ポケットモンスター let's goリーリエ!   作:アニポケ大好き主

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 お久しぶです!
ついに劇場版ポケモン映画の公開日の方も無事に決定したようで一安心しています!あぁぁぁ!早く観たいなぁ!!!!!
それではまた、ポケ問題からどうぞ!

 


アローラ!今回は俺、カキから出題するぞ!今日の問題はこれだ!

Q 今日のお話で俺はサトシにある格好させられるんだが、それとは?

A りんご B バナナ C みかん D スイカ

答えはお話の最後だ!


第四十一話 起きてよ!カビゴン!

 

 クチバジムへ再挑戦のためクチバシティへと向かうリーリエ達。だが、そんな彼らの前に一体のポケモンが行き道を塞いでいたのであった。

 

カビゴン「Zzzzz…」

 

 気持ち良さそうに日光浴して寝ているだけなのにその姿には迫力があった。山のように聳え立つそのまん丸に太った大きな身体を前にリーリエ達は唖然と見上げていた。

 

デント「これは…見ている僕たちも眠くなってしまうようなテイストだね」

 

マオ「カビゴンはどの地方に居てもカビゴンなんだね」

 

 地方に寄って性格が異なるポケモンもいるため、ポケモン図鑑にはその地方ならではの説明文が分岐し明記されている。例としてあげるのであれば、気性が荒い事で有名なケンタロスであるが、アローラ地方では環境の気候により落ち着いた性格をしているためライド用のポケモンとして活躍しているみたいな感じだ。

 だが、他の地方ともカビゴンと変わらない様子から、興味本位で近づいたナギサやトゲデマルはカビゴンの腹の上で楽しそうにトランポリンを始め出した。食べる事以外には興味を持たないカビゴンは自分の腹の上で遊ぶナギサ達に気にもとめず、朗らかに眠り続けていた。

 

 

 

 

 

 

 

『カビゴン いねむりポケモン

 ノーマルタイプ

一日に食べ物を400キロ食べないと気が済まない。多少カビが生えた食べ物であっても気にせずに食べる。お腹を壊したりはしない。食べ終わると眠ってしまう』

 

 

 

 

 

カキ「だけど、これじゃあ通れないぞ!」

 

 クチバシシティに向かうためにはこの道を通らなければならなかった。僅かに通れそうな隙間も見当たらないため、完全に行く手を遮られてしまった。

 

サトシ「仕方ない。クチバシティまでは遠回りになっちゃうけど、別の道で行こう」

 

リーリエ「そうですね。起こすのも可愛そうですから」

 

ロトム『それなら!新たなルートを検索するロト‼︎』

 

 リーリエ達は進路を新しく決めるべく、近くにあるポケモンセンターへと向かう事にした。その場を離れても、カビゴンの存在感はリーリエ達の視界から見えなくなるまで消えることはなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 何処か古ぼけた村にあるポケモンセンターに着いたリーリエは育て屋さんで貰ったポケモンの卵の手入れをしていた。シロンの時から経験している事もあって、慣れた手つきで卵を優しく磨いていた。その度にくずぐったいのか。時々、卵が僅かに動いている様子も日に日に見かけるようになった。

 

スイレン「あっ!またちょっと動いた!」

 

マオ「何が産まれてくるんだろ!楽しみだね!」

 

カキ「卵の模様から想像すると電気タイプのポケモンって感じがするな⁉︎」

 

マーマネ「だとしたら、エレキブルかデンリュウみたいなカッコいいポケモンになるのかな?」

 

スイレン「サンダーとか!」

 

一同「「「それはない…」」」

 

 黒の縞模様に包まれた黄色の卵。その色や模様から産まれてくるポケモンを考察し合うリーリエ達をサトシとデントは微笑ましくその光景を眺めていた。

 

デント「ポケモンの誕生は何度見ても良いものだからね。ズルック達は元気かい?」

 

サトシ「あぁ!みんなオーキド研究所で楽しく過ごしてるよ!」

 

