町

 

 

 

 

 タマムシシティで新たにスイレンの手持ちとなったナギサとトキワの森以来に再会したデデンネを連れてリーリエ達はタマムシティから近い町、シオンタウンへと立ち寄っていた。

 

 

シロン「コン♪」

 

ナギサ「イブイ♪」

 

デデンネ「デデ♪」

 

 デデンネはというと、トキワの森へと帰る手段を見つけるまでリーリエ達と同行する事となった。シロンや他のリーリエの手持ちとは面識があったり、ピカチュウ達がフレンドリーに迎えてくれたお陰ですっかり皆んなとは打ち解けていた。

 水辺の近くではしゃいでいるピカチュウ達の側ではたまたま開催されていた釣り大会に出場したリーリエ達が釣り糸を垂らして、水辺のポケモンがヒットするのを静かに待っている。そんな中、アローラ一の釣り名人が本領を発揮していた。

 

スイレン「チョンチー!ラブカス!ヒンバス!メノクラゲ!シェルダー!クラブ!シードラー!ホエルコ!」

 

 吸い込まれるようにして竿にヒットしていく水系ポケモンをスイレンは次々と釣り上げて行った。その光景には釣り歴50年のベテラン名人も豆鉄砲を食らったかのように呆然としていた。

 

スイレン「あっ!カイオーガー!!!」

 

一同「「「えっ!!!」」」

 

スイレン「嘘です♪」

 

 あからさまの嘘であったも、つい本気に信じてしまう程のスイレンのその腕前には周りの人達からは拍手が喝采されていた。

 

リーリエ「流石ですねスイレン!」

 

マオ「よっ!名人!」

 

 そしてその隣にはマーマネの自作の釣竿に興味津々に目を輝かせているサトシがいた。

 

サトシ「おお!!!カッコいい!!!」

 

マーマネ「まぁね!」

 

ロトム『これは興味高い発明ロト‼︎』

 

トゲデマル「モギュュ‼︎」

 

マーマネ「ふふっ!例えホエルオーが相手でも折れないコシの強さを誇るハイパーロッド!1秒間に300回巻き上げるスーパーリール!全てを兼ね揃えた夢の釣り竿!名付けてウルトラDXマスターゼロツー!」

 

サトシ「化学の力って凄げぇ!!!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

 各々釣りを楽しんでいる中、ため息を吐きながらピクリともしない竿を静かに見続けている人もいた。

 

カキ「俺は相変わらず水ポケモンとの相性は良くなさそうだな」

 

 揺れない竿を一緒に見つめていたバクガメスとガラガラもカキに釣られて深いため息を吐いていた。周りの人よりも時間が経つのが遅く感じるほど退屈な三人の前に一人のトレーナーが話しかけてきた。

 

デント「それなら釣りソムリエとして君にキリッと爽やかに色々と教えて上げようかな!イッツ!フィッシングターイム!!!」

 

 いきなり話しかけられて戸惑うカキ達にお構いなく、デントは直ぐに釣りのレクチャーをし始めた。

 

デント「いいかい!ルアーを垂らした時はいつでも花の香りに吸い寄せられるバタフリーを迎え入れてあげるように全集中の感覚をロッドを握ってる手に傾むけるんだ!」

 

カキ「お…おう!」

 

 言われるがままにカキは自分の竿へと全集中へと傾けた。息を殺して静かに待っていると糸が引っ張られている感覚が腕に伝わってきた。

 

カキ「来た!!!」

 

 確信ついたカキは右手で素早くリールを回そうとしたが、その手を空かさずにデントは押さえた。

 

デント「おっと!急いで竿を上げてはダメだよ!釣り上げる前の駆け引きこそが大勝負!しっかりと相手の動きを見て、引き上げるその隙を見つけるんだ」

 

 その言葉を聞いたカキは言われ通りに竿を引っ張る力が弱くなっていく瞬間を静かに待った。そして、竿の軋み具合が緩くなった所でデントはすぐさま声をあげた。

 

デント「今だ!花嫁の美しいベールのようにしなやかにソフトにリールを巻き上げるんだ!」

 

 慌てずにゆっくり、カキは焦る気持ちを押さえながら釣り糸を巻き上げた。そしてその糸の先には小さなテッポウオが姿を現した。

 