 するとイッシュ地方で旅した思い出を語る二人の前に一人の男が映った。

 

サトシ「あれって…もしかして!」

 

 特にサトシはその人物を見た途端に飛び上がると、一目散に駆け出した。

 

サトシ「おーいタケシ!!!」

 

タケシ「おっ?」

 

 長年、サトシの成長を見届けていた人物。自分の名が呼ばれた方に振り返るタケシもそっちへ向かって駆け出した。

 

タケシ「お姉ーさーん!!!」

 

サトシ「えぇぇぇぇぇ!!!」

 

 しかし、タケシの目に映ったのはまた別の人物であった。サトシを通り越すと、その後ろにいる女性の方へと駆け寄ったタケシはそっと手を取った。

 

タケシ「この村を救いに参りました。自分はタケシ。あなたのナイトでございます」

 

ドシュ!!!

 

タケシ「しびれびれ〜!!!」

 

グレッグル「ケッケケケ‼︎」

 

 グレッグルに引きずられるタケシを呆気に取られる様子で見るリーリエ達。そんなリーリエにもう一人、薄紫のセミロングヘアーの少女が呼び止めた。リーリエもその声の方へと振り返ると、振り返るリーリエの頬に指を立て、イタズラを仕掛けた。

 

カノン「久しぶり〜♪リーリエ!」

 

リーリエ「カノン!」

 

ヒコザル「ヒココ‼︎」

 

シロン「コーン‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

カノン「初めまして!カノンです!きゃー!!!本物のサトシさんだ!!!尊敬してます!」

 

サトシ「あ…あぁ!ありがとう!」

 

 同じマサラタウンの出身でもあって、彼のファンでもあるカノンはマサラのヒーローを前に自分を押さえられなかった。嬉々と迫るカノンを前に押され気味なサトシにマオ達は面白がしく笑っていた。

 

タケシ「おぉ!すっかりマサラのヒーローだな!サトシ!」

 

サトシ「えへへ!」

 

ピカチュウ「ピカチュウ‼︎」

 

グレッグル「グルゥ‼︎」

 

 そんな熱烈俊彦なカノンに嫉妬?したのか少しふくれっ面なリーリエはカノンをサトシから引き離そうとした。

 

リーリエ「カノン!そんなにグイグイ行ってしまうと、サトシが困ってしまいます!少し離れて下さい!」

 

カノン「えぇ〜!!!いいじゃん!何でそんなに…」

 

 

 

…………………。

 

 

 

 

 

カノン「そっか///」

 

リーリエ「そ//そういう意味ではありません/////」

 

サトシ「ん?なんの話だ?」

 

リーリエ「聞かなくて大丈夫です!!!」

 

 忘れた頃にやってくる揶揄うカノンの口を押さえながらリーリエは強く否定した。

 

デデンネ「デデデ‼︎」

 

カノン「あれ?もしかしてこの子…トキワの森の…リーリエゲットしたの?」

 

リーリエ「いえ、これには事情がありまして…」

 

 カノンの事もしっかりと覚えていたデデンネもヒコザルを見つけるなり挨拶を交わした。久しぶりでもあって驚くヒコザルもデデンネとの再会を大いに喜んでいた。

 

デント「そういえばタケシ。村を救いに来たとは一体どういう意味なんだい?」

 

タケシ「あぁ…それが…」

 

 先程タケシが口説き文句の中で伝えていた言葉がひかかっていたデントはタケシに質問した。ちなみにこの二人も互いに面識がある仲である。

 何処か古ぼけた村と感じていたリーリエ達であったが、実は此処はあらゆる作物が豊富に育ちやすく、とても恵まれた環境に位置した村であったのだ。しかし、食べ物を求めて山から降りて来たあるポケモンが此処の作物を気に入ってしまい、そこに移り住むかのようにして毎度、作物を荒らしては食い尽くしてしまうのだ。その所為で食糧不足に陥ってしまった村の住人の中には栄養失調で倒れる人も出てきてしまった。タケシはそのヘルプを受けてこの村に立ち寄ったのだ。