カキ「釣れたぁぁ!!!」

 

バクガメス「ガァメェス‼︎」

 

ガラガラ「ガラガァラ〜♪」

 

 これにはバクガメスもガラガラも飛び上がってはカキと一緒に輪になって喜び合った。始めての釣りを成功させたカキはデントと握手を交わした。

 

カキ「ありがとう!お陰で初めて釣り上げる事が出来た!」

 

デント「僕も釣りの楽しさを少しでも感じてくれただけでも嬉しいよ!」

 

リーリエ「カキ!」

 

マーマネ「もしかして釣れたの⁉︎」

 

 カキの喜びの声を聞いたリーリエ達はカキの方へと向かい始めた。カキの元へと向かう仲間達を一緒に見つめたデントは目を丸くした。かつての旅仲間の姿が目に入ると、その人物の名を喜んで叫んだ。

 

デント「サトシ!ピカチュウ!」

 

サトシ「デント!!!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 スイレンの優勝で幕を閉じた釣り大会の後、一同は近くの喫茶店で身体を休める事にした。デントは胸元の蝶ネクタイを正して軽く咳払いをした。

 

デント「初めまして。僕はポケモンソムリエのデントです!サトシとピカチュウとはイッシュ地方で知り合ったんだ」

 

リーリエ「リーリエです!」

 

ロトム『ロトムロト‼︎よロトしく!』

 

マオ「マオです!宜しく!」

 

カキ「俺はカキだ!」

 

スイレン「スイレンです!」

 

マーマネ「僕はマーマネ!よろしく!」

 

 各々自己紹介を終えると今度はポケモン達がデントの元へと集まった。それを見たデントも子供のように目を輝かせると、初めて目にするアローラのポケモン達に軽く挨拶をした。

 

デント「アローラのポケモン達は初めて見たよ!こんにちは!」

 

シロン「コン‼︎」

 

 すると再び蝶ネクタイを結び直すと、何かを始めるかのよう軽く指を鳴らした。

 

デント「イッツ!テイスティングターイム!!!」

 

アローラ一同「「「!!!??」」」

 

 何が始まるか分からず戸惑うリーリエ達を見てサトシとピカチュウはその懐かしい感じを思い出しながら「また始まった」と言わんばかりの顔で笑っていた。

 

 

 

 

    《ポケモンソムリエ》

 

トレーナーとポケモンとの相性を診断し、友好を深めていくためにはどうしたら良いかをアドバイスしてあげたりするのが主な仕事である。

 当初はイッシュ地方以外ではあまり知られてはいなかったが、今はソムリエ協会の設立やデントのようなポケモンソムリエの活動もあってその名は知られるようにはなった。

 ちなみにポケモンソムリエには階級がS、A、B、C、と存在してデントは上級クラスのAランクを所得している。

 

 

 

 

 大勢のポケモン達の中からデントは真っ先に挨拶をしに来てくれたシロンの方へと駆け寄った。しばらくシロンを観察したデントは満足げな笑顔をリーリエの方へと目をやった。

 

デント「素敵なトレーナーと出逢えてこの子は幸せみたいだね。もしかして卵の時から大切に育てきたんじゃないかな?」

 

リーリエ「あっ!は…はい!」

 

デント「やっぱりそうだ!この毛並みの艶やかさ。毎日しっかりと手入れをして貰ってる。それにこの小さな体から思えないしっかりとした足の筋力。幾多の困難を一緒に乗り越えてきたんだね。あーありがとう。君たちのような強い絆で結ばれたトレーナーに出会えて僕はとても感動しているよ」

 

 そのデントの発言に対し、驚いたカキは直ぐに口を開いた。

 

カキ「ど…どうしてシロンがリーリエのポケモンって分かったんですか?」

 

デント「別に特別な事はしてないよ。釣り大会の時、この子が一番近くにいたのは彼女だったし!すぐに誰のポケモンなのかはあの時に分かっていたさぁ!」

 

スイレン「それでも、シロンが卵の時から育てられた事も言い当てましたよ…」

 

デント「凄くトレーナーを信頼しているとても純粋な目をしていた。この力強い信頼関係はゲットして出逢ったよりも、もっと大きな出逢いがあったんじゃないかなって思っただけだよ!」

 

 当たり前のように答えるデントであったが、初めて目にするポケモンの特徴や様子を瞬時に見ただけで、トレーナーに応接する事なんて相当な目利きに自信が無ければ出来るものではない事は素人のリーリエ達の目からも感じ取れていた。デントの腕前もあってリーリエ達はこの短時間でポケモンソムリエの魅力を大きく味わらせられたのであった。

 

サトシ「ところでデント!何でカントーに戻って来たんだ?」

 

 イッシュ地方からの旅を終えて、アイリスと共にジョウト地方へと旅立った以来の再会でもあった。デントはシオンタウンの地図を広げると、ある場所へと指をさした。

 

デント「ここに来た本命はポケモンタワーさぁ!」

 

リーリエ「ポケモンタワー?」

 

シロン「コーン?」

 

ロトム『そこは僕にお任せロ…』

 

デント「ポケモンタワーはこの世を離れる魂達が迷わずに無事に天へと送り出してあげるためにと、この町の長であるフジ老人という人が建築をなされた魂の家なんだ。そんな立派な建物を是非一目見ようと思ってここに来たんだ」

 

マーマネ「へぇ〜、随分と詳しいんですね」

 

デント「僕はタワーソムリエでもあるんだ!」

 

 ロトムの出る間も与えない淡々と饒舌に話すデントは鼻を高くして胸を張っていた。

 

スイレン「ねぇ!私達も行ってみない⁉︎ポケモンタワー!」

 

カキ「そうだな!次の予定も決めていなかったしな!」

 

マーマネ「賛成!」

 

 デントの話の中でポケモンタワーに興味を持ったリーリエ達もデントと一緒にポケモンタワーへと向かう事となった。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

デント「こ…ここが…ポケモンタワー…な…中々…ダークなテイストを。た…漂わせる…雰囲気では…な…ないか」

 

マオ「デントさん…大丈夫なのかな?」

 

サトシ「そういやデント。幽霊とか苦手だったけな!」

 

 ポケモンタワーに近づくにつれ少しずつ身震いを立て始めるデントにみんな薄々と気づき始めていた。

 所々に古びた面影を残しつつ人の気配もない所に建てられているだけでもあって、足が竦んでしまいそうな雰囲気は充分に漂わせていた。

 

カキ「それじゃあ、何で行こうと思ったんだ?」

 

デント「そ…それは…タワーソムリエとして…む…無視は…出来ないからさぁ!」

 

 マニアとしての根性なのか分からないが、デントはガチガチに固まった足を一歩ずつ前へと出しながら、ポケモンタワーへと近づいて行った。そして、ここまで長く続いた林の道を抜けたと同時に一体のポケモンかデントと目が合った。

 

デント「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

???「ヒトォォォォォォォォォ!!!!!!」

 

 急に現れたポケモンにデントの悲鳴が鳴り響いた。その叫び声に驚いたそのポケモンも四方八方に飛び回りながら慌て始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ヒトツキ とうけんポケモン

 鋼・ゴーストタイプ

魂が古代の剣に宿って生まれたポケモン。剣の柄を握った人の腕に青い布を巻きつけて生命力を吸い取ってしまう』

 

 

 

 

 

 

 

 空かさずシャッターを切ったロトムはヒトツキのデータを読み込むとそのままリーリエ達に解説し始めた。ヒトツキは隠しきれてない鞘が突き出しながら草むらの中へと身を隠し震えていた。

 

スイレン「あっちも凄く驚いたみたい」

 

ロトム『怖がりなゴーストタイプのポケモンロト!』

 

デント「御免よヒトツキ。驚かせるつもりはなかったんだ」

 

ヒトツキ「ヒトト…」

 

 落ち着いてきたヒトツキは音を立てないようにゆっくりと此方へと寄ってきた。近づいてくるヒトツキを見つめる中、不意に図鑑の方へと目を向けたマオは疑問を浮かべた顔で首を傾げた。

 

マオ「この子…図鑑のヒトツキと何か違うよね」

 

 マオに言われ一同も図鑑に分布されているヒトツキを見た。たしかに通常のヒトツキとは違って全体的に赤紫色を主体としていた。

 

デント「この子は色違いのヒトツキだよ!希少でかなり珍しい個体だよ!」

 