 そして、ここの作物を食い荒らす者の正体はリーリエ達がこの村に訪れる前に出会ったあのカビゴンだったのだ。

 

マーマネ「そんな…大変な事になってたんだ…」

 

カキ「だったら!あのカビゴンにはここから離れて貰わないとな!」

 

 この村の一大事に気づいたリーリエ達は協力して野生のカビゴンを追い払う計画を立て始めた。しかしその最中、サトシとタケシは憂鬱そうに難しい顔で頭を抱えていた。

 

サトシ「カビゴンか…」

 

タケシ「そうなんだ…それが問題なんだ…」

 

スイレン「何で?そんなに悩んでるの?」

 

カノン「うん。野生のポケモンなら誰かがゲットしてしまえば、事が済むんじゃない?」

 

 簡単そうに言うが、みんなが思っている以上に簡単な事では無いのはこの二人がよく知っていた。そのまま疑問の顔を浮かべるみんなにサトシとタケシは自分達が知っているカビゴンの事について話し始めた。

 

サトシ「カビゴンは眠ったままでの戦闘だと、眠っている最中に自力で体力を回復させちゃうんだ。だから弱らせるには、まずはカビゴンを起こさなくちゃならないんだ!」

 

タケシ「だけどカビゴンは滅多な事では早々に起きる事はないポケモンだ。ダメージを与えられない以上、ゲットがとても難しいポケモンなんだ!」

 

ロトム『二人とも。随分とカビゴンに詳しいロト‼︎』

 

サトシ「ゲットした事があるからな」

 

マオ「へぇ、そうだったんだ」

 

 余談だがサトシとカビゴンとの出会いはオレンジ諸島。ザボンを食い荒らすカビゴンを止める事にそこの村の人と協力した事をきっかけに出逢った。何となく今回の件と類似した点もあって話しているうちにとても懐かしく感じていた。

 その後、サトシとタケシからある程度の情報を得たリーリエ達はその後どうやってカビゴンを止めるか考える事にした。

 

リーリエ「それでしたら!サトシはどうやってカビゴンをゲットしたのですか⁉︎そこから何かヒントが掴めるかもしれません!」

 

 リーリエの言葉にサトシは今一度、カビゴンとの出会いから記憶を巡ってみた。そしてものの数分である一つの策が閃いた。

 

サトシ「そっか!食べ物だ!!!」

 

 食いじが張っているカビゴンにとってそれは小さな弱点でもあった。食べ物をメインにしてリーリエ達はカビゴン捕獲作戦を立てて行く事にした。

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 場面は変わって、リーリエ達はカビゴンと会った場所へと戻った。相変わらずカビゴンはあの時会った時と同じで場所を変えずに静かに寝入っていた。

 

タケシ「試しにだ!一度やってみようか!」

 

リーリエ「はい!」

 

 要は試してみるのも一つの手だ。状態異常のポケモンは通常よりも捕獲の成功率は伸びる。まずはこのままゲット出来るかどうかリーリエは空のモンスターボールを取り出した。

 

リーリエ「お願いします!モンスターボール!」

 

 寝ているため当てるのは簡単だった。命中させると、巨大な身体を持つカビゴンは小さなモンスターボールの中へとそのまま吸い込まれて行った。しかし、一度も微動打にせず、カビゴンはすぐにモンスターボールから出てきてしまった。

 

ロトム『やっぱりダメージを与えない限りゲットは難しいロト‼︎』

 

 そうなったら、みんなで考えた捕獲作戦に切り替えるだけだ。

 

マオ「みんな!お待たせ!」

 

シェイミ「シェイミ‼︎」

 

 遅れてみんなと合流したマオとデントは小さな紙ケースを持っていた。中を開けると甘酸っぱい香りがリーリエ達の鼻の奥へと突き刺した。

 

マオ「デントと自作して作った木の実をふんだんに使ったカップケーキだよ!」

 

マーマネ「わぁぁ!美味しそう〜」

 

カノン「この香りは私でも目を覚ましちゃうかも〜」

 

 様々な木の実をブレンドして作ったカップケーキ。これを餌にしてカビゴンを起こそうという作戦だ。

 

マオ「よぉぉし!これでカビゴンにはばっちり起きて貰っ…」

 

 

 

シュュ!!!

 

 

 

 

マオ「て…」

 

 

 と言いかけた途端、カップケーキが入った紙ケースごと、マオの手から一瞬にして消えてしまった。何が起こったか分からないリーリエ達は呆然としてしまった。

 

スイレン「マーマネ?」

 

マーマネ「僕じゃないよ!!!」

 

 すると、寝息しか聞こえなかったカビゴンの方からとても満足そうにあげている声がしている事に気がついた。

 

カビゴン「カァ〜ビ♪」

 

 生クリームを口いっぱいに付けて幸せそうに寝ているカビゴン。つまりあの瞬間で奪い取っていた事に一同は驚きを隠せなかった。

 

スイレン「なんて早技…」

 

リーリエ「食べ物の事になると…こんなに早く動けるのですね!勉強になります!」

 

カノン「今はしなくていいから!」

 

タケシ「これじゃあ、食べ物で吊る作戦はダメか…」

 

 振り出しに戻ったと思えたこの状況でサトシは覚悟を決めた顔でカキの方へと向かい始めた。

 

サトシ「カキ!体力には自信があるよな!」

 

カキ「お?おぉ!勿論だ!」

 

サトシ「よし!ならこの手を使うぞ!手伝ってくれ!」

 

カキ「何かは分からんがオッケー!任せろ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

カキ「サトシ?これはどういう事だ?」

 

サトシ「許せ…俺も一緒にやる」

 

 不安そうにサトシの方へと目をやるのは無理はない。作戦に乗ったカキはサトシと一緒にりんごの着ぐるみを着せられていた。これから起きる恐怖にカキはまだ気づいていない。

 

キモリ「キャモ‼︎」

 

リーリエ「キモリ!サトシ達をお願いします!」

 

キモリ「キャモ‼︎」

 

デント「ヤナップも頼むよ!」

 

ヤナップ「ヤナッ‼︎」

 

 リーリエ達はというと茂みの中に隠れてはサトシとカキを見守っていた。まだ何をするのか聞いていないカキを横にサトシは静かにアキレス腱を伸ばしたりと準備運動を始めた。それを見て走る準備をしていることに気づいたカキの顔はどんどん真っ青になってきた。嫌な予感が的中した。

 

マオ「カビゴン!!!美味しそうなリンゴがそこにあるよ!!!」

 

カビゴン「カァビ?」

 

 マオの声に反応したカビゴンはゆっくりと起き上がると、すぐに目の前にいるサトシとカキに気づいた。しかし、その目は人間を見る目では無かった。二人を見てある物に見えたカビゴンは口から溢れ出す唾液を舌で拭いながらゆっくりと立ち上がった。

 

カキ「おい…これって…まさか…」

 

 サトシは全てを理解したカキの肩を掴むと後ろの方へと振り向かせた。

 

サトシ「走れ!!!カキ!!!」

 

カキ「!!!!!!そういう事なのかぁぁぁぁぁ!!!!!!」

 

 全速力でその場を逃走する二人に向かってカビゴンもその巨体に似合わないスピードで二人を追いかけて行った。カビゴンが踏み出す一歩による地響きが背後から襲いかかる恐怖に二人は涙目になりながら全速力で走って行った。

 

タケシ「俺たちはハガネールに乗って移動しよう!」

 

 作戦が上手くいった事を確認したリーリエ達もあらかじめ決めていた誘導ポイントへと向かい始めた。

 必死にカビゴンを誘導するサトシとカキは木々をつたって移動しているキモリとヤナップの合図を頼りに彼らも誘導ポイントへと向かって走って行った。生い茂る木々を抜けた先の平面地へと到着したサトシとカキはその場で倒れた。