 するとそのヒトツキの後ろから此方へと向かってくる影が見えた。その影がはっきりと見えるとサトシとピカチュウはそれに向かって大きく手を振り始めた。

 

サトシ「おーい!ゴース!ゲンガー!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ!」

 

ゴース「ゴスス‼︎」

 

ゲンガー「ゲンガー‼︎」

 

 ヤマブキジム攻略のためゴーストタイプのポケモンを捕まえるために訪れた以来に再開を果たしたサトシ達は手と手を取り合っていた。

 

リーリエ「サトシのお友達なのですね!」

 

サトシ「あぁ!ここで仲良くなってたんだ!」

 

 するとその後ろからも二体のポケモン達がリーリエ達の様子を伺っていた。その二体も恐る恐るに近づいてきたのだが、ゲンガー達の様子を見て安心したようにリーリエ達の元へと近づいて行った。

 

カキ「カゲボウズにヨマワルか!」

 

サトシ「お前らこんなに仲間が増えたんだな!」

 

 久しぶりに会った最中であったが、何かを思い出したように途端に表情を沈めたゲンガーがピカチュウに話し始めた。

 

ピカチュウ「ピカチュウ?」

 

ゲンガー「ゲェンゲェン‼︎」

 

ピカチュウ「ピカピカ⁉︎」

 

 ピカチュウの様子からしてゲンガー達は何かに困っているみたいなのはポケモンの言葉が分からないリーリエ達にも察しがついた。リーリエ達に分かりやすく説明するためにもロトムはゲンガー達から改めて事情を聞き出した。

 

ロトム『そんな事があったロトか…』

 

マーマネ「ゲンガー達は何を言ってるの?ロトム⁉︎」

 

ロトム『ポケモンタワーに入れなくなった。助けて欲しいと言ってるロト‼︎』

 

 激しく頷くゲンガー達はポケモンタワーの方へと指をさした。肉眼からではポケモンタワーに変わった所は見当たらなかったが、ゲンガー達の不安な様子から只事ではない事は伝わっていた。

 

デント「確かにゴーストタイプのポケモンがこんな昼間から外に出ているのは不思議だ…」

 

サトシ「分かった!俺たちに任せてくれ!」

 

 頼りになるサトシの言葉に励まされたゲンガー達は浮遊し始めるとリーリエ達をポケモンタワーへと案内した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 ポケモンタワーの前へと到着したリーリエ達であったが、一見変わった雰囲気が見られない様子に足が止まってしまった。

 

 

リーリエ「中は夜みたいに暗いですね」

 

サトシ「だったらニャヒート!君に決めた!」

 

ニャヒート「ニャァブ‼︎」

 

 モンスターボールから飛び出したニャヒートは首の付け根にある炎袋を照らし出した。高い鈴の音を鳴り響かせながら明るく照らす炎袋はゲンガー達の不安な気持ちを優しく癒してあげた。

 灯の確保が出来たリーリエ達は勇気を振り絞ってポケモンタワーへと向かった。遠くからでは分からなかったが、内部は微かな霧に包まれていた。

 

リーリエ「えっ…」

 

 ポケモンタワーへと足を踏み入れた途端、リーリエ達の気配を感じたみたいにさらに濃い霧が現れると、前から順番にサトシ・デント・リーリエそしてマオと包み込んでしまった。

 

スイレン「リーリエ⁉︎マオちゃん⁉︎」

 

カキ「サトシ⁉︎デントさん⁉︎」

 

マーマネ「どうなってるの!!!」

 

ロトム『急に4人の姿が消えたロト‼︎』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 四人を呑み込んだ霧は互いの姿をかろうじて確認出来る程に深くポケモンタワー内部に充満していた。逸れないようシロンを抱き抱えたリーリエはサトシ達を呼びながら歩き始めた。

 

リーリエ「みんな!何処ですの!!!」

 

デント「この霧の所為で逸れてしまったみたいだ。だけど…こんなに直ぐに離れてしまうなんておかしいね」

 

リーリエ「この霧も…一体何処から…」

 

 幸いにも一人になる事はなかったリーリエはデントと一緒にさらに奥へと進んで行く。すると…

 

シロン「コン⁉︎」

 

 何かの気配を感じたシロンはリーリエ達を守るようにして身を屈め始めた。シロンの様子に危機感を感じたリーリエ達もシロンが見つめる先へと注意をやった。そして…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     サレ…ココ…カラ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「タチサレ…ココカラ…タチサレ!」

 

 

 その声と一緒に青白い火の玉がリーリエ達の目の前へと現れた。自然発火によるものでもない。意思を持ったそれはリーリエ達の前に立ちはだかった。

 

デント「!!!!!!で!!!出ぇたぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 青白い火の玉に包まれた正体不明の謎の物体。パニックになりかけた自分自身を振り払う気持ちでリーリエは力強くシロンに攻撃の指示を送った。

 

リーリエ「シロン!【こおりのつぶて】です‼︎」

 

シロン「コォン‼︎」

 

 恐怖に負けじとシロンは氷の弾丸を放った。一直線に空を切りながら進んでいくが、氷の弾丸は当たらず、そのまま擦り抜けると後方の壁へと打ち込まれた。

 

リーリエ「当たらない!!!」

 

シロン「コン‼︎」

 

 ゆっくり近づいてくる実体の無い相手を前に足が竦むデントも勇気を出してモンスターボールを片手に取った。

 

デント「マイビンテージ!ヤナップ!」

 

ヤナップ「ヤナァ‼︎」

 

デント「ヤナップ!【タネマシンガン】‼︎」

 

ヤナップ「ヤナッッッ‼︎」

 

 モンスターボールから飛び出したのはデントの長年の相棒であるヤナップ。すぐにヤナップも指示通りに攻撃を仕掛けるも、シロンの攻撃と同様にダメージを与える事が出来ずに擦り抜けられてしまった。しかし手の内様もない相手を前にでもリーリエとデントは何か無いかと二人で模索し始めた。硬直する二人に向かって一つの技がリーリエ達に向かって放たれた。

 

デント「今のは!!!」

 

リーリエ「【ムーンフォース】です!てことはポケモン⁉︎」

 

 ポケモンの技がヒントなったデントは一緒に迷い込んだカゲボウズ達に目を向けた。

 

デント「君たち【みやぶる】を使えるかい⁉︎その技でこれの正体を見破って欲しいんだ!」

 

カゲボウズ「カァゲボ‼︎」

 

ヨマワル「ヨォマ‼︎」

 

 直ぐに答えたカゲボウズとヨマワルは両目のスポットライトをその影へと当て始めた。【みやぶる】によってその姿がはっきりとしてきた時、その姿を確認したリーリエは声を上げた。

 

リーリエ「カ!カプ・レヒレ!!!」

 

シロン「コーン!!!」

 

カプ・レヒレ「レーシ‼︎レシ‼︎」

 

 なんと霧の中に潜んでいたのはアローラの守り神と崇められている四体の守護神の内の一体であるポケモン。カプ・レヒレだった。 姿を見破られたカプ・レヒレはそのまま楽しげに回りながらリーリエへと元へと近づいて行った。何が起きてるか分からないままある一つの物をリーリエは渡された。何かを握った手の中を見てみるとそこにあったのはZクリスタルだった。

 

リーリエ「これは…フェアリーZ!!!」

 

シロン「コン⁉︎」

 

 受け取った事を確認したカプ・レヒレは呼び止めるリーリエに応じずに霧の中に隠れるとそのまま何処かへと消えてしまった。それと同時に深い霧はそのまま晴れてきた。どうやらこの霧もカプ・レヒレが作り出したものであったみたいだ。

 

デント「行ってしまったみたいだね…」

 

ヤナップ「ヤナ…」

 

リーリエ「はい…それにしても何故アローラの守り神であるカプ・レヒレがカントー地方にいたのでしょうか…」

 

シロン「コ…ン」

 

 不自然に思う点が脳裏を過るも束の間。

他のみんなの に心配かけまいとリーリエとデントはとりあえず外を出るために降りることにした。

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 ポケモンタワーの外に出ると、カキ、スイレン、マーマネと合流した。急に姿をくらました二人の無事の確認取れたカキ達はすぐさまリーリエとデントの元へと駆け寄った。

 

カキ「カプ・レヒレが…」

 

スイレン「不思議…なんでこんな所に居たんだろ…」

 

デント「何かわからないけど…まるでここに来る者を試してみた。みたいな…感じがしたよ」

 

リーリエ「はい。この通りフェアリーZのクリスタルを頂きました!」

 