 

カキ「もう…ダメだ…」

 

サトシ「お…俺も…」

 

 カビゴンと戦いやすい場所へと誘導できたのだが、当の本人は動かなくなったりんごを見て喜んでいた。今にも二人に飛び掛かろうとしたその時、リーリエはカビゴンに向かってギャラドスを繰り出した。

 

リーリエ「ギャラドス!【たいあたり】です‼︎」

 

ギャラドス「ギャラ‼︎」

 

 モンスターボールから飛び出したギャラドスはそのままカビゴンの腹部へと強烈な体当たりを仕掛けた。

 

カビゴン「カァビ!!!」

 

 突然の攻撃を前にカビゴンは後方へと押し倒されてしまった。

 

リーリエ「サトシ!カキ!無事ですか⁉︎」

 

サトシ「あぁ…なんとか…」

 

カキ「サトシ…俺はもう…お前の作戦には…乗ら…ない…から」

 

 二人の無事を確認したリーリエ達は一安心したその直後、上空から何かがリーリエ達の前に降ってきた。

 

ギャラドス「ギャラァァ!!!」

 

リーリエ「ギャラドス!!!」

 

 投げ飛ばされたギャラドスはその場でぐったりと倒れてしまった。

 

マーマネ「あの大きなギャラドスを投げ飛ばしたの!!!」

 

トゲデマル「モギュュ‼︎」

 

 投げ飛ばされたギャラドスをリーリエはすぐにモンスターボールへと戻した。カビゴンはいうと騙された事に腹を立てながら片腕を大きく振り回していた。穏やかに寝ていた様子から一変したカビゴンの様子に食べ物の恨みの怖さを思い知った。

 

カキ「行けっ!ガラガラ!【アイアンヘッド】だ‼︎」

 

ガラガラ「ガァラ‼︎」

 

 急いで着ぐるみを脱いだカキはガラガラをカビゴンへとぶつけた。喧嘩っ早いガラガラはそのまま頭突きをカビゴンの腹部へと命中させた。しかし、さっきとは違い相手の出方を伺っていたカビゴンはガラガラの攻撃を受け止めると、パワーを貯めた拳をガラガラへと振り落とした。

 

タケシ「あれは【かいりき】だ‼︎」

 

カビゴン「カァビ‼︎」

 

カキ「躱せ!ガラガラ!!!」

 

 躱されたカビゴンの攻撃は地面へと打ち込まれると、凄まじい大きな地ならしが起きた。

 

モクロー「クロッ⁉︎」

 

サトシ「起きたか!モクロー!」

 

 その地響きにサトシのリュクの中で眠っていたモクローは何事かと驚いては咄嗟に飛び出した。一気に目が覚めたモクローは辺りを見渡すと主人であるサトシに向かって攻撃的なカビゴンの姿が目に映った。

 

サトシ「よし!モクロー!【たねばくだん】だ‼︎」

 

モクロー「クロッ‼︎」

 

 サトシの危機を感じたモクローは口の中に眠らせているかわらずのいしをカビゴンの顔に目掛けて命中させた。蹌踉めくカビゴンにさらにリーリエ達は追い討ちを仕掛けた。

 

リーリエ「キモリ!【はたく】攻撃です‼︎」

 

デント「ヤナップ!【かみつく】攻撃‼︎」

 

カビゴン「カァビ!!!」

 

 ダメージのお代わりを貰ったカビゴンは受け止めきれず後方へと吹き飛ばされてしまった。眉間にシワを寄せている様子から相当なダメージを貰った事を知り、デントは空のモンスターボールを手にした。

 

デント「良し!モンスターボール!!!」

 

 デントが投げたモンスターボールにカビゴンは吸い込まれた。リーリエが最初に投げた時と違い、赤いランプを点滅させながらモンスターボールは小さく微動し始めた。ついに捕獲成功かと誰もが思っていたが、惜しい所でカビゴンはモンスターボールから飛び出してしまった。

 

マーマネ「えっ!ダメなの!?」

 

カキ「中々タフだぞ!あのカビゴン!」

 

 いい感じにダメージが入ったと思っていたが、モンスターボールから飛び出したカビゴンはぐっすりと眠りに入っていた。さっきのバトルでのダメージが嘘のように消えてしまったのか。気持ちよさそうに眠っていた。

 

ロトム『あのカビゴン!ゲットされる直前に【ねむる】を使って体力を回復していたロト‼︎』

 

スイレン「でも、眠っている今がチャンス!ナギサ!【すてみタックル】‼︎」

 

ナギサ「イブイ‼︎」

 

マオ「私達も行くよ!アマージョ!【トロピカルキック】‼︎」

 

アマージョ「アッジョ‼︎」

 

 隙を見せたカビゴンにナギサとアマージョは攻撃を仕掛けた。するとカビゴンは大きなイビキをかき始めると、それは個体の文字へと変化すると、そのまま向かってくるナギサ達にダメージを与えた。

 

ナギサ「ブイイ!!!」

 

アマージョ「アッジョ!!!」

 

 その技を食らった二匹はいとも簡単に吹き飛ばされてしまった。

 

タケシ「あれは…【いびき】か!」

 

ロトム『あの技は眠っている時でも攻撃を繰り出す事ができる技ロト‼︎』

 

 眠り対策も決めていて油断の隙が無い事が分かったリーリエ達は攻撃の手を止めてしまった。当のカビゴンはそんなリーリエ達に眼もくれずに何事も無いような様子で眠っている。外敵から身を守る事なく何処でも眠る事ができるのはマイペースな性格だからでは無く、その圧倒的な攻撃力と防御力を合わせ持っているからこそだと思い知らされた。

 

カノン「ヒコザル!【かえんほうしゃ】‼︎」

 

マーマネ「トゲデマル!【ほうでん】‼︎」

 

 さらにヒコザルとトゲデマルの攻撃がカビゴンへと向けられるも、カビゴンによる【いびき】攻撃が二体の技を相殺させた。

 

デント「なんてズッシリとした重いティストなんだ!」

 

 総攻撃を仕掛けているのに対し、それを物事もしないカビゴンに苦戦が悩まされる。下手に攻撃ばかり仕掛けていれば、いずれ体力が底を突いてやられるのは此方側である。

 

デデンネ「デデデ‼︎」

 

終始息詰まる中、前へと飛び出したデデンネは自分の頬から電流を発生させながら、リーリエ達に訴えかけた。両手で頬を擦り合わせている動作からある一人の人物が声をあげた。

 

サトシ「そうだ!デデンネの技を使えば、いけるかも!」

 

 何かに閃いたサトシはデデンネの方へと目線を向けると、視線に気づいたデデンネもサトシの方へと振り向くと、何かを感じ取ったみたいにサトシに向かって頷いた。

 そのあと、デデンネはカビゴンに向かって走り出した。体格差からどう考えても押し切られる場面、サトシは空かさずデデンネに指示を出した。

 

サトシ「行くぞ!デデンネ!【ほっぺすりすり】だ‼︎」

 

デデンネ「デデデ♪」

 

 近づいてくるデデンネに向かって【のしかかり】攻撃を仕掛けたカビゴンの腹部に向かってデデンネは放電を浴びさせた。

 しかし、ダメージが思った以上に入っていない事を知ったカビゴンは標的を目の前にいるデデンネへと向けた。

 

カノン「危ない!!!」

 

 しかし、拳を振りかざそうとしたカビゴンの動きが急に止まった。見ると、電流が身体中に帯びていて、苦しそうなカビゴンがいた。

 

デント「なるほど!麻痺状態にしてカビゴンの技を出にくくさせたんだね!」

 

サトシ「そういう事!」

 

 【ほっぺすりすり】は攻撃力が低いが相手を必ず麻痺状態にさせる事が出来る相手からにしてはとても厄介な技だ。麻痺状態になったカビゴンは【ねむる】で回復をしたいものの痺れの所為で技を発動する事が出来ないでいた。