マーマネ「えっ⁉︎そうなの!」

 

カキ「まるで試練みたいだな」

 

 カプ・レヒレの目的は何なのか。悩みに悩んでいるとポケモンタワーから逸れてしまったサトシが出てきた。

 

サトシ「おーい!みんな!」

 

ピカチュウ 「ピカチュウ ‼︎」

 

ニャヒート「ニャブ‼︎」

 

 見た感じ怪我はなく無事みたいだ。サトシ達の安否を確認できて一安心かと思いきや、まだマオとアマージョの姿が見えないことに気づいた。

 

デント「サトシ!マオとは一緒じゃなかったのかい?」

 

サトシ「えっ⁉︎戻って来てないの⁉︎」

 

 とその直後、マオとアマージョもポケモンタワーから外へと姿を現した。心配しているリーリエ達に向かってマオは大きく手を振った。

 

マオ「みんな!私は大丈夫だよ!」

 

アマージョ「アージョ‼︎」

 

スイレン「マオちゃん!!!」

 

マーマネ「良かった無事で!」

 

 何がどうあれ無事に合流が出来一安心だ。そしてゲンガー達もいつものポケモンタワーに戻った事に大喜びするとタワーの周りを飛び回った。嬉しそうなゲンガー達を見ている中でリーリエはマオが抱えてる一体のポケモンへと目をやった。

 

リーリエ「マオ?その子は?」

 

 マオが抱えているそれはピンク色に輝くグラシデアの花を持つ小さなポケモンだった。

 

シェイミー「シェイミ‼︎」

 

デント「シェイミだ!これは中々珍しいポケモンだよ!」

 

 幻のポケモンを前にリーリエ達は暫くシェイミーに釘付けとなった。

 後から分かったことだが彼岸の守り神であるカプ・レヒレはあの世とこの世を繋げる力を持っている。中で何があったのか聞こうとマオの方へと顔を向けたが、目尻の下が僅かに赤いマオの目を見て辞める事にしたのは正解だったのかもしれない。

 

サトシ「ともあれ!一件落着って事で良いよな!」

 

ゴース「ゴスス‼︎」

 

ゲンガー「ゲンガー‼︎」

 

デント「そう!それに正体はカプ・レヒレというポケモンだったし!幽霊のような非科学的な物は存在しない事も立証出来たからね!」

 

スイレン「そうだね!貴方の右肩に白い手が置かれているなんて私の見間違いよね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

デント「……………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スイレン「なぁ〜あんて!嘘で…」

 

デント「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

ヒトツキ「ヒトォォォォォ!!!!!!」

 

 スイレンの冗談もデントには通じず、一目散にシオンタウンの方へと駆け出していった。デントの叫び声に驚いたヒトツキはそばに居たリーリエのリュックサックの中へと潜り込んでしまった。

 

サトシ「お…おい!デント!!!」

 

ピカチュウ 「ピカチュウ ‼︎」

 

リーリエ「ヒトツキも…落ち着いて下さい!」

 

シロン「コン‼︎」

 

 リュクサックの中で暴れるヒトツキを出そうと急いで開けようにも、上手くチャックを下す事が出来ない。なんとか下ろそうと格闘する中、暴れるヒトツキはリーリエのリュクサックに入っていたある物に触れてしまった。そして…

 

 

 

 

 

 

 

!!!!!!バシュュュン!!!!!!

 

 

 

 

 

 赤い光がリュックサックの中で光り輝き出した。輝き出したのと同じタイミングで暴れまわっていたリュックサックも静かになった。まさかと思いリーリエはリュックサックの中に手を入れると僅かに微動打にしているモンスターボールを手に取った。そして赤く点滅している開閉スイッチはそのまま静かに鳴り止んでしまった。

 

リーリエ「入って…しまいました…」

 

 嵐のような静けさからサトシ達の驚愕した声がポケモンタワーの周りで響き渡ったのであった。想像が及びしないリーリエ達の旅はこれからも続いていく。

 

 

 

 

 





 今回のお話どうだった?ポケ問題の答えは

         B デント

 でした!紳士的で固い人かなと思ったけど、ユーモアがあって面白い人だったね!後で私とアマージョの相性も診てもらおっと♪
それじゃあ!バイバーイ!

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