 

「よし!今だよクワガノン!【いとをはく】だ‼︎」

 

クワガノン「クワッ‼︎」

 

タケシ「ハガネール!【しめつける】攻撃‼︎」

 

ハガネール「ネェル‼︎」

 

  クワガノンの糸にハガネールの攻撃によってカビゴンはさらに身体の自由を奪われてしまった。力が入らずぐったりし始めたカビゴンにヒコザルは全速力で駆け出した。

 

カノン「よぉし!ヒコザル!【かえんぐるま】行っちゃって‼︎」

 

カビゴン「カァビ!!!」

 

 ヒコザルの【かえんぐるま】がカビゴンの顔面へと命中すると、その威力を受け止めきれず、カビゴンは後方へと倒れてしまった。バランスを崩した瞬間を見てカノンは空のモンスターボールを投げた。

 

カノン「行け!モンスターボール!!!」

 

 三回目の捕獲にリーリエ達はカビゴンが吸い込まれたモンスターボールに目が集まった。そして、微動だにしていた赤く光る開閉スイッチは静かに鳴り止んだ。

 

リーリエ「やりましたね!カノン!」

 

カノン「うん!新しい仲間が増えたよヒコザル!」

 

ヒコザル「ヒッコ♪ヒッコ♪ヒッコ♪」

 

 捕獲に成功したカノンはモンスターボールを手に取るとヒコザルと一緒に喜び合った。

 

カノン「あっ!」

 

 すると、はしゃいでたヒコザル身体は青白く光り輝き出した。リザードのように長い尻尾が生え、高く築き上げた拳にカノンは優しく自分の拳を当てた。

 

モウカザル「モォウカ‼︎」

 

カノン「これからも宜しくね!モウカザル!」

 

モウカザル「モォウカ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 ポケモンセンターへと戻ったリーリエ達はカビゴン捕獲の報告を村の人達に伝えた。村に平和が戻り、村の人達はリーリエ達に感謝を述べた。

 

タケシ「カノン!さっきオーキド博士に頼んで送って貰ったんだ!」

 

カノン「これは?」

 

 カノンが受け取ったのはポロックというホウエン地方で伝わるお菓子だった。

 

タケシ「カビゴン専用のポロックだ!この一粒でカビゴンの一日の食事量と同じくらいの満腹量が含まれているんだ」

 

スイレン「これなら食費に困らなくて済むね!」

 

カノン「本当に〜!それだけが心配だったよ〜!」

 

 若干そっちの心配もなっていたカノンはお礼を言ってタケシからポロックを受け取った。すると、男子三人組の腹の虫が一斉にポケモンセンター内に鳴り響いた。

 

サトシ「なんか…俺も腹減ってきた」

 

カキ「俺もだ…」

 

マーマネ「僕も〜」

 

タケシ「よし!だったら寄りに手をかけて作らせて貰うぞ!」

 

デント「なら!僕も手伝うよ!」

 

 

 村の危機を救ったリーリエ達はその後、タケシとデント二人の特性フルコースを大いに堪能した。何故か始まったサトシとカキの大食い勝負を面白おかしく見ていたリーリエにカノンは声を掛けた。

 

カノン「リーリエ!絶対にポケモンリーグ一緒に出ようね!」

 

モウカザル「モォウカ‼︎」

 

リーリエ「勿論です!約束ですからねカノン!」

 

シロン「コン‼︎」

 

 そして二人はさらにポケモンリーグへの決意を固めたのであった。今日は大変な一日であったのかもしれないけど、逆にそれが互いに大きな刺激になったのかもしれない。






よし行くぞ!ポケ問題の答えは

A りんご

でした。

カキ「サトシ…もう俺はあんな目は二度とやらないからな!」

サトシ「だから!何度も謝ったじゃん!」

カキ「ったく!」

サトシ・カキ「次回もお楽しみに!」


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